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第91回凱旋門賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
(2012年凱旋門賞から転送)
オルフェーヴル(ゴール前)

第91回凱旋門賞(だい91かいがいせんもんしょう)とは、2012年10月7日にフランスのロンシャン競馬場において芝2400メートルで行われた競馬の競走である。ソレミアが優勝。日本からは、前年のクラシック三冠馬であるオルフェーヴルが挑戦したが、2着に惜敗した。

条件

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  • 発走:15時25分[1](日本時間23時25分)
  • 賞金総額:4,000,000ユーロ[2](1着賞金2,285,600ユーロ)
  • 出走条件:3歳以上牡牝[1]
  • 天候:
  • 馬場:Collant(日本の不良馬場に相当)[3]

オルフェーヴルのフランス遠征

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前年にクラシック三冠を達成したオルフェーヴルの管理調教師である池江泰寿は、菊花賞に勝利した後に「目標は、ボクの夢である凱旋門賞です」と発言している[4]。 また、その後有馬記念に勝利した際には、ドバイへの遠征も視野に入れたコメントを残している[5]。

しかし、当年の阪神大賞典でコースを逸走して2着に敗れ[6][7]、続く天皇賞(春)でも見せ場無く11着に惨敗すると[8][9]、「今の状況で欧州遠征のプランは掲げられない」[10]と大きくトーンダウンした。 背水の陣で挑んだ宝塚記念では「7割程度」[11]の出来と言われながらも2着に2馬身をつけて勝利し復活をアピール[12]、凱旋門賞挑戦が正式に決定された[13]。また、騎手はデビュー以来手綱をとり続けてきた池添謙一に代わり、クリストフ・スミヨンが起用されることとなった[13]。

フランスへの遠征では、前哨戦としてフォワ賞に出走した[14]。5頭でのレースとなったがG1を3勝していたミアンドルらを退けて優勝[14]。直後にはブックメーカーのオッズで1番人気に推されるなど大きな注目を集めるようになった[15]。

レース施行前の状況

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主な前哨戦の結果

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施行日レース名格着順競走馬名
7月21日キングジョージ6世&クイーンエリザベスS[16][17]G11着デインドリーム
2着ナサニエル
9月2日バーデン大賞[18]G11着デインドリーム
9月8日アイリッシュチャンピオンステークス[19]G11着スノーフェアリー
9月16日ヴェルメイユ賞[20]G11着シャレータ
フォワ賞[21]G21着オルフェーヴル
ニエル賞[22]G21着サオノワ

各馬の状況

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前年の凱旋門賞優勝馬であるデインドリームは、凱旋門賞の直後にジャパンカップに挑戦したが6着に敗退[23]。この年は、地元・ドイツのG2競走を勝利した後にサンクルー大賞で4着[23]。そこからはキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス、バーデン大賞と連勝を飾っていた[23]。前年の2着馬のシャレータも、同じくジャパンカップに挑戦し7着[24]。この年はフランスのG3競走、G2競走、G1競走(サンクルー大賞)と善戦するも勝ちきれないレースが続いたが、秋になりヨークシャーオークス、ヴェルメイユ賞と連勝した[24]。前年3着のスノーフェアリーは、イギリスチャンピオンステークス3着の後に日本に遠征し、エリザベス女王杯2連覇を達成[25]。この年はアイルランドチャンピオンステークスで優勝した[25]。

しかし、直前になってこれらの有力馬に回避が相次いだ。スノーフェアリーが故障により、デインドリームがドイツで発生した馬伝染性貧血による移動制限により出走を断念[26]。また、前年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス優勝馬で当年もハナ差2着に好走していたナサニエルが熱発により回避することとなった[26]。これにより、古馬ではシャレータや当年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス5着のシームーンらが実績上位馬として出走することとなった。

一方3歳馬は、セントレジャーステークスで敗れイギリスクラシック三冠を逃したキャメロットが直前になって出走を表明[26]。 それまでの主戦騎手であるジョセフ・オブライエンは56kgでの騎乗には減量が必要となるため[27]、ランフランコ・デットーリが騎乗することとなった[26]。 また、当年のジョッケクルブ賞(フランスダービー)優勝馬で、前哨戦のニエル賞にも優勝したサオノワ、アイリッシュオークス勝ち馬のグレートヘヴンズらも出走してきた[26]。

