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193型ソナー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
193型ソナー
種別 アクティブ・ソナー
用途 機雷探知機
開発・運用史
開発国 イギリスの旗 イギリス
就役年
製造数 50基以上[3]
送振系
周波数
ビーム幅
探知性能・その他諸元
探知距離
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193型ソナー(英語: ASDIC Type 193)は、イギリスのプレッシー社が開発した機雷探知機(アクティブ・ソナー)[2][3]。

設計

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193型ソナーは、捜索用には(相対的に)低周波で遠達性に優れた100 kHz、類別用には高周波で分解能に優れた300 kHzという、2つの周波数を切り替えて使用するという特徴がある[1][2][3]。いずれの周波数でもビーム数は15本で、ビーム幅は、捜索用では16°×1°、類別用では6°×0.3°であった[1][2][3]。送受波器(トランスデューサー)は、安定化された可動式マウントにより船体下部に搭載され、全体がドーム内に収められている[3]。システム全体の重量は、193型では約2,100 kgであったのに対し、193M型はソリッドステート化などによって、約860 kgにまで削減されている[3]。

コンソールには、捜索用と類別用の2つのディスプレイがある[2]。捜索用ディスプレイには探知範囲内の全領域を表示しつつ、類別用ディスプレイではそのうち27メートル(30ヤード)のセクションが拡大表示されることで、目標の綿密な検査が可能になる[3]。通常のダイナミックレンジは20デシベルだが、海底には多種多様な物体が存在し、ダイナミックレンジは120デシベルに達するといわれることから、下記のようなモードを適宜に使い分けて類別を行う[2]。

  • シャドウモード(Shadow mode):背景が強く反射する場合に有効なモード[2]。
  • 目標形状(Target shape / Direct mode):表面が粗い機雷に対して最も有用(滑らかな機雷は反射が弱い)[2]。
  • エコー構造分類(Echo structure classification):非常に短い50マイクロ秒のパルスを使用して、機雷の投影面の不連続性を利用する[2]。

また193M型では600 yd (550 m)の長距離測定機能が追加されたほか、193M型Mod 1では自己埋没型機雷を探知するための低周波数(LF)要素が追加されている[2]。

採用国と搭載艦艇

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日本での運用

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海上自衛隊では、昭和42年(1967年)度計画で建造されたたかみ型1・2番艇(42MSC)に193型を搭載した[1]。ただしソナーシステムのうちソナー装置本体のみを輸入し、システム全体の導入に至らなかったため、機雷の逐次捜索・逐次掃討戦術の戦力化に時間がかかったほか[4]、導入に伴う技術移転についてイギリス側から疑義を持たれる事態となり、後の2093型の導入の際の障害となった[5]。システムの運用法の習得のため、1971年夏にはイギリス海軍極東艦隊から掃海部隊(旗艦、補給艦および掃海艇3隻)が呉基地に招聘され、広島湾において、機雷掃討戦術のデモンストレーションを行った[4]。このデモンストレーションにおいて、イギリス掃海艇は、カキの養殖筏の浮標が多数沈んでいるヘドロの海底という悪条件下でも探知・類別を成功させて、海自側担当者を驚嘆させた[4]。

その後、昭和43年(1968年)度計画の3番艇以降では、193型と同等の性能を目指して国内開発されたZQS-2に移行したが[6]、性能的には193型と比べると見劣りするものであった[6][4]。またZQS-2からは、中深度探知に対応したZQS-3が派生したが、こちらも要求性能には達しなかった[5]。

脚注

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出典

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参考文献

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  • 井川宏「ASDICの導入とZQS-2の性能改善」『海上自衛隊 苦心の足跡 第2巻 掃海』水交会、2011年、479頁。全国書誌番号:23475501。 
  • 木内正人「掃海艇「あわじ」の艤装と各種運用試験等-装備の変革に伴い考慮すべき事項-」『海上自衛隊 苦心の足跡 第2巻 掃海』水交会、2011年、356-362頁。全国書誌番号:23475501。 
  • 黒川武彦「センサー (現代の掃海艦艇を解剖する)」『世界の艦船』第427号、海人社、88-91頁、1990年10月。doi:10.11501/3292211。 
  • 香田洋二「「すがしま」型掃海艇の計画と誕生」『世界の艦船』第985号、海人社、148-153頁、2022年12月。CRID 1520293969038234368。 
  • Friedman, Norman [英語版] (1997). The Naval Institute Guide to World Naval Weapon Systems 1997-1998. Naval Institute Press. ISBN 9781557502681.
  • Watts, Anthony J., ed. (1996). Jane's Underwater Warfare Systems 1996-97 (8th ed.). Jane's Information Group. ISBN 978-0710613530.
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