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1998年の中日ドラゴンズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1998年の中日ドラゴンズ
成績
セントラル・リーグ2位
75勝60敗1分 勝率.556
本拠地
都市 愛知県名古屋市
球場 ナゴヤドーム
球団組織
オーナー 大島宏彦
経営母体 中日新聞社
監督 星野仙一
選手会長 中村武志
スローガン
HARD PLAY HARD
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1999 »

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1998年の中日ドラゴンズ(1998ねんのちゅうにちドラゴンズ)では、1998年の中日ドラゴンズにおける動向をまとめる。

この年の中日ドラゴンズは、2回目の星野仙一監督体制の3年目のシーズンである。

概要

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中日ドラゴンズの当年及び近年のシーズン成績
年 最終成績 リ
丨
グ
試
合
勝 敗 分 勝
率
総
得
点
総
失
点
打
率
本
塁
打
盗
塁
犠
打
四
死
球
O
P
S
防
御
率
完
投
失
策
監
督
1998 リーグ2位2位13675601.556488458.24810091129613.7033.141956星野仙一
1997 リーグ6位6位13659761.437510644.2431155593553.6954.33969星野仙一
1996 リーグ2位2位13072580.554641589.2781793697513.7974.0130100星野仙一
1995 リーグ5位5位13050800.385498651.2511365079455.7064.752272高木守道
1994 リーグ2位2位13069610.531535481.25810865100548.7213.454069高木守道
1993 リーグ2位2位13273572.562538453.25615829102560.7463.123166高木守道
1992 リーグ6位6位13060700.462479562.2521084888522.7093.911991高木守道
1991 リーグ2位2位13171591.546612521.26217850140569.7813.592778星野仙一
1990 リーグ4位4位13162681.477573603.26416253119563.7724.262666星野仙一
1989 リーグ3位3位13068593.535538524.25614972174504.7463.682573星野仙一
1988 日本シリーズ敗退優勝13079465.632549483.25813184147509.7483.201885星野仙一

ナゴヤドーム元年の1997年を最下位で終え、就任3年目に向けて巻き返しを図る星野監督は大豊泰昭と2番手捕手の矢野輝弘を阪神へ放出して、俊足などを買って関川浩一と久慈照嘉を獲得。また、宣銅烈の成功にあやかって「韓国のイチロー」と呼ばれた李鍾範を、さらに開幕後にはサムソン・リーを獲得するなど積極的な補強を行った。投手コーチに宮田征典、打撃コーチに水谷実雄、外野守備走塁コーチに二宮至を招聘した[1]。

同年の開幕前は多くの野球評論家から2年連続のリーグ最下位を予想されていたが[2]、投手陣では山本昌・野口茂樹・門倉健の先発陣などに加えて、この年ドラフト1位で入団の川上憲伸がローテーション入り。前年の外野手レギュラーを総入れ替えして守備力・機動力重視の野球を開幕から展開したが、1番ショートの李は6月23日の阪神戦で川尻哲郎から右ひじに死球を受けて戦線離脱し、レフトに回っていた立浪和義がセカンドに復帰し、セカンドだった久慈がショートに入って穴を埋めた。打撃陣は主砲のレオ・ゴメスと一塁手に転向した山崎武司がまずまずの成績をあげ、この年からレギュラーに定着した井上一樹や外野手に転向した関川も安定した成績を残した。投手陣ではルーキーの川上をはじめ、山本・野口なども例年通りの活躍を見せ、リリーフでは落合英二が中継ぎの柱となり、先発から落合などの中継ぎ、抑えの宣につなぐ必勝リレーを確立しチーム防御率はリーグ1位の3.14を記録し、被本塁打もリーグ最少の84本に抑えた。チーム得点はリーグ5位の488で1位は横浜の642。チームはシーズン終盤まで首位に立っていた横浜ベイスターズをぴったりマークしたものの、9月以降は首位・横浜との直接対決で14勝14敗と五分の成績で終わった。特に9月以降は、優勝した横浜との直接対決(9月4日から6日、23日から24日、10月1日から2日[3])で7連敗を喫し[4]、10年ぶりの優勝はならなかった。9月から10月7日までの中日の戦績は、全敗に終わった横浜戦7試合を除いて10勝5敗と勝ち越した一方、横浜は7戦全勝した中日戦以外では11勝10敗と苦戦しており、直接対決7試合の結果が順位を決めたと評されている[5]。横浜の優勝、すなわち中日のV逸が決まった10月8日の試合前には、この日明治神宮野球場で対ヤクルトスワローズ戦を控えていた中日ナインを乗せて球場入りするバスに対し、入口近くで待機していた中日ファン約20人が小石や空のペットボトルなどを投げつけ「お前ら、帰っちまえ」「帰れ、帰れ」などの罵声を浴びせるという出来事があった[2]。それでもこの年新人王の川上やチームトップの18盗塁を挙げげた李などの活躍で2位に浮上し、翌1999年の優勝につながった。

