サンキュー、チャック

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サンキュー、チャック
The Life of Chuck
監督 マイク・フラナガン
脚本 マイク・フラナガン
原作 スティーヴン・キング
(『チャックの数奇な人生 イフ・イット・ブリーズ』より)
製作 トレヴァー・メイシー
マイク・フラナガン
製作総指揮 スティーヴン・キング
メリンダ・ニシオカ
D・スコット・ランプキン
モリー・C・クイン
マシュー・M・ウェルティ
エラン・ゲイル
ダン・ウィリアムズ
アマンダ・ウィリアムズ
ケヴィン・パーク
出演者 トム・ヒドルストン
キウェテル・イジョフォー
カレン・ギラン
ジェイコブ・トレンブレイ
マーク・ハミル
音楽 ザ・ニュートン・ブラザーズ
撮影 エベン・ボルター
編集 マイク・フラナガン
製作会社 イントレピッド・ピクチャーズ
フィルムネイション・エンターテインメント
配給 アメリカ合衆国の旗 ネオン
日本の旗 ギャガ=松竹
公開 アメリカ合衆国の旗 2025年6月6日
日本の旗 2026年5月1日
上映時間 111分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
興行収入 アメリカ合衆国の旗 $6,712,600[1]
世界の旗 $19,700,844[1]
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『サンキュー、チャック』(原題:The Life of Chuck)は、2024年制作のアメリカ合衆国の映画。マイク・フラナガン監督。

スティーヴン・キング原作の短編小説『チャックの数奇な人生 イフ・イット・ブリーズ』(If It Bleeds所収、2020年)の映画化[2][3][4][5][6]。

2024年の第49回トロント国際映画祭で観客賞を受賞した[7][8]。

あらすじ

本作は、冒頭に「第3章」のキャプションが登場する。第3章が終了すると第2章が始まり、第2章が終了とすると第1章が始まるという、時系列とは逆に物語が進行する。

第3章「サンキュー、チャック」

小学校教師のマーティー・アンダーソンが授業で生徒に、ウォルト・ホイットマンの「私自身の歌」を音読させていると、スマートフォンでネットニュースを見ていた他の生徒が、カリフォルニアが大地震に見舞われたと告げ、次の瞬間にはインターネットが使えなくなる。カリフォルニアだけでなく、アメリカ中、そして世界中で天災や疫病などが発生し、あらゆるインフラが停止。何人かの生徒は不登校となり、周囲の住民は徐々に安全な地域へ避難していく。マーティーの元妻で看護師のフェリシアも、スタッフが減っていく中、事故や病気だけでなく自殺未遂で運ばれる患者が増えている状況に辟易し、マーティーに電話するようになる。そんな最悪の状況と同時に、テレビやラジオに「チャールズ・クランツに感謝します。素晴らしい39年間に、ありがとう、チャック」という謎の広告が大量に現れるようになるが、マーティーはもちろん、街の誰もチャックが何者なのか知らなかった。

ある日、マーティーは出勤しようとするが、知り合いからいつもの通勤路で大陥没が起きたと言われ、現場からの避難者が絶望した表情で歩いている様子を目の当たりにし、フェリシアが住む住宅街を徒歩で目指す。道中で、同じ住宅街を目指している葬儀屋のサムと会い、数学を愛し、気象予報士になりたかったという彼との対話を経て、ついに住宅街へ辿り着く。そこで出会ったローラースケートをしている少女と会話している中、住宅街が停電に見舞われ、次いで住宅の窓という窓にチャックの広告が現れる。ただならぬ気配を感じたマーティーはついにフェリシアと再会するが、彼女は世界で何が起こっているのか、そしてチャックが何者なのか知っているようだった。ついに夜空の星までもが消失し、世界の終わりが迫る中、マーティーはフェリシアに「愛している」と告げ、画面は暗転する。

第2章「大道芸人サイコー」

会計士のチャールズ・クランツ(チャック)は、出張先での仕事を終え、ホテルに向かっていた。同じころ、ドラマーのテイラーは町の交差点でドラムを演奏していた。そして町で働くジャニスは、恋人から別れの連絡をメールでもらい、イライラしながら帰途へ着いていた。テイラーは交差点に現れたチャックを見つけ、彼の興味を引こうと、少し演奏の内容を変える。そのまま通り過ぎるかと思われたチャックだったが、幼い頃に祖母のサラから教えてもらったダンスの楽しさを思い出し、テイラーの演奏に合わせて即興でダンスを披露する。次第に周囲には観客が集まり、その中にはジャニスもいた。音楽とダンスに感化されて、思わず大きく身振りをしたジャニスを見つけたチャックは彼女をダンスに誘い、2人は衆人環視の中で見事なダンスを披露する。意気投合した3人はお互いに賛美し合い、そして別れる。

この章ではナレーションにて、チャックが会計士として成功しながら、年を取るとともに世界が狭まることを避けるため、仕事一緒に染まらないように行動していることと、彼が余命9ヶ月であり、しかし彼自身はまだそのことを知らないことが語られる。

