KIKS
| 設立 | 2002年 |
|---|---|
| 種類 | ロボット競技チーム |
| 本部 | 愛知県豊田市 |
| 加盟 | 豊田工業高等専門学校 |
| ウェブサイト | https://www.ee.toyota-ct.ac.jp/staff/sugi/RoboCupSSL.html |
KIKS(キックス)は、豊田工業高等専門学校を拠点として活動する日本のロボット競技チーム。RoboCupのサッカー小型ロボットリーグ(Small Size League、略称SSL)を中心に活動している。
2002年に設立され、2004年から世界大会に参加している。2012年の世界大会では3位、2023年には4位、2026年にはDivision Aで5位となった[1][2]。
概要
KIKSは、豊田工業高等専門学校の学生らによるロボット開発チームである。
チーム名は、創設に関わった4人の学生、Kamiya、Ito、Kuroda、Satoの姓の頭文字に由来する[3]。
RoboCupのサッカー小型ロボットリーグに参加し、自律移動ロボットの機械設計、電子回路、制御システム、人工知能などの研究開発を行っている。
競技用ロボットの開発に加え、技術資料であるTeam Description Paper(TDP)やExtended Team Description Paper(ETDP)を継続的に発表している。
沿革
設立から世界大会への進出(2002年 - 2009年)
2002年にチームが設立された。
2003年のRoboCup JapanOpenでは、サッカー小型ロボットリーグの後期競技で優勝した。翌2004年にはポルトガルのリスボンで開催された世界大会に初参加した[3]。
その後も国内外の大会に参加を続け、2007年のアトランタ大会、2009年のグラーツ大会では世界大会ベスト8に進出した。
2009年にはJapanOpenのSSLヒューマノイド部門で初代優勝チームとなった[3]。
国内大会での優勝と世界大会3位(2010年 - 2014年)
2010年および2011年のJapanOpenでは、SSLの車輪型部門で連続優勝した。
2012年にはメキシコシティで開催されたRoboCup世界大会に出場し、3位を獲得した。
2013年のアイントホーフェン大会ではベスト8に進出した[1]。
継続的な国際大会への参加(2015年 - 2021年)
2015年から2017年にかけて世界大会ベスト12、2018年には上位9チーム、2019年にはベスト8の成績を記録した。
2020年は新型コロナウイルス感染症の影響により世界大会が開催されなかった。
2021年にはオンライン形式の世界大会で5位となった。また、同年のRoboCup Asia Pacificでは3位を獲得した[1]。
世界大会での成績向上(2022年 - 2024年)
2022年のバンコク大会ではDivision Aで5位、2023年のボルドー大会では4位となった。
2023年には、技術競技であるChip Pass Challengeにおいて2位を獲得した。
2024年のアイントホーフェン大会では総合6位となったほか、Black and White Hulls Technical Challengeで1位を獲得した[4]。
2025年
2025年5月に滋賀ダイハツアリーナで開催されたRoboCup JapanOpenでは、学生16人と教員1人が参加した。
大会には海外チームを含む9チームが出場し、KIKSは準優勝となった。これは2022年から4年連続の準優勝であり、国内チームでは最高順位だった[5]。
同年の世界大会については出場権を獲得していたものの、開催国ブラジルへの遠征費が高額となることから出場を辞退した[6]。
2026年
2026年3月10日から14日にかけて、ドイツ・ケルンで開催されたRoboCup German Open 2026に初参加した。
大会には6チームが出場し、KIKSは予選を3勝1敗1分の2位で通過した。
決勝トーナメントではER-Forceに0対1で敗れたものの、3位決定戦でImmortalsを1対0で破り、最終順位3位となった[6]。
同年6月30日から7月6日にかけて韓国・仁川で開催されたRoboCup世界大会では、Division Aに出場した。
決勝トーナメントではRi-oneに7対0で勝利したが、RoboDragonsに1対2で敗れ、最終順位は同率5位となった[2]。
技術開発
ロボットのハードウェア
KIKSでは、競技用ロボットの機械部品や電子回路の開発を行っている。
2010年の技術資料では、ロボットの部品の多くを学生が製作し、電子回路についても設計・改良を行っていることが報告されている[3]。
2022年の技術資料では、ドリブル機構や電子回路基板などの改良について報告した[7]。
画像認識
SSLでは、競技フィールド上のロボットやボールの位置情報を画像認識システムによって取得する。
KIKSは2025年の技術資料において、競技会場の照明環境による認識精度の変化に対応するため、アクティブマーカーの開発を報告した。
これは、ロボットの位置や姿勢を認識する際に用いられるマーカーの視認性を改善するための取り組みである[8]。
