二部形式
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| 楽式(楽曲の形式) |
|---|
| 二部形式 - 三部形式 |
| 複合三部形式 - ロンド形式 |
| ソナタ形式 - ロンドソナタ形式 |
| 変奏曲形式 |
| リトルネロ形式 - フーガの形式 |
| 有節歌曲形式 - 通作歌曲形式 |
| リフレイン形式 |
楽曲の全体が2つの部分から成っている楽曲の形式を二部形式(にぶけいしき)という。これは、唱歌形式の1つである。 一部形式を除けばもっとも単純な形式であるが、すべての形式の基礎になる形式であって、他のすべての形式は二部形式の変形であるといえる。最も典型的な二部形式は次のようである。
| A | B | ||
|---|---|---|---|
| a | a' | b | a' (またはa" ないしb') |
- この図において、同じ記号(a'とa')は(メロディーが)同一であること、ダッシュ(')の有無は、それらが類似していること、異なる記号(AとB、aとb)は異なっていることを示す。
典型的な二部形式では曲尾はもちろん、Aの最後も終止感があるように、逆にAおよびBの途中では終止感がないように書かれる。各セクションはほぼ均等の長さに書かれ、最も典型的なものは、a、a'(")、b(')がそれぞれ4小節となる。
bの部分を「ブリッジ」または「さび」と呼ぶことがある。(「さび」は、リフレイン形式のリフレインの意味に使われることもある)
音楽理論においては、二部形式は単に旋律素材の配置だけでなく、調性構造によっても特徴づけられる形式とされる。典型的には、第1部は主調で始まり、属調(長調の場合)または平行長調(短調の場合)などの近親調へ転調して終止する。第2部はその調で開始された後、最終的に主調へ回帰して終止する。このような「主調からの離脱と主調への回帰」という調性的枠組みは、バロック時代および古典派初期の器楽作品における二部形式の基本的特徴とされており、後のソナタ形式とも密接な関係を持つとされる[1][2]。
発展した二部形式では、それぞれのセクションが長くなる。これらの中には、Aの最後を属調(短調の楽曲にあってはしばしば平行調)で終わるものもあり、ソナタ形式を予感させる。
AとBは、それぞれ次のように習慣的な反復記号が付けられることがある。
| A | B | |||
| A | B | |||
| A | B |
これらの反復記号は、曲のタイプによっては、習慣的に、演奏時に反復を省いてよいとされているものがあるといわれている。
教育的歌曲における二部形式
[編集]日本の音楽教育においては、旋律の構成に基づき、楽曲全体が対照的な2つの部分(AとB)から成る場合を二部形式と呼ぶことがある。この場合、必ずしも調性の移行(主調から属調への転調など)を伴うとは限らず、旋律的・歌詞的対比を基準として分類されることが多い。
以下に挙げる童謡・唱歌やポピュラー歌曲の多くは、この教育的な意味での二部形式に該当する。