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| TOKYO VICE | |
|---|---|
| 別名 | Tokyo Vice |
| ジャンル | 連続ドラマ |
| 原作 |
ジェイク・エーデルスタイン著 『トウキョウ・バイス: アメリカ人記者の警察回り体験記』 |
| 脚本 |
ジェイク・エーデルスタイン J・T・ロジャース ナオミ・イイヅカ |
| 監督 |
マイケル・マン アラン・プール ジョセフ・クボタ・ラディカ |
| 出演者 |
アンセル・エルゴート 渡辺謙 レイチェル・ケラー 笠松将 伊藤英明 菊地凛子 |
| 音楽 |
ダニー・ベンシ サウンダー・ジュリアンズ |
| 国・地域 |
|
| 言語 |
日本語 英語 韓国語 |
| 時代設定 | 1999年 |
| シーズン数 | 2 |
| 話数 | 18 |
| 製作 | |
| 製作総指揮 |
ジョン・レッシャー ジェイク・エーデルスタイン マイケル・マン J・T・ロジャース アラン・プール デスティン・ダニエル・クレットン アンセル・エルゴート 渡辺謙 鷲尾賀代 エミリー・ガーソン・セインズ |
| 制作 |
HBO Max エンデヴァー・コンテント WOWOW |
| 製作 |
ラルフ・ウィンター サッチ・ワタナベ アレックス・ボーデン |
| 製作費 | 88億円 |
| 米国での放送 | |
| 放送チャンネル | HBO(シーズン1) Max(シーズン2) |
| 放送国・地域 | |
| 放送期間 | 2022年4月7日 - 2022年4月28日(シーズン1) 2024年2月8日 - 2024年4月4日(シーズン2) |
| 放送時間 | 54〜63分 |
| 回数 | 18 |
| 日本での放送 | |
| 放送チャンネル | WOWOW |
| 放送国・地域 | |
| 放送期間 | 2022年4月24日 - 2022年6月12日(シーズン1) 2024年4月6日 - 2024年6月8日(シーズン2) |
| 回数 | 18 |
| WOWOW公式ウェブサイト | |
『TOKYO VICE』(トウキョウ・バイス[1])は、アメリカ合衆国のHBO Maxが制作したテレビシリーズ。日本からはWOWOWが共同制作に参加した[2]。1990年代末期の東京を舞台に、警視庁のベテラン刑事に連れられヤクザが支配する暗黒世界に足を踏み入れた、若きアメリカ人新聞記者を描く。
1999年、ジェイク・アデルスティーンは日本有数の新聞社である明調新聞社に入社した。間もなく、彼が取材した刺殺事件と歌舞伎町で目撃した焼身自殺の被害者が、同じサラ金業者から多額の借金があった証拠を発見する。事件を担当する暴力団対策課の片桐刑事にジェイクは粘り強く接触を試みた。
ジェイクから話しを聞いた片桐は、背後にうごめく「ヤクザ」の存在を説明した。まさに今、関西を牛耳る戸澤組が東京に勢力を広めようとしており、戸澤組と東京の千原会の抗争が勃発する寸前だという。それを阻止するのが片桐の目下の使命だった。片桐は闇金融の情報の見返りとして戸澤組事務所のガサ入れにジェイクを同行させ彼に念願の単独スクープを与えた。さらに闇金融の続報があれば教えて欲しいとジェイクに密かに捜査資料を渡した。
ジェイクはクラブで出会ったアメリカ人ホステスのサマンサに会いに行き、その席で佐藤という千原会の若手のリーダー格と知り合った。サマンサには自分の店を開く計画があったが、実現の一歩手前で大きな障壁にぶつかっていた。
ある晩ジェイクは千原会組長の石田のところへ強引に連れて行かれた。石田は戸澤組が内通者を送り込んでいると疑っており、それが誰なのか調べて欲しいとジェイクに依頼した。ジェイクを推薦したのは佐藤だった。2人は気が合い次第に冗談を言い合える仲になってゆく。
片桐は内通者の情報をジェイクに渡しながらも深入りするなと忠告するが、ジェイクはヤクザの世界に足を踏み入れる。
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明調新聞のアメリカ人記者ジェイクは取材を続けていた。片桐刑事は宮本刑事の死の責任を負わされ戸澤組捜査の担当を外されてしまう。しかし新しく署に赴任した女性警視の長田は暴力団撲滅を目指し片桐に捜査協力を求める。千原会の佐藤は組長の石田の命令で、若頭の葉山とともに銃を仕入れに行くが、そこで銃の調達人の一人と喧嘩になりその人物を殺害してしまうトラブルが発生してしまう。
| 話数 | サブタイトル | 監督 | 脚本 | 米国放送日 | 日本放送日 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 新聞記者 The Test |
マイケル・マン | J・T・ロジャース | 2022/4/7 | 2022/4/24 |
| 2 | 起死回生 Kishi Kaisei |
ジョセフ・クボタ・ラディカ | カール・タロウ・グリーンフェルド | 2022/4/7 | 2022/5/2 |
