2026 FIFAワールドカップ・グループリーグ最終節
2026 FIFAワールドカップ・グループリーグ最終節(- さいしゅうせつ)は2026年6月26日と6月27日に行われた2026 FIFAワールドカップグループリーグの最終第3節のことを指す。ここでは主にグループGの最終戦と、イラン代表の決勝トーナメント進出争いの行方を取り上げる。
最終戦までの経緯
[編集]エジプトは1勝1分の勝ち点4、ベルギーとイランは2分の勝ち点2、ニュージーランドは1分1敗の勝ち点1で、G組は全チームに2位以内での決勝トーナメント進出の可能性を残して最終戦を迎えた。
決勝トーナメントに進出すればベルギーは2大会ぶり、それ以外の3ヶ国はともに初の決勝トーナメントに進出となる。
| 順 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | 点 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 1 | 1 | 0 | 4 | 2 | +2 | 4 | |
| 2 | 2 | 0 | 2 | 0 | 1 | 1 | 0 | 2 | |
| 3 | 2 | 0 | 2 | 0 | 2 | 2 | 0 | 2 | |
| 4 | 2 | 0 | 1 | 1 | 3 | 5 | −2 | 1 |
最終戦
[編集]最終戦の組み合わせは以下の通り
各国のノックアウトステージ進出条件
[編集]- エジプト
- 勝つか引き分けで1位または2位で通過。
- 負けても3点差以内の負けで3位での決勝トーナメント進出が決定。
- 4点差以上で負けても3位での決勝トーナメント進出の可能性あり。
- ベルギーとイラン
- 勝てば1位または2位で通過。
- 引き分けの場合、3位での決勝トーナメント進出の可能性あり。
- ニュージーランド
- 勝って、エジプト - イランがエジプトの勝ちか引き分けの場合、1位または2位で通過。
- 勝って、エジプト - イランがイランの勝ちの場合、イランの得失点差を上回れば1位または2位で通過。
- 勝って、エジプト - イランがイランの勝ち、イランが得失点差を上回った場合も3位で決勝トーナメント進出。
前半
[編集]5分、サベルのゴールでエジプトが先制。しかし負ければグループリーグ敗退が決まってしまうイランが14分にレザイアンのゴールですぐに同点。
28分、トロサールのゴールでベルギーが先制。
- エジプト 1 - 1 イラン
- ニュージーランド 0 - 1 ベルギー
後半
[編集]5分、トロサールの2点目でベルギーが追加点。さらに21分、デ・ブライネのゴールでベルギーが3点目。このゴールで得失点差でベルギーがエジプトを抜き、首位に浮上した。
39分、ジャストのゴールでニュージーランドが1点を返し3-1とすると、ベルギーとエジプトの得失点差が並び、総得点で再びエジプトが1位になった。
41分、ルカクのゴールでベルギーが再び1位浮上となる4点目。さらにアディショナルタイムに入り50分、サーレマーケルスのゴールで5点目を決めて終了。ベルギーの1位での決勝トーナメント進出が決定した。
一方エジプト - イランは前半14分以降なかなか試合が動かなかったが、後半アディショナルタイム、レザイアンのキックをハリルザデーが決めてゴールネットを揺らした。この瞬間イラン代表の選手たちはこのゴールによるこの試合の勝利と、初の決勝トーナメント進出を確信して歓喜した。
しかし直後にVARによる確認が入り、その結果、レザイアンがシュートをした瞬間、ハリルザデーの足が「ゴールキーパーが最後尾にいない状態で守備側の上から2番目の選手」よりわずかに出ていたと判定され、オフサイドとなりゴールは取り消された。
試合はそのまま1-1で終了。これによりエジプトが1勝2分の2位で初の決勝トーナメント進出が決定。イランは3分で3位に終わり、初の決勝トーナメント進出は残りのグループの最終戦の結果待ちとなった。
- エジプト 1 - 1 イラン
- ニュージーランド 1 - 5 ベルギー
| 順 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | 点 | 出場権 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 3 | 1 | 2 | 0 | 6 | 2 | +4 | 5[注 1] | ノックアウトステージ進出 | |
| 2 | 3 | 1 | 2 | 0 | 5 | 3 | +2 | 5[注 1] | ||
| 3 | 3 | 0 | 3 | 0 | 3 | 3 | 0 | 3 | ||
| 4 | 3 | 0 | 1 | 2 | 4 | 10 | −6 | 1 |
グループ3位の成績上位8ヶ国によるノックアウトステージ進出争い
[編集]3位に終わったイランはグループ3位の成績上位8ヶ国での決勝トーナメント進出に望みを託して、グループリーグ最終日に行われる他のグループの最終戦の結果待ちとなった。
グループリーグ最終日の組み合わせは以下の通り
- グループL:クロアチア - ガーナ
- グループL:パナマ - イングランド
- グループK:DRコンゴ - ウズベキスタン
