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1989年シーズンのカンザスシティ・チーフス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カンザスシティ・チーフス 1989
成績 8勝7敗1分
地区 AFC西地区2位
CON AFC6位
結果 レギュラーシーズン敗退
オールプロ
プロボウル
組織
オーナー ラマー・ハント
GM カール・ピーターソン(英語版)
HC マーティ・ショッテンハイマー
ホーム アローヘッド・スタジアム
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1989年シーズンは、カンザスシティ・チーフスのチーム創設30年目のシーズンであり、AFL時代を除きNFL20年目のシーズン。マーティ・ショッテンハイマー・ヘッドコーチの1年目のシーズン[1]。

概要

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1989年シーズンのチーフスは、最終成績8勝7敗1分。3年ぶりの勝ち越しを決め、AFC西地区2位へと躍進した。プレーオフ進出をわずかなところで逃した。

マーティ・ショッテンハイマー体制の始動

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新GMカール・ピーターソンが招聘したのは、クリーブランド・ブラウンズを常勝軍団に育て上げたマーティ・ショッテンハイマーであった。 ショッテンハイマーは、強力なラン攻撃と堅実な守備を軸とする「マーティ・ボール(Martyball)」を導入。彼は後に名将となるビル・カウアーを守備コーディネーター(DC)に据え、チームに徹底した規律を植え付けた。第11週のブラウンズ戦(10-10の引き分け)など接戦を勝ち抜く粘り強さが戻り、前年の4勝から倍増となる勝ち星を挙げた[2]。

「ナイジェリアン・ナイトメア」の戴冠

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この年、ショッテンハイマーの戦略を完璧に体現したのが、3年目のRB クリスチャン・オコイエである。 オコイエはリーグ最多の370回という驚異的なキャリーを記録し、1,480ヤード、12TDを獲得。球団史上初となるNFLリーディングラッシャーに輝いた。116kgの巨体で相手守備を粉砕するその姿は「ナイジェリアン・ナイトメア」として全米を席巻し、彼はオールプロ第1チームとプロボウルに選出された[3]。

守備の要:デリック・トーマスの衝撃

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守備では、ドラフト1巡全体4位で指名されたLB デリック・トーマスが衝撃的なデビューを飾った。 トーマスは新人ながらチーム最多の10.0サックを記録し、AP通信選出NFL守備新人王を受賞。彼の驚異的なスピードによるパスラッシュは守備陣に新たな次元をもたらし、チーム全体の失点数はリーグ8位(286点)と堅守を誇った。また、CB アルバート・ルイス、CB ケビン・ロス、S デロン・チェリーといった強力なDB陣も健在であった[4]。

1989年の総括

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攻撃ではQB スティーブ・ディバーグが2,529ヤードを投げ、WR ステフォン・ペイジ(759ヤード)らと安定した連携を見せた。 第15週のチャージャーズ戦に敗れたことが響き、惜しくもプレーオフを逃した。しかし、オコイエとトーマスという攻守の核を得て、アローヘッド・スタジアムに「勝利への期待」が戻った歴史的なシーズンとなった[5]。

直近のチーム成績

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チーフス の当年及び近年のシーズン成績
年成績Con地区勝敗分率地区ConSOSSOV平均得点平均失点
1989 レギュラーシーズン敗退6位2位871.5313-56-7-1.494.45319.917.9
1988 レギュラーシーズン敗退14位5位4111.2812-64-9-1.500.58615.920.0
1987 レギュラーシーズン敗退14位5位4110.2673-53-9.496.45018.225.9
1986 ワイルドカード敗退5位2位1060.6255-39-5.443.40022.420.4
1985 レギュラーシーズン敗退11位5位6100.3753-54-8.535.43819.822.5
1984 レギュラーシーズン敗退7位4位880.5004-47-7.547.52319.620.2
1983 レギュラーシーズン敗退13位5位6100.3752-64-8.543.40624.122.9
1982 レギュラーシーズン敗退11位4位360.3332-13-3.506.51919.620.4
1981 レギュラーシーズン敗退7位3位970.5625-37-5.486.46521.418.1
1980 レギュラーシーズン敗退8位3位880.5004-46-8.520.49219.921.0
1979 レギュラーシーズン敗退11位5位790.4384-47-7.555.44614.916.4

