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第56回有馬記念

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
(2011年有馬記念から転送)

第56回有馬記念(だい56かいありまきねん)は、2011年12月25日に中山競馬場で施行された競馬競走である。

有馬記念(第56回グランプリ)
第56回有馬記念(優勝・オルフェーヴル)
開催国 日本の旗 日本
主催者 日本中央競馬会(JRA)
競馬場 中山競馬場
施行年 2011年
施行日 12月25日
競走の情報
距離 芝2500m
格付け GI
賞金 1着賞金2億円
出走条件 サラ系3歳以上(国際)(指定)
負担重量 定量
天候 晴
馬場状態 良
結果・受賞
優勝馬 オルフェーヴル
優勝騎手 池添謙一(栗東)
優勝調教師 池江泰寿(栗東)
優勝馬主 (有)サンデーレーシング
優勝生産者 社台コーポレーション白老ファーム
勝ちタイム 2分36秒0
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映像外部リンク
2011 有馬記念
レース映像 jraofficial(JRA公式YouTubeチャンネル)による動画

概要

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2007年から国際競走となっているが、5年連続で外国馬の出走はなかった。なお、同年の凱旋門賞馬・デインドリーム(ドイツ ドイツの旗)が予備登録を行っていたが、11月28日に出走を辞退した[1]。

ファン投票の結果

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11月19日から12月4日までファン投票が行われ、11月24日に第1回中間発表、12月1日に第2回中間発表、12月8日に最終発表が行われた[2]。最終の有効件数は15万5168件、有効投票総数は144万1286票だった。

以下の表において、出走馬は灰色の枠で表示する。

  • 最終順位上位20頭
6位のアパパネ、10位のウインバリアシオンは休養に入ったため出走を回避。
12位のトゥザグローリーまでの10頭がファン投票選出による優先出走権を獲得。8位のペルーサは枠順発表後に左前脚の挫跖(蹄底に起きる炎症)を起こしたため出走取消。
最終順位馬名第1回第2回最終出否
票数順位票数順位票数
1位ブエナビスタ14,217148,0821109,247出走
2位オルフェーヴル13,804244,668293,388出走
3位ヴィクトワールピサ13,381344,082389,324出走
4位ローズキングダム10,459432,681468,397出走
5位トーセンジョーダン8,092627,229662,784出走
6位アパパネ7,874725,758760,084回避
7位アーネストリー9,463529,528559,295出走
8位ペルーサ7,139824,990856,935出走→取消
9位エイシンフラッシュ6,411922,481948,592出走
10位ウインバリアシオン5,5771120,7161042,680回避
11位ヒルノダムール5,7891018,0621136,895出走
12位トゥザグローリー4,3621215,3331234,869出走
13位オウケンブルースリ4,3511313,9761329,006回避
14位ルーラーシップ4,1061512,3111627,300出走
15位レーヴディソール4,2901413,6581426,749回避
16位ホエールキャプチャ4,0091612,6821525,752回避
17位ジャガーメイル2,173218,1522024,463出走
18位ダークシャドウ3,7691711,5861724,193回避
19位アヴェンチュラ2,656188,8871818,901回避
20位ナカヤマフェスタ2,437208,3441918,652引退
  • 最終登録を行った馬のうち、最終順位21位以下で100位までに入った馬の順位
最終順位馬名第1回第2回最終出否
票数順位票数順位票数
24位マイネルキッツ1,215283,9252911,216回避
43位レッドデイヴィス361591,348605,173出走
48位シャドウゲイト688382,118394,317回避
87位キングトップガン18883624861,747出走

レース施行前の状況

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各競走の結果

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施行日レース名着順競走馬名
6月26日第52回宝塚記念(GI)1着アーネストリー
2着ブエナビスタ
9月25日第57回オールカマー(GII)1着アーネストリー
10月9日第62回毎日王冠(GII)1着ダークシャドウ
第46回京都大賞典(GII)1着ローズキングダム
10月23日第72回菊花賞(GI)1着オルフェーヴル
2着ウインバリアシオン
10月30日第144回天皇賞(秋)(GI)1着トーセンジョーダン
2着ダークシャドウ
11月6日第49回アルゼンチン共和国杯(GII)1着トレイルブレイザー
11月13日第36回エリザベス女王杯(GI)1着スノーフェアリー
2着アヴェンチュラ
11月27日第31回ジャパンカップ(GI)1着ブエナビスタ
2着トーセンジョーダン
12月3日第45回ステイヤーズステークス(GII)1着マイネルキッツ

