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1986年シーズンのカンザスシティ・チーフス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カンザスシティ・チーフス 1986
成績 10勝6敗
地区 AFC西地区2位
CON AFC5位
結果 ワイルドカードプレーオフ敗退
オールプロ
プロボウル
組織
オーナー ラマー・ハント
GM ジム・シャーフ(英語版)
HC ジョン・マコーヴィック(英語版)
ホーム アローヘッド・スタジアム
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1986年シーズンは、カンザスシティ・チーフスのチーム創設27年目のシーズンであり、AFL時代を除きNFL17年目のシーズン。ジョン・マコーヴィック・ヘッドコーチの4年目のシーズン[1]。

概要

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1986年シーズンのカンザスシティ・チーフスは、最終成績10勝6敗、AFC西地区2位を記録。1971年以来、ファンが実に15年間待ち望んだプレーオフ進出を成し遂げた。この躍進は、停滞する攻撃陣を「第3のユニット」であるスペシャルチーム(ST)が補い続けるという、NFL史においても極めて稀な形で達成された。

スペシャルチームの支配と開幕戦の衝撃

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この年のチーフスを象徴するのが、シーズンを通じてスペシャルチームだけで計6つのタッチダウン(TD)を記録した圧倒的な勝負強さである。その幕開けとなったシンシナティ・ベンガルズとの開幕戦では、オフェンスのトータル獲得ヤードで164対522と圧倒され、ファーストダウン獲得数でも8対32と大差をつけられた。しかし、S デロン・チェリーのパントブロックTDや守備陣によるファンブルリカバーTDなどで得点を重ね、24-14で勝利を強奪した。この「圧倒的に押し込まれながらもSTと守備で勝つ」スタイルが、シーズン全体の指針となったのである[2]。

最終戦の離れ業とデロン・チェリーの全盛期

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プレーオフ進出を懸けたピッツバーグ・スティーラーズとの最終戦は、まさに伝説的な一戦となった。この試合でチーフスのオフェンスによるTDはゼロであったが、スペシャルチームがパントブロックTD、ボイス・グリーンによる97ヤードのキックオフリターンTD、さらにはブロックしたフィールドゴールをそのままリターンしてのTDという、1試合3つのSTタッチダウンを記録。24-19で勝利を収め、自力で15年ぶりのポストシーズン切符を掴み取った[3]。

守備陣もリーグ5位の総失点(272点)を誇る堅守を見せ、その中心にはリーグ最高のセーフティの一人として君臨したデロン・チェリーがいた。チェリーはこの年、リーグ2位となる9個のインターセプトを記録し、オールプロとプロボウルに選出。前述のパントブロックを含め、彼のボールに対する本能的な動きがチームの躍進を支えた[4]。

15年ぶりのプレーオフとマコービックの退任

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ワイルドカード・プレーオフではニューヨーク・ジェッツに15-35で敗れ、悲願のポストシーズン勝利には届かなかった。しかし、最大の衝撃はシーズン終了後に訪れる。10勝を挙げて長年の呪縛を解いたジョン・マコービックHCであったが、リーグ下位に沈んだ攻撃陣の刷新を望むフロントの意向により、事実上の解任となった。QB ビル・ケニーとトッド・ブラックリッジの併用が続き、計24インターセプトを喫した不安定なパス攻撃は、15年ぶりの春を謳歌したチームに唯一残された暗い影であった[5]。

直近のチーム成績

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チーフス の当年及び近年のシーズン成績
年成績Con地区勝敗分率地区ConSOSSOV平均得点平均失点
1986 ワイルドカード敗退5位2位1060.6255-39-5.443.40022.420.4
1985 レギュラーシーズン敗退11位5位6100.3753-54-8.535.43819.822.5
1984 レギュラーシーズン敗退7位4位880.5004-47-7.547.52319.620.2
1983 レギュラーシーズン敗退13位5位6100.3752-64-8.543.40624.122.9
1982 レギュラーシーズン敗退11位4位360.3332-13-3.506.51919.620.4
1981 レギュラーシーズン敗退7位3位970.5625-37-5.486.46521.418.1
1980 レギュラーシーズン敗退8位3位880.5004-46-8.520.49219.921.0
1979 レギュラーシーズン敗退11位5位790.4384-47-7.555.44614.916.4
1978 レギュラーシーズン敗退13位5位4120.2501-74-10.512.40615.220.4
1977 レギュラーシーズン敗退14位5位2120.1431-61-11.607.39316.124.9
1976 レギュラーシーズン敗退10位4位590.3572-54-8.546.44320.726.9

