Platio Canvas AI
Platio Canvas AI(プラティオ キャンバス エーアイ)は、アステリア株式会社が提供する、生成AIを利用したクラウド型の業務アプリケーション開発プラットフォームである。2026年8月27日に提供が開始された。[1][2]
利用者が自然言語で業務上の要件を入力すると、AIがアプリケーションの画面やプログラム、データベースなどを生成する。生成したアプリケーションは対話形式で修正できる。同社は本製品を「AIネイティブ業務プラットフォーム」と位置づけている。[3][4][2]
開発の経緯
アステリアグループは、モバイルアプリケーション開発製品「Platio」およびノーコード開発ツール「Click」の技術を基に、生成AIとの対話による業務アプリケーション開発基盤「Bakusoku.AI」を開発した。アステリアは2025年9月16日、Clickを開発したMikoSeaの買収に向けた契約締結を発表した。[3][5][6]
2026年6月23日、アステリアとグループ会社のアステリアキャンバスは、Bakusoku.AIと、その企業向け製品であるPlatio Canvas AIを発表した。後者には、企業での運用に対応するため、セキュリティや外部システム連携などの機能が設けられている。[7][6]
同じPlatioブランドの「Platio Canvas」は、利用者が画面部品を配置してアプリケーションを構築するノーコード開発製品であり、AIとの対話による開発を中心とするPlatio Canvas AIとは開発方式が異なる。[8][9]
機能
アプリケーションの生成・設計
利用者がチャット形式でアプリケーションの用途や必要な機能を伝えると、生成AIが画面、プログラム、データベースなどを生成する。生成内容はプレビューで確認でき、対話形式で画面や機能の変更を指示できる。アステリアは、構想からプレビューまでを最短約3分で実行できるとしている。[3][1][2]
業務の処理手順を示すフローチャートや、データ間の関係を示すER図を生成し、利用者が確認・編集できる機能もある。生成されたアプリケーションはWebブラウザから利用でき、PCやスマートフォンなど、画面サイズに応じた表示に対応する。[2][8]
運用・修正
公開後のアプリケーションについても、利用者がAIに対話形式で指示することにより、画面や機能を追加・修正できる。生成時のエラーを検知・修復する機能や、ソースコードのバージョン管理機能を備える。[1][8]
外部システムとの連携
外部システムとの連携にAPIやModel Context Protocol(MCP)を利用する。MCPを通じて外部のAIツールにアプリケーションのデータや機能を接続する構成にも対応する。[3][7][2]
2026年9月16日の更新では、既存システムのデータをAPI経由で参照・登録・更新する「API Connector」の機能が追加された。これにより、例えばkintone内のデータを別のデータベースに移行せず、そのデータを扱う操作画面を作成できる。Google スプレッドシートとの連携機能は同月28日の更新で追加された。[10][11]
セキュリティ・管理
用途
アステリアは、案件・商談管理、プロジェクト管理、品質管理、在庫管理などを作成例として紹介している。案件の進捗や商談履歴の記録、製造現場での検査結果の管理などに使用する業務アプリケーションが例示されている。[8]
提供形態
クラウドサービスとして提供され、料金プランには「Premium」と「Enterprise」がある。生成AIの利用量はクレジット単位で管理される。[3][1][8]
アプリケーションの利用者数に応じた課金を行わない「IDフリー」と呼ばれるライセンス方式を採用する。開発に参加できる人数や利用可能なリソースは、プランごとに定められている。[2][8]
沿革
脚注
- 1 2 3 4 5 6 7 “アステリア、生成AIとの対話で業務アプリを構築できる「Platio Canvas AI」をリリース”. IT Leaders (2026年8月28日). 2026年10月20日閲覧。
- 1 2 3 4 5 6 7 8 “エンタープライズ向け業務アプリをAIで生成する「Platio Canvas AI」本日提供開始”. アステリア株式会社 (2026年8月27日). 2026年10月20日閲覧。
- 1 2 3 4 5 “最短3分、業務アプリの「作って直す」が“対話だけ”で済むAIツールの仕組みとは?”. @IT (2026年8月3日). 2026年10月20日閲覧。
- 1 2 3 4 “アステリア、エンタープライズ向け業務アプリのAI生成を支援する「Platio Canvas AI」を提供”. クラウド Watch (2026年8月28日). 2026年10月20日閲覧。
- 1 2 “アステリア、ノーコード開発ツール「Click」のMikoSeaを買収”. IT Leaders (2025年9月18日). 2026年10月20日閲覧。
- 1 2 3 “AI業務開発の決定版「Bakusoku.AI」8月1日提供開始”. アステリア株式会社 (2026年6月23日). 2026年10月20日閲覧。
- 1 2 3 “業務アプリをAIで自動生成するチャット形式の開発・運用基盤、アステリアが発売”. DIGITAL X (2026年7月9日). 2026年10月20日閲覧。
- 1 2 3 4 5 6 7 “Platio Canvas AI 公式製品ページ”. Platio. 2026年10月20日閲覧。
- ↑ “Platioブランド公式サイト”. Platio. 2026年10月20日閲覧。
- 1 2 “API Connectorの機能強化<v1.10.0>”. Platio (2026年9月16日). 2026年10月20日閲覧。
- 1 2 “最新AIモデルのサポート追加と設計スタジオのUI/UX改善<v1.11.0>”. Platio (2026年9月28日). 2026年10月20日閲覧。
外部リンク
- Platio Canvas AI - 公式製品サイト