1/1彼氏彼女
内容
[編集]本作は、『学生編』『社畜編』『社会人編』の3つの物語で構成されており、それぞれに出会えるヒロインが異なる[1]。
『学生編』では、主人公が、同じクラスのマドンナ的存在・藤ヶ谷 えいみ(ふじがや えいみ)から、彼女の友人・カナ子と主人公の友人・大輔との恋愛について相談を受けるところから物語が始まる[2]。ここでカナ子と大輔の恋の応援を目的としたダブルデートを引き受けるとえいみルートへと移行し、辞退すると『社畜編』へと進む[2]。
『社畜編』では、学校を卒業して就職した後の主人公の様子が描かれる[2]。彼は今の職場に不満を持っており、ファミリーレストランで転職を考えていた。その直後、同じ店に来ていた少女・清宮 千津(せいみや ちず)がうっかり主人公にコーヒーをかけてしまう[2]。その後、会社に来ていたフランスからの令嬢コレット・カルリーニと出会い、気に入られる[2]。ここで、主人公が副業として家庭教師を始めることを決意すると千津ルートへ、社内の新しいプロジェクトに参加することでコレットルートにそれぞれ進むが、そのどちらも選ばない場合は『社会人編』へと進む[2]。千津ルートでは他者との交流が不得意な彼女に勉強を教える様子が描かれる[2]。一方、コレットルートでは、プロジェクトの内容がコレットの身の回りの世話であることが判明し、彼女に振り回される日々が描かれる[2]。
そして、『社会人編』では、主人公が行きつけのカフェの経営者・泉 多恵子(いずみ たえこ)に片思いしていた矢先、見合い相手として多恵子本人が紹介されたことでロマンスが発展する様子が描かれている[2]。
制作
[編集]本作は長年SMEE作品に参加してきたシナリオライター・早瀬ゆうによる企画である[3]。
SMEE代表の宅本うと同様、早瀬もまた、「二次元のヒロインをリアルに感じ取れるようにする」という理想を掲げており、宅本と話し合いを重ねる中で、実際に起きそうな場面を採用しようという話になり、最終的に主人公を中心に年代を飛ばすストーリー展開が取られることになった[3]。多くの美少女ゲームでは一人の主人公が複数のヒロインの中から一人を選ぶ形式が取られるのに対し、本作では一つの時代に出会えるヒロインは一人だけであり、その人と恋愛をするか否かで恋のチャンスが変化するという表現が取られている[3]。
また、プレイヤーが主人公と同じ目線に立つことでリアリティを出せるため、そのためにはプレイヤーに能動的になってもらう必要があったことから、「俺デート」をはじめとするシステムが搭載された[3]。
セッティング
[編集]本作の開発においては、ユーザーとの距離感や親しみやすさ、制作の難易度を考えたうえで調整するため、開発当初から設定が変更されたケースもある[4]。 たとえば多恵子の場合、「現実の人間として多恵子を考えた際、30歳という年齢で成功するジャンルは美容系」というスタッフの考えから、初期案では化粧品会社の社長という設定だった[4]
グラフィック
[編集]アダルトゲーム雑誌『BugBug』2022年5月号にて、各キャラクターのデザイン案が掲載された。
千津の場合、長い髪だったり、気の強そうなツインテールの少女といったデザイン案もあったが、最終的にはお団子ヘアに決まった[5]。また、私服デザインの差分案の中には、ゆるめのシルエットだけでなくタイトなものもあった[6]。
キャスティング
[編集]| 役名 | 声優名 |
|---|---|
| 藤ヶ谷 えいみ | 柚木サチ |
| 清宮 千津 | 実羽ゆうき |
| コレット・カルリーニ | 御苑生メイ |
| 泉 多恵子 | 北大路ゆき |
キャストは右表のとおり。
反響
[編集]SMEEのスタッフは、奇抜な企画だったものの内容の安定感をユーザーに感じてもらえたと、アダルトゲーム雑誌『BugBug』2022年5月号に掲載されたインタビューで語っている[6]。スタッフは、この奇抜さこそが「学生恋愛」と「社会人恋愛」というシチュエーションを成立させているので、この辺りを新鮮に感じてもらえてよかったと述べている[6]。
評価
[編集]『BugBug.news』に掲載された体験版レビューでは、SMEEらしい軽快な会話とノリのよいギャグが楽しく、章によって内容と登場するヒロインが異なる点が評価された[2]。
脚注
[編集]- 1 2 3 “男のモテ期は3度ある!? BugBugでも巻頭特集を行ったSMEE最新作『1/1彼氏彼女』は本日発売!! 年齢とともに恋人になれる相手が変化する恋愛AVGだ♥”. www.bugbug.news (2022年2月25日). 2026年3月23日閲覧。
- 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 “学生編・社畜編・社会人編の3つのモテ期でそれぞれ登場するヒロインが異なる一風変わった恋愛ストーリーとは!? SMEE最新作『1/1彼氏彼女』体験版レビュー”. www.bugbug.news (2022年3月9日). 2026年3月28日閲覧。
- 1 2 3 4 “【BugBug】純愛 vs ラブコメ!! ASa Project 『フタマタ恋愛』×SMEE『1/1彼氏彼女』両ブランド代表が1月号にて超コラボロング対談!!”. www.bugbug.news (2021年12月24日). 2026年3月23日閲覧。
- 1 2 『BugBug』2022年5月号、145頁。
- ↑ 『BugBug』2022年5月号、142頁。
- 1 2 3 『BugBug』2022年5月号、144頁。
参考文献
[編集]雑誌記事
[編集]- 「美しょゲーお蔵出しミュージアム」『BugBug』、株式会社辰巳出版、2022年5月、142-146頁。