コンテンツにスキップ

1981年シーズンのサンフランシスコ・49ers

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
サンフランシスコ・49ers 1981
成績 13勝3敗
地区 NFC西地区優勝
CON NFC1位
結果 スーパーボウル制覇
オールプロ
プロボウル
組織
オーナー エドワード・デバートロ・ジュニア(英語版)
GM ビル・ウォルシュ
HC ビル・ウォルシュ
ホーム キャンドルスティック・パーク
« 1980
1982 »

1981年シーズンは、サンフランシスコ・49ersのチーム創設36年目のシーズンであり、AAFCが吸収合併されるのに伴ってNFLに参入して32年目のシーズン。ビル・ウォルシュ・ヘッドコーチ及びQBジョー・モンタナの3年目のシーズン[1]。

概要

[編集]

1981年シーズンの49ersは、ビル・ウォルシュHC体制の3年目であり、最終成績13勝3敗でNFC西地区優勝を果たした。プレーオフでは、NFCチャンピオンシップゲームでの伝説的な「ザ・キャッチ(The Catch)」を経て、第16回スーパーボウルでシンシナティ・ベンガルズを破り、球団創設以来初のリーグ王者に輝いた。

攻撃陣の成熟

[編集]

先発QBに定着したジョー・モンタナを中心に、ウエストコースト・オフェンスがリーグを席巻した。モンタナはパス3,565ヤード、19TDを記録し、パス成功率63.7%で初のプロボウルに選出された。

ターゲット陣では、WRドワイト・クラーク(85キャッチ、1,105ヤード)とフレディ・ソロモン(59キャッチ、969ヤード)のコンビが躍動した。また、ランニングバック(RB)陣ではリッキー・パットンや控えのアール・クーパーらが着実に役割を果たし、パスとランを織り交ぜた多角的な攻撃を展開した[2]。

守備陣の劇的改善と新人たちの台頭

[編集]

前年まで課題であった守備陣は、平均失点15.6点(リーグ2位)と劇的な進化を遂げた。その最大の要因は、ドラフトで獲得した新人セカンダリー陣の活躍である。

ドラフト1巡目指名のロニー・ロット、2巡目のエリック・ライト、4巡目のカールトン・ウィリアムソンら「ルーキー・セカンダリー」が揃って先発に定着。特にロットは7インターセプト(うち3つがリターンTD)を挙げ、新人ながらオールプロに選出された。フロントセブンでは、DEドウェイン・ボードや、この年シーズン途中にジャイアントから獲得した名LBハック・レイノルズらがユニットの格を上げ、堅守を支えた[3]。

プレーオフと「ザ・キャッチ」

[編集]

NFCチャンピオンシップゲームのダラス・カウボーイズ戦では、試合残り58秒、21-27とリードを許す絶体絶命の状況から、モンタナがエンドゾーンの隅へ投げ込んだパスをドワイト・クラークが跳躍して捕球。この逆転TDパスは「ザ・キャッチ」として知られ、1970年代を支配したカウボーイズの時代を終わらせ、49ers王朝の幕開けを象徴するプレーとなった。

第16回スーパーボウル

[編集]

1982年1月24日にポンティアック・シルバードームで行われたベンガルズとの対戦では、前半に20-0とリード。後半のベンガルズの反撃を、歴史的な「ゴールライン・スタンド(4回連続のラン攻撃をエンドゾーン手前で阻止)」で凌ぎ、最終的に26-21で勝利した。モンタナはスーパーボウルMVPに選出された。

直近のチーム成績

[編集]
49ers の当年及び近年のシーズン成績
年成績Con地区勝敗分率地区ConSOSSOV平均得点平均失点
1981 第16回スーパーボウル制覇1位優勝1330.8125-110-2.457.46222.315.6
1980 レギュラーシーズン敗退9位3位6100.3752-44-8.477.26020.025.9
1979 レギュラーシーズン敗退13位4位2140.1251-52-10.527.50019.226.0
1978 レギュラーシーズン敗退14位4位2140.1250-61-11.512.28113.721.9
1977 レギュラーシーズン敗退9位3位590.3573-35-7.495.30015.718.6
1976 レギュラーシーズン敗退6位2位860.5715-27-5.467.39319.313.6
1975 レギュラーシーズン敗退8位2位590.3573-34-7.439.35718.220.4
1974 レギュラーシーズン敗退8位2位680.4294-26-5.480.31016.116.9
1973 レギュラーシーズン敗退9位3位590.3572-44-7.622.47918.722.8
1972 ディビジョナル敗退3位優勝851.6073-2-16-4-1.436.42425.217.8
1971 NFC決勝敗退3位優勝950.6432-47-4.510.47621.415.4

