Michael/マイケル
| Michael/マイケル | |
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| 監督 | アントワーン・フークア |
| 脚本 | ジョン・ローガン |
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| 撮影 | ディオン・ビーブ |
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| 上映時間 | 127分 |
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| 言語 | 英語 |
| 製作費 | 1億5500万 - 2億ドル[1][2] |
| 興行収入 |
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| 次作 | Michael 2 |
『Michael/マイケル』(原題:Michael)は、アントワーン・フークアが監督し、ジョン・ローガンが脚本を務める、2026年のアメリカ合衆国のミュージカル伝記ドラマ映画である。
概要
本作はアメリカの歌手マイケル・ジャクソンの生い立ちを追っており、1960年代のジャクソン5への参加から1980年代後半のバッド・ツアーまでの期間を描いている。マイケル役は彼の甥であるジャファー・ジャクソンとジャスティン・ティンバーレイクが演じ、幼少期のマイケル役はジュリアーノ・クルー・ヴァルディが演じており、両者ともに本作が映画デビュー作となる。助演キャストには、ニア・ロング、キーリン・ダレル・ジョーンズ、ローラ・ハリアー、ジェシカ・スーラ、マイク・マイヤーズ、マイルズ・テラー、そしてコールマン・ドミンゴが名を連ねている。
企画は2019年11月に始まり、プロデューサーのグレアム・キングがマイケルに関する映画を製作する権利を獲得し、ローガンが脚本家として参加したと報じられた。2022年2月、ライオンズゲート・フィルムズが本作の製作を発表した。2023年1月にはフークアが監督を務め、ジャファーがマイケル役にキャスティングされたことが発表された。さらなるキャスティングは2024年1月から4月にかけて行われた。
2023年SAG-AFTRAストライキによる遅延を経て、主要撮影は2024年1月から5月にかけて行われた。法的和解における条項が発覚した後、マイケルに対する1993年の児童性的虐待疑惑への言及が削除され、第3幕が改訂され、2025年6月に再撮影が行われたことで、総製作費は1億6500万から2億ドルに達した。
2026年4月10日にベルリンのウーバー・イーツ・ミュージック・ホールでプレミア上映され、同年4月22日にユニバーサル・ピクチャーズによってイギリスで、4月24日にライオンズゲートによってアメリカ合衆国で公開された。批評家からは概ね否定的な評価を受けており、ジャファーの演技は称賛されたものの、物語は「美化されている」と批判された。全世界で10億200万ドルの興行収入を記録し、伝記映画として歴代最高の興行収入、初の10億ドル到達、ライオンズゲート作品としても歴代最高の興行収入を記録、そして2026年の映画興行収入第2位となった。
あらすじ
1966年、鉄鋼労働者のジョセフ・ジャクソンは、5人の息子たちを集めて音楽バンド「ジャクソン5」を結成し、末っ子のマイケルをリードボーカルに据える。ジョセフによる体罰を含む過酷なリハーサルを数か月間経た後、ジャクソン5はギグでの演奏を重ね、1968年にシカゴでスザンヌ・ド・パッセに見出され、その1年後にモータウンと契約を結ぶ。彼らのアルバムはチャートのトップに躍り出、全米でのコンサートを完売させ、1971年にはインディアナ州ゲーリーの小さな家からカリフォルニア州エンシノの大邸宅へと引っ越すことができるようになる。モータウンの創設者であるベリー・ゴーディは、マイケルがソロアーティストとしてさらに大きな可能性を秘めていると確信する。