- グループK:コロンビア - ポルトガル
- グループJ:アルジェリア - オーストリア
- グループJ:ヨルダン - アルゼンチン
イランの決勝トーナメント進出条件は、以下のいずれか1つでも満たすことであった。
- グループLのクロアチア - ガーナがガーナの勝ち
- グループKのDRコンゴ - ウズベキスタンがウズベキスタンの6点差以下の勝利か引き分け
- グループJのアルジェリア - オーストリアが引き分け以外になる
クロアチア - ガーナ
[編集]最終日の第1試合、クロアチア - ガーナでクロアチアが勝ち、クロアチアがグループ2位、ガーナがグループ3位での決勝トーナメント進出を決定させ、イランの突破はまたしても持ち越しとなった。なおこの瞬間にスコットランドのグループリーグ敗退が決定した。
DRコンゴ - ウズベキスタン
[編集]続いて最終日第2試合、DRコンゴ - ウズベキスタンはウズベキスタンの6点差以下の勝利か引き分けでイランの突破が決まる。前半10分、ショムロドフのゴールでウズベキスタンが先制し、1-0でウズベキスタンリードで前半を終えた。イランにとってはウズベキスタンが引き分けでも突破が決まるため、一気に初の決勝トーナメント進出に大きく近づいたかと思われた。
しかし後半22分にウィサのPKで同点とすると、後半32分、マイェレのゴールでDRコンゴが逆転。さらに後半アディショナルタイムにウィサが追加点を入れ、DRコンゴが3-1で逆転勝利。DRコンゴのグループ3位での決勝トーナメント進出が決定し、イランの突破はついに正真正銘のグループリーグ最終戦の結果に持ち越されることとなった。なおこの瞬間に韓国のグループリーグ敗退が決定した。
アルジェリア - オーストリア
[編集]そして運命のアルジェリア - オーストリア。イランは引き分け以外になることを祈らなければならなかった。前半28分にオーストリアが先制するが、前半アディショナルタイムにアルジェリアが同点。1-1で前半が終わる。
後半10分、再びオーストリアが勝ち越すが後半15分にすぐにアルジェリアが同点。すると両チームとも攻めが消極的になり、試合はこのまま2-2の引き分けで終わるかと思われた。このまま終わるとイランはグループリーグ敗退となってしまう。
しかし後半アディショナルタイム48分、アルジェリアがマフレズのゴールで土壇場でアルジェリアが3-2と勝ち越し。この試合を見ていたイランは歓喜し、一方オーストリアは土壇場でグループリーグ敗退かと思われた。しかし試合終了直前の51分、カライジッチが起死回生の同点ゴールで再び同点。試合は3-3の引き分けで終わり、両チームの決勝トーナメント進出が決定した。
この結果、イランは最後の最後でグループ3位の各組9位に転落し、またしても悲願の決勝トーナメント進出を逃した。
| 順 | グ | チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | 点 | 出場権 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | K | 3 | 1 | 1 | 1 | 4 | 3 | +1 | 4 | ノックアウトステージ進出 | |
| 2 | F | 3 | 1 | 1 | 1 | 7 | 7 | 0 | 4 | ||
| 3 | L | 3 | 1 | 1 | 1 | 2 | 2 | 0 | 4[注 1] | ||
| 4 | E | 3 | 1 | 1 | 1 | 2 | 2 | 0 | 4[注 1] | ||
| 5 | B | 3 | 1 | 1 | 1 | 5 | 6 | −1 | 4 | ||
| 6 | J | 3 | 1 | 1 | 1 | 5 | 7 | −2 | 4 | ||
| 7 | D | 3 | 1 | 1 | 1 | 2 | 4 | −2 | 4 | ||
| 8 | I | 3 | 1 | 0 | 2 | 8 | 6 | +2 | 3 | ||
| 9 | G | 3 | 0 | 3 | 0 | 3 | 3 | 0 | 3 | ||
| 10 | A | 3 | 1 | 0 | 2 | 2 | 3 | −1 | 3 | ||
| 11 | C | 3 | 1 | 0 | 2 | 1 | 4 | −3 | 3 | ||
| 12 | H | 3 | 0 | 2 | 1 | 3 | 4 | −1 | 2 |
関連項目
[編集]- 2026 FIFAワールドカップ
- ドーハの悲劇 (1994 FIFAワールドカップ・アジア予選 「日本vsイラク」)
- ジョホールバルの歓喜(1998 FIFAワールドカップ・アジア第3代表決定戦 「日本vsイラン」)
- 1998 FIFAワールドカップ・大陸間プレーオフ (AFC-OFC)(「イランvsオーストラリア」 「メルボルンの悲劇」と呼ばれることもある。)
- ヤウンデの悲劇(2006 FIFAワールドカップ・アフリカ予選「カメルーンvsエジプト」 後半アディショナルタイムのゴール失敗で突破を逃したこと、エジプトが関わったことがこの試合と共通している。)
- 2005年J1最終節
- 2022 FIFAワールドカップ・グループE最終節