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22才の別れ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
(22歳の別れから転送)
「22才の別れ」
風 の シングル
初出アルバム『風ベスト』
B面 約束しようよ
リリース
ジャンル フォークソング[1]
レーベル PANAM(日本クラウン)
作詞・作曲 伊勢正三
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン)
  • 1975年度年間7位(オリコン)
風 シングル 年表
22才の別れ
(1975年)
あの唄はもう唄わないのですか
(1975年)
音楽・音声外部リンク
22才の別れ - YouTube
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「22才の別れ」
かぐや姫 の シングル
初出アルバム『三階建の詩(#1)』
『かぐや姫・今日(#2)』
B面 湘南 夏
リリース
ジャンル フォークソング
レーベル PANAM(日本クラウン)
作詞・作曲 伊勢正三
かぐや姫 シングル 年表
雪が降る日に
(1981年)
22才の別れ
(1984年)
青春の傷み
(2000年)
日本テレビ金曜劇場主題歌 年表
「無邪気な天使」
嶋大輔
(1983年)
「22才の別れ」
かぐや姫

(1984年)
「導火線」
世良公則
(1984年)
音楽・音声外部リンク
22才の別れ - YouTube
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「22才の別れ」(にじゅうにさいのわかれ)は、日本のフォークグループであるかぐや姫の楽曲。作詞と作曲は伊勢正三。

1975年、フォークデュオの風が日本クラウンからシングルとして発売した。

背景

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元々は「かぐや姫」の伊勢正三が1974年のアルバム『三階建の詩』のために書いた2曲のうちの1曲(もう1曲は「なごり雪」)で、シングルカットの要望が出るなど当初から評価は高かったものの[2]、発表当初はかぐや姫のシングルとしては発売されなかった。

第2期かぐや姫が解散することが決まり、伊勢はフォークデュオの風を結成した。1975年、風のデビューシングルとしてリメイクバージョンが発売された後、かぐや姫バージョンは1984年放送の日本テレビ系列ドラマ『昨日、悲別で』のエンディングテーマに使用されたのをきっかけに、シングルカットされた。ジャケット表面には、雪が降り積もる悲別ロマン座の風景画がレイアウトされている。風の初アルバム『風ファーストアルバム』に「22才の別れ」が収録されていないのは、かぐや姫時代の曲であって風の音楽ということではないため伊勢が断固拒否したのである[3]。

2006年に、この曲をモチーフにした純愛映画『22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語』(大林宣彦監督)が制作され、2007年夏に公開された。

音楽性

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印象的なギターイントロは、編曲を担当した石川鷹彦によるものである[4]。

1978年の「かぐや姫・今日」ツアーではエレクトリックアレンジで演奏された。

記録

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風のデビューシングルとして発売すると、オリコンチャートでは売上70.8万枚を売り上げ、オリコン年間チャート7位にチャートインした。売上げ71万枚は1978年10月時点のオリコン調べでフォークソングのシングルとして歴代9位の売り上げ71万枚[1]。風のシングルとしては最大のヒット曲となり、累計売上はミリオンセラーに達した[2]。

2005年にNHKが実施した「スキウタ〜紅白みんなでアンケート〜」で白組71位にランクインされた。

制作

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制作の経緯を伊勢正三自らが語っている。

それ〔注:「なごり雪」〕に反して、「22才の別れ」は計算して作った。実は、この2曲は同じアルバムに入っている。1974年に発表された「三階建の詩」というアルバムだ。このアルバムには2曲書いた。最初に「なごり雪」を、その次にもう1曲別の作品をレコーディングした[注釈 1]。だけど、なんだか気に入らなかった。「これは売れないなぁ」と直感してしまったのだ。だから、1日待ってもらうことにした。その日、家に帰って、絶対売れる歌を作ってやろうと思った。そうして、徹夜で作ったのが「22才の別れ」だ。だから、「なごり雪」は自分の好きな世界が自然に沸き上がってできた作品、「22才の別れ」はヒットを意識して作った作品だ[6]。

この2曲は、かぐや姫のアルバム『三階建の詩』(1974年3月)に向けて制作された[7]。1973年秋[8]、当時の伊勢はもうすぐ22才という年齢であった[9]。この時に伊勢はプロとして初めて作詞だけでなく作曲も担当した[10]。伊勢の回想によると、最初に南こうせつらに聞かせた処女作「なごり雪」は思っていたほど褒められなかったということもあり、1日待ってもらい「22才の別れ」を作ったのであった[9]。

解釈

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1970年代中期の日本は、親が縁談を用意することも珍しくなく、未だ見合い結婚が根強い昭和時代である。10年ほど遡る1965年頃にようやく恋愛結婚の比率が見合い結婚を上回ったところであり[11]、恋愛結婚のテレビドラマが盛んになるのは1980年代頃からである[12]。この歌の頃の22才は当然に結婚を意識する年齢でもあった[13]。5年間恋愛をしていた相手の男は結婚を決めずに優柔不断で、早く結婚という幸せが欲しいこの女は現実を見つめ、共感が得られるストーリーであった[13]。

「鏡に映った」の一連のフレーズは伊勢正三によれば「自分の姿を直接見られるのは自分以外の他人で、自分で自分を見ようとしたら鏡を覗き込むしかない。けれど、そこに映っている自分が果たして他人が見ているような自分と同じ姿形をしているのだろうかっていうことは永遠にわからない。そのあたりの怖さがこの一節からは伝わってはくるはずだ。」、と一応の解答をしているが、伊勢本人にも真の意味はわからないという[14]。

収録曲

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かぐや姫盤のジャケットに描かれた悲別ロマン座(2007年の写真)

