2026年アジア競技大会
| XX Asian Games | |
| 開催都市 |
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|---|---|
| 標語 | IMAGINE ONE ASIA ここで、ひとつに。 |
| 参加国・地域数 | 45 |
| 競技種目数 | 43競技469種目 |
| 開会式 | 2026年(令和8年)9月19日[1] |
| 閉会式 | 2026年(令和8年)10月4日[1] |
| 開会宣言 | 天皇(徳仁) |
| 最終聖火ランナー | 室伏重信・広治 |
| 主会場 | 名古屋市瑞穂公園陸上競技場 |
| 公式サイト | |
| aichi-nagoya2026.org | |
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2026年アジア競技大会(2026ねんアジアきょうぎたいかい、The 20th Asian Games XX Asiad)は、日本・愛知県および名古屋市において2026年(令和8年)に開催される第20回アジア競技大会[1]。愛知・名古屋2026アジア競技大会[2]あるいは愛知・名古屋アジア大会[3]とも呼ばれる。
なお、一部競技は愛知県以外での開催[4][5]である。詳しくは、その他の会場の項目を参照のこと。
日本での夏季アジア競技大会開催は、1994年の第12回大会(広島市)以来[6]。
大会スローガンは、「IMAGINE ONE ASIA ここで、ひとつに。」[7]
招致
立候補都市
他に立候補した都市はなし。開催10年前に開催都市が決まるのは異例であったが、スムーズに決定した。
実施競技・日程
愛知・名古屋大会での実施競技は、開催都市契約[8] に基づき以下のとおり大会開催基本計画が決定される[9][10]。
大会主催者負担経費の財政計画は、運営経費440億円、競技会場仮設整備費110億円、選手村仮設整備費300億円の合計850億円である(平成29年8月4日現在)。[11]
2024年12月29日、アジア大会組織委員会の2024年12月中旬時点の開催経費の試算では、当初アジア大会は850億円でパラ大会が200億円であったものが、アジア大会は約2000億円、パラ大会は400億円弱に膨らみ、スポンサー収入などは約500億円と想定しても、愛知県と名古屋市など行政で負担する費用は当初の約2.5倍の約1900億円としている(体育館や競技場といった恒久施設を整備する計画は別)[12]。
- 2024年パリオリンピックで実施される競技(開催都市であるパリが提案する競技を含む)
- オリンピック中核28競技
- パリオリンピック追加4競技
- アジア5地域での普及を考慮して決定される競技[13]
- 組織委員会が提案する最大2競技:野球・ソフトボール、空手[13]
- OCAが提案する最大2競技:スカッシュ、eスポーツ[13]
さらに、2026年にOCAの要請によりテックボールとパデルの実施が決まった[14][15]。同年8月19日、参加選手やチーム数の増減を理由として、一部競技日程を変更することを明らかにした[16]。
実施競技は以下の通り。
- 水泳
アーチェリー(10)(詳細)
陸上競技(50)(詳細)
バドミントン(7)(詳細)- 野球・ソフトボール
- バスケットボール(詳細)
ボクシング(11)(詳細)
ブレイキン(2)(詳細)
カヌー(詳細)
- コンバットスポーツ
クリケット(2)(詳細)- 自転車競技(詳細)
馬術(詳細)
eスポーツ(11)(詳細)
フェンシング(12)(詳細)
サッカー(2)(詳細)
ゴルフ(4)(詳細)- 体操(詳細)
ハンドボール(2)(詳細)
ホッケー(2)(詳細)
柔道(15)(詳細)
カバディ(2)(詳細)
空手(詳細)
- 形(4)
- 組手(11)
近代五種(4)(詳細)
パデル(2)(詳細)
ローイング(14)(詳細)
ラグビー(詳細)
7人制ラグビー(2)
セーリング(14)(詳細)
セパタクロー(6)(詳細)
射撃(28)(詳細)
スケートボード(4)(詳細)
スポーツクライミング(6)(詳細)
スカッシュ(5)(詳細)
サーフィン(2)(詳細)
卓球(7)(詳細)
テコンドー(10)(詳細)- テニス
テックボール(5)(詳細)
トライアスロン(2)(詳細)- バレーボール(詳細)
ウエイトリフティング(16)(詳細)
レスリング(18)(詳細)
武術太極拳(詳細)
- 套路(7)
- 散打(8)