当年はペースメーカーとして、オルフェーヴル陣営がアヴェンティーノを、キャメロット陣営がアーネストヘミングウェイとロビンフッド[28]を登録した。

出走表

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枠番 馬番 馬名(生産国) 調教国 性齢 斤量 (kg) 騎手 調教師
1 9 ハヤランダ
Haya Landa (フランスの旗)
フランスの旗 フランス 牝4 58.0 F.ブロンデル
Franck Blondel
L.オードン
Mme Audon
2 16 サオノワ
Saonois (フランスの旗)
フランスの旗 フランス 牡3 56.0 A.アムラン
Antoine Hamelin
J.ゴーヴァン
Jean-Pierre Gauvin
3 17 イエローアンドグリーン
Yellow And Green (イギリスの旗)
フランスの旗 フランス 牝3 54.5 T.テュリエ
Thierry Thulliez
N.クレメント
Nicolas Clement
4 15 アーネストヘミングウェイ
Ernest Hemingway (アイルランドの旗)
アイルランドの旗 アイルランド 牡3 56.0 C.オドノヒュー
Colm O'Donoghue
A.オブライエン
Aidan O'Brien
5 13 キャメロット
Camelot (イギリスの旗)
アイルランドの旗 アイルランド 牡3 56.0 L.デットーリ
Lanfranco Dettori
A.オブライエン
Aidan O'Brien
6 10 ソレミア
Solemia (アイルランドの旗)
フランスの旗 フランス 牝4 58.0 O.ペリエ
Olivier Peslier
C.ラフォンパリアス
Carlos Laffon-Parias
7 18 グレートヘヴンズ
Great Heavens (イギリスの旗)
イギリスの旗 イギリス 牝3 54.5 W.ビュイック
William Buick
J.ゴスデン
John Gosden
8 7 アヴェンティーノ
Aventino (日本の旗)
日本の旗 日本 牡8 59.5 A.クラストゥス
Anthony Crastus
池江泰寿
Yasutoshi Ikee
9 4 ミハイルグリンカ
Mikhail Glinka (アイルランドの旗)
 チェコ 牡5 59.5 M.デムーロ
Mirco Demuro
A.シャヴイエヴ
Aarslangirfy Savujev
10 2 セントニコラスアビー
St Nicholas Abbey (アイルランドの旗)
アイルランドの旗 アイルランド 牡5 59.5 J.オブライエン
Joseph

O'Brien

A.オブライエン
Aidan O'Brien
11 8 シャレータ
Shareta (アイルランドの旗)
フランスの旗 フランス 牝4 58.0 C.ルメール
Christophe

Lemaire

A.ドゥロワイエデュプレ
Alain de Royer-Dupre
12 5 ロビンフッド
Robin Hood (アイルランドの旗)
アイルランドの旗 アイルランド 牡4 59.5 S.ヘファナン
Seamie Heffernan
A.オブライエン
Aidan O'Brien
13 3 ミアンドル
Meandre (フランスの旗)
フランスの旗 フランス 牡4 59.5 M.ギュイヨン
Maxime Guyon
アンドレ・ファーブル
Andre Fabre
14 11 ベイリル
Bayrir (フランスの旗)
フランスの旗 フランス 牡3 56.0 G.モッセ
Gerald Mosse
A.ドゥロワイエデュプレ
Alain de Royer-Dupre
15 12 ケザンプール
Kesampour (フランスの旗)
フランスの旗 フランス 牡3 56.0 G.ブノワ
Gregory Benoist
M.デルザングル
Mikel Delzangles
16 1 シームーン
Sea Moon (イギリスの旗)
イギリスの旗 イギリス 牡4 59.5 R.ムーア
Ryan Moore
M.スタウト
Michael Stoute
17 14 マスターストローク
Masterstroke (アメリカ合衆国の旗)
フランスの旗 フランス 牡3 56.0 M.バルザローナ
Mickael Barzalona
A.ファーブル
Andre Fabre
18 6 オルフェーヴル
Orfevre (日本の旗)
日本の旗 日本 牡4 59.5 C.スミヨン
Christophe Soumillon
池江泰寿
Yasutoshi Ikee

競走内容

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横一線のスタートから、マスターストロークが逃げ、ロビンフッドが2番手を追走する。日本から挑戦したオルフェーヴルは、馬群外側の後方2、3番手を追走する[29][30]。道中は大きな順位の変動はなく淡々と流れていく。最後の直線で、オルフェーヴルが馬なりで大外からポジションを上げていき、追い出されると勢いよく先頭に立ち、さらに後続を突き放した[29][30]。しかし、大外から内ラチ際まで大きくよれて失速[31]、盛り返してきたソレミアがゴール直前でオルフェーヴルを差しきり、優勝を飾った[30][32]。1番人気に推されたキャメロットは7着、サオノワは見せ場無く15着に大敗した[33]。

競走結果

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着順 馬名 勝ち時計
1着Solemia2:37.68
2着Orfevreクビ
3着Masterstroke7
4着Haya Landa1
5着Yellow And Green1/2
6着Great Heavens2 1/2
7着Camelot1
8着Sea Moonハナ
9着Sharetaアタマ
10着Bayrir2 1/2
11着St Nicholas Abbeyクビ
12着Meandre2 1/2
13着Kesampour2
14着Mikhail Glinka大差
15着Saonois7
16着Ernest Hemingway4
17着Aventino大差
18着Robin Hood12