ドラフト

[編集]

殿堂入りプロボウル選出

サンフランシスコ・49ers 1981 ドラフト
巡全体選手Pos.大学備考
1 8 ロニー・ロット CB 南カリフォルニア大学
2 36 John Harty DT アイオワ大学 WAS>SF
38 SF>CHI
40 Eric Wright CB ミズーリ大学 CHI>SF
3 65 Carlton Williamson S ピッツバーグ大学
4 91 SF>DAL
5 121 Lynn Thomas DB ピッツバーグ大学
122 Arrington Jones RB Winston-Salem State CHI>SF
6 147 Pete Kugler DT ペンシルベニア州立大学
7 174 SF>PHI
8 203 Garry White RB ミネソタ大学
9 230 SF>CIN
10 259 SF>BAL
11 286 Rob DeBose TE カリフォルニア大学ロサンゼルス校
12 313 Major Ogilvie RB アラバマ大学
322 Joe Adams QB テネシー州立大学 PIT>SF

プレシーズン

[編集]
サンフランシスコ・49ers 1981(プレシーズン)
週米国日本対戦相手スコア開催地備考

レギュラーシーズン

[編集]
1981年シーズンの49ersの対戦相手
AFCNFC
前年西地区中地区東地区西地区中地区東地区
1位 チャージャーズ ブラウンズ ビルズ ファルコンズ バイキングス イーグルス
2位 レイダース オイラーズ ペイトリオッツ ラムズ ライオンズ カウボーイズ
3位 チーフス スティーラーズ ドルフィンズ 49ers ベアーズ レッドスキンズ
4位 ブロンコス ベンガルズ コルツ セインツ バッカニアーズ カージナルス
5位 シーホークス ジェッツ パッカーズ ジャイアンツ

 :1度対戦  :2度対戦

サンフランシスコ・49ers 1981
週米国日本対戦相手スコア勝敗開催地備考
19/6(日)9/7(月)@デトロイト・ライオンズ (1-0)17-240-1ポンティアック・シルバードーム
29/13(日)9/14(月)シカゴ・ベアーズ (0-2)28-171-1キャンドルスティック・パーク
39/20(日)9/21(月)@アトランタ・ファルコンズ (3-0)17-341-2アトランタ・フルトン・カウンティ・スタジアム
49/27(日)9/28(月)ニューオーリンズ・セインツ (1-3)21-142-2キャンドルスティック・パーク
510/4(日)10/5(月)@ワシントン・レッドスキンズ (0-5)30-173-2RFKスタジアム
610/11(日)10/12(月)ダラス・カウボーイズ (4-2)45-144-2キャンドルスティック・パーク
710/18(日)10/19(月)@グリーンベイ・パッカーズ (2-5)13-35-2ランボー・フィールド
810/25(日)10/26(月)ロサンゼルス・ラムズ (4-4)20-176-2キャンドルスティック・パーク
911/1(日)11/2(月)@ピッツバーグ・スティーラーズ (5-4)17-147-2スリー・リバース・スタジアム
1011/8(日)11/9(月)アトランタ・ファルコンズ (5-5)17-148-2キャンドルスティック・パーク
1111/15(日)11/16(月)クリーブランド・ブラウンズ (5-6)12-158-3キャンドルスティック・パーク
1211/22(日)11/23(月)@ロサンゼルス・ラムズ (5-7)33-319-3アナハイム・スタジアム
1311/29(日)11/30(月)ニューヨーク・ジャイアンツ (6-7)17-1010-3キャンドルスティック・パーク
1412/6(日)12/7(月)@シンシナティ・ベンガルズ (10-4)21-311-3リバーフロント・スタジアム
1512/13(日)12/14(月)ヒューストン・オイラーズ (6-9)28-612-3キャンドルスティック・パーク
1612/20(日)12/21(月)@ニューオーリンズ・セインツ (4-12)21-1713-3ルイジアナ・スーパードーム

