キャナリー・ロウ

キャナリー・ロウ(Cannery Row)は、カリフォルニア州モントレーにある海岸沿いの通りである。(北緯36度36分59秒 西経121度54分2秒 / 北緯36.61639度 西経121.90056度)
地名の由来
かつてイワシの缶詰工場群が並んでいた通りの名であり、元々は通称(あだ名)であったものが、現在は正式名称として定着している。
概要
ノーベル賞作家ジョン・スタインベックの小説『キャナリー・ロウ(缶詰街)』(1945年)および『たのしい木曜日』(1954年)の舞台となったことで、世界的にその名が知られるようになった。1982年にはデヴィッド・S・ウォード監督、ニック・ノルティおよびデブラ・ウィンガー出演により『キャナリー・ロウ』(日本劇場未公開、テレビ放映)として映画化もされている。
キャナリー・ロウ800番地には、1928年から1948年にかけて海洋生物学者エドワード・F・リケッツが経営する「パシフィック・バイオロジカル・ラボラトリーズ」が存在した。リケッツはスタインベックの親友であり、作中に登場する「ドク」のモデルとなった人物である。現在、沿道の広場にはスタインベックの胸像が設置されている。
水産業
かつてモントレー湾は、地下水由来の豊かな栄養分と太平洋深層からの冷水が湧昇する極めて良好な漁場であり、世界有数のイワシ漁獲高を誇っていた。しかし、過剰利用等に伴い1950年代半ばに漁業資源が壊滅的な状態に陥り、すべての缶詰工場が操業を停止した。
現在の都市形態と観光
現在のキャナリー・ロウ周辺は海洋保護区(サンクチュアリ)に指定されており、カリフォルニアアシカをはじめとする海洋動物の重要な生息地となっている。かつての缶詰工場建築群はリノベーションされ、土産物店、ホテル、レストランなどが集積する観光地区へと変貌を遂げた。
通り北端には、世界的に著名なモントレーベイ水族館(Monterey Bay Aquarium)が立地している。