| 3 | 精神一到 Read the Air |
ジョセフ・クボタ・ラディカ | アーサー・フィリップス | 2022/4/7 | 2022/5/8 |
| 4 | 虎穴虎子 I Want It That Way |
HIKARI | ナオミ・イイズカ | 2022/4/14 | 2022/5/15 |
| 5 | 因果応報 Everybody Pays |
HIKARI | アダム・ステイン | 2022/4/14 | 2022/5/22 |
| 6 | 虚々実々 The Information Business |
ジョセフ・クボタ・ラディカ | ジェシカ・ブリックマン | 2022/4/21 | 2022/5/29 |
| 7 | 不義不徳 Sometimes They Disappear |
ジョセフ・クボタ・ラディカ | ブラッド・ケイレブ・ケイン | 2022/4/21 | 2022/6/5 |
| 8 | 剣ヶ峰 Yoshino |
アラン・プール | J・T・ロジャース | 2022/4/28 | 2022/6/12 |
| 話数 | 通算話数 | サブタイトル | 監督 | 脚本 | 米国放送日 | 日本放送日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 9 | 危急存亡 Don't Ever F**king Miss |
アラン・プール | J・T・ロジャース ブラッド・ケイレブ・ケイン |
2024/2/8 | 2024/4/6 |
| 2 | 10 | 疑心暗鬼 Be My Number One |
アラン・プール | カール・タロウ・グリーンフェルド | 2024/2/8 | 2024/4/13 |
| 3 | 11 | 捲土重来 Old Law, New Twist |
ジョセフ・クボタ・ラディカ | フランシーヌ・ヴォルペ | 2024/2/15 | 2024/4/20 |
| 4 | 12 | 魑魅魍魎 Like a New Man |
ジョセフ・クボタ・ラディカ | アシュレイ・ダーナル | 2024/2/22 | 2024/4/27 |
| 5 | 13 | 百鬼夜行 Illness of the Trade |
福永壮志 | アダム・スタイン | 2024/2/29 | 2024/5/4 |
| 6 | 14 | 寸進尺退 I Choose You |
アニー・ジュリア・ワイマン | ジョシュア・カプラン | 2024/3/7 | 2024/5/11 |
| 7 | 15 | 一徳一心 The War at Home |
エヴァ・ソーハウグ | ブラッド・ケイレヴ・ケイン | 2024/3/14 | 2024/5/18 |
| 8 | 16 | 不協和音 The Noble Path |
エヴァ・ソーハウグ | アーサー・フィリップス | 2024/3/21 | 2024/5/25 |
| 9 | 17 | 背水之陣 Consequences |
ジョセフ・クボタ・ラディカ | ブラッド・ケイレブ・ケイン ジョン・シルヴァーマン |
2024/3/28 | 2024/6/1 |
| 10 | 18 | 雲外蒼天 Endgame |
ジョセフ・クボタ・ラティカ | J・T・ロジャース | 2024/4/4 | 2024/6/8 |
原作者のジェイク・エーデルスタイン(劇中ではアデルスティ-ン)は、ミズーリ州コロンビアから上智大学文学部に進学したあと、1993年に読売新聞社に入社して日本で初めての外国人新聞記者となった[221]。その後13年間に渡ってヤクザの裏社会を取材し、2009年にそのときの回想録『トウキョウ・バイス: アメリカ人記者の警察回り体験記』[222]"TokyoVice:American Reporter on the Police Beatin Japan"[223]を発表した。
この小説を基に2013年にダニエル・ラドクリフ主演、アンソニー・マンドラー監督、脚本をトニー賞やオビー賞の受賞歴があるJ・T・ロジャースによって映画化する計画があった。エーデルスタインとJ・T・ロジャースは高校時代からの友人で、エーデルスタイン本人から脚本執筆を依頼されたという[224]。しかし撮影が始まる直前に計画は頓挫した[225]。
しばらく放置されていたが、2019年にイギリスのエンデヴァーコンテントが権利を取得しテレビシリーズとして復活した[226]。6月には製作総指揮にアラン・プール、マイケル・マン、デスティン・ダニエル・クレットン、ジョン・レッシャー、主演も兼ねるアンセル・エルゴート、渡辺謙らが発表され、10月になると第一話をマイケル・マンが監督すると報道された。引き続き脚本を担当したJ・T・ロジャースによると、このドラマは伝記でもドキュメンタリーでもなく、エーデルスタインの体験談からインスピレーションを得たフィクションだと明言している。
2022年6月7日にHBO Maxは、シーズン2の制作を正式に発表した[227]。エーデルスタインは2023年の春にフランスで刊行予定の続編 "Tokyo Private Eye"を執筆しているが[228]、シーズン2との関連性は不明である。