登録及び各馬の状況

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マイネルキッツは、最終追い切り後に鼻出血を発症し出走を回避した。

施行直前の状況

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枠順は12月22日に発表された。

フルゲートに満たない14頭の出走であったが、全馬が重賞勝ち馬であり、そのうち9頭がGI勝ち馬という顔ぶれになった。また、この年の古馬中長距離路線GIレースを勝った馬が全て出走するという、近年稀に見る超豪華キャストでの発走となった。

過去2年連続2着のブエナビスタは、前走のジャパンカップで約1年ぶりの勝利を挙げ、健在ぶりをアピール。この競走を最後に引退することを発表しており、有終の美を飾るかに注目が集まっていた。 三冠馬オルフェーヴルは菊花賞以来の出走であり、古馬との対戦は初めてである。 その他には、前走のジャパンカップでは精彩を欠いたものの、同年のドバイワールドカップ優勝馬で、前年の有馬記念の優勝馬でもあるヴィクトワールピサ、前年のジャパンカップ優勝馬で同年の京都大賞典にも優勝したローズキングダム、同年の天皇賞(秋)に優勝し、ジャパンカップでも僅差の2着と本格化したトーセンジョーダン、同年の宝塚記念とのグランプリ連覇を狙うアーネストリーらが出走した。

ファン投票8位のペルーサは、左前肢の挫跖[注 1]のためレース前日に出走取り消しとなった[3]。

出走馬と枠順

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2011年12月25日 第5回中山競馬第8日 第10競走
天気:晴、馬場状態:良、発走時刻:15時25分

負担重量は4歳以上牡馬57kg、4歳以上牝馬及び3歳牡馬55kg、全馬日本(日本の旗)調教馬。

枠番馬番競走馬名性齢騎手調教師オッズ ファン投票
11ブエナビスタ牝5岩田康誠松田博資3.2(2人) 1位
22ヴィクトワールピサ牡4M.デムーロ角居勝彦10.2(4人) 3位
33ヒルノダムール牡4藤田伸二昆貢30.4(8人) 11位
4ペルーサ牡4安藤勝己藤沢和雄取消 8位
45エイシンフラッシュ牡4C.ルメール藤原英昭26.8(7人) 9位
6キングトップガン牡8柴田善臣鮫島一歩132.9(13人) 87位
57トゥザグローリー牡4福永祐一池江泰寿47.1(9人) 12位
8ローズキングダム牡4後藤浩輝橋口弘次郎51.1(10人) 4位
69オルフェーヴル牡3池添謙一池江泰寿2.2(1人) 2位
10トーセンジョーダン牡5C.ウィリアムズ池江泰寿9.2(3人) 5位
711ジャガーメイル牡7四位洋文堀宣行77.1(12人) 17位
12アーネストリー牡6佐藤哲三佐々木晶三13.6(5人) 7位
813レッドデイヴィスせん3武豊音無秀孝18.2(6人) 43位
14ルーラーシップ牡4I.メンディザバル角居勝彦52.9(11人) 14位

レース結果

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レース展開

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スタートで目立った出遅れはなかった。まずアーネストリーが先手を奪い、ヴィクトワールピサ、トーセンジョーダン、ブエナビスタら上位人気馬がそれに続く。その後ろにはエイシンフラッシュ、ヒルノダムール、レッドデイヴィス、トゥザグローリーらがつけた。一方、1番人気のオルフェーヴルは後方2・3番手からの追走となった。前年同様に、積極的に飛ばしていく逃げ馬が不在だったこともありペースは上がらず、最初の1000mの通過は63.8秒という近年稀に見る超スローペースとなった。

隊列は特に変わることなく3コーナーまで進んだが、菊花賞のときと同様にここからオルフェーヴルが馬群の外を徐々に上がっていく。直線に入ったところではアーネストリーが先頭を守っており、直後にヴィクトワールピサ、その後にブエナビスタ、エイシンフラッシュ、トーセンジョーダン、オルフェーヴルが並んでいた。ここからオルフェーヴルが抜け出し、エイシンフラッシュも馬体を併せるようにのびたが差は詰まらない。ゴール前ではトゥザグローリー、ルーラーシップらも迫ってきたが、上位を脅かすまでには至らず、オルフェーヴルが三冠競走に続くGI4勝目を挙げた。一方、これが引退レースであり2番人気に支持されたブエナビスタは直線で伸びを欠き、国内では初めて掲示板を外す7着に終わった。