ドラフト

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殿堂入りプロボウル選出

カンザスシティ・チーフス 1989 ドラフト
巡全体選手Pos.大学備考
1 4 デリック・トーマス LB アラバマ大学
2 32 マイク・エルキンス QB ウェイクフォレスト大学
3 60 ナズ・ワーゼン WR ノースカロライナ州立大学
4 88 スタン・ペトリー DB テキサスクリスチャン大学
6 143 ロブ・トーマス WR オレゴン州立大学
7 171 Ron Sancho LB ルイジアナ州立大学
8 199 Bryan Tobey RB グランブリング州立大学
220 Todd McNair RB テンプル大学
9 227 Jack Phillips DB アルコーン州立大学
10 255 Rob McGovern LB ホーリークロス大学
11 283 マーカス・ターナー DB カリフォルニア大学ロサンゼルス校
12 311 Bill Jones RB サウスウェスト・テキサス州立大学

プレシーズン

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カンザスシティ・チーフス 1989(プレシーズン)
週米国日本対戦相手スコア開催地備考
P18/12(土)8/13(日)@ミネソタ・バイキングス13-23リバティボウル・メモリアル・スタジアム
P28/20(日)8/21(月)ニューヨーク・ジャイアンツ7-45アローヘッド・スタジアム
P38/27(日)8/28(月)@シカゴ・ベアーズ22-17ソルジャー・フィールド
P49/1(金)9/2(土)ニューヨーク・ジェッツ13-15アローヘッド・スタジアム

レギュラーシーズン

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1989年シーズンのチーフスの対戦相手
AFCNFC
前年西地区中地区東地区西地区中地区東地区
1位 シーホークス ベンガルズ ビルズ 49ers ベアーズ イーグルス
2位 ブロンコス ブラウンズ コルツ ラムズ バイキングス ジャイアンツ
3位 レイダース オイラーズ ペイトリオッツ セインツ バッカニアーズ レッドスキンズ
4位 チャージャーズ スティーラーズ ジェッツ ファルコンズ ライオンズ カージナルス
5位 チーフス ドルフィンズ パッカーズ カウボーイズ

 :1度対戦  :2度対戦

カンザスシティ・チーフス 1989
週米国日本対戦相手スコア勝敗開催地備考
19/10(日)9/11(月)@デンバー・ブロンコス (1-0)20-340-1マイル・ハイ・スタジアム
29/17(日)9/18(月)ロサンゼルス・レイダース (1-1)24-191-1アローヘッド・スタジアム
39/24(日)9/25(月)@サンディエゴ・チャージャーズ (1-2)6-211-2ジャック・マーフィー・スタジアム
410/1(日)10/2(月)シンシナティ・ベンガルズ (3-1)17-211-3アローヘッド・スタジアム
510/8(日)10/9(月)@シアトル・シーホークス (2-3)20-162-3キングドーム
610/15(日)10/16(月)@ロサンゼルス・レイダース (3-3)14-202-4ロサンゼルス・メモリアル・コロシアム
710/22(日)10/23(月)ダラス・カウボーイズ (0-7)36-283-4アローヘッド・スタジアム
810/29(日)10/30(月)@ピッツバーグ・スティーラーズ (4-4)17-233-5スリー・リバース・スタジアム
911/5(日)11/6(月)シアトル・シーホークス (4-5)20-104-5アローヘッド・スタジアム
1011/12(日)11/13(月)デンバー・ブロンコス (8-2)13-164-6アローヘッド・スタジアム
1111/19(日)11/20(月)@クリーブランド・ブラウンズ (7-3-1)10(OT)104-6-1クリーブランド・スタジアム
1211/26(日)11/27(月)ヒューストン・オイラーズ (7-5)34-05-6-1アローヘッド・スタジアム
1312/3(日)12/4(月)マイアミ・ドルフィンズ (7-6)26-216-6-1アローヘッド・スタジアム
1412/10(日)12/11(月)@グリーンベイ・パッカーズ (8-6)21-37-6-1ランボー・フィールド
1512/17(日)12/18(月)サンディエゴ・チャージャーズ (5-10)13-207-7-1アローヘッド・スタジアム
1612/24(日)12/25(月)@マイアミ・ドルフィンズ (8-8)27-248-7-1ジョー・ロビー・スタジアム