第1章「私の中には無数の人々がいる」

10歳のチャックは、両親と、そして母親のおなかの中にいる生まれる前の妹を交通事故で亡くし、会計士である祖父アルビーと祖母サラの下で育った。当初は暗い影を3人が覆っていたが、事故から1年以上経ち、サラは趣味である料理と音楽、ダンスを再開し、チャックはサラからダンスを習う。チャックは小学6年生の最後の授業で、教師からウォルト・ホイットマンの「私自身の歌」を音読され、そこに登場する「私の中には無数の人々がいる」とは、これまでの人生で出会ったり、あるいは出会っても覚えていなかった人や物、出来事、そして架空のことさえも人間の脳には記憶されており、それが脳の中で一つの宇宙を形成していることだと教えられる。チャックは学校のダンスサークルに入り、祖母から教えてもらったことだけでなく他のジャンルのダンスも学び、サークルのエースとなる。

一方、チャックは、クランツ家の邸宅にある、鍵のかかった部屋に興味を持っていたが、アルビーから入ってはいけないと言われていた。チャックが部屋のことを聞くと、息子の死から酒量が多くなった彼は酔った勢いで、何人かの人や、サラのことを口にした。あの部屋では、未来に起きる、知り合いの死に姿が見えるらしいのだ。やがてサラが心臓発作で亡くなり、アルビーが言っていた「サラとパンが見えた」という言葉通り、彼女の死に場所は商店のパンの陳列棚の近くだった。チャックは、部屋の秘密が真実だと確信し、酔ったアルビーから鍵を盗んで部屋をのぞき見しようとするが、戸を開けたところでアルビーに見つかってしまい、未遂に終わる。

やがて学校のダンスパーティーで、チャックはサークル仲間から一緒に出ようと誘われる。半分その気になっていたチャックだったが、彼の数学の才能を見出したアルビーからは、ダンサーを目指すのは辞めろ、と言われる。チャックはパーティー会場へは行くものの、足を痛めたと言ってダンスを避ける。だが、サークルの講師からの励ましを受け、ダンスを披露。周囲から脚光を浴びたチャックは調子に乗って運動場で踊り、左手の甲を怪我する。

チャックが17歳になったとき、アルビーが心臓発作で亡くなる。だがアルビーは死の直前に、会計士として関わっていた葬儀屋のサムにすべてを任せ、チャックの生活に支障はなかった。チャックは母方の祖父母から家に来るよう申し出られるが、長年過ごした家を離れたくないと考え、その申し出を断り、逆に彼らがクランツ邸に引っ越してきた。2人が来る前日、チャックはサムから受け取ったアルビーの遺品に会った鍵を使い、例の部屋を訪れる。そこでチャックはベッドに横たわる中年男性の姿を幻視し、その左手の甲に自分と同じ傷を見つけ、彼が将来の、死ぬ寸前の自分であることを悟る。未来の自分の姿はすぐに消えてしまい、チャックは幻だと思うことにする。彼の脳裏にはアルビーが言っていた「待つのが一番つらい」という言葉がよぎり、いつか来るであろう未来に囚われ、絶望しないよう、一所懸命に生きることを誓う。

キャスト

※括弧内は日本語吹替。

映像ソフト

  • 「サンキュー、チャック」 DVD (2026年10月21日発売予定)
  • 「サンキュー、チャック」 Blu-ray (2026年10月21日発売予定)[9]

脚注

  1. 1 2 The Life of Chuck - Box Office Mojo
  2. ↑ Squires, John (2023年5月8日). “‘The Life of Chuck’ – Mike Flanagan Directing Stephen King Movie Starring Tom Hiddleston” (英語). Bloody Disgusting!. 2023年9月12日閲覧。
  3. ↑ Wiseman, Andreas (2023年5月8日). “Tom Hiddleston & Mark Hamill To Star In Stephen King Adaptation ‘The Life Of Chuck’ For Director Mike Flanagan; FilmNation Launches Hot Project For Cannes Market” (英語). Deadline. 2023年9月12日閲覧。
  4. ↑ “トム・ヒドルストンとマーク・ハミルがスティーヴン・キング原作小説の映画化に出演”. screenonline.jp. 2023年9月12日閲覧。
  5. ↑ “主演トム・ヒドルストン×原作スティーブン・キング 「ショーシャンクの空に」に次ぐ感動作「サンキュー、チャック」公開決定!【ポスター・本予告・場面写真】”. 映画.com. 2026年2月5日. 2026年4月4日閲覧.
  6. ↑ 「トム・ヒドルストン主演「サンキュー、チャック」5月公開、ある男の広告が世界を埋め尽くす」『映画ナタリー』ナターシャ、2026年2月5日。2026年4月4日閲覧。
  7. ↑ Rubin, Rebecca (2024年9月15日). “Tom Hiddleston's 'The Life of Chuck' Wins Toronto Film Festival's People's Choice Award”. Variety. 2024年9月15日閲覧。
  8. ↑ “スティーヴン・キング原作、トロント国際映画祭最高賞受賞のトム・ヒドルストン主演ミステリー『サンキュー、チャック』5月公開”. cinemacafe.net. 2026年2月5日. 2026年4月4日閲覧.
  9. ↑ マイク・フラナガン(監督・脚本) 、トム・ヒドルストン(主演) サンキュー、チャック

外部リンク