施設

(2026年5月)
環境整備
競技設備
水泳競技(競泳、飛込)は、当初はレインボープール(名古屋市総合体育館)で開催される予定であったが、開催まで3年切った時点で、設備が世界水泳連盟の最新の規定を満たさないとOCAが指摘した[17]。協議の結果レインボープールでの開催を断念し、東京都江東区の東京アクアティクスセンターでの開催になった[18]。同様に、馬術競技の会場が愛知県森林公園から馬事公苑(東京都世田谷区)に、水球の会場が春日井市温水プールからレインボープールに変更された[18]。 自転車競技は静岡県伊豆市の伊豆ベロドロームで実施される[19]。
選手村
選手村は名古屋競馬場跡地(名古屋市港区)に設ける予定だったが、原材料費の高騰に伴って取り止めとなった[20]。代替策として複数の既存の施設を活用することに加え[21]、名古屋港ガーデンふ頭に宿泊拠点が整備される[22]。
競技会場
メイン会場
開会式・閉会式および陸上競技は名古屋市瑞穂公園内の名古屋市瑞穂公園陸上競技場(パロマ瑞穂スタジアム)で行われる[23]。
その他の会場
その他の競技会場は、当初は全て名古屋市や愛知県各地・東海地方(愛知県・岐阜県・三重県・静岡県)で開催する予定だったが、一部については開催決定後に競技会場や設備の規定変化による会場変更が行われた。一部競技は近畿地方(大阪府)、関東地方(東京都)などに分散される[10]。
参加国・地域
備考
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は2026年現在、日本政府から核及びミサイル開発などに対する独自制裁として、北朝鮮籍を保有している人物の入国を原則禁止しているが、OCAの憲章及びスポーツを通じた国際交流の促進という特殊性があることなどを踏まえ、特例として選手団の入国が認められた[24]。北朝鮮の選手団が日本にて開催される総合スポーツ大会に参加するのは、1985年に兵庫県神戸市にて行われた神戸ユニバーシアード大会以来、41年ぶり[25]となった[26]。
これらの他、OCAの難民選手団が参加する。
エンブレム
大会エンブレムは、2019年度に実施した一般公募で集まった候補の中から決定された。制作者は宮下浩(愛知県岡崎市出身、愛知産業大学造形学部デザイン学科准教授、グラフィックデザイナー)。スポーツのもつ躍動感を自由な曲線で描き、OCAシンボルと紫・金・緑で作られる中央の直線は、人々が一つに集い、未来に向かうさまを表している。また、紫は愛知県の花であるカキツバタ、金は名古屋城のシャチホコ、 緑は愛・地球博やCOP10で培われた環境への想いを彩っている[27]。
スローガン
大会スローガンである「IMAGINE ONE ASIA ここで、ひとつに。」は、多様性が進む社会に生きる私たちひとりひとりが、それぞれの「ONE ASIA」を想像(IMAGINE)することで、絆を深め、未来に向かって進んでいけるようにとの願いを込めた。制作者は坂本和加(コピーライター)[27]。
公式マスコット
ホノホン(英: HONOHON )は、当アジア競技大会の公式マスコットキャラクター[28]。名前は「火の穂」(ほのほ)が語源。アスリートたちの心に宿る熱い想いが「炎」となり愛知・名古屋の守り神であるシャチホコと一つになって生まれた。制作は中川義千(グラフィックデザイナー)。
なお、2026年アジアパラ競技大会のマスコットは「ウズミン」である。
聖火リレー
放送
アジア大会はスペイン ISB と中国雅豪体育文化传媒の合弁会社ISBHAOが制作し、アジアのみならず世界中に配信。しかし2025年7月に不備により契約解除[31]。その後2026年5月に中国メディアグループ・国際メディアポート(CMG-IMP)が公式ホスト放送局に任命された[32]。
パートナー企業
出典:[36]
| ティア | 企業 |
|---|---|
| プレステージ・パートナー | |
| オフィシャル・パートナー | |
| オフィシャル・スポンサー | |
| オフィシャル・サプライヤー |
大会プロモーション
大会アンバサダー
文化プログラム
今大会ではアジア、日本、愛知・名古屋の歴史、文化芸術、自然、産業等の魅力を紹介・発信する文化プログラムを大会期間の前・中・後に実施する予定。
Aichi-Nagoya 2026 公認文化プログラム