チーム成績

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レギュラーシーズン

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オーダー変遷
開幕:4/35/36/27/18/19/1
1 遊李鍾範 遊李鍾範遊李鍾範中大西崇之二立浪和義二立浪和義
2 二久慈照嘉 二神野純一二久慈照嘉遊久慈照嘉遊久慈照嘉遊久慈照嘉
3 左立浪和義 左立浪和義左立浪和義二立浪和義中関川浩一[注 1]中関川浩一
4 三ゴメス 三ゴメス一山崎武司右井上一樹三ゴメス三ゴメス
5 一山崎武司 右安田秀之[注 2]三ゴメス三南渕時高右井上一樹右井上一樹
6 右安田秀之 一山崎武司中関川浩一左益田大介一山崎武司一山崎武司
7 中益田大介 中山口幸司右井上一樹一筒井壮捕中村武志左益田大介
8 捕中村武志 捕中村武志捕中村武志捕中村武志左山口幸司捕中村武志
9 投山本昌 投ジャービス投川上憲伸投山本昌投山本昌投川上憲伸

[6]

1998年セントラル・リーグ順位変動
順位 4月終了時 5月終了時 6月終了時 7月終了時 8月終了時 最終成績
1位 広島-- 広島-- 横浜-- 横浜-- 横浜-- 横浜--
2位 中日0.5 中日1.0 巨人2.0 中日3.5 中日2.0 中日4.0
3位 横浜3.0 横浜1.5 中日3.0 巨人8.0 巨人8.0 巨人6.0
4位 巨人3.5 巨人1.5 広島6.5 ヤクルト10.5 ヤクルト9.0 ヤクルト13.0
5位 阪神 阪神6.0 ヤクルト8.5 広島11.5 広島15.5 広島19.0
6位 ヤクルト7.5 ヤクルト8.0 阪神10.0 阪神17.5 阪神22.5 阪神27.0
期間
成績
14勝9敗
勝率.609
9勝10敗
勝率.474
10勝10敗
勝率.500
13勝7敗1分
勝率.650
15勝10敗
勝率.600
14勝14敗
勝率.500
1998年セントラル・リーグ成績
順位球団勝敗分勝率差
優勝横浜ベイスターズ79561.585---
2位中日ドラゴンズ75601.5564.0
3位読売ジャイアンツ73620.5416.0
4位ヤクルトスワローズ66690.48913.0
5位広島東洋カープ60750.44419.0
6位阪神タイガース52830.38527.0

オールスターゲーム1998

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  • 選出選手
ポジション名前選出回数
投手川上憲伸初
野口茂樹初
捕手中村武志7
外野手立浪和義7
  • 太字はファン投票による選出。

個人成績

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投手成績

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  • 色付きは規定投球回(136イニング)以上の選手
  • 太字はリーグ最高
選手登

板
先

発
完

投
完

封
無
四
球
勝

利
敗

戦
セ
丨
ブ
打

者
投
球
回
被
安
打
被
本
塁
打
与
四
球
与
死
球
奪
三
振
暴

投
ボ
丨
ク
失

点
自
責
点
防
御
率
W
H
I
P
 
野口茂樹27276101490802192.0174106351348059502.341.23
山本昌広2828530990769182.0185146021311074743.661.35
川上憲伸26254321460649161.1123145121244048462.571.08
門倉健26253201090651153.2133106691159060583.401.30
正津英志45210061030177.0627204551021212.451.07
落合英二55000046530873.1813120360029232.821.27
今中慎二141400028027662.1644281501041375.341.48
宣銅烈420000302918748.23141105810881.480.86
日笠雅人46000001018143.13422023520991.871.25
前田幸長36000042017642.1432110341111112.341.28
山田洋14600023017238.0411202273019194.501.61
サムソン・リー11500010014332.2326121330122174.681.35
佐藤康幸20000023010022.12401101400872.821.57
大塔正明2100001009021.1220611410772.951.31
遠藤政隆1500002027918.0150922030663.001.33
ジャービス430001207016.118050700884.411.41
鶴田泰31000010338.04050400222.251.13
小島圭市50000000357.0141103008810.292.14
中山裕章40000000277.04020200000.000.86
岸川登俊30000000245.06031510535.401.80
古池拓一30000000224.072402006511.252.75
山田貴志20000000213.194201007718.903.30