レース着順

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着順馬番競走馬名タイム着差上がりタイム
19オルフェーヴル2:36.033.3
25エイシンフラッシュ2:36.13/433.6
37トゥザグローリー2.36.1クビ33.3
414ルーラーシップ2:36.23/433.2
510トーセンジョーダン2:36.3クビ33.9
63ヒルノダムール2:36.43/433.7
71ブエナビスタ2.36.53/434.1
82ヴィクトワールピサ2:36.5ハナ34.3
913レッドデイヴィス2:36.5クビ34.1
1012アーネストリー2:36.6クビ34.6
1111ジャガーメイル2:36.81.1/234.2
128ローズキングダム2:37.1234.0
136キングドップガン2:37.41.3/434.5
取消4ペルーサ

データ

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1000m通過タイム63.8秒(アーネストリー)
上がり4ハロン45.9秒
上がり3ハロン34.0秒
優勝馬上がり3ハロン33.3秒
最速上がり3ハロン 33.2秒(ルーラーシップ)

払戻

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単勝9220円
複勝5490円
7740円
9140円
枠連4-62,500円
馬連5-93,170円
馬単9-53,650円
3連複5-7-924,290円
3連単9-5-778,260円
ワイド5-75,630円
5-91,020円
7-91,660円

達成された記録

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  • オルフェーヴルは、兄・ドリームジャーニーと史上初の兄弟制覇を達成。
  • 騎手の池添謙一は武豊、安藤勝己と並ぶ年間最多タイGI6勝達成。有馬記念は2009年のドリームジャーニー以来となる2勝目となり、GIは通算17勝目、重賞は53勝目、中央競馬では通算756勝目となった。
  • 調教師の池江泰寿は池添謙一と同様にドリームジャーニー以来となる2勝目。
  • 騎手の武豊はデビューから続いていた連続年中央GI勝利記録が23で途絶えた。
  • 勝ちタイム2:36.0は国際GI指定後の同レース最遅記録(2024年現在)[注 2]。
  • ルーラーシップが上がり3ハロン33秒2を記録しており、これは2006年優勝馬ディープインパクト・前年2着馬ブエナビスタの33秒8を上回る同レース最速記録となっている(2024年現在)。

入場者数・レース売り上げ

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テレビ・ラジオ中継

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本レースのテレビ・ラジオ放送の実況担当者(主要局)

エピソード

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  • プレゼンターは片瀬那奈が務めた[8]。
  • 中山競馬場の全レース終了後に、ブエナビスタの引退式が行われた[9]。

脚注

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  1. ↑ ざせき。蹄の蹄底、蹄叉の炎症。石を踏んだり、後肢の蹄が前肢蹄底に追突したりして発症する。
  2. ↑ 但し優勝タイムはレース展開などによっても左右されるため、この競走のレベルそのものとは関係ない
  3. ↑ ただし有料入場人員は102,781人。またJRAの競馬場では再入場する際には新たに入場券が必要となること、また有馬記念発走前に退場した人も少なからずいるため、発走時に115,065人全員が競馬場に滞留していたわけではないことに留意する必要がある。
  4. ↑ WIN5の売上金も含む。

出典

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  1. ↑ 「有馬記念(GI)外国馬情報-辞退馬-」日本中央競馬会。2012年6月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年7月29日閲覧。
  2. ↑ 「有馬記念ファン投票 最終結果発表!」日本中央競馬会。2012年1月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年7月29日閲覧。
  3. ↑ 「有馬記念(GI)ペルーサ号が出走取消」『JRA ニュース』日本中央競馬会、2011年12月24日。2012年2月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年7月26日閲覧。
  4. ↑ 「JRA年度別全成績 第5回中山競馬第8日 (PDF)」2011年、8頁。2026年7月29日閲覧。
  5. ↑ 「JRA年度別全成績 第5回中山競馬第8日 (PDF)」2011年、5頁。2026年7月29日閲覧。
  6. ↑ 「競馬「第56回有馬記念」」『NHKアーカイブス 過去番組表検索 NHKクロニクル』日本放送協会(NHK)。2026年7月29日閲覧。
  7. ↑ 「皆様へ」『我ら、CXスポーツアナウンサー』2012年3月12日。2012年3月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年7月29日閲覧。
  8. ↑ 「第56回有馬記念(GI) スペシャルイベント」日本中央競馬会。2012年6月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年7月29日閲覧。
  9. ↑ 「ブエナビスタ号の引退式を有馬記念当日に中山競馬場で開催」日本中央競馬会。2012年1月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年7月29日閲覧。
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