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外傷性脳損傷

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
外傷性脳損傷
脳挫傷、脳出血、硬膜下血腫、頭蓋骨骨折を示しているCTスキャン画像[1]。
概要
診療科 脳外科
分類および外部参照情報
ICD-10 S06
ICD-9-CM 800.0-801.9, 803.0-804.9, 850.0-854.1
DiseasesDB 5671
MedlinePlus 000028
eMedicine med/2820 neuro/153 ped/929
MeSH D001930

外傷性脳損傷(がいしょうせいのうそんしょう、traumatic brain injury)は、頭部に物理的な衝撃が加わり起こる脳損傷。略称TBI。軽度のものは軽度外傷性脳損傷(mild traumatic brain injury=MTBI)(脳震盪とも言われる)と区別することもある。頭部がダメージを受ける機構については、頭部外傷の項を参照のこと。

脳の一部が局所的にダメージを受ける脳挫傷とは異なり、脳の軸索が広範囲に損傷を受けるもの。軽度から中程度の損傷においては、早期回復が期待されるが、高次脳機能障害に至った場合、記憶力、注意力の低下や人格形成やコミュニケーション能力に問題が生じるほか、四肢の麻痺が生じることもある。外見上、健常人と何ら変化は無いが、社会適応性が損なわれるため、通常の生活が送れずに苦しむ患者は多い。

疫学

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TBIの原因。多い順に、転倒、交通事故、殴打、武器、不明、その他、自転車、その他、自殺

外傷性脳損傷の発症原因の多くは、交通事故や階段からの転落などの事故と目されているが[2]、アメリカ合衆国では、兵士が交戦時に負傷する例で知られている。

1990年代以降の非対称戦争では、地雷や携帯型小型ミサイルを改造した即席爆発装置(IED)が使用されるようになったが、即席といえども爆風は音速を超える強さとなる[要校閲]。外見上は無傷に近いものの、後日、深刻な外傷性脳損傷を受けていたことが判明する例も増加した[3]。これら兵士が帰還後に記憶障害や歩行障害に苦しむ例が増えたため、アメリカ政府は2009年に診断基準を変更、2001年から2009年10月まで約14万人が受傷したとの結果をとりまとめている[4]。

治療薬

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2026年5月21日、サンバイオ株式会社から、外傷性脳損傷に伴う慢性期の運動麻痺の改善細胞治療薬として「アクーゴ脳内移植用注」(一般名:バンデフィテムセル)が発売された[5][6]。

脚注

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  1. ↑ Rehman T, Ali R, Tawil I, Yonas H (2008). “Rapid progression of traumatic bifrontal contusions to transtentorial herniation: A case report”. Cases journal 1 (1): 203. doi:10.1186/1757-1626-1-203. PMC 2566562. PMID 18831756.
  2. ↑ あなたの健康百科、外傷性脳損傷(株)メディカルトリビューン
  3. ↑ 毎日新聞2009年12月13日朝刊
  4. ↑ 米兵脳損傷問題:14万人に アフガン・イラク派遣の7%(2010年2月3日 毎日新聞)[リンク切れ]
  5. ↑ “外傷性脳損傷に伴う慢性期の運動麻痺に新たな治療選択肢 「アクーゴ🄬脳内移植用注」発売のお知らせ” (PDF). サンバイオ株式会社 (2026年5月21日). 2026年9月26日閲覧。
  6. ↑ “サンバイオ、脳損傷治療薬アクーゴ発売 年後半に1例目投与予定”. 日本経済新聞 (2026年6月10日). 2026年9月26日閲覧。

関連項目

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参考文献・外部リンク

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