順位表

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AFC西地区 1989
チーム勝敗分勝率DIVCON総得点総失点平均得点平均失点SOVSOS
(1)デンバー・ブロンコス1150.6886-29-336222622.614.1.489.518
カンザスシティ・チーフス871.5313-56-7-131828619.917.9.453.494
ロサンゼルス・レイダース880.5003-56-631529719.718.6.449.504
シアトル・シーホークス790.4384-47-524132715.120.4.446.533
サンディエゴ・チャージャーズ6100.3754-44-826629016.618.1.542.535

[6]

AFC 1989
順位チーム地区勝敗分勝率DIVCONSOVSOS
地区優勝
1デンバー・ブロンコス西1150.6886-29-3.489.518
2クリーブランド・ブラウンズ中961.5943-36-5-1.486.494
3バッファロー・ビルズ東970.5626-28-4.451.477
ワイルドカード
4ヒューストン・オイラーズ中970.5623-36-6.458.490
5ピッツバーグ・スティーラーズ中970.5621-56-6.438.482
6カンザスシティ・チーフス西871.5313-56-7-1.453.494
7インディアナポリス・コルツ東880.5004-47-5.402.482
8ロサンゼルス・レイダース西880.5003-56-6.449.504
9マイアミ・ドルフィンズ東880.5004-46-8.395.451
10シンシナティ・ベンガルズ中880.5005-16-6.520.514
11シアトル・シーホークス西790.4384-47-5.446.533
12サンディエゴ・チャージャーズ西6100.3754-44-8.542.535
13ニューイングランド・ペイトリオッツ東5110.3124-45-7.475.500
14ニューヨーク・ジェッツ東4120.2502-63-9.344.506
タイブレーク
・ オイラーズ・スティーラーズ(同地区):直接対決の成績によりオイラーズが上位
・ コルツ・ドルフィンズ(同地区):カンファレンス内勝率によりコルツが上位
・ レイダース・コルツ・ベンガルズ:カンファレンス内勝率によりコルツが上位
・ ドルフィンズ・レイダース・ベンガルズ:カンファレンス内勝率によりレイダース、ベンガルズが上位
・ レイダース・ベンガルズ:直接対決の勝率によりレイダースが上位
・ ドルフィンズ・ベンガルズ:直接対決の勝率によりドルフィンズが上位

[7]

参照

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脚注

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出典

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  1. ↑ “1989 Kansas City Chiefs Rosters, Stats, Schedule, Team Draftees, Injury Reports”. 2025年2月14日閲覧。
  2. ↑ “1989 Kansas City Chiefs Rosters, Stats, Schedule”. Pro-Football-Reference.com. 2026年2月6日閲覧。
  3. ↑ “Christian Okoye”. Chiefs.com. 2026年2月6日閲覧。
  4. ↑ “Derrick Thomas”. Pro Football Hall of Fame. 2026年2月6日閲覧。
  5. ↑ “1989 NFL League Standings”. NFL.com. 2026年2月6日閲覧。
  6. ↑ “1989 NFL Division Standings”. 2025年2月14日閲覧。
  7. ↑ “1989 NFL Conference Standings”. 2025年2月14日閲覧。

外部リンク

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