1978年、マイケルは成人後初のソロアルバム『オフ・ザ・ウォール』のためにエピック・レコードと契約し、クインシー・ジョーンズがプロデュースを手掛ける。その成功にもかかわらず、マイケルのソロキャリアは、子供たちの成功は全て自分のおかげだと信じるジョセフによって阻まれてしまう。マイケルは兄弟と共にトライアンフ・ツアーに参加することを強いられる。自身の外見に自信を持てず、尋常性白斑を発症したマイケルは、鼻を小さくするための鼻形成術を受ける。ジョセフとの口論の後、彼はボディーガードで親友のビル・ブレイの助言を受け入れ、自身の道を切り開くことを決意する。1981年、彼はジョン・ブランカを弁護士として雇い、FAXでジョセフを解雇させる。
マイケルは小児病院を慰問し、1982年発売予定の次作アルバムに向けて様々なアイデアを試す。クリップスとブラッズの抗争に関するニュースを見た後、マイケルは「ビート・イット」のミュージックビデオに出演させるために両ギャングのメンバーを雇う。『スリラー』が世界的な販売記録を塗り替える中、マイケルはモータウン25で「ビリー・ジーン」の画期的なパフォーマンスを披露する。マイケルとブランカはニューヨークに向かい、CBSレコードの社長であるウォルター・イエトニコフに、黒人アーティストのビデオを放送しない方針であったMTVに対してマイケルのミュージックビデオを放送するよう直談判する。イエトニコフが「ビリー・ジーン」を放送しなければCBSレコードのカタログを同ネットワークから引き上げると脅迫した後、MTVはマイケルに放送枠を提供することに同意する。
マイケルが成功を謳歌する一方で、ジョセフはボクシングのプロモーターであるドン・キングと、提案されていた1984年のジャクソンズの再結成ツアーについて会談を行う。キングは、マイケルがジャクソンズと共にツアーに参加することを条件に、ペプシコのスポンサー契約をジョセフに提示するが、マイケルはこれに反対する。ジャクソンズがペプシのCMを撮影している最中、花火の火花がマイケルの髪に引火し、III度熱傷と神経損傷を負う。マイケルとブランカは損害賠償を求めてペプシコを提訴し、和解金はマイケルが治療を受けた熱傷センターに寄付される。
回復後、マイケルは兄弟とのツアーに同意する。ドジャー・スタジアムで開催されたビクトリー・ツアーの最終公演において、彼らが「ヒューマン・ネイチャー」と「ワーキング・デイ・アンド・ナイト」をパフォーマンスしている時、マイケルはこれがジャクソンズとして共にパフォーマンスする最後の機会になると発表し、ジョセフとの関係を断ち切る。1988年、マイケルはウェンブリー・スタジアムの熱狂的な観客を前に、自身初となるソロツアーを開催する。
最後は「His Story Continues (彼の物語は続く)」とテロップが表示され、映画は終わる。
キャスト
※括弧内は日本語吹替[3]。
- マイケル・ジャクソン: ジャファー・ジャクソン(村瀬歩)
- 幼少期のマイケル: ジュリアーノ・クルー・ヴァルディ(ウェンドランド浅田ジョージ)
- ジョセフ・ジャクソン: コールマン・ドミンゴ(大塚明夫) - マイケルの父。
- キャサリン・スクルーズ=ジャクソン: ニア・ロング(坂井恭子) - マイケルの母。
- ジョン・ブランカ: マイルズ・テラー - マイケルの弁護士。
- ビル・ブレイ: キーリン・ダレル・ジョーンズ - マイケルのボディーガード。
- スザンヌ・ド・パス: ローラ・ハリアー - モータウンのベリー・ゴーディのクリエイティブ・アシスタント。
- ラトーヤ・ジャクソン: ジェシカ・スーラ - マイケルの姉。
- ジャーメイン・ジャクソン: ジャマル・R・ヘンダーソン - マイケルの兄。
- 幼少期のジャーメイン: ジェイデン・ハーヴィル
- マーロン・ジャクソン: トレ・ホートン - マイケルの兄。
- 幼少期のマーロン: ジェイレン・リンドン・ハンター
- ティト・ジャクソン: ライアン・ヒル - マイケルの兄。
- 幼少期のティト: ジュダ・エドワーズ
- ジャッキー・ジャクソン: ジョセフ・デヴィッド=ジョーンズ - マイケルの兄。
- 幼少期のジャッキー: ナサニエル・ローガン・マッキンタイア
- ウォルター・イエトニコフ: マイク・マイヤーズ - CBSレコード社長。
- クインシー・ジョーンズ: ケンドリック・サンプソン - マイケルの成功した3枚のソロアルバムの共同プロデューサー。
- ベリー・ゴーディ: ラレンズ・テイト - 音楽プロデューサー、モータウン社長。
