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1985年の読売ジャイアンツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1985年の読売ジャイアンツ
成績
セントラル・リーグ3位
61勝60敗9分 勝率.504[1]
本拠地
都市 東京都文京区
球場 後楽園球場
球団組織
オーナー 正力亨
経営母体 読売新聞社
監督 王貞治
« 1984
1986 »

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1985年の読売ジャイアンツ(1985ねんのよみうりジャイアンツ)では、1985年の読売ジャイアンツの動向をまとめる。

この年の読売ジャイアンツは、王貞治監督の2年目のシーズンである。

概要

[編集]
読売ジャイアンツの当年及び近年のシーズン成績
年 最終成績 リ
丨
グ
試
合
勝 敗 分 勝
率
総
得
点
総
失
点
打
率
本
塁
打
盗
塁
犠
打
四
死
球
O
P
S
防
御
率
完
投
失
策
監
督
1985 リーグ3位3位13061609.504616562.27915778114500.7913.962685王貞治
1984 リーグ3位3位13067549.554637517.2681869481501.7953.663980王貞治
1983 日本シリーズ敗退優勝13072508.590622542.27515613489474.7753.773785藤田元司
1982 リーグ2位2位130665014.569511439.254133112103407.7152.935594藤田元司
1981 日本一優勝13073489.603517418.26813511987411.7412.884779藤田元司
1980 リーグ3位3位13061609.504507450.24315383113425.7072.954479長嶋茂雄
1979 リーグ5位5位130586210.483..長嶋茂雄
1978 リーグ2位2位130654916.570508..3.612365長嶋茂雄
1977 日本シリーズ敗退優勝13080464.635648.280181102125545.816長嶋茂雄
1976 日本シリーズ敗退優勝13076459.628..長嶋茂雄
1975 リーグ6位6位13047767.382510..3.532992長嶋茂雄

この年の巨人は開幕2戦目対大洋戦(後楽園球場)で山倉和博が故障して離脱し、5月1日対阪神戦(後楽園)で復帰するまで正捕手不在の序盤となった。開幕3戦目、4月16日の対阪神戦(甲子園球場)で4回裏に遊撃手の河埜和正が佐野仙好の何でもないショートフライを落球すると、この試合の先発だった加藤初が阪神打線につかまり逆転負け、さらに翌日も槙原寛己がランディ・バース・掛布雅之・岡田彰布にバックスクリーン3連発を喫し、勢いのついた阪神にスタートダッシュを許した。河埜は落球の影響で大不振に陥り、岡崎郁や石渡茂に遊撃手のポジションを奪われる機会が増えた。それでも打撃陣の好調に支えられて5月に貯金10を重ねて阪神に追いつき、シーズン中盤まで阪神・広島と首位争いを繰り広げるが、槙原がバースの打球を股間に当てて戦線離脱するアクシデント。8月後半には一時首位に立ったが、9月に入ると江川卓・西本聖の先発の両柱が打ち込まれる日が多くなり急失速、9月8日の大洋戦(後楽園)では前年に金銭トレードで放出した平田薫に満塁本塁打を打たれ自力優勝が消滅[2]。8月終了時に13あった貯金を1まで減らしたものの、大洋の追撃を紙一重でかわしてシーズンを3位で終えた。このシーズンは先発と救援を兼任したプロ3年目の斎藤雅樹の台頭こそあったものの、江川・西本の2本柱が調子悪くまた投手陣のアクシデントが続いた年であった。オフには定岡正二が個人の事情により近鉄へのトレードを拒否して任意引退した(「近鉄の定岡で終わるより、巨人軍の定岡で終わりたかった」と本人談)。定岡引退を受け、巨人球団は改めて淡口憲治外野手と山岡勝投手とのトレードで近鉄から有田修三捕手を獲得した。打撃陣はこの年も好調でチーム打率.279とリーグ2位、得点も616点でリーグ2位と阪神、広島とは大差がなかったが盗塁数がリーグ4位だった。この年は4位大洋に10勝13敗3分、5位中日に12勝11敗3分と苦戦を強いられた。

