丹羽隆介

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丹羽 隆介
生誕 1974年
東京都
居住 日本の旗 日本
国籍 日本の旗 日本
研究分野 発生生物学、昆虫生理学、分子生物学
研究機関 筑波大学
出身校 京都大学理学部
博士課程指導教員 上村匡、竹市雅俊
主な業績 発生タイミングの分子機構、臓器連関の分子機構、昆虫の研究
主な受賞歴

文部科学大臣表彰若手科学者賞(2014年)
Karlson Lecturer(2025年)

日本動物学会賞(2026年)
プロジェクト:人物伝
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丹羽 隆介(にわ りゅうすけ、1974年[1] - )は、日本の生命科学者。博士(理学)(京都大学・2002年[2])。筑波大学生存ダイナミクス研究センター教授。専門はショウジョウバエなどの昆虫を用いた発生生物学。

概要

東京都出身。筑波大学附属駒場中学校・高等学校を経て、京都大学理学部へ進学。大学院では竹市雅俊の研究室に所属したが、助手であった上村匡[3][4]が独立して研究室を持ったことに伴い、上村の研究室へ移籍した。2002年に京都大学大学院理学研究科を修了し、博士(理学)を取得。

その後、東京大学大学院新領域創成科学研究科(片岡宏誌・東原和成研究室)での日本学術振興会特別研究員(SPD)、イェール大学(Frank J. Slack研究室)でのヒューマン・フロンティア・サイエンス・プログラム(HFSP)長期フェローを経て、2008年より筑波大学にてテニュアトラック助教として研究室を主宰した。2019年より同大学教授。

研究

専門は発生生物学および昆虫生理学。

細胞骨格制御の研究
大学院時代は、ショウジョウバエの変異体slingshotの解析を行い、東北大学の水野健作との共同研究により、Slingshotがコフィリン脱リン酸化酵素としてアクチン細胞骨格の動態を制御することを発見した[5]。
昆虫ステロイドホルモン生合成
ポスドク時代より、昆虫の脱皮・変態を制御するステロイドホルモンであるエクジソンの生合成機構の研究に着手。前胸腺における生合成酵素として、シトクロムP450遺伝子群や新規遺伝子Neverlandを同定した[6]。また、Neverlandがハエの一種の食性進化(サボテン食への適応)に関与していることを解明した[7]。
発生タイミングと生理学的調節
イェール大学では線虫を用いて発生タイミングを制御するmicroRNAの研究に従事した[6][8]。筑波大学着任後は、栄養応答や環境に応じた成長制御メカニズムを研究している[9]。
近年の成果としては、寄生蜂が宿主の成虫原基を破壊するために毒を利用することの発見[10][11][12]や、昆虫におけるカルシウム恒常性維持の内分泌機構の解明[13][14]などがある。

人物

  • 音楽や読書など多趣味であることで知られる[15][16][1]。

略歴

脚注

  1. 1 2 丹羽, 隆介 (2022). “令和4年度論文賞対象論文の概要とその研究背景”. 日本農薬学会誌 47 (2): 47–49. doi:10.1584/jpestics.W22-13.
  2. ↑ “アクチン細胞骨格系の動態を制御するフォスファターゼSlingshotに関する研究”. repository.kulib.kyoto-u.ac.jp. 京都大学学術情報リポジトリKURENAI. 2025年11月22日閲覧。
  3. ↑ “この人に聞く「生命に関わる仕事っておもしろいですか?」 第48回”. この人に聞く「生命に関わる仕事っておもしろいですか?」 第48回. 2025年11月22日閲覧。
  4. ↑ Wells, William A. (2002-08-19). “The youth revolution: cell biology in Japan”. The Journal of Cell Biology 158 (4): 609–614. doi:10.1083/jcb.200207163. ISSN 0021-9525. PMC 2174029. PMID 12186847.
  5. ↑ Niwa, Ryusuke; Nagata-Ohashi, Kyoko; Takeichi, Masatoshi; Mizuno, Kensaku; Uemura, Tadashi (2002-01). “Control of Actin Reorganization by Slingshot, a Family of Phosphatases that Dephosphorylate ADF/Cofilin” (英語). Cell 108 (2): 233–246. doi:10.1016/S0092-8674(01)00638-9.
  6. 1 2 “《農芸化学奨励賞》受賞者講演要旨 時間軸に注目した昆虫と線虫の発育調節機構の解明”. 公益社団法人 日本農芸化学会. 2025年11月22日閲覧。
  7. ↑ “サイエンス誌に載った日本人研究者2012”. アスカコーポレーション. p. 55. 2025年11月23日閲覧。
  8. ↑ Ryusuke, Niwa (2024). “小さな線虫がもたらした生命科学の大きな飛躍-いかにマイクロRNAは発見されたか” (英語). 科学 94 (12): 1095–1100. ISSN 0022-7625.
  9. ↑ “生理遺伝学研究 – 筑波大学 生存ダイナミクス研究センター”. 2025年11月22日閲覧。
  10. ↑ Kamiyama, Takumi; Shimada-Niwa, Yuko; Mori, Hitoha; Tani, Naoki; Takemata-Kawabata, Hitomi; Fujii, Mitsuki; Takasu, Akira; Katayama, Minami et al. (2025-01-31). “Parasitoid wasp venoms degrade Drosophila imaginal discs for successful parasitism” (英語). Science Advances 11 (5). doi:10.1126/sciadv.adq8771. ISSN 2375-2548. PMC 11777187. PMID 39879297.
  11. ↑ “この人に聞く「生命に関わる仕事っておもしろいですか?」 第84回”. 中高生と“いのちの不思議”を考える─生命科学DOKIDOKI研究室. 2025年11月22日閲覧。
  12. ↑ 日本放送協会『“寄生昆虫”に学ぶ生存戦略!? | サイエンスZERO』2025年11月23日。2025年11月22日閲覧。
  13. ↑ Okamoto, Naoki; Mizuno, Yosuke; Watanabe, Akira; Kohsaka, Hiroshi; Niwa, Ryusuke (2025-10-22). “Neuroendocrine control of calcium mobilization in the fruit fly” (英語). Nature. doi:10.1038/s41586-025-09670-z. ISSN 0028-0836.
  14. ↑ Inc, Nikkei (2025年10月24日). “骨ない昆虫でもカルシウム貯蔵 筑波大など発見”. 日本経済新聞. 2025年11月22日閲覧。
  15. ↑ 林良祐; 丹羽隆介『環境に応じた卵形成を支える臓器連関メカニズム』2024年2月25日。doi:10.14952/SEIKAGAKU.2024.960080。2025年11月22日閲覧。
  16. 1 2 黒木祥友; 星野涼; 丹羽隆介『ショウジョウバエにおいて環境依存的に生殖幹細胞増殖を制御する神経内分泌メカニズム』2019年4月25日。doi:10.14952/SEIKAGAKU.2019.910246。2025年11月22日閲覧。
  17. 1 2 3 4 5 6 “TSUKUBA FRONTIER #049:ホルモン、自律神経、そして毒 | 生物・環境 - TSUKUBA JOURNAL”. 筑波大学. 2025年11月22日閲覧。
  18. ↑ “発育段階の制御における前胸腺刺激ホルモン受容体の機能解析”. KAKEN. 2025年11月23日閲覧。
  19. ↑ “日本人受賞者一覧(フェローシップ Postdoctoral Fellowships)”. 国立研究開発法人日本医療研究開発機構. 2025年11月22日閲覧。

外部リンク