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1986年の広島東洋カープ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1986年の広島東洋カープ
成績
日本シリーズ敗退
日本S 3勝4敗1分(対西武)
セントラル・リーグ優勝
73勝46敗11分 勝率.613[1]
本拠地
都市 広島県広島市中区
球場 広島市民球場
球団組織
オーナー 松田耕平
経営母体 松田家(マツダ創業者一族)
監督 阿南準郎
選手会長 北別府学
スローガン
CONSISTENT CONCENTRATION
« 1985
1987 »

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1986年の広島東洋カープ(1986ねんのひろしまとうようカープ)では、1986年の広島東洋カープにおける動向をまとめる。

このシーズンの広島東洋カープは、阿南準郎監督の1年目のシーズンであり、2年ぶり5度目のリーグ優勝に輝いたシーズンである。

概要

[編集]

1975年の初優勝以来長く指揮を執った古葉竹識前監督の勇退を受け、阿南新監督が就任。

阿南は古葉の「耐えて勝つ」野球を継承するべく、投手陣では1982年の新人王・津田恒実を抑えに配置転換したほかルーキーの長冨浩志を先発に起用し、古葉前監督が目をかけていた金石昭人を先発ローテーションに配置するなど大きく若返りを図った。

打撃陣は長く4番を打った山本浩二や衣笠祥雄に衰えが見え始め、2年目の正田耕三が木下富雄に代わって二塁手のレギュラーに入るなど世代交代が進んだ。2年ぶりの優勝に燃えるチームは開幕から勝ち進んでスタートダッシュに成功するが、7月には巨人に首位の座を明け渡し、さらに前年優勝の阪神が巻き返したこともあり三つ巴の混戦となった。

その後8月に阪神が死のロードで失速すると広島・巨人のマッチレースとなり、一度は巨人に5.5ゲーム差をつけられるものの負けじと勝ち進んで巨人をマーク。最後は神宮球場のヤクルト戦に勝って2年ぶりに優勝を決めた。

日本シリーズは初戦引き分けのあと3連勝したものの、第5戦で西武の工藤公康にサヨナラ打を打たれると流れが西武に傾き、ここから4連敗し惜しくも日本一は逃した。

シリーズ終了後、ミスター赤ヘル・山本が18年間の現役生活に別れを告げ、翌1987年3月のオープン戦で引退試合が行われた。また、1982年で事実上引退した後も、現役投手としての支配下選手登録を継続して打撃投手を務めていた佐伯和司も正式に引退し、スカウトに異動した。

広島東洋カープの当年及び近年のシーズン成績
年 最終成績 リ
丨
グ
試
合
勝 敗 分 勝
率
総
得
点
総
失
点
打
率
本
塁
打
盗
塁
犠
打
四
死
球
O
P
S
防
御
率
完
投
失
策
監
督
1986 日本シリーズ敗退優勝130734611.613511420.254137134101385.7152.893886阿南準郎
1985 リーグ2位2位13068575.544615570.271160178125558.7744.133776古葉竹識
1984 日本一優勝130754510.625635494.274167140118472.7853.374191古葉竹識
1983 リーグ2位2位130655510.542610527.269164165116464.7703.654992古葉竹識
1982 リーグ4位4位130595813.504513493.2541399984420.7163.304390古葉竹識
1981 リーグ2位2位13067549.554605519.2741815482426.7793.664384古葉竹識
1980 日本一優勝130734413.624544476.26316110888463.7563.373666古葉竹識
1979 日本一優勝130675013.573..古葉竹識
1978 リーグ3位3位130625018.554596..4.383887古葉竹識
1977 リーグ5位5位130516712.432603.26816312484480.772古葉竹識
1976 リーグ3位3位130615811.513..古葉竹識
マジック点灯から優勝決定まで
順位9/23終9/24終9/25終9/26終9/27終9/28終9/29終9/30終10/1終10/2終10/3終10/4終10/5終10/6終10/7終10/9終10/10終10/12終
1位 広M14 広M12 広M12 巨-- 巨-- 巨-- 巨-- 巨-- 巨-- 巨-- 巨-- 巨-- 巨-- 巨-- 広M3 広M2 広M1 広優勝
2位 巨-0.5 巨0.5 巨-0.5 広1.0
M12
広1.0
M11
広1.0
M10
広1.5
M10
広1.5
M9
広2.0
M9
広2.0
M8
広2.5
M8
広2.5
M7
広2.0
M6
広1.5
M5
巨-0.5 巨-0.5 巨0.0 巨0.5
試合
結果
広5-1巨 広4-1巨 巨6-2広 巨3-2中 巨4-1中
広2-0洋
巨6-1中
広4-2洋
洋5-2広 巨8-0ヤ
広3-2神
神4-0広 巨6-2ヤ
広6-1神
巨8-3ヤ 巨6-2神
広3-0中
広4-0中 広5-1中 ヤ3-2巨
広3-0中
広7-5神
巨10-4洋
広2-0神 広8-3ヤ