チーム成績

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レギュラーシーズン

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開幕オーダー[3]
1 左松本匡史
2 二篠塚利夫
3 中クロマティ
4 三原辰徳
5 一中畑清
6 右吉村禎章
7 遊河埜和正
8 捕山倉和博
9 投西本聖
1985年セントラル・リーグ順位変動
順位 4月終了時[4] 5月終了時[5] 6月終了時[6] 7月終了時[7] 8月終了時[8] 9月終了時[9] 最終成績[10]
1位 阪神-- 阪神-- 阪神-- 広島-- 阪神-- 阪神-- 阪神--
2位 大洋1.5 巨人0.5 広島0.5 阪神2.0 巨人0.5 広島7.5 広島7.0
3位 中日2.0 広島4.0 巨人2.5 巨人3.0 広島1.0 巨人8.0 巨人12.0
4位 広島2.5 中日 大洋5.0 大洋9.5 中日9.5 中日13.5 大洋14.5
5位 巨人4.5 大洋4.5 中日10.5 中日11.0 大洋11.0 大洋15.0 中日15.0
6位 ヤクルト7.5 ヤクルト11.0 ヤクルト14.5 ヤクルト19.5 ヤクルト20.0 ヤクルト22.0 ヤクルト26.5
期間
成績
5勝8敗
勝率.385
16勝6敗3分
勝率.727
8勝9敗2分
勝率.471
10勝7敗
勝率.588
13勝9敗3分
勝率.591
6勝13敗
勝率.316
3勝8敗1分
勝率.273
1985年セントラル・リーグ成績
順位球団勝敗分勝率差
優勝阪神タイガース74497.602---
2位広島東洋カープ68575.5447.0
3位読売ジャイアンツ61609.50412.0
4位横浜大洋ホエールズ576112.48314.5
5位中日ドラゴンズ566113.47915.0
6位ヤクルトスワローズ467410.38326.5

[1]

個人成績

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主な投手成績

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  • 色付きは規定投球回(130イニング)以上の選手
  • 太字はリーグ最高
選手登

板
先

発
完

投
完

封
無
四
球
勝

利
敗

戦
セ
丨
ブ
打

者
投
球
回
被
安
打
被
本
塁
打
与
四
球
与
死
球
奪
三
振
暴

投
ボ
丨
ク
失

点
自
責
点
防
御
率
W
H
I
P
 
西本聖33268211082717169.218426441660191764.031.34
江川卓30263101170735167.01883456311710102985.281.46
斎藤雅樹41205411287626155.0125145331240259512.961.15
カムストック2121510880552124.212021760871069584.191.57
加藤初3021000483515123.110417524891053473.431.27
槙原寛己141351047040692.19410461573143414.001.52
鹿取義隆60000045435084.17411303750133333.521.23
定岡正二47000043230774.1667251411037323.871.22
宮本和知38000022019046.0334240502016142.741.24
角三男42000012518642.1376242400122224.681.44
橋本敬司17300012014632.0293220270018185.061.59
金城基泰1700000009120.1174140160012114.871.53
中島浩人60000000338.06120700433.381.00
岡本光60000001286.26220710334.051.20
香田勲男1000000041.01000100000.001.00

打撃成績

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  • 色付きは規定打席(403打席)以上の選手
  • 太字はリーグ最高
選手試