風盤

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EP盤[15]
全編曲: 石川鷹彦。
#タイトル作詞・作曲時間
1.「22才の別れ」伊勢正三
2.「約束しようよ」大久保一久
合計時間:

かぐや姫盤

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EP盤[16]
全作詞・作曲: 伊勢正三、全編曲: 瀬尾一三。
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「22才の別れ」伊勢正三伊勢正三
2.「湘南 夏」伊勢正三伊勢正三
合計時間:

カバー

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アーティスト 収録作品 発売日 備考
22才の別れ
フォーリーブス 『LOVE FOREVER』 1978年5月1日
高田みづえ 『あの日に帰りたい』 1983年9月21日
森昌子 『森 昌子 十五周年記念 日本のうた』 1986年1月21日
ダ・カーポ 『友への贈りもの アコースティック・ファンタジー』 1993年4月30日
鈴木真仁 『「いちご白書」をもう一度』 1998年3月21日
小柳ルミ子 『小柳ルミ子 CD-BOX』 2002年5月21日
保田圭・矢口真里 『FOLK SONGS 4』 2003年5月21日
辻香織 『夜明けの一秒前』 2004年5月26日
村下孝蔵 『七夕夜想曲〜村下孝蔵最高選曲集 其の壱』 2005年6月22日
嘉門達夫 『言葉のチカラ!』 2007年4月25日 替え歌「22才の元カレ」としてカバー。
トワ・エ・モワ 『フォーク・ソングス』 2008年6月25日
中森明菜 『フォーク・ソング〜歌姫抒情歌』 2008年12月24日
岡平健治 『I♡GM(アイラブグレイテストミュージック)』 2009年5月13日
荻野目洋子 『Songs & Voice』 2009年11月25日
ミー・ファースト・アンド・ザ・ギミー・ギミーズ 「Sing in Japanese」 2011年9月13日 日本語のままカバーしている。
やなわらばー 『泣唄 笑唄』 2011年11月9日
吉幾三 『あの頃の青春を詩う』 2012年5月23日
柴田淳 『COVER 70's』 2012年10月31日
桑田佳祐 『昭和八十八年度! 第二回ひとり紅白歌合戦』 2014年3月12日
川野夏美 『フォーク・ソングス ~唄い継ぐ、未来へ~ 』 2015年7月8日
島津亜矢 『SINGER 5』 2018年10月17日
デーモン閣下 『22才の別れ』 2026年5月13日 伊勢正三とのコラボレーション&リメイクカバー曲。

脚注

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注釈

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  1. ↑ この1曲についてはどんなものであったか、もはや伊勢は覚えていない[5]。

出典

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  1. 1 2 「保存版フォークソング大百科 【フォークをナイフで!?斬る】 名鑑 フォーク・シンガー32 フォーク・ソング・レコード売れゆきベスト10 昭和43年より現在までのシングル盤レコード(オリジナル・コンフィデンス調べ) 9位 風 22才の別れ 71万枚」『セブンティーン』1978年10月号、集英社、8頁。
  2. 1 2 富澤一誠『フォーク名曲事典300曲〜「バラが咲いた」から「悪女」まで誕生秘話〜』ヤマハミュージックメディア、2007年、308頁。ISBN 978-4-636-82548-0
  3. ↑ “伊勢正三 メロディーは海風に乗って (第8回) 曲作りに没頭する日々”. ぴあ. 2024年3月4日.
  4. ↑ 「あの人に迫る 石川鷹彦 ミュージシャン」中日新聞、2011年8月19日夕刊2頁。
  5. ↑ “伊勢正三、ロング・インタビュー!キャリア50周年記念!かぐや姫〜風〜ソロまで収録された2アイテムが2社から同時発売!初期、PANAMレーベル時代の2枚組最新リマスター・ベストに、全60曲中54曲が未発表の4枚組オールタイム・ライブベスト!「それを一番求めてるんだと思って…」「『なごり雪』は僕から旅立った"…という気持ち…」”. Uta-Net. 2021年9月14日.
  6. ↑ “相鉄瓦版(第一二六号) 特集 伊勢正三つれづれ草紙/僕の中のなごり雪”. 相鉄グループ(アーカイブ). 2004年2月1日.
  7. ↑ “伊勢正三 メロディーは海風に乗って (第5回) 「神田川」のヒット”. ぴあ. 2024年2月28日.
  8. ↑ “伊勢正三ライブアルバムに収録「なごり雪」 「切なさ」の原点は故郷の駅”. 産経新聞. 2018年1月5日.
  9. 1 2 “伊勢正三 メロディーは海風に乗って (第6回) 「なごり雪」と「22才の別れ」”. ぴあ. 2024年2月29日.
  10. ↑ “伊勢正三 メロディーは海風に乗って (第1回) 未明の時間に何かが生まれる”. ぴあ. 2024年2月21日.
  11. ↑ 荒川和久 (2018年1月2日). “100年前の日本人が「全員結婚」できた理由 「恋愛結婚」が9割の現代は離婚率も増加(3/4)”. 東洋経済オンライン.
  12. ↑ “マッチングアプリはいつから流行った?婚活業の歴史【鎌倉~昭和時代】”. IBJ マッチングアプリ研究室. 2022年11月16日.
  13. 1 2 “365日 あの頃ヒット曲ランキング 3月 最終回 【1975年3月】22才の別れ/風 一晩徹夜で書き上げたヒット曲は狙っていた”. スポニチ. 2012年3月31日.
  14. ↑ “伊勢正三 メロディーは海風に乗って 理想の音楽を求めて”. ぴあ. 2024年2月22日.
  15. ↑ “風* - 22才の別れ”. Discogs. 2019年9月27日閲覧。
  16. ↑ “かぐや姫* - 22才の別れ”. Discogs. 2019年9月27日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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