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男性裸体の素描を持つ画家

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『男性裸体の素描を持つ画家』
フランス語: Portrait de l'artiste tenant un dessin d'académie masculine
英語: Portrait of the Artist Holding a Male Academic Drawing
作者ルイス・メレンデス
製作年1746年
種類キャンバスに油彩
寸法100 cm × 82 cm (39 in × 32 in)
所蔵ルーヴル美術館、パリ

『男性裸体の素描を持つ画家』(だんせいらたいのそびょうをもつがか、仏: Portrait de l'artiste tenant un dessin d'académie masculine, 英: Portrait of the Artist Holding a Male Academic Drawing)は、18世紀スペインの静物画家ルイス・メレンデスが1746年にキャンバス上に油彩で制作した自画像で、画家唯一の肖像画である[1][2]。「Luis Meléndez fac.at año de 1746」という画家の署名と制作年が記されている[1]。作品は、国王カルロス3世の孫セバスティアン・ガブリエル・デ・ボルボン (1811-1875年) のコレクションに由来する。1926年にポール・コソン (Paul Cosson, 1849-1926年) から遺贈されて以来[1]、パリのルーヴル美術館に所蔵されている[1][2][3]。

画家

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ルイス・メレンデスの父フランシスコ・アントニオ (Francisco Antonio) は有名な細密画家で、1744年にマドリードの王立サン・フェルナンド美術アカデミーの創立に関わった人物である[1][2]。ルイスはこの学校に入学を認められた最初の学生の1人で[2]、1745年にアカデミーの一等賞を受賞している[3]。しかし、フランシスコ・アントニオがアカデミーと対立し、ルイス自身も、アカデミーに関わっていた師のフランス人宮廷画家[4]ルイ=ミシェル・ヴァン・ローと不和になったため、アカデミーから締め出されることとなった[5]。

作品

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本作は、メレンデスが王立アカデミーの一等賞を獲得した翌年の1746年に描かれた[3]。後に静物画の名手として名を馳せることとなるメレンデスの、若い画家としての自負を示している。この自画像は、彼が署名した最初の作品でもある。当時、アカデミーの主な教育は古典的な人物スケッチであったが、メレンデスは自身の成果である素描を自信たっぷりに披露している。画面に見られる生き生きとした描写には、メレンデスの肖像画の才能が見て取れる[3]。

この肖像画に示される非常な技巧は、メレンデスがルイ=ミシェル・ヴァン・ローから学んだ経験を反映している[2]。衣服、とりわけフリルがたっぷりとついたシャツがフランスのロココ趣味を反映しているだけでなく、鑑賞者をまっすぐに見据える正面向きのポーズもヴァン・ローの肖像画を思わせる[3]。一方、ハンカチで髪の毛をまとめるのは、昔ながらの芸術家の作業スタイルである[3]。

脚注

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  1. 1 2 3 4 5 “Portrait de l'artiste tenant un dessin d'académie masculine”. ルーヴル美術館公式サイト (フランス語). 2025年12月22日閲覧。
  2. 1 2 3 4 5 “Portrait of the Artist”. Web Gallery of Artサイト (フランス語). 2025年12月22日閲覧。
  3. 1 2 3 4 5 6 『ルーヴル美術館 収蔵絵画のすべて』、2011年、739頁。
  4. ↑ プラド美術館 2009, p. 392-393.
  5. ↑ プラド美術館 2009, p. 154.

参考文献

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  • ヴァンサン・ポマレッド監修・解説『ルーヴル美術館 収蔵絵画のすべて』、ディスカヴァー・トゥエンティワン、2011年刊行、ISBN 978-4-7993-1048-9
  • 国立プラド美術館『プラド美術館ガイドブック』国立プラド美術館、2009年。ISBN 978-84-8480-189-4。 

外部リンク

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