Aichi-Nagoya 2026 公認文化プログラムとは、様々な団体が主催する歴史、文化、芸術、自然、産業等の魅力を発信するイベントを公認文化プログラムとして、組織委員会が認証する制度のこと。この認証を受けた事業は「Aichi-Nagoya 2026 公認文化プログラム」の名称や公認文化プログラムマークの使用が可能となり、大会公式HPや公式SNSでその事業の情報発信がされる[38]。
記念発行物
トラブル・問題・論争
本大会では宿泊環境や選手の移動手配などを巡って、トラブルが相次ぎ、批判が相次いだ。原因として、選手村の設置取りやめや記録的な円安、参加者の増加による運営コスト増大並びにそれに伴う予算の逼迫、2020年東京オリンピック・パラリンピックの汚職を受けて、電通グループや博報堂DYホールディングスなどといった、大手の広告代理店が受注獲得出来なかったことなどが指摘されている[42][43]。
- 選手村を設けなかったため、選手や役員はホテル、クルーズ船「コスタ・セレーナ」、コンテナハウスなどに宿泊した。しかし、コンテナハウスのベッドが小さく(195cmのため長身の選手は足が出る)、シンクが水漏れしたり、男女が同室に割り当てられたり、選手が自力でホテルを探さざるを得なくなったり、インド代表選手は在日インド人の家庭に宿泊することになるなど、トラブルが続出している[44][45][46]。また、食事も割り当て分は量が少なく、ビュッフェのように自由に食材を取れる形式でもないため、外へ食事に行かなければならなかった[46]。選手だけでなく大会を取材するメディアセンターでの食堂の食事も量が少ないことが問題視されており、NHK Eテレの中国語番組「中国語!ナビ」やNHKラジオ「マイあさ」などに出演した実績がある王穎穎は、大会を取材している同僚からアジア大会メディアセンターでの食堂で提供された料理の写真が届いたと報告し、実際の写真をXで掲載したが、提供された食事は白ご飯と、きしめんのわずか2品だけであり、さらに値段の割に量が少ないことが指摘されており、CMGの取材スタッフの多くは食堂で食べるのを諦めて自分たちで弁当を手配することにしたという[47]。
- カーウ・ソットはカバディのタイ代表コーチであるサンティポーン・チュアタイの談話を紹介し、サンティポーンによれば選手達のバス移動で待たされてしまい危うく試合に間に合わない事態だったと語り、時間厳守で知られている日本でこのようなことが起こりえるとは信じられないとコメントした[48]。サンティポーンはバス移動についての問題点を更に指摘し、タイ代表チームは次の試合を控えているにもかかわらずバスが来るまで1時間以上も待たされており、この時点で試合開始まで1時間も残っておらず、試合に向けての準備には30分程度必要なことからチームは余裕のない状況を強いられていると不満を述べた[48]。
- 中国時報は今大会でのセキュリティチェックの問題点を指摘し、一部の会場ではX線の検査機がなかった点について疑問視し、観客やメディア関係者などが禁止物品を持ち込んでいないかを確認していたが、これらをチェックしていたスタッフは「ありがとうございます」と繰り返し口にはしていただけで、リュックサックや身に着けていた物品の検査については適当に目を通すだけで済ませていたと問題視し、検査のスピード自体は速かったがセキュリティチェックが不十分であると批判した[49]。更に今大会の会場での出入り口の設計には大きな問題があると指摘し、各競技が行われるどの会場でも自由に往来出来るためセキュリティチェックが不要な状態となっており、警備員やボランティアも配置されていない出入り口が見受けられ、十分な管理が行き届いてないと重ねて批判した[49]。
- 下述の通り今大会ではバス移動に関するトラブルが続出しているが、大会会場の担当者によれば今大会ではバスや運転手を確保する為に愛知県外からも呼び寄せるケースもあり、運転手は土地勘がなく道が分からないことが混乱に繋がっている事を指摘する声も挙がっている[50]。
- 9月14日、ベトナムのバレーボール女子代表が、本来の宿泊先とは別のホテルに送り届けられ、本来の宿泊先まで徒歩で移動せざるを得なくなった[51]。
- 9月15日、韓国のサッカーU-23代表が試合会場の瑞穂ラグビー場へ向かうため乗ったチームバスが、誤って瑞穂野球場へ向かってしまい、天候と交通状況の影響もあり本来の到着時刻から約30分遅れ、ウオーミングアップの時間が十分に取れなかった[52]。
