正規化sinc(青) と非正規化sinc(赤)。−6π ≤ x ≤ 6π

sinc 関数(ジンクかんすう、シンクかんすう)は、正弦関数をその変数で割って得られる初等関数である。sinc(x), Sinc(x), sinc x などで表される。

定義

sinc 関数は、正規化 sinc 関数と非正規化 sinc 関数という名で区別される、2種類の定義を持つ。

  1. デジタル信号処理などでは、次の正規化 sinc 関数(標本化関数ともいう)が普通である。
  2. 数学では、次の歴史的な非正規化 sinc 関数が使われる。

いずれの場合も、可除特異点である 0 での値が必要であればしばしば明示的に sinc(0) = 1[1] が定義として与えられる。sinc 関数はいたるところ解析的である。

sinc 関数は カーディナル・サイン (cardinal sine) とも呼ばれ、"sinc" (英語発音: [ˈsɪŋk]) の関数名はラテン語の sinus cardinalis を短縮したものである。

sinc関数の性質

本節では、特にことわらない限り正規化されたsinc関数について述べる。 非正規なsinc関数は正規化sinc関数と較べてスケールファクタ が違うだけなので、非正規なsinc関数に対する結果を得るには を代入すればよい。

特殊値など

フーリエ変換

フーリエ変換について:

テイラー展開

テイラー展開について:

定積分および広義積分

定積分および広義積分について:

不定積分

直交性

無限積

信号処理への応用

さまざまな用途が考えられるが、コンパクト台をもたない(非0の値が有限区間に限定されていない)ため、非常に多くの計算量を要することが多い。有限長で計算を打ち切らなければならないことも多く、無限長では生じない問題が発生することもある。概して、理論的背景やシミュレーションにとどまることが多い。

脚注

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  1. ↑ これはx→0での極限 をそのまま定義化したものである。

参考文献

関連項目

外部リンク

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