製作総指揮のアラン・プールは「ブラックレイン」(1989)に参加したことがあり、その経験から日本で映画を撮影する難しさをよく知っていた。海外での撮影には通常2ヶ月間の準備期間を置くのだが、「TOKYO VICE」は半年を要したという[231]。
まずはロケ地の警察署に相談に行くと「ブラックレイン」の1980年代よりはいくらか柔軟になってはいたものの、「前例がない」「何か起きたとき責任が取れない」などと難色を示すのが常だった。富士山の近くにオープンセットを作る案も挙がったが、リアリティを重視するマイケル・マンは「本物の東京で撮影する」と譲らなかった[232]。プールたちは再び警察署へ赴き低姿勢で説明すると、ようやく「周辺の全ての同意が取れたら検討しても良い」との回答を得られたのだが、その言葉の裏に「ここまで言えば諦めるだろう」という思惑を感じたという[233]。
6ヶ月が経ってようやく撮影許可を得ることが出来、プロデューサーのマイケル・マンとジョン・レッシャーは小池都知事に感謝の意を伝え、東京で撮影することの意義を説明した[234]。ロケ地の手配は「東京ロケーションボックス」が全面的にサポートした。
2020年3月に撮影をスタートするが、2週間もしないうちに新型コロナウィルスの緊急事態宣言が発出されたため中断に追い込まれた。同年11月に再開したものの、出入国制限により米国人スタッフの訪日が困難となったため大部分を日本人に変更した。マンは日本人スタッフの能力の高さを称賛したが、相変わらず鈍重な役所の対応を批判した。
終了したのは2021年6月。スタッフと出演者は頻繁にPCR検査を受けその回数は毎週300回を超えた[235]。ただ緊急事態宣言により外出する人が激減したおかげで屋外ロケはとてもやりやすく、不可能と思われていた歌舞伎町や新宿ゴールデン街の撮影も順調に終えることが出来た。
マイケル・マンは暴力団排除条例に携わった警視庁の元刑事を数人雇い、警察官とヤクザの行動や慣習、専門用語などをアドバイスしてもらった。また現場で本物の暴力団と接触しないよう事前に調査をした[236]。
シーズン2の撮影は2022年11月から開始した。シーズン1が好ましい前例を作ったことと、小池知事やエマニュエル駐日大使のサポートのおかげでシーズン2はスムーズに進行し、日本の映画会社でさえ難しいと思われるシーンを撮ることが出来た[237][238]。メインの撮影場所となるエスプラナード赤坂商店街では、300余りの店舗に菓子折りを持って訪問しそれぞれの店主と会話をして良好な関係を築いた。
主人公ジェイク・アデルスティーンには、『ベイビー・ドライバー』(2017年)や『ウェスト・サイド・ストーリー』(2021年)で知られるアンセル・エルゴートが抜擢された。マイケル・マン監督から最初に指示されたのは報道とジャーナリズムについて学ぶことだった。エルゴートはロサンゼルス・タイムズの元記者と1週間行動を共にし、インタビューの仕方や文章の書き方等の指導を受けた[239]。実際に告発されている会社社長の自宅を訪ねたり、見知らぬ通行人に声を掛けいくつかの情報を得る課題を出されたりもした[240]。
それから日本語を学び始めたのだが、新型コロナウィルス対策による7ヶ月間の撮影中断は彼にとっては救いだった[241]。撮影が再開してからも毎日4時間は学んだといい、インタビューでは半分近くを通訳なしで受け答えできるまで上達した[242]。
渡辺謙の出演は、彼が主演した舞台劇「王様と私」の演出家バートレット・シャーが、脚本家のJ・T・ロジャースに紹介したのがきっかけだった[243]。渡辺が演じる片桐刑事のモデルは関口千秋という埼玉県警の刑事で、エーデルスタインにとって良き指導者であり第二の父親のような存在だったという[244]。普段は温厚だがヤクザと対面すると途端に冷酷になったという関口刑事の性格をエーデルスタインから聞かされた渡辺は、その二面性を汲み取り演技に生かした[245]。(関口氏は2008年に癌で亡くなっている[246])
サマンサ・ポーター役にはオデッサ・ヤングが決まっていたが、撮影延期によりスケジュールが合わなくなったため急きょレイチェル・ケラーに代えられた[247]。母親が日本育ちで日本には馴染みがあったが日本語の知識はまったく無く、日本語教師から数ヶ月の特訓を受けた。
ヤクザの佐藤の役は渡辺謙の推薦で鈴木亮平が予定されていたが、スケジュール変更でキャンセルせざるを得ず笠松将がキャスティングされた[248]。
“Transportive Hollywood Power: Conversations with Film Director Michael Mann on the Appeal of Filming in Japan”. JAPAN HOUSE LOS ANGELES. 2022年11月17日閲覧。
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