経路計画
複数のロボットが同時に動作するSSLでは、他のロボットや障害物との衝突を避けながら移動する経路計画が必要となる。
KIKSは2025年の技術資料において、障害物回避に関する経路探索手法の改善を報告している[8]。
人工知能と行動決定
ロボットの行動決定に関する研究開発も行っている。
2022年の技術資料では、ニューラルネットワークやモンテカルロ木探索を利用した意思決定システムの改良について報告した[7]。
大会成績
RoboCup世界大会
| 年 | 開催地 | 成績 |
|---|---|---|
| 2004 | リスボン | 総当たり戦 |
| 2005 | 大阪 | 総当たり戦 |
| 2006 | ブレーメン | ベスト12 |
| 2007 | アトランタ | ベスト8 |
| 2008 | 蘇州 | 総当たり戦 |
| 2009 | グラーツ | ベスト8 |
| 2010 | シンガポール | 4位 |
| 2011 | イスタンブール | 4位 |
| 2012 | メキシコシティ | 3位 |
| 2013 | アイントホーフェン | ベスト8 |
| 2014 | ジョアンペソア | ベスト12 |
| 2015 | 合肥 | ベスト12 |
| 2016 | ライプツィヒ | ベスト12 |
| 2017 | 名古屋 | ベスト12 |
| 2018 | モントリオール | 上位9チーム |
| 2019 | シドニー | ベスト8 |
| 2020 | ― | 大会中止 |
| 2021 | オンライン | 5位 |
| 2022 | バンコク | 5位 |
| 2023 | ボルドー | 4位 |
| 2024 | アイントホーフェン | 6位 |
| 2025 | サルヴァドール | 出場辞退 |
| 2026 | 仁川 | Division A 5位タイ |
RoboCup JapanOpen
| 年 | 成績 |
|---|---|
| 2003 | 優勝(後期競技) |
| 2004 | 3位 |
| 2006 | 3位 |
| 2007 | 準優勝 |
| 2009 | 準優勝 |
| 2010 | 優勝 |
| 2011 | 優勝 |
| 2012 | 準優勝 |
| 2013 | 3位 |
| 2014 | 準優勝 |
| 2016 | 3位 |
| 2018 | 3位 |
| 2019 | 3位 |
| 2022 | 準優勝 |
| 2023 | 準優勝 |
| 2024 | 準優勝 |
| 2025 | 準優勝 |
技術チャレンジでの成績
- 2023年 - Chip Pass Challenge 2位
- 2024年 - Black and White Hulls Technical Challenge 1位
- 2024年 - Team vs Team Passing Challenge 6位
主な技術資料
- KIKS Extended Team Description (2010).
- KIKS Extended Team Description for RoboCup 2022 (2022).
- KIKS Extended Team Description for RoboCup 2023 (2023).
- KIKS Extended Team Description for RoboCup 2024 (2024).
- KIKS Extended Team Description for RoboCup 2025 (2025).
- KIKS Extended Team Description for RoboCup 2026 (2026).
関連項目
脚注
- 1 2 3 4 5 6 “International competition for SSL”. 豊田工業高等専門学校. 2026年10月17日閲覧。
- 1 2 3 “RoboCup 2026 Results”. RoboCup Small Size League. 2026年10月17日閲覧。
- 1 2 3 4 “KIKS Extended Team Description” (PDF) (2010年). 2026年10月17日閲覧。
- 1 2 “RoboCup 2024 Awards”. RoboCup Small Size League. 2026年10月17日閲覧。
- 1 2 “JapanOpen2025 結果”. ロボカップ日本委員会. 2026年10月17日閲覧。
- 1 2 “ロボカップジャーマンオープン2026でKIKSチームが3位入賞!”. 豊田工業高等専門学校 (2026年). 2026年10月17日閲覧。
- 1 2 “KIKS Extended Team Description for RoboCup 2022” (PDF). RoboCup Small Size League (2022年). 2026年10月17日閲覧。
- 1 2 “KIKS Extended Team Description for RoboCup 2025” (PDF) (2025年). 2026年10月17日閲覧。