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2025年神栖市長選挙

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2025年神栖市長選挙

2025年11月9日


2025年神栖市長選挙(2025ねんかみすししちょうせんきょ)は、日本の地方自治体である神栖市の執行機関である神栖市長を選出するために行われた選挙。2025年(令和7年)11月2日に告示され、11月9日に投開票が行われた。

概要

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現職の石田進の任期満了に伴い執行。

日程

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  • 告示日 - 2025年(令和7年)11月2日
  • 執行日 - 2025年(令和7年)11月9日

立候補者

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氏名年齢党派現元新肩書ホームページなど
木内敏之
(きうち としゆき)
64無所属新会社役員
元神栖市議会議長
前 神栖市議会議員|木内としゆき公式サイト
石田進
(いしだ すすむ)
67無所属現神栖市長(現職)
元茨城県議会議員
石田進|公式サイト - 魅力ある・誇れる神栖市を目指して

選挙結果

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2025年(令和7年)11月9日、投開票が行われ、候補者両名の獲得票数は16,724票と同数であった。同市選挙管理委員会では両者の獲得票数及び無効票(219票)と総投票者数が一致することから票の数え直しは必要なしとして公職選挙法第95条第2項の規定に則り当選人を決定する「籤引き」を実施、選挙長による籤引きを行った結果木内を当選人とした[1][2]。

選挙結果への異議申し立て

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同年11月10日、政治団体「石田進後援会」代表者の飯田耕造[3]は、立会人が開票作業で有効票と思われる票が無効票として扱われるのを見たとして、票の再確認を求めて市選挙管理委員会に異議を申し立てた[4][5][6]。11日、市選管は票の再点検を実施すると決定した[5]。19日、神栖市議会議員の遠藤貴之も異議を申し立てた[7]。26日午前9時半から票の再点検が行われ、5時間余りかかった点検は14時40分に得票・無効票いずれも変わりなしとの確定結果が出された[8][9]。12月5日、市選管は、飯田の11月10日提起分、遠藤の11月19日提起分、それぞれの異議申し立てを棄却した[6][7]。

木内の有効票の中には「まんじゅうや」と記載された票が1票、「だんごさん」と記載された票が1票あった[10][11]。市選管は有効とした理由として、「木内氏の家は明治34年創業の木内製菓で、木内氏の兄はその代表取締役である」「商品は市内スーパー等をはじめ広く取り扱われており、木内氏は一定の範囲の市民や市職員の一部から『まんじゅうや』と日常的に呼称されている」などと説明した[12]。

これに対して石田、遠藤、飯田らは、無効票として扱って票の再々点検を行うよう、当選無効の審査申し立てを行った[13][14][11]。石田と遠藤は申し立て書の中で「木内製菓を『まんじゅうや』と呼ぶことはあっても、木内氏を『まんじゅうや』と呼ぶことは一般的ではない」と述べ、飯田は「市内には、『まんじゅう』や『だんご』を製造販売する店舗は多数ある。『まんじゅうや』が屋号として使われているわけでもなく、選挙公報[15]においても木内氏が木内製菓の役員等を務めているなどの記述はない」と述べた[12]。12月26日、県選挙管理委員会は石田・遠藤の申し立て、飯田の申し立てをともに受理した[12]。

2026年(令和8年)3月17日、県選挙管理委員会は3月21日に票の再々点検を行うことを決定し、全票の記載内容の確認と「慎重な判断が必要と思われる票」を抽出して有効・無効を判断するとした[16]。