- 9月15日に行われた選手が宿泊するクルーズ船の名古屋港入港イベントで、名古屋おもてなし武将隊が織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の三英傑に扮して登場したが、文禄・慶長の役を主導した豊臣秀吉が登場したことについて、大韓体育会はアジア・オリンピック評議会と組織委員会に抗議の書簡を送った[53]。組織委員会は「特定の歴史的人物を擁護、美化する意図はなく、歴史的メッセージを広報する目的もなかった」と釈明した[54]。
- 9月16日、タイのセパタクロー代表チームが宿泊施設に入れず、選手らがクルーズ船ロビーの床に横になるなどして長時間待機するトラブルが発生した[55]。
- 9月17日夜、大会の開催に合わせライトアップされていた名古屋市役所本庁舎などを撮影していたドローンが市役所西庁舎に衝突するトラブルが発生した[56]。
- 9月18日、名古屋港ガーデンふ頭で行われた選手団歓迎式典は、午後1時30分開始を予定していたが、理事会が長引いた影響で約90分も遅れて開始することになった[57]。
- 9月18日に行われたホッケー男子の韓国対バングラデシュ戦で、試合前に韓国の国歌を流す場面で北朝鮮の国歌が流れるミスが起きた[58]。組織委員会は、「全ての出場国の国歌のデータを同じ端末に保存していたことから、民間の事業者が国歌を誤って送出してしまった」と説明し、謝罪した[59]。トラブルはフランス系企業「GLイベンツジャパン」の管轄下で起きていたことが報じられている[60]。
- 9月19日に行われたホッケー女子の韓国対香港戦では双方の国歌が演奏されなかった[61]。組織委員会は「円滑な進行のため、競技以外の時間を短縮した」と説明した[61]。
- 2026年9月19日には開会式が執り行われたが、開会式のチケットは一度完売とされ、その後9月8日に関係者数や演出プランが確定した為追加販売が始まっていたが、開会式が行われた名古屋市瑞穂公園陸上競技場では大会期間中には仮設席を設置して収容人数を増加させたにもかかわらず当日の観客席は空席が目立っていた[62][63]。開会式で空席が目立っていたことについて取材を受けたアジア・オリンピック評議会(OCA)のフセイン・ムサラム事務局長は、スタジアムの聖火台の安全確保の為に特定のブロックを意図的に空けこれによって空席が生じた為であると理由を説明し、開会式のチケット自体は70%以上が売れていたと強調したが、会場アナウンスでは「チケットは完売した」と発表されていた[64]。またムサラムは台風が接近していることも影響したと述べたが、当日の式典中には雨は降っていなかった[64]。
- また大会組織委員が公表した9月7日時点のデータによると、31競技は6割以上のチケットが売れた一方で、サッカーや野球、ホッケーやクリケットなど10競技は6割未満であるという[65]。またチケットの枚数や全体の販売率は非公表となっている[66]。陸上競技、卓球、バドミントンなどの競技に関してはチケットの売上は好調であったと見込まれていたが、試合会場では空席が目立ち、9月24日に行われた陸上競技男子100メートル予選では観客よりも空席の方が目立っていた[67]。大会組織委員は25日、23日時点のチケット販売状況を発表したが、多くの競技で高い販売率となっていると強調した一方で、閉会式と8競技のチケット販売率が6割未満にとどまっていることを明らかにした[68]。
- 9月19日に行われた開会式でインド選手団の男子旗手を務める予定だったタジンデルパルシン・トゥールは、開会式で着用する制服が開会式当日まで日本に到着しなかった為受け取れず開会式を欠席することとなった[69]。
- 9月19日、韓国の野球代表チームは組織委員会に練習場所を割り当てられず、韓国野球委員会側で練習場所を確保することになった。代表チーム監督の柳志炫によれば、韓国だけでなく「8チームが同じ状況」であるとされる[70]。また、翌20日には本番の会場である岡崎中央総合公園野球場での練習となったが、ナイター照明が故障して半分しか点灯しない事態が発生した[71]。
- 9月20日に行われたバスケットボール男子決勝戦の日本対韓国戦では、試合前に韓国代表チームが午前に行う予定だった練習会場までの送迎バスが迎えに来なかったため練習中止を余儀なくされた[61][72]。
- 9月20日に行われた近代五種男子団体の表彰式では、優勝した韓国をアナウンスで紹介する際に英語で「リパブリック・オブ・チャイナ(中国)」と伝えるミスが発生し、すぐさま「コリア」と言い直すというハプニングが発生した[73]。