結果については、Racing Postホームページ[1]および月刊『優駿』2012年11月号、p.13頁を参照。

記録

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出典

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  1. 1 2 3 “Longchamp (FR) Result 07 Oct 2012, Qatar Prix de l'Arc de Triomphe (Group 1)”. RACINGPOST. 2015年12月12日閲覧.
  2. ↑ 月刊『優駿』2012年10月号、p.12
  3. ↑ 月刊『優駿』2012年11月号、p.7
  4. ↑ “【菊花賞】オルフェ圧巻3冠「来年凱旋門賞」”. サンケイスポーツ (2011年10月24日). 2015年12月12日閲覧。
  5. ↑ “4冠オルフェーヴルの池江師…ドバイ登録を表明”. スポーツニッポン (2012年1月2日). 2012年10月7日閲覧。
  6. ↑ 『優駿』2012年5月号、p.112
  7. ↑ 『週刊Gallop 臨時増刊 さらばオルフェーヴル』pp.42-43
  8. ↑ 月刊『優駿』2012年6月号、p.100
  9. ↑ 『週刊Gallop 臨時増刊 さらばオルフェーヴル』pp.44-45
  10. ↑ “オルフェーヴル馬体面に異常なし、凱旋門賞は消極的”. netkeiba.com(提供:デイリースポーツ) (2012年5月2日). 2015年11月7日閲覧。
  11. ↑ “【宝塚記念】オルフェーヴル、出来は「7割程度」”. スポーツニッポン (2012年6月24日). 2012年10月7日閲覧。
  12. ↑ “オルフェーヴルが鮮やかな復活劇/宝塚記念”. netkeiba.com(提供:デイリースポーツ). 2012年6月25日. 2015年12月12日閲覧.
  13. 1 2 “オルフェーヴルはスミヨンとのコンビで凱旋門賞へ”. netkeiba.com(提供:デイリースポーツ). 2012年7月16日. 2015年12月12日閲覧.
  14. 1 2 “凱旋門賞制覇へ視界良好、オルフェーヴル完勝/仏GII・フォワ賞”. netkeiba.com. 2012年9月16日. 2015年12月12日閲覧.
  15. ↑ “オルフェ、凱旋門賞で1番人気に”. サンケイスポーツ. 2012年9月17日. 2012年9月18日閲覧.
  16. ↑ “Ascot Result 21 Jul 2012, King George VI And Queen Elizabeth Stakes Sponsored By Betfair (British Champions Series) (Group 1)”. RACINGPOST. 2015年12月12日閲覧.
  17. ↑ 月刊『優駿』2012年9月号、pp.60-63
  18. ↑ “Baden-baden (GER) Result 02 Sep 2012, Longines - Grosser Preis Von Baden (Group 1)”. RACINGPOST. 2015年12月12日閲覧.
  19. ↑ “Leopardstown (IRE) Result 08 Sep 2012, Red Mills Irish Champion Stakes (Group 1)”. RACINGPOST. 2015年12月12日閲覧.
  20. ↑ “Longchamp (FR) Result 16 Sep 2012, Qatar Prix Vermeille (Group 1)”. RACINGPOST. 2015年12月12日閲覧.
  21. ↑ “Longchamp (FR) Result 16 Sep 2012, Qatar Prix Foy (Group 2)”. RACINGPOST. 2015年12月12日閲覧.
  22. ↑ “Longchamp (FR) Result 16 Sep 2012, Qatar Prix Niel (Group 2)”. RACINGPOST. 2015年12月12日閲覧.
  23. 1 2 3 “デインドリーム Danedream”. netkeiba.com. 2015年12月12日閲覧.
  24. 1 2 “シャレータ Shareta”. netkeiba.com. 2015年12月12日閲覧.
  25. 1 2 “スノーフェアリー Snow Fairy”. netkeiba.com. 2015年12月12日閲覧.
  26. 1 2 3 4 5 『優駿』2012年11月号、p.6
  27. ↑ “【凱旋門賞】英2冠馬キャメロット出走すればムーア騎乗”. スポーツニッポン (2011年10月2日). 2013年9月30日閲覧。
  28. ↑ 月刊『優駿』2012年11月号、p.16
  29. 1 2 『優駿』2012年11月号、p.8
  30. 1 2 3 『週刊Gallop 臨時増刊 さらばオルフェーヴル』p.52
  31. ↑ 『優駿』2012年11月号、p.9
  32. ↑ 『優駿』2012年11月号、p.12
  33. ↑ 『優駿』2012年11月号、p.13
  34. ↑ 月刊『優駿』2012年10月号、p.14
  35. ↑ 月刊『優駿』2013年10月号、p.32

外部リンク

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