- グラディス・ナイト: リヴ・シモーン
- ドン・キング: デオン・コール - ボクシングのプロモーター。
- オーラ・レイ(「スリラー・ガールフレンド」としてクレジット): アジア・フークア - 「スリラー」のミュージックビデオでのマイケルの共演者。
- ジョン・ランディス(「スリラー・ショートフィルム・ディレクター」としてクレジット): ジョノ・ペトリー - 「スリラー」のミュージックビデオの監督。
- ボブ・ジラルディ(「コマーシャル・ディレクター」としてクレジット): ポール・ヒップ - 「ビート・イット」のミュージックビデオと1984年のペプシのコマーシャルの監督。
- バブルス: リリー・コルッチ(クレジットなし)
製作
企画とキャスティング
2019年11月、『Deadline Hollywood』は、イギリスのプロデューサーであるグレアム・キングがポップシンガーのマイケル・ジャクソンに関する映画を製作する権利を獲得し、ジョン・ローガンが脚本家として起用されたと報じた[4]。2022年2月、ライオンズゲート・フィルムズが全世界の配給権を獲得し、映画の製作が発表された[5]。2023年10月、ライオンズゲートは、ユニバーサル・ピクチャーズ・インターナショナルが国際配給を担当すると発表した[6]。2024年7月、『Deadline』は、キノフィルムズがライオンズゲートおよびGKフィルムズと、日本における本作の配給に関する契約を結んだと報じた[7]。ジャクソンを描いた直近の劇場公開映画である『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』(2009年)は、ジャクソンのレコードレーベルであるソニー・ミュージックの姉妹会社であるコロンビア ピクチャーズによって配給されていたが、彼らは本作には関与していない[8]。キングは、映画の準備のためにジャクソンを知る何百人もの人々にインタビューしたと語っている。
2023年1月、アントワーン・フークアが監督を務めることが発表された[9]。同月にキャスティングディレクターのキンバリー・ハーディンによりキャスティングが開始され[10]、マイケル役にジャファーが選ばれたことが明かされた[11]。マイケルの母であり、ジャファーの祖母にあたるキャサリン・ジャクソンは、このキャスティングを承認し、彼が息子の「体現者」であると語ったと引用されている[12][13]。ジャファーは、2年間にわたるキャスティングの過程を経て選ばれたことに「謙虚な気持ちであり、光栄に思う」と語った[14]。2024年1月、新人俳優のジュリアーノ・クルー・ヴァルディが若き日のマイケル役としてキャスティングされ[15]、コールマン・ドミンゴがジョー・ジャクソン役[16]、ニア・ロングがキャサリン役にそれぞれ決定した[17]。2月には、マイルズ・テラーがジョン・ブランカを演じることが確認された[18]。ジャクソン5の残りのキャストも同月後半に発表され[19]、その他のキャストの多くは3月に契約を結んだ[20][21]。2024年4月には、デレク・ルークがジョニー・コクラン役で加わった[22]。カット・グレアムによるダイアナ・ロス役の演技は、「法的な考慮」からカットされた[23]。
マイケルの息子であるプリンスは製作総指揮を務めた。娘のパリス・ジャクソンは、キャスティングがマイケル・ジャクソン財団の資産の一部を危険にさらすとして、財団の遺言執行者(ジョン・ブランカとジョン・マクレーン)に対する法的申し立てを通じてテラーを批判した。また、ブランカが自分自身を「マイケル・ジャクソンの物語の中心」と考え、そのような高額なキャスティングを通じて自分自身を「富ませ、偉大に見せようと」していると非難した[24]。
脚本
初期バージョンの脚本には、マイケルに対する児童性的虐待の告発が含まれており、キングは「美化するのではなく人間味を持たせ、最も魅力的で偏りのない物語を提示したい」と語っていた[25]。ドミンゴは、『Michael/マイケル』は「彼の無実を証明しようとしている」のではなく、「ただ一人のアーティストについて、何が彼を彼たらしめたのか、何が彼を複雑な存在にしているのかを深く考察し、観客自身が答えを見つけて帰れるようにしようとしている」と語っている[26]。