- 9月21日に行われた女子バレーボールのカザフスタン対チャイニーズ・タイペイ戦では試合開始が30分遅れたが、この遅延について名古屋アジア競技大会のニュースデスクは説明し、チーム関係者を輸送するだったバスは出発予定時刻で待機していたもののなかなか選手達が現れずスタッフが一旦停車場を離れることを強いられ、バスが戻ってきた時点で定刻45分遅れとなってしまい、そのため会場の到着が遅れた結果試合の運営責任者の判断で試合開始時刻が30分遅らせる決定に至ったと説明した[74]。
- 9月22日、大会の組織委員会が公式ホームページ上で一連の大会運営を巡ってのトラブルや問題についての反論声明を出した[75]。クルーズ船(選手村)でのトラブルについては、組織委員会側が宿泊情報について宿泊システムに送信しなかったことが乗船の遅れにつながったと指摘されている事について、情報を送信しなかったことが原因ではありませんと断言したものの、その根拠については声明文の中で示されていなかった[75]。またテックボール競技の試合会場にて提供された飲食の質などについて、出場国のチーム関係者などがSNS上で批判的な発信をしていると大会組織委員はコメントし、この問題に関しては2026年にテックボールがOCAによって今大会の追加競技となり、組織委員会側では費用分担を国際テックボール連盟に求めることで合意しており、食事は組織委員会ではなく連盟側が提供したものであると反論した[75]。前述のホッケー男子の韓国対バングラデシュ戦での国歌演奏トラブルに関しては韓国側へ謝罪文を送付したと説明したものの、ここまで多発している様々な組織委員会側の準備不足や人為的ミスなどには触れなかった[75]。
- 9月22日、中天新聞網は今大会の相次ぐ運営上のトラブルについて韓国選手団が大会側に正式な謝罪と改善策を求め、イ・サンヒョン団長は宿泊や交通面の問題を挙げつつ、大会主催者側に正式な謝罪と改善措置を要求したと報じた[76]。
- 9月22日に行われたeスポーツのeFootball種目で、現場スタッフの誤った道案内によりカタール代表チームが所定の試合チェックイン時間に遅れ、失格負けとなり、対戦相手の韓国代表チームが不戦勝を収めることとなったが、中央日報はこのアクシデントについて「あきれた事態が起きた」と報じている[77]。大会組織委員側は、警察への通報なしには競技場内の防犯カメラ(CCTV)を閲覧できないと回答してカタール代表の棄権負けを決定したという[77]。
- 9月23日、朝鮮日報は22日に大会組織委員会側が行った反論声明について記事を掲載し、この反論は原則論的な弁明にすぎず、また組織委が、一部の選手団から提出された書類の不備によって調整に時間を要したことで、乗船の遅延や混乱へと繋がったことが主な理由であると認識するという反論に関しては責任を転嫁していると報じた[78]。
- 9月23日に行われた女子バレー日本対中国戦を中継したTBSで、中国代表選手の名前を日本語読みした実況が、放送禁止用語など言っているように聞こえたり違和感や視聴者が混乱するような反応がXなどで聞かれ、外国人の尊厳を考えてほしいといった声や、また表記が放送やメディアによって完全に一致しないことによる混乱で、中国の選手の名前を日本語読みじゃなくて中国語読みにしてほしい。背中の名前表記と合わないとの意見も聞かれた[79]。
- 9月23日、24日に予定されていた男子走り高跳び予選がなくなり、27日に決勝のみが行われるという日程変更について日本陸連が23日までに発表したが、大会組織委側の都合による日程変更であるものの、その理由については判明していない[80]。また29日に決勝のみ行う予定だった女子1600メートルリレーに関しては27日に予選を実施するという日程変更となり、一方で男子走り高跳び、男子三段跳び、男子やり投げ、女子走り高跳びは予選は行わず決勝のみを行う日程変更となった[80]。
- 9月24日、大会組織委員会は名古屋市内で記者会見を行い、担当責任者は「さまざまな事象、事案は想定していたが、選手のニーズや慣習などの違いについて少し勉強が足りなかった部分はある」と述べた[81]。
- 9月24日に行われたバドミントン男子団体戦で銅メダルを手にしたインド代表のプラノイ・ハシーナ・スニルは、インドバドミントン協会のYouTubeチャンネル内の動画で「この大会は残酷だよ」と指摘しつつ、ホスピタリティ面の欠如に苛立ちを隠さなかった[82]。「アジア大会に出場しているという感覚は全くなく、まるでジャパンオープンに出場しているような気分が続いている」と述べ、「選手として、こういう状況に置かれるのは、本当に悲しい。3年前の杭州大会では、中国の運営に圧倒された。あれは僕にとっては最高の経験だったんだ。だから日本での大会では、もっと改善されるぞと期待していたんだけど、実際は悪化する一方だ。多くの参加者が宿泊や交通の面で困難な経験をしている」と重ねて指摘した[82]。
