Core Storage
Core Storageは、AppleがMac OS X Lionで導入したmacOS上の論理ボリュームマネージャシステムである。Core Storageは、ディスクパーティションとファイルシステムの間に位置するレイヤ(層)である[1]。
Core Storageは、複数のドライブ上の複数のパーティションを単一の論理ボリュームとして扱う、AppleのFusion Drive技術[2]の基盤となっている。これは複数ドライブ上のいくつかのパーティションを、単一の論理ボリュームマネージャとして見做す。
この技術は階層型ストレージ(→メモリ階層)を利用しており、これにより、最も頻繁に使用される(データ)ブロックは、(ストレージ)プール内で最も高速なストレージデバイス(デフォルトではSSD)に保持される仕組みになっている。
説明
Apple CoreStorageは4種類のオブジェクトを定義しており、それぞれのインスタンスはUUIDによって一意に識別される:
- 物理ボリューム (英語: PV: Physical Volume)
- これは内蔵ハードドライブまたはソリッドステートドライブのような実際の物理ストレージデバイスである。PVは通常、実際のメディアだがしかし、ディスクイメージやAppleRAIDセットの場合もある。PVとして供されるディスクはパーティションである必要があり、その包含スキームはGPTでなければならない。
- 論理ボリュームグループ (英語: LVG: Logical Volume Group)
- これは、Linux LVMにおけるボリュームグループに相当する。論理ボリュームグループ(LVG)は、最上位(つまりプール )レベルに位置し; いつでもOS起動時のセッション中であればゼロ個またはそれ以上存在し得る。LVGは、ゼロ個またはそれ以上の論理ボリュームファミリー(LVF)をエクスポートする。
- 論理ボリュームファミリー (英語: LVF: Logical Volume Family)
- LVFは、その子孫である論理ボリューム(LV)のすべてを統括し、結合する、プロパティを包含する。これらのプロパティは主に、ディスク全体の暗号化に関する設定(LVGが暗号化されているかどうか、どのユーザーがアクセス権を持つかなど)を提供する。LVFは1つまたはそれ以上のLVをエクスポートする。
- 論理ボリューム 英語: LV: Logical Volume
- 論理ボリュームはdev(デバイス)ノードをエクスポートし、その上に(Journaled HFS+などの)ファイルシステムが居住する。
注記
現在のAppleの実装は、LVMが従来担ってきた役割を意図したものではない。例えば(2014年現在[update])、ストレージの伸長に合わせてプールを拡張することはできない。また、10.7ではプールは単一のドライブでしか構成できない。さらに、Core Storageはシン・プロビジョニング (英語: thin provisioning)や多様なRAIDレベル、あるいは耐障害性機能もサポートしていない。しかしWindowsとは異なり、このLVMは(Linux同様)ルートファイルシステムとして使用可能であり、これはOSとストレージを単一のボリュームにまとめたいと考えるホームユーザーや、あるいはコアオペレーティングシステムに使用できるストレージ容量を拡張する必要があるユーザーにとって大きな利点となる。
関連項目
脚注
- ↑ “OS X Mountain Lion: Core Technologies Overview”. Apple Inc (2012年6月). 2013年9月11日閲覧。
- ↑ “How to Setup a Fusion Drive on a Mac OS X (10.8.2 or Later)”. 2015年4月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年12月3日閲覧。