ドラフト

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殿堂入りプロボウル選出

カンザスシティ・チーフス 1986 ドラフト
巡全体選手Pos.大学備考
1 7 ブライアン・ジョズビアック OT ウェストバージニア大学
2 35 ディノ・ハケット LB アパラチアン州立大学
3 63 レオナード・グリフィン DE グランプリング州立大学
4 87 トム・ボー C サザンイリノイ大学
90 チャールズ・フォックス WR ファーマン大学
6 141 Kent Hagood RB サウスカロライナ大学
8 196 Lewis Colbert P オーバーン大学
9 229 Gary Baldinger DE ウェイクフォレスト大学
10 257 Ike Readon DT ハンプトン大学
11 285 Aaron Pearson LB ミシシッピ州立大学
主なドラフト外入団選手
巡全体選手Pos.大学備考
外 - ティム・コーフィールド DE エリザベスシティ州立大学
外 - J・C・ピアソン S ワシントン大学

プレシーズン

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カンザスシティ・チーフス 1986(プレシーズン)
週米国日本対戦相手スコア開催地備考

レギュラーシーズン

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1986年シーズンのチーフスの対戦相手
AFCNFC
前年西地区中地区東地区西地区中地区東地区
1位 レイダース ブラウンズ ドルフィンズ ラムズ ベアーズ カウボーイズ
2位 ブロンコス ベンガルズ ジェッツ 49ers パッカーズ ジャイアンツ
3位 シーホークス スティーラーズ ペイトリオッツ セインツ バイキングス レッドスキンズ
4位 チャージャーズ オイラーズ コルツ ファルコンズ ライオンズ イーグルス
5位 チーフス ビルズ バッカニアーズ カージナルス

 :1度対戦  :2度対戦

カンザスシティ・チーフス 1986
週米国日本対戦相手スコア勝敗開催地備考
19/7(日)9/8(月)シンシナティ・ベンガルズ (0-1)24-141-0
29/14(日)9/15(月)@シアトル・シーホークス (2-0)17-231-1
39/21(日)9/22(月)ヒューストン・オイラーズ (1-2)27-132-1
49/28(日)9/29(月)@バッファロー・ビルズ (1-3)20-173-1
510/5(日)10/6(月)ロサンゼルス・レイダース (2-3)17-243-2
610/12(日)10/13(月)@クリーブランド・ブラウンズ (4-2)7-203-3
710/19(日)10/20(月)サンディエゴ・チャージャーズ (1-6)42-414-3
810/26(日)10/27(月)タンパベイ・バッカニアーズ (1-7)27-205-3
911/2(日)11/3(月)@サンディエゴ・チャージャーズ (1-8)24-236-3
1011/9(日)11/10(月)シアトル・シーホークス (5-5)27-77-3
1111/16(日)11/17(月)@デンバー・ブロンコス (9-2)17-387-4
1211/23(日)11/24(月)@セントルイス・カージナルス (3-9)14-237-5
1311/30(日)12/1(月)バッファロー・ビルズ (4-9)14-177-6
1412/7(日)12/8(月)デンバー・ブロンコス (10-4)37-108-6
1512/14(日)12/15(月)@ロサンゼルス・レイダース (8-7)20-179-6
1612/21(日)12/22(月)@ピッツバーグ・スティーラーズ (6-10)24-1910-6

順位表

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AFC西地区 1986
チーム勝敗分勝率DIVCON総得点総失点平均得点平均失点SOVSOS
(2)デンバー・ブロンコス1150.6885-38-437832723.620.4.520.545
(5)カンザスシティ・チーフス1060.6255-39-535832622.420.4.400.443
シアトル・シーホークス1060.6255-37-536629322.918.3.503.553
ロサンゼルス・レイダース880.5004-47-532334620.221.6.469.533
サンディエゴ・チャージャーズ4120.2501-74-833539620.924.8.422.564