- 9月25日に行われたeスポーツ競技・ポケモンユナイトの1次リーグA組フィリピン対カザフスタン戦では、両代表チームが着用するユニフォームに規則違反があったと判断され、没収試合となった[83]。
- 9月26日、ドーピング検査を管轄する国際検査機関・インターナショナル・テスティング・エージェンシーは、空手男子トルクメニスタン代表のダヤンチ・ケレトリエフがドーピング検査で陽性となり、暫定的な資格停止処分を科したと発表した[84]。28日にはカヌー男子ウズベキスタン代表のパベル・エイゲルがドーピング検査で陽性となり、ITAは暫定的な資格停止処分を科したと発表した[85]。
- 9月26日に行われたバドミントン女子シングルの宮崎友花対シンドゥ・プサルラ戦は、この試合を行う予定のコートでの他の試合時間が延び、空いた別のコートで行う調整もさせなかった為、試合開始時間が遅れ翌27日の午前0時8分スタートという異常事態となった[86]。この異常事態のはインドの複数メディアも痛烈に批判し、またバドミントンの試合会場である一宮市総合体育館から最寄りの一宮駅行きのシャトルバスは22時40分で終了と会場からアナウンスがあった為、この試合のチケットを購入した観客達は試合観戦を断念せざるを得なくなり、結局観客は関係者を含めてわずか数人でスタンドはほぼ無観客の状況であった[86]。
- 9月27日に行われた女子マラソン競歩では、1位でゴールしたカザフスタン代表のヤスミナ・トクサンバエワだったが、シューズ規定違反により失格となり、トクサンバエワとカザフスタン側は異議申し立てに乗り出した[87]。
- 9月28日、男子バレーボールのパキスタンと韓国両代表チームが乗るはずではないバスに誤って誘導されるミスが発生し、パキスタン代表チームの試合開始は約30分遅れ、韓国は事前の練習ができなかった[88][89]。韓国代表チームはこの日の午前中に犬山市体育館での練習を予定していたが、バスは岡崎市のアーチェリー場に向かっており、このアーチェリー場から犬山市体育館までは車でおよそ1時間離れた場所にあり、戻って練習する時間が無かったため、午前の練習を全面的に中止して宿舎へ引き返したという[89]。
- 9月28日に行われた陸上男子走り幅跳び決勝では、複数のメディアによって踏切板が過度に滑りやすかったと選手達の指摘の声を報道し、インド代表のムラリ・スリーシャンカルは競技中に足首をひねってしまいその後試技を続行できずに棄権したが、後に6~8週間程度の休養が必要と診断されたという[90]。
- 9月29日の閣議後の記者会見で文部科学大臣の関芳弘は、一連の大会期間中に続出しているトラブル等について、大会組織委員会に対して「選手や関係者の声を丁寧に聞きながら適切に対応してほしい」と指摘した[91]。
- 9月29日に行われたアジア大会組織委員会の会見では、名古屋市長の広沢一郎が相次ぐ大会運営をめぐるトラブルについて、選手・関係者に謝罪した[92]。
- 共同通信がソフトバンクの子会社であるアグープの人流分析ツールマチレポを利用した調査結果を10月1日に発表したが、愛知県内の大会会場に国内から来場した人のうち半数以上が県内居住者だったが、県外からの来場者の割合は高くても4割程度にとどまり、地元では一定の盛り上がりを見せた一方で外部からの集客は伸び悩んだ事が調査結果によって判明した[93]。
- 10月3日に行われた男子サッカーの表彰式の韓国国歌斉唱の際、優勝した韓国、2位の日本、3位の中国の3か国の国旗が共に掲揚されるはずが、真ん中の韓国国旗だけ掲揚されず、国歌が終わったタイミングで掲揚された[94]。
脚注
- 1 2 3 アジア競技大会 公益財団法人愛知・名古屋アジア競技大会組織委員会
- ↑ “大会概要”. 公益財団法人愛知・名古屋アジア・アジアパラ競技大会組織委員会. 2026年8月9日閲覧。
- ↑ “愛知・名古屋アジア大会 第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)”. JOC. 2026年10月8日閲覧。
- ↑ 東京都“第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋):東京都内で2競技を開催!”. スポーツTOKYOインフォメーション. 2026年8月5日閲覧。