この映画の当初の構成は、警察がネバーランドの自宅に到着し、マイケルが自身の鏡像を見つめるという、最初の告発がなされた1993年の「イン・メディアス・レス(事態の核心から)」で幕を開けるものであった[27]。第3幕では、この疑惑がマイケルの人生に与えた影響が描かれていた[28]。しかしながら、マイケルの告発者の1人であるジョーダン・チャンドラーとの和解において、映画の中でチャンドラーへのいかなる言及も禁じる条項が発覚したため、ルーク演じるコクランのシーンを含む疑惑に関するすべての言及が削除された。パリセーズ火災によってローガンの自宅が被害を受けたことで、脚本の改稿作業に遅れが生じた[29]。
フークアは、ファイナル・カットを提出しようとした際に、映画の変更を指示されたと語っている。最終的に、彼とキング、ローガンは、マイケルが「ステージ上のスーパーヒーロー」になるまでの道のりに焦点を当てた映画にすることを決定した。脚本は撮影中も改訂が続けられていた。最終的な脚本は、最初の疑惑が浮上する前のバッド・ツアーの開幕で幕を閉じるものとなっている。ドミンゴによれば、これはマイケルの上昇と絶頂期に焦点を当てるための決定であった。ロングは、この結末によってマイケルの初期の歩みと功績を強調し、彼の残りの人生については続編の可能性として残していると語った[30]。フークアは、疑惑に対して懐疑的な見方を示し、「時として、人は金のために汚いことをする」と述べている[31][32]。
パリスは本作に関与しておらず、初期の脚本を「甘くコーティングされている」と評し、ハリウッドの伝記映画はしばしば物語を作り上げ、不正確な内容を含むものであると付け加えた[33]。これに対してドミンゴは、映画が彼女の父親に敬意を払うものとなるよう希望を述べた[34]。マイケルの兄弟であるジャネット、ランディ、リビーは出演していない。ラトーヤによれば、ジャネットは出演を「丁寧に辞退した」という[35][36]。
撮影
主要撮影は2023年中頃に開始され、カリフォルニア州サンタバーバラで80日間かけて行われる予定であった。カリフォルニア州映画委員会によると、スタッフの賃金と業者への支払いに1億2,000万ドルが費やされると予測されていた[37]。同年9月、この年のSAG-AFTRAストライキにより撮影は延期された[38]。撮影は2024年1月22日から5月30日にかけて行われた[39][40]。撮影監督にはディオン・ビーブ、プロダクション・デザイナーにはバーバラ・リング、衣装デザイナーにはマーシ・ロジャースが起用された[41]。
制作チームは、虐待疑惑を含め、1995年までのジャクソンの人生の出来事を描いた映像を撮影した[42]。ジョーダン・チャンドラーとの和解において、映画の中でチャンドラーへのいかなる言及も禁じる条項の発覚後、脚本が疑惑への言及を削除するように書き直され、2025年6月に22日間にわたって再撮影が行われた[1]。ライオンズゲートは、映画が「大混乱」に陥っているという報道を否定した[43][44][45]。再撮影後、予算は2億ドルに膨れ上がったと報じられ、新しい結末を追加する新シーケンスにはおよそ5,000万ドルかかったとされる[46]。しかし、『Variety』は、再撮影によって予算に追加されたのは1,000万〜1,500万ドルに過ぎず、これはジャクソン財団から資金提供されたと報じた[1]。
2025年2月の年次決算発表で、ライオンズゲートは制作が完了に近づいていると述べた[47]。2025年4月には、上映時間が4時間に及ぶため、映画が2部に分割される可能性があると報じられた[48][49]。翌月、上映時間が3時間半となり、公開が2026年に延期された[50]。視覚効果はシネサイト、インダストリアル・ライト&マジック、Folks、ロデオFX、ライジング・サン・ピクチャーズ、Lola Visual Effectsが担当した。視覚効果スーパーバイザーはルイ・モランが務めた[51]。編集はコンラッド・バフ、トム・クロス、ジョン・オットマン、ハリー・ユンが手掛けた[52]。2026年1月には最終的な脚本クレジットが明らかになり、ローガンが単独で脚本のクレジットを受け、ケニヤ・バリスとピーター・サージがクレジットなしの追加の文学的素材に貢献したとされた[53]。
音楽
