Car Parking Multiplayer
『Car Parking Multiplayer』(カーパーキングマルチプレイヤー、略称:CPM、カーパ、カーパーキング)は、カザフスタンのゲーム開発会社OGAMES(ブランド名:Olzhass Games)により開発・運営されるオープンワールド型のドライビングシミュレーターである[1][2]。 Android版は2017年3月20日、iOS版は2018年4月23日より順次サービスインし、Nintendo Switch版は2023年1月19日に発売された。Android / iOS版は基本プレイ無料(アイテム課金制)。Nintendo Switch版はダウンロード専用の有料タイトルとして販売された[1][3][4][5]。 Google Playでは「1億+」のダウンロード数と300万件を超えるレビューが表示されている[2]。開発元は2024年、世界累計2億ダウンロードを達成したと発表している[6]。第三者分析のSensor Towerでは、月間約200万回のダウンロードと月間約20万ドルの収益が推定されており、トルコ・インド・ロシア・米国などで人気があるとされる[7]。英メディアPocket Gamerは、「名称からは駐車ゲームを想像するが、実際にはオープンワールドでの自由走行やマルチプレイを中心とした体験である」と評している[8]。
概要
本作は、駐車位置への正確な停車を目的とする駐車シミュレーションを基本としながら、自由走行が可能なオープンワールドとオンラインマルチプレイを組み合わせたゲームである。 また、駐車課題に加え、オープンワールドでの自由走行、他プレイヤーとのレース、車両交換、フレンド機能、ボイスチャット、ポリスモード、タクシー・貨物・配送などのロールプレイ要素も実装されている[1][4]。 ゲーム内では、駐車課題を達成することによる報酬獲得だけでなく、自由走行、車両のカスタマイズ、オンラインでの交流や車両交換など、複数の遊び方が用意されている。
ゲームシステム
駐車・運転
ゲームの基本要素は、指定された場所へ車両を駐車する課題を達成することである。操作系は実車を模しており、アクセル・ブレーキに加え、ドライブ・リバース・ニュートラル・パーキングのギア切り替えや、フル回転させるステアリング操作が存在する[8]。 駐車以外では、自由走行によってマップ内を探索できるほか、レースなどの走行イベントにも参加できる[8]。
オープンワールド
ゲーム内には市街地、高速道路、山道、オフロードなどを含む複数の環境が用意されており、プレイヤーはマップ内を自由に移動できる。車から降りて徒歩で移動することも可能である[8]。 公式説明では、ガソリンスタンドやカーサービスなどの施設を備えたオープンワールドとして紹介されている。建物の内部に入ることが可能な場所も存在する[2]。
オンラインマルチプレイ
オンラインモードでは、他のプレイヤーと同一のゲーム空間に参加できる。 主な機能として、以下が実装されている[1][8]。
- 自由走行
- マルチプレイヤーレース
- プレイヤー間の車両交換
- フレンドリスト
- テキストチャット
- ボイスチャット
- カーミーティングなどのプレイヤーイベント
- ロールプレイ
車両交換・売買
プレイヤーはオンライン上で他のプレイヤーと車両を交換できる。車両の売買機能も実装されており、カスタマイズを施した車両の取引にも利用できる[1]。
ロールプレイ
オンライン環境では、自動車を用いたロールプレイが可能である。ポリスモードではポリスカーを使用し、他のプレイヤーにスピード違反の罰金を科すといったプレイができる。2020年時点でポリスカーは10ドルで購入できたとされる[8]。タクシーや配送、物件購入による収益などの要素も公式に説明されている[4]。
ドローンモード
ドローンモードでは、ゲーム内の環境を別視点から探索したり、ゲーム内の風景や車両を撮影したりできる[1]。
車両とカスタマイズ
本作にはスポーツカー、クラシックカー、セダン、SUV、ピックアップトラック、トラックなど、130台以上の車両が収録されており、全てに内装が用意されているとされる[4]。
メカニカルチューニング
車両の性能面では、以下のような調整が可能である[1][2]。
Pocket Gamerは、サスペンション設定によって旋回性が変化すると記している[8]。
ビジュアルカスタマイズ
外観については、200以上のエアロパーツ、ホイール、車体パーツ、ボディキットなどを変更できるほか、バイナル(リバリー)機能を使用して車体のデザインを作成できる[4]。バイナルは複数の図形やデザイン要素を組み合わせて車体に配置できる。
キャラクターカスタマイズ
プレイヤーキャラクターについても顔、衣服、スキンを変更できる。複数のアニメーションやリアクションを選択する機能も実装されている[1][4]。
マップと施設
