コチャルメルソウ

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コチャルメルソウ
福島県会津地方 2012年4月
分類(APG IV)
界 : 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : バラ上類 Superrosids
目 : ユキノシタ目 Saxifragales
科 : ユキノシタ科 Saxifragaceae
属 : チャルメルソウ属 Mitella
種 : コチャルメルソウ M. pauciflora
学名
Mitella pauciflora Rosend.[1]
和名
コチャルメルソウ(小哨吶草)[2]

コチャルメルソウ(小哨吶草、学名:Mitella pauciflora )は、ユキノシタ科チャルメルソウ属の多年草[2][3][4]。

特徴

地中の根茎は長く横にはう。花後、地中に鱗片状の葉を互生させた走出枝を出して繁殖する。根出葉は互生し、長さ2-15cmになる葉柄があってまばらに腺毛がはえる。葉身は長さ2-5cm、幅2.5-6cmになる広卵形から卵円形で、基部は深い心形、先は鋭頭または鈍頭で、縁は浅く5裂し、さらに不整の鋸歯がある。葉の両面に立ったあらい毛と微小な腺毛がはえる[2][3][4]。

花期は4-6月。花茎は高さ20-30cmになり、茎葉はなく短腺毛が密生し先に2-10個の花を総状花序につける。花柄は長さ2mmになり短腺毛が密生する。萼筒は浅い倒円錐形で腺状突起が密生し、萼裂片は5個あり、長さ1mmの広3角状卵形で花時には開出する。花弁は5個あり、紅紫色または淡黄緑色で、長さは4mmになり羽状に細く7-9裂して「魚の骨」状になり、外面に腺点があり、花時には反曲する。雄蕊は5個あり、萼裂片と互生して花盤上につき、裂開直前の葯は淡黄色になる。子房は下位で、1室に2個の心皮があり、花柱2個は短い。果実は蒴果で、花柱間の縫合線に沿って鐘状に開く。種子は卵状楕円形で長さ約1.2mmになり、種皮は暗緑色になる[2][3][4]。

分布と生育環境

日本固有種。本州、四国、九州に分布し、山地の渓流沿いや湿った林床などに生育する[2][3][4]。

近似種など

本属の植物は日本には10種ほどがあり、外見的にはどれもかなりよく似ている。花が咲いていないと判断が難しいものも多い。その中で、本種は雄蕊が5本であり、それらが他の種では花弁の基部にあり、つまり花盤(花弁の内側の平坦面)の縁に生じるのに対して、本種では花弁の基部を離れ、花盤の上に生じる点が独特であり、この点を確認すれば区別が容易である[3]。

ギャラリー

脚注

  1. ↑ コチャルメルソウ 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  2. 1 2 3 4 5 『山溪ハンディ図鑑2 山に咲く花(増補改訂新版)』p.278
  3. 1 2 3 4 5 『日本の野生植物 草本II 離弁花類』pp.162-163
  4. 1 2 3 4 『新牧野日本植物圖鑑』p.244

参考文献