1UP (グラフィティ)
1UP | |
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ビルに描かれた1UPのグラフィティ | |
| 生誕 |
2003 ドイツ |
| 著名な実績 | グラフィティ |
1UP(One United Power、ワン・ユナイテッド・パワー)は、ドイツのベルリンを拠点に活動するグラフィティ・クルー。2003年に活動を開始し、ベルリンをはじめ世界各地でグラフィティを描いている。
1UPは2003年に4人のグラフィティライターによって結成され、現在ではヨーロッパ各国から集まった数十人のメンバーがいるとされている。個人の名前を描くことが基本であるグラフィティの世界において、1UPはクルー名である「1UP」を集団で描くスタイルを特徴としている。
歴史
[編集]1UPは2003年にベルリンのフリードリヒスハイン=クロイツベルク区で4人のグラフィティライターによって結成された[1]。一方で、結成後、1UPがどのように勢力を拡大していったかはその匿名性により明らかになっていない[2]。
スタイル
[編集]1UPの活動は、ドイツを中心に世界の様々な場所にグラフィティを描くことである[3]。ベルリンのビルへのグラフィティのほか、アテネ郊外にある廃船やベルリン地下鉄の車両全体など大規模なグラフィティも手掛ける[4]。
グラフィティの世界は個人主義的であり、自分たちのライターネームを描くことが基本となっている[3]。一方で、1UPは個々のライターの名前ではなくクルー名である「1UP」を集団で描くスタイルを取っている[5]。1UPの作品の大部分は単に「1UP」という文字が描かれるか、広いスペースがあれば「One United Power」と描かれている[2]。また、時折「Leave No One Behind」(だれ一人取り残さない)というグラフィティも描かれる[2]。こうしたスタイルは結成当初から定められており、均一な組織として活動することで数の力で注目を集める目的だったという[1]。

1UPの活動スタイルはスタントにも表れている。地下鉄の車両にグラフィティが行われた際は、数分という時間でメンバーがそれぞれの担当部分を描き、警察が到着すると素早く逃走した[2]。そうしたスタントを行うスタイルも、後述する動画に記録され、彼らの人気の一因となっている[2]。
また、1UPはグラフィティを通じて政治的なメッセージの発信も行っている[6]。1UPの名は「One United Power」を意味しており、団結のメッセージが込められている[6]。2020年にはスペインのLGBTパレードとコラボレーションし、電車を虹色に染め上げるとともに街に多くのLGBTに関連するグラフィティを残した[4]。
発信
[編集]1UPはその活動内容を動画化してYouTubeに投稿している[3]。1UPの動画は世界的な人気があり、数百万回の再生されているものもある。また、Instagramのフォロワー数は2023年時点で92万人に達している[2]。
1UPは自身の活動を書籍やDVDでリリースしている[3]。最初のショートフィルムである『One United Power』は2011年にリリースされた[7]。また、最初の書籍である『1UP』は2014年に出版された[8]。2018年には、アメリカの写真家であるマーサ・クーパーが彼らに密着して撮影を行った写真集である『ONE WEEK WITH 1up』が出版された[9]。このほか、日本のファッションブランドであるコム・デ・ギャルソンともコラボレーションを行った[3]。
メンバー
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1UPには55人程のメンバーがいるとされている。年齢は20代から40代で、性別はバラバラだという[8]。メンバーはドイツ人のみではなく、ヨーロッパの様々な国から来ている[10]。メンバーは全員匿名で、一部のメンバーは単独でのグラフィティを行わず、ただ「1UP」というタギングだけ行っている[3]。
グラフィティは違法行為であるため、1UPのメンバーは他のグラフィティライターと同様に、顔を隠して手袋をはめ、グラフィティにかける時間や逃走経路をあらかじめ決めてから活動を行う[3]。1UPはこれまで300件以上の刑事告訴を受けているが、2017年時点では一人も逮捕されたことがないという[11]。
出典
[編集]- 1 2 “UP6 - One Crew. One Love. 1UP.” (英語). UP MAGAZINE. 2026年6月30日閲覧。
- 1 2 3 4 5 6 Gondal, Aaqib. “1UP: Unity Through Urban Artistry”. The Science Survey. 2026年6月30日閲覧。
- 1 2 3 4 5 6 7 “Europe's Gnarliest Graffiti Crew Basically Shot an Action Film” (英語). VICE (2018年3月12日). 2026年6月30日閲覧。
- 1 2 Balaz, Monica (2020年7月1日). “1UP Graffiti Crew Discuss the Challenges of Being a Woman in a Male-Dominated Scene” (英語). VICE. 2026年6月30日閲覧。
- ↑ “Martha Cooperがグラフィティークルー1UPと過ごした1週間の記録を記念した展示が開催”. FNMNL (フェノメナル). 2026年6月30日閲覧。
- 1 2 Birdsey, Seraina (2023年6月16日). “Berlin street art: Unicorns, cryptic letters and organic vegetables” (英語). The Berliner. 2026年6月30日閲覧。
- ↑ Eickhoff, C.; Wolf, R. (2011年12月9日). “Graffiti-DVD von "1UP": Wie zum Teufel haben die es geschafft?”. Die Tageszeitung: taz (ドイツ語). ISSN 0931-9085. 2026年6月30日閲覧.
- 1 2 “1UP” (ドイツ語). KUNSTFORUM International. 2026年6月30日閲覧。
- ↑ “MARTHA COOPER & NINJA K “ONE WEEK WITH 1up” Exhibition & Movie Premiere in TOKYO Supported by Carhartt WIP | WAG”. 2026年6月30日閲覧。
- ↑ “1UP Crew” (英語). BEYOND THE STREETS. 2026年6月30日閲覧。
- ↑ Koch-Klaucke, Norbert (2017年8月25日). “BVG, S-Bahn und Polizei sind machtlos” (ドイツ語). Berliner Zeitung. 2026年6月30日閲覧。
外部リンク
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