WISEA J120037.79-784508.3
| WISEA J120037.79-784508.3 | ||
|---|---|---|
WISEのW1からW4波長で観測された、W1200−7845の原始円盤による赤外超過 | ||
| 星座 | カメレオン座 | |
| 見かけの等級 (mv) | 16.373(Gバンド)[1] 11595(Kバンド)[1] | |
| 分類 | 褐色矮星 | |
| 位置 元期:J2000.0 | ||
| 赤経 (RA, α) | 12h 00m 37.712s[2] | |
| 赤緯 (Dec, δ) | −78° 45′ 08.38″[2] | |
| 固有運動 (μ) | 赤経: –41.664 [0.080]ミリ秒/年[2] 赤緯: –6.050 [0.074]ミリ秒/年[2] | |
| 年周視差 (π) | 9.8383 ± 0.0714ミリ秒[2] (誤差0.7%) | |
| 距離 | 332 ± 2 光年[注 1] (101.6 ± 0.7 パーセク[注 1]) | |
| 物理的性質 | ||
| 質量 | 42–58木星質量[3] | |
| スペクトル分類 | M6.0γ ±0.5[3] | |
| 光度 | 0.078太陽光度[3] | |
| 表面温度 | 本体 2784–2850K[3] 円盤 521K[3] | |
| 金属量[Fe/H] | [Fe/H] = 0.7998 [2] | |
| 年齢 | 370+460 −140万年[3] | |
| 他のカタログでの名称 | ||
| 2MASS+J12003792-7845082[1] | ||
| ■Template (■ノート ■解説) ■Project | ||
WISEA J120037.79-784508.3または W1200-7845、2MASS J12003792−7845082は地球から333.73 ± 3.13光年離れた先にある年齢370+460
−140万年の、降着円盤を持つ褐色矮星であり、星周円盤を持つ既知の褐色矮星の中で最も地球の近くに位置している[3]。オンライン上のシチズン・サイエンスのウェブポータル、ズーニバースで運用されている市民科学プロジェクトのディスクディテクティブに参加していた市民ボランティアによって発見された[4]。
ディスクディテクティブの科学者チームはBANYAN Σと呼ばれるベイズ推定を用いてその天体の位置や固有運動、年周視差(利用可能であればガイアカタログのデータを使用)、視線速度から若い星状天体の運動星団のメンバーかを確率推定するツールを用いてW1200-7845についてクロスマッチしたところ、99.8%の確度でこの褐色矮星がカメレオン座イプシロン星アソシエーションに所属することが分かった[3][4]。
褐色矮星
[編集]この褐色矮星の質量は42–58 MJで、スペクトル分類はM6.0γである。このガンマ (γ)記号は、若い褐色矮星に特有の小さな表面重力の値を示している。パッシェン系列とブラケット系列のスペクトル線からは降着の兆候は検出されなかった[3]。
その後2021年にKubiakらが新しく報告した、ラス・カンブレス天文台の2mフォークス南望遠鏡に搭載されたFLOYDS分光器での分光観測では強いHアルファの輝線が検出され、物質の降着が強く起こっていることが示された。彼らは研究の中でカメレオン座の運動星団に属している天体を合計18個観測していたが、その中でもっとも強い降着を示していた[5]。
円盤
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円盤については、 黒体に近い円盤・隙間を持つ2つの黒体円盤・冪乗則にしたがう円盤の3種類のシナリオが検討された[3]。
黒体円盤モデルでの温度は516 K (243°C)だが、2つの黒体円盤を持つモデルでは内側の円盤の温度が730 K (457°C)、外側の円盤の温度が230 K (–43°C)となる。 それよりも最もよく適合したのがα = –0.94の冪乗の傾きを持つ冪乗則モデルで、これは第II段階(クラスII)の若い星状天体に相当する。 この種の天体としては太陽系に非常に近いので、アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計(ALMA)による撮像観測で円盤を撮影できる良い候補となっている[3]。
関連項目
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- 1 2 3 “2MASS J12003792-7845082 -- Young Stellar Object”. 2026年2月17日閲覧。
- 1 2 3 4 5 6 Sarro, L. M.; Berihuete, A; Smart, R. L.; Reylé, C.; Barrado, D.; García-Torres, M.; Cooper, W. J.; Jones, H. R. A. et al. (2022). “Ultracool dwarfs in Gaia DR3 (from table in VizieR)”. アストロノミー・アンド・アストロフィジックス 669 (A193): 1–25. arXiv:2211.03641. Bibcode:2023A&A...669A.139S. doi:10.1051/0004-6361/202244507.
- 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 Schutte, Maria C.; Lawson, Kellen D.; Wisniewski, John P.; Kuchner, Marc J.; Silverberg, Steven M.; Faherty, Jacqueline K.; Gagliuffi, Daniella C. Bardalez; Kiman, Rocio et al. (2020-08-04). “Discovery of a Nearby Young Brown Dwarf Disk”. アストロフィジカルジャーナル 160 (4): 156. arXiv:2007.15735v2. Bibcode:2020AJ....160..156S. doi:10.3847/1538-3881/abaccd. ISSN 1538-3881.
- 1 2 Schutte, Maria (2020年8月12日). “Our New Paper: Discovery of Nearby Young Brown Dwarf Disk!”. DiskDetective.org. 2023年9月23日閲覧。
- ↑ Kubiak, K.; Mužić, K.; Sousa, I.; Almendros-Abad, V.; Köhler, R.; Scholz, A. (2021-06-01). “New low-mass members of Chamaeleon I and ϵ Cha”. アストロノミー・アンド・アストロフィジックス 650: A48. arXiv:2102.05589. Bibcode:2021A&A...650A..48K. doi:10.1051/0004-6361/202039899. ISSN 0004-6361.