順位表

[編集]
NFC西地区 1981
チーム勝敗分勝率DIVCON総得点総失点平均得点平均失点SOVSOS
(1)サンフランシスコ・49ers1330.8125-110-235725022.315.6.462.457
アトランタ・ファルコンズ880.5004-27-542633626.621.0.430.492
ロサンゼルス・ラムズ5110.3121-54-828435117.821.9.438.520
ニューオーリンズ・セインツ4120.2502-42-1020737812.923.6.453.523
NFC 1981
順位チーム地区勝敗分勝率DIVCONSOVSOS
地区優勝
1サンフランシスコ・49ers西1330.8125-110-2.462.457
2ダラス・カウボーイズ東1240.7506-28-4.461.490
3タンパベイ・バッカニアーズ中970.5626-29-3.444.480
ワイルドカード
4フィラデルフィア・イーグルス東1060.6254-47-5.413.490
5ニューヨーク・ジャイアンツ東970.5625-38-6.465.533
6アトランタ・ファルコンズ西880.5004-27-5.430.492
7ワシントン・レッドスキンズ東880.5003-56-6.383.521
8デトロイト・ライオンズ中880.5004-46-6.531.523
9グリーンベイ・パッカーズ中880.5004-47-7.430.486
10セントルイス・カージナルス東790.4382-64-8.402.514
11ミネソタ・バイキングス中790.4384-46-6.491.496
12シカゴ・ベアーズ中6100.3752-62-10.542.539
13ロサンゼルス・ラムズ西5110.3121-54-8.438.520
14ニューオーリンズ・セインツ西4120.2502-42-10.453.523
タイブレーク
・ ライオンズ・パッカーズ(同地区):得失点順位の和(Conf)によりライオンズが上位
・ ファルコンズ・レッドスキンズ・ライオンズ:カンファレンス内勝率によりファルコンズが上位
・ ライオンズ・レッドスキンズ:直接対決の勝率によりレッドスキンズが上位
・ カージナルス・バイキングス:直接対決の勝率によりカージナルスが上位

プレーオフ

[編集]
                                   
  1月2日
テキサス・スタジアム
         
 3  バッカニアーズ  0
  1月10日
キャンドルスティック・パーク
 2  カウボーイズ  38  
NFC
12月27日
ベテランズ・スタジアム
 2  カウボーイズ  27
1月3日
キャンドルスティック・パーク
   1  49ers  28  
 5  ジャイアンツ  27 NFC チャンピオンシップ
 5  ジャイアンツ  24
 4  イーグルス  21   1月24日
ポンティアック・シルバードーム
 1  49ers  38  
ワイルドカード・プレーオフ  
ディビジョナル・プレーオフ
 N1  49ers  26
1月2日
マイアミ・オレンジボウル
   A1  ベンガルズ  21
第16回スーパーボウル
 3  チャージャーズ  41*
  1月10日
リバーフロント・スタジアム
 2  ドルフィンズ  38  
AFC
12月27日
シェイ・スタジアム
 3  チャージャーズ  7
1月3日
リバーフロント・スタジアム
   1  ベンガルズ  27  
 5  ビルズ  31 AFC チャンピオンシップ
 5  ビルズ  21
 4  ジェッツ  27  
 1  ベンガルズ  28  

参照

[編集]

脚注

[編集]

出典

[編集]
  1. ↑ “1981 San Francisco 49ers Rosters, Stats, Schedule, Team Draftees, Injury Reports”. 2025年2月14日閲覧。
  2. ↑ “1981 San Francisco 49ers Rosters, Stats, Schedule”. Pro-Football-Reference.com. 2026年1月31日閲覧。
  3. ↑ “San Francisco 49ers Team History: 1980s”. 49ers.com. 2026年1月31日閲覧。

外部リンク

[編集]
⌬ Phoenix Mesh CID: 未登録 IPFS未登録 📡 0ピア PQS A84