サウンドトラックには、ジャクソン5の楽曲や、マイケルのアルバム『オフ・ザ・ウォール』(1979年)、『スリラー』(1982年)、『バッド』(1987年)からの楽曲を含む13曲が収録されている[54]。
公開
映画は2026年4月10日にベルリンで初演され[55]、2026年4月24日に米国でIMAXにて公開された[56][57][58]。米国ではライオンズゲート、それ以外の地域ではユニバーサルが配給し[59]、日本ではキノフィルムズが配給した[60]。以前は2025年4月18日[39]、その後2025年10月3日に公開が予定されていた[61]。2024年4月10日のシネマコンで劇場オーナー向けに最初の映像が公開され、好評を博した[62]。
マーケティング
ライオンズゲートは2025年11月6日にティザー予告編を公開した[63]。この予告編では、「スタート・サムシング」「今夜はビート・イット」「ヒューマン・ネイチャー」「今夜はドント・ストップ」「ビリー・ジーン」など、マイケルの曲のマッシュアップが使用されている[64][65]。公開から最初の6時間で3,000万回、24時間で1億1,620万回再生され、ライオンズゲートの他のどの映画の最初の24時間よりも多く、さらに『テイラー・スウィフト: THE ERAS TOUR』(2023年)の9,610万回を上回り、音楽伝記映画またはコンサート映画の予告編としては史上最多の再生回数を記録した[66]。
評価
興行収入
2026年7月14日現在[update]、『マイケル』はアメリカ合衆国とカナダで3億7,190万ドル、その他の地域で6億2,980万ドルの興行収入を記録し、全世界での総興行収入は10億200万ドルに達した[67][68]。
公開3週間前の4月2日、『Deadline Hollywood』は、米国とカナダでのオープニング週末の興行収入を5,000万〜6,000万ドルと予想していた[69]。プレミア上映後、3,900スクリーンでの予想は6,500万〜7,000万ドルに引き上げられた[2]。水曜日と木曜日の夜の先行上映で1,260万ドルを記録し、予想は8,500万ドルに上昇した[70][71]。公開初日には3,950万ドルを稼ぎ出し、『オッペンハイマー』を抜いて伝記映画として史上最高の公開初日記録を樹立し、さらに2026年に公開された映画の中でも最高の初日記録となった[72]。最終的にオープニング興行収入は9,700万ドルに達し、『ストレイト・アウタ・コンプトン』(2015年の6,020万ドル)を抜いて伝記および音楽映画として過去最高のデビューを飾った[70]。
その他の地域では、4月23日までに1,850万ドルの興行収入を上げ、多くの国において音楽伝記映画の公開初日興行収入の記録を樹立した[73][74]。海外での初週末興行収入は1億2,160万ドルであり、全世界での累計は2億1,880万ドルに達した[75]。そのうち2,440万ドルはIMAXスクリーンからのものであり、音楽伝記映画のオープニング興行収入としては歴代最高額である。
6月14日には、全世界での興行収入が9億1,190万ドルを突破し、『ボヘミアン・ラプソディ』(9億1,100万ドル)を抜いて、音楽伝記映画として歴代最高の興行収入となった[76]。6月28日には、『オッペンハイマー』(9億7,500万ドル)を抜き、伝記映画として歴代最高の興行収入となった。
その後、7月5日には北米で3億7,130万ドル、その他の地域で6億2,010万ドルを稼ぎ出し、全世界での総興行収入は9億9,150万ドルとなった[67][68]。7月12日、正式に10億ドルの大台を突破し、伝記映画として初めてこのマイルストーンに到達した作品となった。また、『ハンガー・ゲーム2』(8億6,500万ドル)を抜いてライオンズゲート作品としても歴代最高の興行収入となり[77]、『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』に次いで、2026年の映画興行収入第2位となった[78]。ジャファー・ジャクソンもまた、デビュー作が10億ドルを超えた初の主演俳優となった[79]。
日本の興行収入