ゲームには複数の環境が収録されており、都市部、高速道路、山岳地帯、オフロードなど異なる走行環境を利用できる。 また、ガソリンスタンドや自動車サービス施設など、車両の維持やゲーム内活動に関連する施設が配置されている[2]。 建物の内部を探索できる場所もある。
開発・運営
本作の開発・配信元は、カザフスタンの企業OGAMESで、ゲームブランドとしてOlzhass Gamesまたはolzhassの名称が使用されている。 OGAMESのEULAでは、ゲームの利用契約をカザフスタンで登録されたOGAMESとの契約として定めている[9]。 Google Playでは開発者名が「olzhass」、開発者情報では法人名が「OGAMES, TOO」と表示され、所在地はアスタナとされる[2]。 iOS版ではApp Store上のデベロッパー名が「Aidana Kengbeiil」となっており、著作権表記には「© OGames」と記載されている[1]。
ゲームエンジン
『Car Parking Multiplayer』はUnityを使用して開発されている。ゲームの配信記録ではUnity Technologiesがゲームエンジンとして記載されている[3]。 また、公式プライバシーポリシーでは、第三者サービスとしてUnity Analyticsを利用していることが記載されている[10]。
アップデート
本作は配信開始以降、新車種、マップ、カスタマイズ要素、イベント、ゲームモード、物理演算、UI、最適化などが継続的に追加・変更されている。 App Storeのバージョン履歴では、2026年にも新しいレーストラック、イベント、新車・改修車、キャラクターアニメーション、物理演算の調整、バグ修正などが行われている[1]。 Google Playの開発者ページでは、Olzhassは各プロジェクトを少なくとも2か月ごとに更新すると説明している[2]。
チート対策
運営元はチート、ハック、ゲーム内容を改変する第三者アプリなどを禁止している。 EULAでは、チート、ハック、ゲームのコンテンツを変更する第三者アプリの使用を禁止し、違反した場合にはアカウントの停止や法的措置の可能性があると定めている。また、公式ストア以外から入手したAPKなどの非公式版についてはサポート対象外としている[9]。 Pocket Gamerは2021年の記事で、本作にはチートやハックが存在し、当時はチーターを報告する機能が実装されていなかったと指摘している[11]。
ユーザー生成コンテンツ
本作では、プレイヤーが作成した車両デザイン、スキン、デカール、画像などのユーザー生成コンテンツを利用できる。 EULAでは、プレイヤーが作成したユーザー生成コンテンツそのものの所有権は原則として作成者または正当な権利者に残る一方、ゲームの運営、開発、改善、宣伝などを目的として、運営会社に広範な利用許諾を与える仕組みが定められている[9]。
プライバシーと課金
モバイル版は広告およびアプリ内購入に対応している。iOS版では、ゲーム内通貨、車両、エンジン、ポリスカー、プレミアムサブスクリプションなどのアプリ内購入が設定されている[1]。 公式プライバシーポリシーでは、Google Play Services、AdMob、Appodeal、Unity Analyticsなどの第三者サービスを利用していることが説明されている。また、エラー発生時には端末情報、OSのバージョン、IPアドレス、アプリ設定、利用日時などのログデータを取得する場合があるとしている[10]。
沿革
- 2017年
- 2018年
- 2023年
- 1月19日 - Nintendo Switch版の販売を開始[4][5]。
- 2024年
- 続編『Car Parking Multiplayer 2』が配信開始された。開発元は世界累計2億ダウンロードを達成したと発表した[6]。
- 2026年
評価・普及
Google Playでは1億回以上のダウンロードと300万件を超えるレビューが表示されており、評価は4.5前後である[2]。App Storeでも4.2前後の評価となっている[1]。 Sensor Towerのデータでは、Android版は世界で1億から5億インストールの範囲に分類されており、開発元の所在国はカザフスタンとされている[7]。AppBrainの推計では、世界累計2億4000万回のダウンロード、280万件のレビューとされる[15]。 2026年10月の続編『CPM 2』のSteamリリースでは、リリース直後から80%前後の肯定的なレビューを獲得し、Steamの「Trending Free」ランキングで上位に入ったことが欧州メディアで報じられた[12][16]。
続編および関連作品
