2026 is the new 2016
2026 is the new 2016(「2026年は新たな2016年」の意)は、2025年末から2026年初頭にかけて、主にTikTok、Instagram、Facebookなどのソーシャルメディア上で広がった、2016年の流行や雰囲気を懐かしむインターネット・ミーム、またはソーシャルメディア現象である[1][2][3]。
概要
[編集]この表現は、2016年当時の写真、音楽、ファッション、フィルター、ネット上の流行などを、2026年になって改めて取り上げる投稿群を指して使われた[1][2][3]。投稿では、2016年をCOVID-19の世界的流行以前、また生成AIが広く使われる以前の時代として懐かしむ見方がみられた[4][5]。
発生と拡散
[編集]この流行は2025年末から2026年初頭にかけて広がったが[1][2]、その前段階として、2025年にはTikTok上で「最近のミームは面白くない」という感覚への反応として、過去のネット文化に戻ろうとする Great Meme Reset が流行していた[6]。2026 is the new 2016 という言い回しが、その延長線上で2016年のインターネット文化をもう一度楽しもうとする合言葉になったと説明されている[7][8]。
インディアン・エクスプレスは、InstagramやTikTokで古い自撮り写真、ぼやけた携帯電話写真、強いフィルターを施した過去の記録が多く共有され、この言い回しが広まったと報じている[1]。また同紙は、BBCの説明として、TikTokにおける「2016」の検索が2026年1月第1週に450パーセント超増加したとしている[1]。ハフポスト日本版も、TikTokやInstagramでこの言葉が急速に広がり、10年前の「犬フィルター」や当時風のメイク再現が流行していると伝えた[3]。
背景
[編集]複数の媒体は、この現象の背景として、2016年が現在よりも、まとまりのあるインターネット文化の時代として思い出されていることを挙げている[2][4][5]。この流行は、若い世代が自分の10代と重なる特定の年を懐かしむ傾向の一例として位置づけられている[7]。
こうした懐古傾向の背景について、新型コロナ禍以降にSNS疲れが強まり、映えの競争や批判の応酬に疲れた若年層が、より緩やかだった過去のSNS環境を懐かしんでいる可能性がある、との見方がある[9]。また別の記事では、2016年ごろには将来に対する楽観がまだ比較的強かったことが、後年からのノスタルジアを一層強めていることが示されている[10]。
一方で、2016年はイギリスの欧州連合離脱、2016年アメリカ合衆国大統領選挙、ジカ熱流行など、政治や社会の面で大きな出来事が相次いだ年でもあった[2][4]。そのため、この流行は2016年全体をそのまま高く評価するものではなく、当時のインターネット文化や個人的記憶の一部を選んで懐かしむ現象だと説明されている[2][4]。
内容
[編集]報道では、この流れの中で取り上げられた要素として、2016年前後の写真の色合い、Snapchat風フィルター、当時風のメイク、チョーカー、ボンバージャケット、スキニーパンツ、太い眉などのファッション、さらに当時のネット流行や短い動画の文化などが挙げられている[1][3][11][9]。The Week は、Vine、ポケモンGO、マネキンチャレンジなどを具体例として挙げている[2]。
反響と評価
[編集]この流行は、一般ユーザーだけでなく、ファッション媒体や芸能媒体でも取り上げられた[11][5][8]。The Week は、この流行が当初は皮肉を込めたZ世代の冗談として始まったが、その後は本格的なソーシャルメディア現象へ変わっていったと説明している[2]。また別の記事では、メーガン・マークルが 2026 feels just like 2016 と投稿した事例を取り上げ、このフレーズが著名人にも共有される文化的な合図になっていることを示した[12]。実際に、複数の著名人も2016年当時の写真を投稿してこの流れに参加したことが報じられている[13]。
この現象は、2016年回帰が単なるインターネットミームにとどまらず、スニーカー文化のような個別の領域でも「2016年のほうが熱量が高かった」という回顧と結びついていると論じられもする[14]。この点から、2026 is the new 2016 は単発の流行語ではなく、2010年代半ばのインターネット文化や消費文化を見直す広い文脈の一部としても扱われている[7][14]。
脚注
[編集]- 1 2 3 4 5 6 “'2026 is the new 2016': Why everyone is suddenly posting decade-old pictures”. The Indian Express. 2026年1月17日. 2026年4月11日閲覧.
- 1 2 3 4 5 6 7 8 “The ‘2026 is the new 2016’ trend is taking over social media timelines”. The Week. 2026年2月20日. 2026年4月11日閲覧.
- 1 2 3 4 “SNSで急速に広がる「2026 Is the New 2016」とは?10年前の「犬フィルター」やメイク再現がトレンドに”. ハフポスト日本版. 2026年4月11日閲覧.
- 1 2 3 4 “It’s 2026. Why Is 2016 Trending?”. Vogue. 2026年1月16日. 2026年4月11日閲覧.
- 1 2 3 “2026年の今、世界中で「2016年」がトレンドに! 10年前を懐かしむ人が続出している理由とは”. ハーパーズ バザー. 2026年4月11日閲覧.
- ↑ “TikTokers hatch plan to make memes great again”. Fast Company. 2025年11月17日. 2026年4月12日閲覧.
- 1 2 3 “2026 is the new 2016 trend: meaning and why TikTok is obsessed with it”. Fast Company. 2026年1月16日. 2026年4月12日閲覧.
- 1 2 “Is 2026 the New 2016? All About the Throwback Trend Taking Over the Internet”. People. 2026年1月16日. 2026年4月12日閲覧.
- 1 2 “2026年は新しい2016年? Z世代が10年前を懐古する切ない事情”. 日刊ゲンダイDIGITAL. 2026年2月17日. 2026年4月11日閲覧.
- ↑ “People really did have a kind of millennial optimism in 2016, Gallup finds, as hopes for the future fade”. Fortune. Associated Press. 2026年2月10日. 2026年4月12日閲覧.
- 1 2 “なぜ「2026年は2016年がトレンド」に? SNSが懐かしさで溢れる理由&2016流行ファッション・メイクまとめ”. ELLEgirl. 2026年4月11日閲覧.
- ↑ “Meghan Markle Dips Into Viral ‘2026 is the New 2016’ Trend”. Vanity Fair. 2026年1月17日. 2026年4月12日閲覧.
- ↑ “Flower Crowns, Mirrored Sunglasses and the Snapchat Dog Filter: Celebrities Bring Back Their Most Unhinged Photos from 2016”. People. 2026年1月17日. 2026年4月12日閲覧.
- 1 2 “Sorry, sneaker culture will never be as good as 2016”. British GQ. 2026年1月8日. 2026年4月12日閲覧.