日本における本映画の配給会社はキノフィルムズ。2026年6月5日より、3日間限定でIMAX先行上映が行われた。先行上映3日間の興行成績は、興行収入1億382万5600円、動員数4万3386人であった[80]。 同年6月12日より全国390劇場にて本公開され、公開1日目の興行成績は、動員19万7,826人、興行収入3億1,756万3,940円を記録し、日本国内における伝記映画史上最高となるオープニング成績を樹立した[81]。14日までの3日間で動員67万2000人、興収10億9000万円をあげ週末観客動員数ランキングで初登場1位となった。また、IMAX先行上映分を含む累計成績は、動員が71万人を超え、興収は12億円に迫った[82]。
その後、週末観客動員数ランキングでは3週連続で第1位を獲得。公開41日目で興行収入66億3,333万4,590円を記録し、日本のインディペンデント映画配給会社による単独配給作品として歴代興行収入No.1となった[83]。
| 動員数 (万人) |
興行収入 (億円) |
出典・備考 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 週末 | 累計 | 週末 | 累計 | |||
| 1週目の週末 (2026年6月12日・13日・14日) |
1位 | 67.2 | 71.5 | 10.9 | 11.9 | 累計成績はIMAX先行上映分を含む[85]。 |
| 2週目の週末 (6月19日・20日・21日) |
48.6 | 168.7 | 8.0 | 27.3 | [86] | |
| 3週目の週末 (6月26日・27日・28日) |
41.4 | 245.7 | 6.7 | 39.5 | [87] | |
| 4週目の週末 (7月3日・4日・5日) |
2位 | 33.4 | 309.0 | 5.4 | 49.3 | [88] |
| 5週目の週末 (7月10日・11日・12日) |
27.5 | 359.2 | 4.5 | 57.2 | [89] | |
| 6週目の週末 (7月17日・18日・19日) |
3位 | 22.2 | 3.6 | 7月20日(祝)までの累計成績は動員410万人、興収65億円を突破。[90] | ||
| 7週目の週末 (7月24日・25日・26日) |
4位 | 14.0 | 435.5 | 2.2 | 69.1 | [91] |
| 8週目の週末 (7月31日・8月1日・2日) |
7位 | 460.2 | 72.7 | [92] | ||
| 9週目の週末 (8月7日・8日・9日) |
10位 | 476.6 | 75.2 | [93] | ||
| 10週目の週末 (8月14日・15日・16日) |
9位 | 501.1 | 78.9 | 日本歴代興行収入TOP100入り。[94] | ||
| 11週目の週末 (8月21日・22日・23日) |
8位 | 515.7 | 81.2 | [95] | ||
| 12週目の週末 (8月28日・29日・30日) |
圏外 | 527.9 | 83.1 | |||
| 13週目の週末 (9月4日・5日・6日) |
536.0 | 84.3 | ||||
| 14週目の週末 (9月11日・12日・13日) |
541.9 | 85.2 | ||||
| 15週目の週末 (9月18日・19日・20日) |
9月23日(水・祝)までの累計成績は動員549.9万人、興行収入86.4億円。 | |||||
| 16週目の週末 (9月25日・26日・27日) |
552.0 | 86.7 | ||||
| 17週目の週末 (10月2日・3日・4日) |
554.9 | 87.1 | ||||
| 18週目の週末 (10月9日・10日・11日) |
557.5 | 87.5 | 累計成績は12日(祝)を含む。 | |||
| 19週目の週末 (10月16日・17日・18日) |
558.9 | 87.7 | ||||
批評家の反応
