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13 (ゼア・イズ・ア・ライト)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「13(ゼア・イズ・ア・ライト)」
U2の楽曲
初出アルバム『ソングス・オブ・エクスペリエンス』
英語名13 (There is A Light)
リリース2017年12月1日
ジャンルポップ・ロック
時間4分19秒
レーベルアイランド・レコード
作詞ボノ
作曲U2
プロデュースライアン・テダー、ポール・エプワース

『13(ゼア・イズ・ア・ライト)』(13 (There is A Light))は、アイルランドのロックバンド、U2が2017年に発表した14枚目のスタジオ・アルバム『ソングス・オブ・エクスペリエンス』に収録されている楽曲である。

標準盤アルバムの最後(13曲目)を飾るクロージング・トラックであり、子守唄のような優しさと祈りに満ちたバラードである。前作『ソングス・オブ・イノセンス』に収録されていた楽曲「ソング・フォー・サムワン」のコーラス部分のメロディと歌詞がそのまま引用されており、前作(イノセンス=無垢)と今作(エクスペリエンス=経験)という2つのアルバムのテーマを音楽的に結びつけ、物語を完結させるという重要な役割を担っている。

解説

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本曲には、アルバム制作期にボノが経験した死を意識する出来事や、次の世代への思いが色濃く反映されている。歌詞は「夜の恐怖が日常に忍び寄るとき」「世界が部屋から子供たちを奪っていくとき」といった不穏なイメージから始まり、「無垢さを守れ」と呼びかける。そして、どれほど暗闇が広がっても「消してはいけない光」が存在するという主題へと展開していく[1]。

後半では、「あなたの中の子供が去ってしまう前に」と問いかけ、「優しくあるために強くなれるか」「自分の心には自分自身の意思があることを知っているか」と語りかける。こうした歌詞から、本曲は単なる希望の歌ではなく、経験を積んだ大人が、次の世代、あるいは自分自身の中に残る「無垢な子供」に向けて、生きていくための問いを投げかける歌として読むことができる[1]。

「光」は、困難や恐怖の中でも失ってはならない希望や人間性の象徴として機能している。曲中では「いつも見えるとは限らない光」と表現される一方で、それを手放さないことが繰り返し求められる。この「見えないが確かに存在する光」というモチーフが、アルバム『ソングス・オブ・エクスペリエンス』の終曲にふさわしい余韻を生み出している[1]。

なお、タイトルの「13」はアルバムの13曲目に収録されていることに対応している。U2公式のアルバム・ページでも、本曲は13曲目として掲載されている。タイトルの「13」と詩篇第13篇との関連については、歌詞に「光」を求める表現があることから関連付けられることがあるものの、U2公式資料ではその由来は明言されていないため、断定は避けるべきである[2]。

ライブ

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2018年のエクスペリエンス・アンド・イノセンス・ツアーでは、本曲はアンコールの最後を飾るクロージング・ナンバーとして演奏された。U2公式サイトの公演記録でも、「ラヴ・イズ・ビガー・ザン・エニシング・イン・イッツ・ウェイ」に続いて本曲が演奏され、コンサートを締めくくったことが確認できる[3]。

演奏の終盤、ボノはBステージへと移動し、幼少期の自宅を模した小さな家の屋根を開いて、そこから吊り下げられた電球を取り出した。この電球は、2015年のイノセンス・アンド・エクスペリエンス・ツアーから引き継がれた「無垢」の象徴であり、ボノがそれを観客の前で揺らしながら歌う演出によって、アルバムのテーマである「イノセンス」と「エクスペリエンス」がライブの最後で結び付けられた。U2公式のツアー記録も、この電球が幼少期の家を模した模型から現れたことを記している[3]。

脚注

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出典

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  1. 1 2 3 “13 (There is a Light)”. U2.com. 2026年8月26日閲覧。
  2. ↑ “Songs of Experience”. U2.com. 2026年8月26日閲覧。
  3. 1 2 “U2 eXPERIENCE + iNNOCENCE Tour 2018”. U2.com. 2026年8月26日閲覧。

参考文献

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  • U2 著、前むつみ,久保田祐子 訳『U2 BY U2』シンコーミュージックエンタテイメント、2006年。ISBN 978-4401630417。 
  • Bono (2025). Bono: Stories of Surrender. Penguin (Cornerstone). ISBN 978-1529160598 
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