[6]

AFC 1986
順位チーム地区勝敗分勝率DIVCONSOVSOS
地区優勝
1クリーブランド・ブラウンズ中1240.7505-110-2.391.434
2デンバー・ブロンコス西1150.6885-38-4.520.545
3ニューイングランド・ペイトリオッツ東1150.6887-18-4.401.477
ワイルドカード
4ニューヨーク・ジェッツ東1060.6256-28-4.428.484
5カンザスシティ・チーフス西1060.6255-39-5.400.443
6シンシナティ・ベンガルズ中1060.6253-37-5.475.523
7シアトル・シーホークス西1060.6255-37-5.503.553
8ロサンゼルス・レイダース西880.5004-47-5.469.533
9マイアミ・ドルフィンズ東880.5005-36-6.359.469
10ピッツバーグ・スティーラーズ中6100.3753-34-8.406.555
11ヒューストン・オイラーズ中5110.3121-53-9.375.488
12サンディエゴ・チャージャーズ西4120.2501-74-8.422.564
13バッファロー・ビルズ東4120.2501-73-11.367.482
14インディアナポリス・コルツ東3130.1881-72-10.406.508
タイブレーク
・ チーフス・シーホークス(同地区):カンファレンス内勝率によりチーフスが上位
・ ペイトリオッツ・ブロンコス:直接対決の勝率によりブロンコスが上位
・ チーフス・ジェッツ・ベンガルズ:カンファレンス内勝率によりジェッツが上位
・ チーフス・ベンガルズ:直接対決の勝率によりチーフスが上位
・ シーホークス・ベンガルズ:直接対決の勝率によりベンガルズが上位
・ ドルフィンズ・レイダース:直接対決の勝率によりレイダースが上位
・ ビルズ・チャージャーズ:カンファレンス内勝率によりチャージャーズが上位

[7]

プレーオフ

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  1月4日
マイル・ハイ・スタジアム
         
 3  ペイトリオッツ  17
  1月11日
クリーブランド・スタジアム
 2  ブロンコス  22  
AFC
12月28日
ジャイアンツ・スタジアム
 2  ブロンコス  23*
1月3日
クリーブランド・スタジアム
   1  ブラウンズ  20  
 5  チーフス  15 AFC チャンピオンシップ
 4  ジェッツ  20
 4  ジェッツ  35   1月25日
ローズボウル
 1  ブラウンズ  23**  
ワイルドカード・プレーオフ  
ディビジョナル・プレーオフ
12月28日
RFKスタジアム
 A2  ブロンコス  20
1月3日
ソルジャー・フィールド
   N1  ジャイアンツ  39
 5  ラムズ  7 第21回スーパーボウル
 4  レッドスキンズ  27
 4  レッドスキンズ  19   1月11日
ジャイアンツ・スタジアム
 2  ベアーズ  13  
NFC
 4  レッドスキンズ  0
1月4日
ジャイアンツ・スタジアム
   1  ジャイアンツ  17  
NFC チャンピオンシップ
 3  49ers  3
 
 1  ジャイアンツ  49  

参照

[編集]

脚注

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出典

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  1. ↑ “1986 Kansas City Chiefs Rosters, Stats, Schedule, Team Draftees, Injury Reports”. 2025年2月14日閲覧。
  2. ↑ “Kansas City Chiefs at Cincinnati Bengals - September 7th, 1986”. Pro-Football-Reference.com. 2026年2月6日閲覧。
  3. ↑ “This Day in Chiefs History: Three Special Teams TDs Sink Steelers”. Chiefs.com. 2026年2月6日閲覧。
  4. ↑ “Deron Cherry Career Stats”. StatMuse. 2026年2月6日閲覧。
  5. ↑ “CHIEFS DISMISS MACKOVIC”. The New York Times. 2026年2月6日閲覧。
  6. ↑ “1986 NFL Division Standings”. 2025年2月14日閲覧。
  7. ↑ “1986 NFL Conference Standings”. 2025年2月14日閲覧。

外部リンク

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