レビュー収集サイトのRotten Tomatoesによれば、254件の評論のうち高評価は39%で、批評家の一致した見解は「ジャファー・ジャクソンの滑らかな動きがキング・オブ・ポップを驚くほどリアルに蘇らせている一方で、この音楽伝記映画は全体的に『ベスト・ヒット』アルバムのように展開しており、この象徴的人物に対する真の洞察を与えるライナーノーツのような要素が含まれていれば、さらに良くなったであろう。」となっている[96]。Metacriticでは、39件の批評に基づき、加重平均値は100点満点中50点となっているMetacriticによれば、50件の評論に基づく加重平均は100点満点中39点で「概ね否定的(generally unfavorable)」な評価となっている[97]。。シネマスコアが行った観客調査では、A+からFの評価において平均「A–」の評価を与えられ、PostTrakの調査では90%の肯定的なスコアを獲得し、そのうち84%が「間違いなく推薦する」と回答した[70]。Rotten Tomatoesの観客レビューでは、1万人以上の検証済み評価から97%の肯定的なスコアが示された[98]。
『Deadline』のピート・ハモンドは「間違いなく踊りながら劇場を後にするだろう。それに何の問題があるというのか?」と書いている[99]。『Variety』のオーウェン・グレイバーマンは、本作を「驚くほど効果的な中道の伝記映画」と呼び、ジャファーのパフォーマンスを称賛し、「ルックス、声、静電気のような動き、そしてマイケルをマイケルたらしめた繊細さと鋼のような強さの融合を見事に捉えている」と評した[100]。『ヒンドゥスタン・タイムズ』のアビマニュ・マトゥールは本作に5つ星中4つ星を与え、「楽しく、魂のこもった」映画であり、「すべての正しい音符を叩き出している」と表現してジャファーを称賛したが、ペース配分や構造上の問題、マイケルの兄弟たちへの焦点の欠如などを指摘した[101]。『NME』のニック・レヴィーンは5つ星中3つ星を与え、「ジャクソンの驚異的な絶頂期を分かりやすく伝える、洗練された宣伝」と呼んだ。モータウン25でのパフォーマンスの再現をハイライトとして挙げたが、ジャクソンの曲作り過程の描写は「緻密さに欠ける」とし、続編の制作は難しいだろうと結論付けた[102]。
『エンパイア』誌のジョン・ニュージェントは本作に5つ星中2つ星を与え、「芸術的な視点を持たないコスプレの賛辞」と評した[103]。ピーター・ブラッドショーは『ガーディアン』紙で星2つとし、「ジャファーは素晴らしい直感的な才能でマイケルのステージでのダンスや歌のスタイルを再現しており、映画は素晴らしい楽曲そのもので自然に観客を魅了する... しかし、これはもどかしいほど浅薄で無気力な作品であり、マイケルが父親に虐待され、子供時代を奪われた被害者であったことをどうしても描くことができない、一種のクルーズ船のエンターテインメントである」と書いた[104]。BBCニュースのニコラス・バーバーは1つ星を与え、「味気なく、かろうじて及第点に達している程度の昼間のテレビ映画」と呼んだ[105]。『RogerEbert.com』のロバート・ダニエルズは4つ星中1つ星とし、「フークアは、財団公認のこのキング・オブ・ポップの伝記映画のために、いくつかのカメラとマイクを用意して感動的な映像と音声を作り出せたかもしれない。しかし、誤解しないでほしい。『Michael/マイケル』は映画ではない。物語を探し求めている、映像化されたプレイリストにすぎない」と書いた[106]。
数名の批評家は、虐待疑惑への言及がないことを批判した[107][108]。『デイリー・テレグラフ』の批評家であるロビー・コリンは、本作が「見て見ぬふり」をしており、マイケル・ジャクソンの伝記が「彼の晩年につきまとった告発、論争、そして悲しみ」に触れることを避けるのは信頼性に欠けると述べた[107]。『インディ・ワイヤー』の批評家ケイト・アーブランドは、疑惑を省略したことで「最終的な映画は、良い面も悪い面も含め、人間らしさの大部分が剥ぎ取られている」と書き、「表面的で、美化され、驚くほど退屈」と評した[107]。WBUR-FMの批評家ショーン・バーンズは、マイケルのバッド・ツアーで終わる本作を「O・J・シンプソンの伝記映画が、彼がハイズマン賞を受賞して終わるようなもの」に例えた[109]。