- ↑ “第20回アジア競技大会 都内会場に子供たちを無料招待|5月|都庁総合ホームページ”. 都庁総合. 東京都 (2026年5月27日). 2026年8月5日閲覧。
- 1 2 アジア大会、愛知と名古屋で共催 26年夏季、OCA総会で決定 日本オリンピック委員会 公式サイト (2016年9月25日) 2016年10月1日閲覧
- ↑ “大会エンブレム・大会スローガン”. 公益財団法人愛知・名古屋アジア・アジアパラ競技大会組織委員会(旧サイト). 2026年8月9日閲覧。
- ↑ “第20回アジア競技大会2026のための開催都市契約書”. 公益財団法人愛知・名古屋アジア・アジアパラ競技大会組織委員会. 2023年10月10日閲覧。
- ↑ “大会開催基本計画及び概要説明資料”. 公益財団法人愛知・名古屋アジア競技大会組織委員会. 2023年10月10日閲覧。
- 1 2 “実施競技及び競技会場”. 公益財団法人愛知・名古屋アジア競技大会組織委員会. 2022年4月6日閲覧。
- ↑ “「第20回アジア競技大会」について”. 日本共産党名古屋市議会議員団. 2020年10月10日閲覧。
- ↑
- 1 2 3 “第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)実施競技の決定について”. 【公式】第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋) (2023年7月8日). 2026年3月9日閲覧。
- ↑ “テックボールが第20回アジア競技大会 (2026/愛知・名古屋)の正式競技となります”. 【公式】第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋) (2026年2月13日). 2026年3月9日閲覧。
- ↑ “パデルが第20回アジア競技大会 (2026/愛知・名古屋)の正式競技となります”. 【公式】第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋) (2026年3月6日). 2026年3月9日閲覧。
- ↑ 共同通信 (2026年8月25日). “アジア大会、日程変更に選手困惑 ファンから不満の声も”. 47NEWS. 株式会社全国新聞ネット. 2026年8月26日閲覧。
- ↑ “第 20 回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)水泳(競泳/飛込)会場(仮決定)の変更について”. 愛知県. 2023年10月10日閲覧。
- 1 2 アジア大会組織委 競泳などの東京への会場変更の提案を決定 - NHK NEWS WEB(2023年6月15日)2023年7月23日閲覧
- ↑ スポーツ庁 ◆自転車競技場「伊豆ベロドローム」視察
- ↑ 愛知県内中心に開催のアジア大会 選手村の整備取りやめへ協議 - NHK NEWS WEB(2023年3月27日)2023年7月23日閲覧
- ↑ 大会開催基本計画, p. 46.
- ↑ アジア大会、選手村の代わりにコンテナハウス 名古屋港に整備 - 朝日新聞(2025年1月28日閲覧)
- ↑ 飛翔~リニア時代の新しい名古屋へ 瑞穂競技場建て替え 座席3万席で2026年完成へ
- ↑ フジテレビ (2026年9月11日). “北朝鮮選手団の入国「例外的に認める特別な事情あると判断」木原官房長官 アジア大会に出場 サッカー代表が到着”. FNNプライムオンライン. 2026年9月17日閲覧。
- ↑ 1994年の広島アジア大会は日朝関係の悪化並びに主席である金日成の死去、2021年の東京オリンピックは新型コロナウイルスの流行を理由として、それぞれ不参加となった。
- ↑ “41年ぶり日本の地を踏んだ北朝鮮選手…朝鮮総連1000人が声援”. 中央日報 (2026年9月16日). 2026年9月17日閲覧。
- 1 2 “大会エンブレム・スローガン”. 2026年8月9日閲覧。
- ↑ “大会マスコット”. 2026年6月14日閲覧。
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参考文献
- “愛知・名古屋2026アジア競技大会開催基本計画”. 2026年8月9日閲覧。
関連項目
外部リンク
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