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宇野維正

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
宇野 維正
(うの これまさ)
生誕 1970年
日本の旗 日本 東京都
職業 ジャーナリスト、編集者
国籍 日本の旗 日本
教育 上智大学文学部フランス文学科卒業
ジャンル 映画評論、音楽評論、ポップカルチャー
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宇野 維正(うの これまさ、1970年 - )は、日本の映画・音楽ジャーナリスト[1]。映画作品の批評、映画興行の分析、監督へのインタビューなどを行っている。

音楽、映画、映像配信、メディア産業などを横断して現代のポップカルチャーを論じており、著書に『1998年の宇多田ヒカル』『ハリウッド映画の終焉』『映画興行分析』などがある[1]。

2023年からゴールデングローブ賞の国際投票者を務める[2]。

経歴

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編集者時代

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1970年、東京都生まれ[1]。武蔵中学校・高等学校を経て[3]、上智大学文学部フランス文学科を卒業した。

1996年に株式会社ロッキング・オンへ入社し、音楽ジャーナリストとしての活動を開始した[4]。雑誌『rockin'on』『ROCKIN'ON JAPAN』『Cut』などの編集を担当した後、株式会社FACTに移り、『MUSICA』などの編集に携わった[5]。音楽誌のほか、映画誌やサッカー誌の編集部にも所属した[1]。

独立後

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2008年に独立し、雑誌やウェブメディアを中心に、映画、音楽などについて執筆するようになった[1]。

2015年8月に開設された「リアルサウンド映画部」の初代主筆に就任した。同サイトでは、作品評、興行成績のリアルタイム分析、映画関係者へのインタビューなどを扱う編集方針を掲げた[6]。2018年2月末に主筆を退いたが、その後も同サイトへの寄稿を継続している[7]。

2016年に初の単著『1998年の宇多田ヒカル』を刊行した。同年にはロックバンドのくるりとの共著『くるりのこと』、2017年には『小沢健二の帰還』を刊行した[1]。

2023年、ゴールデングローブ賞の国際投票者に選出された[2]。

活動

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音楽ジャーナリズム

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音楽分野では、個々のアーティストや作品だけでなく、音楽産業、メディア環境、社会状況などとの関係を扱っている。

初の単著『1998年の宇多田ヒカル』では、日本国内のCD売上が最盛期を迎えた1998年前後を背景に、同年にデビューした宇多田ヒカル、椎名林檎、aiko、浜崎あゆみの活動を論じた[8]。

くるりとの共著『くるりのこと』では、メンバーの岸田繁と佐藤征史への長時間インタビューをもとに、バンドの結成から活動の変遷を構成した[9]。『小沢健二の帰還』では、小沢健二の活動と、その周囲に形成された音楽・文化状況を扱っている[10]。

田中宗一郎との共著『2010s』では、音楽に加えて、Spotify、Netflix、ラップ・ミュージック、マーベル・シネマティック・ユニバース、『ゲーム・オブ・スローンズ』などを取り上げ、2010年代のポップカルチャーとメディア環境の変化を論じた[11]。

映画批評・興行分析

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映画分野では、個別作品の批評に加え、製作、配給、興行、動画配信サービス、映画館を取り巻く環境など、映画産業の構造を継続的に扱っている。

2015年からリアルサウンド映画部で、週末の映画興行ランキングを分析する連載「宇野維正の興行ランキング一刀両断!」を開始した。連載では、観客動員数や興行収入の推移をもとに、日本映画や外国映画の市場動向を論じた。同連載は約9年間で約400本に及び、2016年7月から2024年4月までの記事を再編集した『映画興行分析――BOX OFFICE REPORT 2016-2024』が2024年に刊行された。同書には各年の映画興行を概観する書き下ろしも収録された[12]。

2023年の『ハリウッド映画の終焉』では、2010年代末から2020年代初頭の映画作品を通じて、動画配信サービスの普及、メジャースタジオによるシリーズ作品への依存、中規模映画の減少、劇場公開を取り巻く環境の変化などを論じた[13]。

インタビュー、映像・音声メディア

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映画監督、俳優、音楽家などへのインタビューも行っている。MOVIE WALKER PRESSでは、映画監督を対象としたロングインタビュー連載「宇野維正の『映画のことは監督に訊け』」を担当している[14]。同連載では、国内外の監督に作品の演出や製作過程などを聞いている。