同年4月28日、県選管は木内の当選を無効とする裁決を行なった。県選管は、「『だんご』『まんじゅう』が木内製菓の取扱商品として神栖市内で認知されていたことは認められるが、『だんごさん』や『まんじゅうや』が、木内氏の通称として広く使用されていると認めるに足りる証拠はない」として、前述の「まんじゅうや」「だんごさん」の2票を無効とした。また、石田側の得票で、氏名の記載のほか欄外の数字を丸で囲んだ1票についても無効とした。これらの判断の結果、木内の得票数は16,722票、石田の得票数は16,723票となった[11][17][10][18][12]。1951年の仙台高裁判決では、候補者の家が長年鍛冶業を営み、「鍛冶」「カジ」が通称と認められるとしてカジと記載の票を有効としており、今回の神栖市長選挙においても、市選管は同判決を根拠に有効と判断した[19]。一方、県選管は同判決の対象自治体と神栖市との人口規模の違いや、木内の通称として使われている書類などの客観的証拠がないとして、無効と判断した[20]。同日、木内は取材に応じ、「私をこの神栖で『まんじゅうや』と呼ばない人はいない」と述べ、提訴する意向を示した[21]。県選管は3月21日に行った再々点検を経て、両者の有効票それぞれ114票と無効票3票の計231票を抽出し、判例などと照らし合わせて有効か無効かを審理[22]。「まんじゅうや」「だんごさん」を無効票とした一方、「木内としはる」「水内」は木内の、「右田進」は石田の有効票と判定した。また、「田」とだけ書かれた票も石田の有効票と判定した一方、「石田三成」と書かれた票は「歴史上の著名な人物の氏名を記載した」として、市選管、県選管とも無効とするなど、開票現場での判断の難しさが浮き彫りとなった[23]。

同年5月27日、木内は県選管の裁決取り消しを求めて東京高裁に提訴[24]。9月3日、東京高裁は木内の訴えを棄却し、当選を無効とする裁決は有効であるとの判決を下した[25]。佐藤哲治裁判長は「市内にまんじゅうやだんごを扱う和菓子屋は少なくとも9軒ある」「『だんごさん』『まんじゅう』の呼称が、本名に代わるものとして、市内いずれの地でも使用されているとは言えない」と述べた[26]。同月18日、木内側は東京高裁の判決を不服として最高裁に上告した[27]。

地方自治法に基づき、裁決か判決が確定するまで木内が市長の職にとどまる[28]。得票数の変遷は下記のとおり。

2025年11月9日
(市長選挙開票)
2025年11月26日
(市選管の再点検)
2026年4月28日
(県選管の裁決)
2026年9月3日
(東京高裁の判決)
まんじゅうや木内敏之○木内敏之○木内敏之×木内敏之×
だんごさん木内敏之○木内敏之○木内敏之×木内敏之×
石田進と書いた票。欄外の数字を丸で囲む。石田進○石田進○石田進×石田進×
得票数(木内)木内敏之16,724票木内敏之16,724票木内敏之16,722票
木内敏之16,722票
得票数(石田)石田進16,724票石田進16,724票石田進16,723票
石田進16,723票

