3,3'-ジクロロベンジジン
| 物質名 | |
|---|---|
4-(4-アミノ-3-クロロフェニル)-2-クロロアニリン | |
別名 (1,1-Biphenyl)-4,4-Diamine,3,3-dichloro; 3,3-dichloro-4,4-biphenyldiamine | |
| 識別情報 | |
3D model (JSmol) |
|
| ChEMBL | |
| ChemSpider | |
| ECHA InfoCard | 100.001.918 |
| KEGG | |
PubChem CID |
|
CompTox Dashboard (EPA) |
|
| |
| |
| 性質 | |
| C12H10Cl2N2 | |
| モル質量 | 253.13 g/mol |
| 外観 | 灰色ないし紫色の結晶性粉末 |
| 融点 | 132 to 133 |
| 沸点 | 402 |
| 0.07% (15°C)[2] | |
| 危険性 | |
| 労働安全衛生 (OHS/OSH): | |
主な危険性 |
Potential carcinogen[2] |
| NIOSH(米国の健康曝露限度): | |
| carcinogen[2] | |
| Ca[2] | |
| Ca [N.D.][2] | |
3,3'-ジクロロベンジジン(英: 3,3'-Dichlorobenzidine)は、化学式(C6H3Cl(NH2))2で表される有機化合物である。純粋なものは淡黄色であるが、流通している商品は着色されている。水には溶けにくく、多くの場合湿潤させてペースト状にして供給される。ジアリライド染料や、印刷インキに使用されるジアリライド系黄色顔料の原料となる[3]。
調整と反応
[編集]3,3'-ジクロロベンジジンは、2-ニトロクロロベンゼンから2段階で製造される。まず塩基性の亜鉛で還元し、3,3'-ジクロロジフェニルヒドラジンを得る。この中間体からベンジジン転位により、3,3'-ジクロロベンジジンを調製することができる[4]。
3,3'-ジクロロベンジジンの水溶液は光分解し、塩素原子を1つ持つ誘導体となる。これは塩素化を受け、塩素原子を4つ持つ誘導体となる。
最も広く行われている3,3'-ジクロロベンジジンの反応は、二重ジアゾ化で[(C6H4Cl(N2))2]2+を得るものである。この中間体は、アセトアセチルアミノベンゼン(CH3C(O)CH2C(O)NHAr)の誘導体に結合する[3]。
安全性
[編集]3,3'-ジクロロベンジジンは発癌性物質であると考えられている[1]。動物実験では腫瘍発生率の有意な増加を示している[5]。既知の発癌物質であるベンジジンと構造が類似しており、同様のメカニズムでヒトに対し膀胱癌の原因となると考えられる[5]。
脚注
[編集]- 1 2 Dichlorobenzidine - Compound Summary, PubChem.
- 1 2 3 4 5 NIOSH Pocket Guide to Chemical Hazards 0191
- 1 2 K. Hunger. W. Herbst "Pigments, Organic" in Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry, Wiley-VCH, Weinheim, 2012. doi:10.1002/14356007.a20_371
- ↑ Schwenecke, H.; Mayer, D. (2005). “Benzidine and Benzidine Derivatives”. Ullmann’s Encyclopedia of Industrial Chemistry. Weinheim: Wiley-VCH. doi:10.1002/14356007.a03_539.
{{cite encyclopedia}}: CS1メンテナンス: 複数の名前/author (カテゴリ) - 1 2 "3, 3'-Dichlorobenzidine". U.S. Environmental Protection Agency, Integrated Risk Information System. 7 March 2011. Accessed 3 May 2011.