2024年に配信された本作の続編。 本作と同様にオープンワールドとオンラインマルチプレイを採用し、車両カスタマイズ、車両交換、ボイスチャット、ポリスモードなどを搭載する。さらに、ドラッグレース、ダイノ測定などの要素が追加されている。公式ストアでは160台の車両と82種類の駐車・運転チャレンジが紹介されている[17]。 PC向けにはSteamで『CPM 2』として2026年10月にアーリーアクセスリリースされた。これは初代『Car Parking Multiplayer』のPC版ではなく、続編のPC展開である[18]。
- CPM Traffic Racer
『Car Parking Multiplayer』シリーズから派生したレーシングゲーム。 高速道路やオフロードを舞台に、交通車両を避けながら走行し、車両を購入・強化してランキングを競うゲーム内容を特徴とする。マルチプレイでの自由走行やレースにも対応している[19]。
- CPM Garage
車両制作やカスタマイズを中心とする関連作品としてAndroid向けに配信されている[20]。
- Nextgen
- Truck Simulator Drive
大型トラックを中心とした運転シミュレーションゲーム[20]。
出典
- 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 「Car Parking Multiplayer」 App Store(2026年10月閲覧)
- 1 2 3 4 5 6 7 8 「Car Parking Multiplayer」 Google Play(2026年10月閲覧)
- 1 2 3 4 「Car Parking Multiplayer Releases」 MobyGames(2026年10月閲覧)
- 1 2 3 4 5 6 7 「Car Parking Multiplayer」 4Gamer.net(2026年10月閲覧)
- 1 2 「Car Parking Multiplayer」 Nintendo Life(2026年10月閲覧)
- 1 2 カザフスタン政府関係者によるOGAMES訪問記録 Instagram (2024年5月)(2026年10月閲覧)
- 1 2 「Car Parking Multiplayer - Overview」 Sensor Tower(2026年10月閲覧)
- 1 2 3 4 5 6 7 Colin Mieczkowski「Car Parking Multiplayer: Tips for this open-world parking simulator」 Pocket Gamer (2020年7月9日)(2026年10月閲覧)
- 1 2 3 「Car Parking Multiplayer EULA」 OGAMES(2026年10月閲覧)
- 1 2 「Car Parking Multiplayer Privacy Policy」 OGAMES(2026年10月閲覧)
- 1 2 Suchit Mohanty「Car Parking Multiplayer hacks - How many are there?」 Pocket Gamer (2021年7月28日)(2026年10月閲覧)
- 1 2 「CPM 2 startet auf Steam stark」 PlayCentral (2026年10月12日)(2026年10月閲覧)
- ↑ 「Need for Speed trifft auf GTA: Kostenlose Autosimulation CPM 2 weiß, auf Steam zu gefallen」 PCGamesHardware (2026年10月14日)(2026年10月閲覧)
- ↑ 「"È sorprendente che questo gioco sia gratuito": il sandbox di corse scala le classifiche di Steam」 NotebookCheck (2026年10月8日)(2026年10月閲覧)
- ↑ 「Google Play Ranking: Top Grossing Simulation Games」 AppBrain(2026年10月閲覧)
- ↑ 「CPM 2 sube en Steam: un sandbox de carreras gratis con un 88 % de reseñas positivas」 HardwarePremium (2026年10月8日)(2026年10月閲覧)
- ↑ 「Car Parking Multiplayer 2」 Google Play(2026年10月閲覧)
- ↑ 「CPM 2」 Steam(2026年10月閲覧)
- ↑ 「CPM Traffic Racer」 Google Play(2026年10月閲覧)
- 1 2 「Android Apps by olzhass」 Google Play(2026年10月閲覧)