脚注

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  1. ↑ 「開票結果(最終確定):2025年11月9日執行 神栖市長選挙」『市政案内』茨城県神栖市、2025年11月9日。2025年11月11日閲覧。
  2. ↑ 「茨城県神栖市長選挙、現職と新人の得票が1万6724票で同数…くじ引きで決着」『讀賣新聞オンライン』読売新聞社、2025年11月9日。2025年11月11日閲覧。
  3. ↑ “【政治資金収支報告書】石田進後援会(令和6年分 定期公表)”. 茨城県選挙管理委員会 (2025年11月28日). 2025年11月28日閲覧。
  4. ↑ “くじ引きで落選、神栖市長が異議 得票同数、票の再確認求める”. 沖縄タイムス (2025年11月10日). 2025年11月10日閲覧。
  5. 1 2 “茨城・神栖市長選、全票再点検へ くじで落選した現職の異議受理”. 毎日新聞 (2025年11月12日). 2025年11月12日閲覧。
  6. 1 2 決定書(2025年11月10日提起分).
  7. 1 2 決定書(2025年11月19日提起分).
  8. ↑ “くじ引きとなった市長選、5時間かけ再点検も同数に 茨城・神栖”. 毎日新聞 (2025年11月26日). 2025年11月26日閲覧。
  9. ↑ 杉山あかり 古庄暢 (2025年11月26日). “全票を再点検しても結果変わらず 2人が同票だった茨城県神栖市長選”. 朝日新聞. 2025年11月26日閲覧。
  10. 1 2 “茨城 神栖市長選挙 県選管の裁決「木内氏の当選無効」”. NHK (2026年4月28日). 2026年4月28日閲覧。
  11. 1 2 3 “得票同数・くじ引きで当選した神栖市長、県選管が「当選無効」裁決…「まんじゅうや」など無効票と判断”. 読売新聞. 2026年4月28日. 2026年4月28日閲覧.
  12. 1 2 3 4 茨城県選挙管理委員会 2026.
  13. ↑ “当選した新人の「まんじゅうや」「だんごや」は無効票と主張…得票同数だった神栖市長選挙の審査申し立て”. 読売新聞. 2025年12月27日. 2026年4月28日閲覧.
  14. ↑ “「まんじゅうや」「だんごや」を無効票に 落選した前市長が「再々点検」要求 茨城・神栖”. 産経新聞. 2025年12月26日. 2026年4月28日閲覧.
  15. ↑ “令和7年11月9日執行 神栖市長選挙選挙公報”. 神栖市選挙管理委員会. 2026年5月1日閲覧。
  16. ↑ “茨城・神栖市長選 県選管、再点検へ 21日に全票確認”. 茨城新聞. 2026年3月18日. 2026年4月28日閲覧.
  17. ↑ “「まんじゅうや」「だんごさん」実家が和菓子店の候補の有効票と認めず 茨城・神栖市長選”. 産経新聞. 2026年4月28日. 2026年4月28日閲覧.
  18. ↑ 佐野周平、酒井健 (2026年4月28日). “「まんじゅうや」は無効票…当選を無効にされ茨城・神栖市長は憤慨 県選管が市選管の判断を覆した理由は”. 東京新聞. 2026年9月3日閲覧。
  19. ↑ “当落を決めた「まんじゅうや」「だんごさん」…神栖市選管は有効、茨城県選管は無効…判断の分かれ目は”. 東京新聞. 2026年5月9日. 2026年5月31日閲覧.
  20. ↑ “茨城・神栖市長の当選無効 屋号の判断、覆る 木内氏「納得いかぬ」”. 茨城新聞. 2026年4月29日. 2026年4月29日閲覧.
  21. ↑ “「私を『まんじゅうや』と呼ばない人はいない」茨城・神栖市長選「まんじゅうや」の投票は無効と判断 当選無効の“くじ引き市長”は高裁に提訴へ”. FNNプライムオンライン (2026年4月30日). 2026年4月30日閲覧。
  22. ↑ “「まんじゅうや」票の良否判断、県選管と市選管で割れる 当落覆った茨城・神栖市長選”. 産経新聞. 2026年4月28日. 2026年5月31日閲覧.
  23. ↑ “「石田三成」「まんじゅうや」は無効票、「田」一文字は有効票…茨城・神栖市長選から垣間見る選管の苦闘”. 読売新聞. 2026年5月31日. 2026年5月31日閲覧.
  24. ↑ “無効票の「まんじゅうや」は自分 実家が和菓子店、茨城・神栖市長が提訴―東京高裁”. 時事通信. 2026年5月28日. 2026年5月28日閲覧.
  25. ↑ “「まんじゅうや」票は無効 神栖市長選で東京高裁が木内敏之市長の当選取り消す判断 実家が老舗和菓子店で通称と主張も認められず”. FNNプライムオンライン. 2026年9月3日. 2026年9月3日閲覧.
  26. ↑ “茨城・神栖市長選、「まんじゅうや」「だんごさん」の2票は無効…当選無効とした県選管の裁決取り消し請求を東京高裁が棄却”. 読売新聞 (2026年9月3日). 2026年9月3日閲覧。
  27. ↑ 「「まんじゅうや」無効の東京高裁判決に不服 茨城県神栖市の木内敏之市長側が最高裁に上告」『産経新聞』2026年9月18日。2026年9月18日閲覧。
  28. ↑ “「まんじゅうや」は有効票と認めず 茨城・神栖市長選の当選無効”. 毎日新聞. 2026年4月28日. 2026年4月29日閲覧.

参考文献

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関連項目

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