コンテンツにスキップ

.45-70ガバメント弾

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
.45-70ガバメント弾
.45-70ガバメント弾(左)と.50-70ガバメント弾(右)
種類 小銃弾
原開発国 アメリカ合衆国
使用史
使用期間 1873年 -
使用者・地域 アメリカ合衆国
特徴
薬莢形状 起縁式、ストレート形状

.45-70ガバメント弾(.45-70ガバメントだん、英語: .45-70 Government)は、1873年にスプリングフィールドM1873トラップドア式小銃用として採用された、黒色火薬を使用する弾薬[1]。.45-70スプリングフィールド弾とも呼ばれる[1]。それまで軍用として使用されていた.50-70ガバメント弾を近代化するために開発された[1]。

開発

[編集]

当時アメリカ陸軍が使用していたスプリングフィールドM1866トラップドア式小銃の.50-70ガバメント弾は、弾頭が450グレイン(29グラム)と重すぎたため、殺傷力は高かったものの弾道特性が悪く命中率が低かった[1]。

これを改善するために開発されたのが.45-70ガバメント弾で、より軽量な405グレインの鉛製弾頭を使用する[1][2]。発射薬は70グレインの黒色火薬で、銃口初速は1,350fpsであった[1]。「.45-70」は弾丸径と装薬量を示している[3]。

運用

[編集]
M1873

1873年、.45-70ガバメント弾はスプリングフィールドM1873小銃と共にアメリカ陸軍によって制式化された[1]。軍用として長く使用され、第一次世界大戦当時でも、一部の州兵では新兵訓練用としてM1873小銃を使用していた記録が残っている[1]。

民間の狩猟用弾薬としても人気を博し、レミントン ローリングブロック、ウィンチェスターM1885、ウィンチェスターM1886、マーリンM1881、マーリンM1895といった銃で使用された[2]。より新しい設計の弾薬が登場すると徐々に廃れていったが、登場から100年を迎えようとした頃にハリントン&リチャードソン社がトラップドア式小銃のレプリカを発売したのをきっかけに、他社もこれに追随して.45-70ガバメント弾を使用する単発ライフルやレバーアクション式ライフルを発売したことで、現在でもなお狩猟用などとして使用され続けている[2]。新しい.45-70ガバメント弾は様々な会社から異なる性能のものが販売されており、無煙火薬を使用し、弾頭重量も軽量化されるなど、大幅に高性能化されている[1][3]。

元々は長距離での命中率向上のため開発された弾薬であったが、現代の基準では改良された新型でも有効射程は短い部類に入る[3]。いっぽう、狩猟用弾薬としては高威力で販売されている種類も多く、現代でも優秀なレバーアクションライフル用弾薬だと評されている[3]。

脚注

[編集]

出典

[編集]
  1. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 床井雅美 (2025年5月25日). “The World of Cartridges 2:.45-70 Governmernt (M1873)”. ガンプロWEB. 2025年9月10日閲覧。
  2. 1 2 3 “The 45-70 Gov't: History, Performance & Handloading”. American Rifleman. 全米ライフル協会 (2020年3月5日). 2025年9月10日閲覧。
  3. 1 2 3 4 John B. Snow (2024年7月10日). “.45-70 Cartridge Overview: The Immortal Big Game Round”. outdoorlife.com. 2025年9月10日閲覧。

関連項目

[編集]
📡 IPFS Mirror CID: 未登録 SW: 待機中