主な打撃成績

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  • 色付きは規定打席(421打席)以上の選手
  • 太字はリーグ最高
選手試

合
打

席
打

数
得

点
安

打
二
塁
打
三
塁
打
本
塁
打
塁

打
打

点
盗

塁
盗
塁
死
犠

打
犠

飛
四

球
敬

遠
死

球
三

振
併
殺
打
打

率
出
塁
率
長
打
率
O
P
S
 
立浪和義1345895046013724181874366347444608.272.367.371.738
山崎武司131516439521121712721286030663089514.255.355.483.838
ゴメス116488420571151402620776111557756610.274.363.493.856
久慈照嘉1224823894397103011318773805203515.249.342.290.633
中村武志12846840727961845137422072491236510.236.321.337.658
関川浩一125449382621091321129361531334724575.285.367.338.705
井上一樹1073943523493184914631103235227913.264.332.415.747
李鍾範6729024438691131011629188313626334.283.387.475.862
山口幸司721361131225602378421001201171.221.302.327.629
益田大介55135121628401351412111101323.231.299.289.588
神野純一44122102825311331680411302251.245.339.324.663
種田仁4311310010284134382141810114.280.330.430.760
大西崇之95111942025501338166501101221.266.349.351.700
筒井壮35100897223102740020900193.247.316.303.620
南渕時高6697871236002913000091192.264.340.333.674
愛甲猛787862914202221300111311131.226.364.355.718
井端弘和186049212100132404060180.245.339.265.605
安田秀之20433877100801000500130.184.279.211.490
原田政彦20343248101122110020060.250.294.375.669
中野栄一16302946202143000000161.207.233.483.716
鳥越裕介4429275200021400100170.074.103.074.178
音重鎮1121200210031000000160.100.143.150.293
鈴木郁洋4982510060000010000.625.667.7501.417
光山英和15770100010000000020.143.143.143.286
彦野利勝7761000000000011030.000.143.000.143
藤井優志3531000000000020020.000.400.000.400
渡辺博幸3330000000000000020.000.000.000.000
仁平馨4221000000000000010.000.000.000.000
荒木雅博7112000000010000000.000.000.000.000

できごと

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入団・退団 

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選手名 背番号 前所属 備考
投手
川上憲伸 11
選手名 背番号 前所属 備考
捕手
関川浩一 23 阪神タイガース 交換トレード
選手名 背番号 前所属 備考
投手
久慈照嘉 6 阪神タイガース 交換トレード

選手・スタッフ

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表彰選手

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リーグ・リーダー
選手名タイトル成績回数
川上憲伸 新人王
野口茂樹 最優秀防御率2.34初受賞
落合英二 最優秀中継ぎ投手19.70RP初受賞
ベストナイン
選出なし
ゴールデングラブ賞
選出なし

ドラフト

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順位選手名ポジション所属結果
1位 福留孝介内野手日本生命入団
2位 岩瀬仁紀投手NTT東海入団
3位 小笠原孝投手明治大学入団
4位 蔵本英智外野手名城大学入団
5位 川添將大投手享栄高入団
6位 矢口哲朗投手大宮東高入団
7位 新井峰秀外野手高麗大学中退入団

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ↑ 偵察メンバーの佐藤康幸と交代。
  2. ↑ 偵察メンバーの川上憲伸と交代。

出典

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  1. ↑ “山崎武司vs.ナゴヤドーム 異種格闘3年間の記録”. 中日新聞 (2020年8月28日). 2024年12月9日閲覧。
  2. 1 2 『中日スポーツ』1998年10月9日朝刊第5版(0)2頁「チェンジ!チャレンジ!'98星野竜 来年こそ「チェンジ」の完成を」(竹下)(中日新聞社)
  3. ↑ 『中日スポーツ』1998年10月9日朝刊第5版(0)2頁「'98ドラゴンズ全成績」(中日新聞社)
  4. ↑ 『中日新聞』1998年10月3日朝刊第12版第二運動スポーツ面28頁「セ・リーグ第27節 2日 ナゴヤドーム 横浜5-2中日 横浜M3 あすにもV 首位決戦…竜、絶望の7連敗」(中日新聞社)
  5. ↑ 『中日スポーツ』1998年10月9日朝刊第5版3頁「ドラ番記者 竜には何が足りなかったのか」(樹)(中日新聞社)
  6. ↑ 『1999 ベースボール・レコード・ブック』ベースボール・マガジン社、1998年。ISBN 4-583-04541-7。
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