『ガーディアン』紙は、『Michael/マイケル』は『ボヘミアン・ラプソディ』(2018年)、『エルヴィス』(2022年)、『Back to Black エイミーのすべて』(2024年)といった、愛されるミュージシャンの「美化された」肖像を描いた近年のいくつかの伝記映画の一つであると特徴づけ、「客観性、誠実さ、真実性という点において、観客は常に歌う機会を得ることを優先する」と書いた[110]。『The Root』誌において、オクラホマ州立大学のローレンス・ウェアは、ジャクソンの前半生を扱う映画に疑惑への言及を期待するのは不公平であると主張し、批評家たちはエルヴィス・プレスリーやエルトン・ジョンのような「複雑な歴史」を持つ白人ミュージシャンの伝記映画には同様の不満を漏らさず、また本作の技巧を認めていないと指摘した。彼は、「この映画は、我々に無数のヒット曲を与えてくれた男の天才性を称えるという、まさにすべきことをやっている。ファンが求めているものを提供することの何がいけないのか?」と締めくくっている[111]。映画監督のスパイク・リーは、『Michael/マイケル』を「愛している」と語り、観客もジャクソンへの「愛を示した」と述べた。彼は疑惑を排除したことを批判する人々を一蹴し、「映画のタイムラインに合っていないのに、自分が含めてほしいと望む事柄に基づいて映画を批判している」と語った[112][113]。
授賞
| 賞 | 授賞式 | 部門 | 対象 | 結果 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|
| アストラ・ミッドシーズン映画賞 | 2026年6月30日 | 主演男優賞 | ジャファー・ジャクソン | 受賞 | [114] |
| 助演男優賞 | コールマン・ドミンゴ | 受賞 | |||
| ゴールデン・トレーラー賞 | 2026年5月28日 | 長編映画部門ドラマ・トレーラーバイト賞 | "Snap Countdown"(ライオンズゲート / AV Squad) | ノミネート | [116] |
| TVスポット部門グラフィック賞 | "Music"(ライオンズゲート / AV Squad) | ノミネート | |||
| 音楽賞 | "Shine"(ユニバーサル・ピクチャーズ / ライオンズゲート / Inside Job) | ノミネート | |||
| TVスポット部門音楽賞 | "All Star"(ライオンズゲート / AV Squad) | ノミネート | |||
| TVスポット部門音響編集賞 | "Snap"(ライオンズゲート / AV Squad) | 受賞 | |||
| ナショナル・フィルム・アワード UK | 2026年7月1日 | プロデューサー賞(映画・TV部門) | グレアム・キング、ジョン・ブランカ、プリンス・ジャクソン、ジョン・マクレーン | 受賞 | [118] |
| 国際映画賞 | 『マイケル』 | ノミネート | |||
| 監督賞 | アントワーン・フークア | ノミネート | |||
| 新人賞 | ジャファー・ジャクソン | 受賞 | |||
| 優秀演技賞 | 受賞 |
続編
製作中には『Michael/マイケル』を2つの映画に分けることも検討されたが、制作チームは独立した1つの映画を作成することを決定した。ポストプロダクションの間に「His story continues(彼の物語は続く)」というエンディングカードが追加され、これはマイケルのその後のキャリアを認めるものとも、将来の続編を示唆するものとも解釈出来る。2025年11月、ライオンズゲートの会長であるアダム・フォーゲルソンは、ライオンズゲートは「2本目の映画の計画を確定する準備はまだできていない」としつつも、「最初の映画の公開後すぐに、より多くの『Michael/マイケル』を提供できる体制を整えようとしている」と述べた[120]。『Variety』は、オリジナルの3時間半のカットから30%の映像素材が、将来の映画で再利用される可能性があると報じた[1]。2026年4月、フォーゲルソンは続編が本作に対する批評的および商業的な反響にかかっていると述べた。キングも続編の可能性を認めており、ローガンが脚本に取り組んでいると報じられた[121]。同月、フォーゲルソンは続編の製作にゴーサインが出たことを発表した[122]。フークアは、ジャクソンの晩年をカバーする続編を裏付けるのに十分な映像が撮影されていると述べた[123]。
脚注
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