リアルサウンド映画部のYouTubeでは「宇野維正のMOVIE DRIVER」を配信している。同番組は、宇野が自動車を運転しながら映画やドラマシリーズについて論じ、最後に10点満点で採点する形式を取る[15]。このほか、ポッドキャスト、トークイベント、動画番組などにも出演している[7]。

Xでのサブスクリプション活動

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2024年12月、Xのサブスクリプション機能が承認されたことを受け、有料購読サービスを開始した。開始時の購読料は月額500円に設定された。開始直後から購読者が増加し、その反響や有料ポストの内容について、ライターの速水健朗が自身のポッドキャストで宇野にインタビューした[16]。

有料ポストに加え、サブスクライバー限定のスペース配信を定期的に開催している。配信では映画やテレビドラマ、音楽などポップカルチャーをめぐる時事的な話題を扱い、交流のある論客などがゲストとして参加することもある[17]。

限定スペースでは、音声配信と並行したコメントへの応答や、購読者のゲストスピーカーなども交え、双方向的なコミュニケーションを行っている。配信の一部は後日、noteでアーカイブとして販売されている。本人はXのプロフィールで、このサブスクリプション活動を「そっちが本体」と表現しており、雑誌やウェブメディアへの寄稿と並ぶ主要な発信媒体と位置づけている[16]。

著書

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単著

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共著

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主な連載・番組

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  • 「宇野維正の興行ランキング一刀両断!」(リアルサウンド映画部)
  • 「宇野維正の『映画のことは監督に訊け』」(MOVIE WALKER PRESS)
  • 「宇野維正のMOVIE DRIVER」(YouTube・リアルサウンド映画部)

脚注

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出典

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  1. 1 2 3 4 5 6 “宇野維正|著者プロフィール”. 新潮社. 2021年2月14日閲覧。
  2. 1 2 Villanueva, Armando (2023年4月10日). “International Voters and Countries” (英語). Golden Globes. 2026年7月11日閲覧。
  3. ↑ 「同級生交歓」『文藝春秋』2021年3月号、文藝春秋。
  4. ↑ “音楽シーンの“98年” | USENの音楽情報サイト「encore(アンコール)」”. e.usen.com. 2026年7月11日閲覧。
  5. ↑ “宇多田、林檎、aiko、あゆら「98年組」に注目、宇野維正の初著書 | CINRA”. www.cinra.net. 2026年7月11日閲覧。
  6. ↑ “「リアルサウンド映画部」8月6日に始めます!”. Real Sound|リアルサウンド 映画部 (2015年7月23日). 2026年7月11日閲覧。
  7. 1 2 “宇野維正”. Real Sound|リアルサウンド (2026年7月10日). 2026年7月11日閲覧。
  8. ↑ “『1998年の宇多田ヒカル』 宇野維正 | 新潮社”. www.shinchosha.co.jp. 2026年7月11日閲覧。
  9. ↑ “祝20周年! 岸田繁&佐藤征史が「くるりのこと」語り尽くした書籍登場”. 音楽ナタリー. ナタリー (2016年8月18日). 2016年9月16日閲覧。
  10. ↑ “小沢健二のシーン最前線“帰還”までを追う単行本刊行、トークイベントも”. 音楽ナタリー (2017年11月27日). 2018年1月27日閲覧。
  11. ↑ “『2010s』 宇野維正、田中宗一郎 | 新潮社”. www.shinchosha.co.jp. 2026年7月11日閲覧。
  12. ↑ “映画興行分析”. 映画興行分析. 2026年7月11日閲覧。
  13. ↑ “ハリウッド映画の終焉”. 集英社新書. 2026年7月11日閲覧。
  14. ↑ “宇野維正の「映画のことは監督に訊け」|MOVIE WALKER PRESS 映画”. MOVIE WALKER PRESS (2026年6月25日). 2026年7月11日閲覧。
  15. ↑ “YouTube連載「宇野維正のMOVIE DRIVER」 『地獄に堕ちるわよ』配信”. Real Sound|リアルサウンド 映画部 (2026年4月27日). 2026年7月11日閲覧。
  16. 1 2 “突然、Xのサブスクにはまっている宇野さんを呼び出してみた(ゲスト:宇野維正。第1回)”. Apple Podcast. 2026年7月11日閲覧。
  17. ↑ “2026年6月12日 スペース|宇野維正 UNO KOREMASA”. note(ノート) (2026年6月20日). 2026年7月11日閲覧。

外部リンク

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