合
打

席
打

数
得

点
安

打
二
塁
打
三
塁
打
本
塁
打
塁

打
打

点
盗

塁
盗
塁
死
犠

打
犠

飛
四

球
敬

遠
死

球
三

振
併
殺
打
打

率
出
塁
率
長
打
率
O
P
S
 
まつもと/松本匡史130588523971582615201373212915401833.302.368.384.752
しのつか/篠塚利夫12253846657143211819054622614213456.307.367.408.775
なかはた/中畑清125526490711443221823462732330113911.294.334.478.812
くろまてい/クロマティ1195244827714934132281112420833115118.309.349.583.932
はら/原辰徳124521441791252323425494732860210426.283.376.576.952
よしむら/吉村禎章12041834457113191161825686465935364.328.428.529.957
やまくら/山倉和博109418363419915013153413012340205412.273.342.421.764
おかさき/岡崎郁9623619827531104761920433071295.268.362.384.746
こまた/駒田徳広921721511338713562011221532244.252.324.371.694
こうのかすまさ/河埜和正521331151529306501512301421184.252.338.435.773
いしわた/石渡茂6613010292310230900531931195.225.344.294.638
やまもとまさお/山本雅夫50928592851447111010610171.329.374.553.927
あわくち/淡口憲治6990777162012180213920124.208.281.273.554
やまもとこうし/山本幸二4172666162022471030300133.242.275.364.639
えかわ/江川卓32715651530121500100500240.268.328.375.703
にむら/仁村薫7269631015003249102030181.238.284.381.665
にしもと/西本聖35635635200740070000231.089.089.125.214
さいとう/斎藤雅樹415445573011330041400181.156.220.289.509
かむすとく/カムストック21464027100860050001162.175.195.200.395
まきはら/槙原寛己15363055101930020301130.167.265.300.565
かとう/加藤初32352912000200040200140.069.129.069.198
こうのしゆん/鴻野淳基352825860111133310200120.240.296.440.736
かわい/川相昌弘3527231540093002010140.217.280.391.671
ささもと/笹本信二2020183320182001010030.167.211.444.655
いしい/石井雅博2517152400041000020070.267.353.267.620
さの/佐野元国616131300163001020070.231.333.462.795
かとり/鹿取義隆6113121200021001000030.167.167.167.333
うえた/上田和明1312112200020100010011.182.250.182.432
いのうえ/井上真二712110300030000000140.273.333.273.606
みやもと/宮本和知38880000000000000050.000.000.000.000
さだおか/定岡正二48770100010000000010.143.143.143.286
すみ/角三男42551100010000000010.200.200.200.400
/はしもと橋本敬司17551100011000000030.200.200.200.400
やまもとかつや/山本勝哉5540000000000010010.000.200.000.200
きんしよう/金城基泰18110000000000000010.000.000.000.000

オールスターゲーム1985

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  • 選出選手及びスタッフ
ポジション名前選出回数
コーチ王貞治
投手江川卓6
捕手山倉和博5
内野手篠塚利夫4
原辰徳5
中畑清5
外野手クロマティ初
松本匡史5
  • 太字はファン投票による選出、他は監督推薦による選出。

できごと

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7月

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  • 7月13日 - 前日の対阪神戦の6回からの3イニングと、この日の阪神の初回から4回にかけて7イニング連続本塁打[11]。

9月

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  • 9月8日 - 後楽園球場で行われた対大洋22回戦で、代打平田薫に満塁本塁打を喫するなど、2対8で完敗、この時点で自力優勝が消滅。怒った外野スタンドの観客がグラウンドに流れ出て暴れるアクシデント。

10月

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  • 10月24日 - 後楽園球場で行われた対阪神26回戦(シーズン最終戦)で、王貞治がもつ「シーズン本塁打55本」の日本記録(当時)を狙うランディ・バース選手に対し5打席中4四球(残る1打席は安打)とほぼ勝負を避け、物議を醸す。

11月

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12月

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選手・スタッフ

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[13][14]

  • 背番号変更

表彰選手

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西本聖(投手、7年連続7度目)
中畑清(一塁手、4年連続4度目)

ドラフト

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順位選手名ポジション所属結果
1位 桑田真澄投手PL学園高入団
2位 広田浩章投手NTT中国入団
3位 渡辺政仁投手北陽高入団
4位 本原正治投手広陵高入団
5位 福王昭仁内野手明治大学入団
6位 杉浦守外野手愛知工業大学名電高入団

出典

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  1. 1 2 “年度別成績 1985年 セントラル・リーグ”. 日本野球機構. 2015年7月9日閲覧。
  2. ↑ 【9月8日】1985年(昭60) “左殺し”平田薫、執念の満塁弾で巨人自力V消滅 スポーツニッポン 2007年9月8日
  3. ↑ 『読売新聞』1985年4月14日付朝刊、14版、17面
  4. ↑ 『読売新聞』1985年4月30日付朝刊、14版、17面
  5. ↑ 『読売新聞』1985年6月1日付朝刊、14版、17面
  6. ↑ 『読売新聞』1985年6月30日付朝刊、14版、17面
  7. ↑ 『読売新聞』1985年8月1日付朝刊、14版、17面
  8. ↑ 『読売新聞』1985年9月1日付朝刊、14版、17面
  9. ↑ 『読売新聞』1985年10月1日付朝刊、14版、17面
  10. ↑ 中川 (2019), p. 97.
  11. ↑ 講談社刊 宇佐美徹也著「日本プロ野球記録大鑑」435ページ
  12. ↑ 日付は公示日。ベースボール・マガジン社刊「ライオンズ60年史―獅子の記憶ー「西鉄」から「埼玉西武」まで」117ページ
  13. ↑ “読売巨人軍公式HP 背番号変遷”. 読売ジャイアンツ. 2015年10月5日閲覧。
  14. ↑ 『日本プロ野球80年史 1934-2014』 【記録編】、ベースボール・マガジン社、2014年12月24日。ISBN 978-4-583-10668-7。
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