チーム成績

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レギュラーシーズン

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開幕オーダー[2]
1 遊高橋慶彦
2 右山崎隆造
3 一長内孝
4 左山本浩二
5 三衣笠祥雄
6 中長嶋清幸
7 二正田耕三
8 捕達川光男
9 投北別府学
1986年セントラル・リーグ順位変動
順位 4月終了時 5月終了時 6月終了時 7月終了時 8月終了時 9月終了時 最終成績
1位 広島-- 広島-- 広島-- 広島-- 巨人-- 巨人-- 広島--
2位 巨人3.0 巨人5.0 巨人1.5 巨人0.0 広島2.5 広島1.5 巨人0.0
3位 大洋3.5 大洋 阪神6.0 阪神3.5 阪神7.5 阪神10.5 阪神13.5
4位 阪神4.5 阪神6.0 大洋9.5 中日10.5 中日13.5 中日16.5 大洋20.0
5位 中日5.5 中日6.5 中日10.5 大洋12.0 大洋15.5 大洋18.0 中日20.0
6位 ヤクルト7.5 ヤクルト13.5 ヤクルト17.5 ヤクルト13.0 ヤクルト18.0 ヤクルト25.5 ヤクルト27.5

[3][4][5][6][7]

1986年セントラル・リーグ成績
順位球団勝敗分勝率差
優勝広島東洋カープ734611.613---
2位読売ジャイアンツ75487.6100.0
3位阪神タイガース606010.50013.5
4位横浜大洋ホエールズ56695.44820.0
5位中日ドラゴンズ54679.44620.0
6位ヤクルトスワローズ49774.38927.5

[1]

日本シリーズ

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1986年 日本シリーズ
日付試合ビジター球団(先攻)スコアホーム球団(後攻)開催球場
10月18日(土)第1戦西武ライオンズ2 - 2広島東洋カープ広島市民球場
10月19日(日)第2戦西武ライオンズ1 - 2広島東洋カープ
10月20日(月)移動日
10月21日(火)第3戦広島東洋カープ7 - 4西武ライオンズ西武ライオンズ球場
10月22日(水)第4戦広島東洋カープ3 - 1西武ライオンズ
10月23日(木)第5戦広島東洋カープ1 - 2x西武ライオンズ
10月24日(金)移動日
10月25日(土)第6戦西武ライオンズ3 - 1広島東洋カープ広島市民球場
10月26日(日)第7戦西武ライオンズ3 - 1広島東洋カープ
10月27日(月)第8戦西武ライオンズ3 - 2広島東洋カープ
優勝:西武ライオンズ(3年ぶり6回目)

オールスターゲーム1986

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  • 選出選手及びスタッフ
ポジション名前選出回数
コーチ阿南準郎
投手津田恒美2
川口和久2
金石昭人初
捕手達川光男2
内野手高橋慶彦6
衣笠祥雄12
長内孝初
外野手山本浩二14
  • 太字はファン投票で選ばれた選手。

できごと

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選手・スタッフ

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[8]

表彰選手

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リーグ・リーダー
選手名タイトル成績回数
北別府学 最優秀選手初受賞
最優秀防御率2.43初受賞
最多勝利18勝4年ぶり2度目
最高勝率.8182年連続2度目
沢村賞4年ぶり2度目
長冨浩志 新人王
その他
選手名タイトル
津田恒実 カムバック賞
ベストナイン
選手名ポジション回数
北別府学投手4年ぶり2度目
達川光男捕手2年ぶり2度目
高橋慶彦遊撃手3年ぶり5度目
山本浩二外野手2年ぶり10度目
ゴールデングラブ賞
選手名ポジション回数
北別府学投手初受賞
達川光男捕手2年ぶり2度目
衣笠祥雄三塁手2年ぶり3度目
長嶋清幸外野手2年ぶり3度目

ドラフト

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順位選手名ポジション所属結果
1位 栗田聡投手三菱重工神戸入団
2位 小野一也投手福岡・常磐高入団
3位 緒方孝市内野手鳥栖高入団
4位 望月一投手静岡高入団

出典

[編集]
  1. 1 2 “年度別成績 1986年 セントラル・リーグ”. 日本野球機構. 2016年5月27日閲覧。
  2. ↑ 『読売新聞』1986年4月5日付朝刊、14版、17面
  3. ↑ 『読売新聞』1986年5月1日付朝刊、14版、16面
  4. ↑ 『読売新聞』1986年6月1日付朝刊、14版、16面
  5. ↑ 『読売新聞』1986年6月30日付朝刊、14版、15面
  6. ↑ 『読売新聞』1986年8月1日付朝刊、14版、17面
  7. ↑ 『読売新聞』1986年9月1日付朝刊、14版、17面
  8. ↑ 『日本プロ野球80年史 1934-2014』 【記録編】、ベースボール・マガジン社、2014年12月24日。ISBN 978-4-583-10668-7。
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