トーロ語

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トーロ語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トーロ語
Orutooro
話される国 ウガンダの旗 ウガンダ
話者数 488,000人(1991年調査)[1]
言語系統
ニジェール・コンゴ語族
表記体系 ラテン文字
言語コード
ISO 639-3 ttj
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トーロ語 (Orutooro, IPA: [oɾutóː ɾo]) は、バントゥー語群に属する言語である。主にウガンダ南部のトロ王国に居住するトーロ族(Abatooro)の人々によって話されている。トーロ語はバントゥー諸語の中でも特殊で、語彙音調を持たない[2]。ニョロ語に最も近い。

地理的な分布に基づいたガスリーによるバントゥー諸語の分類法では、[J]E12に分類される。

正書法

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トーロ語は、ニョロ語と同様の正書法を持つ。

トーロ語の正書法[3][4]
a aa b bb c d e ee f g h i ii j k l
/a/ /aː/ /β/ /b/ /tʃ/ /d/ /e/ /eː/ /f/ /g/ /h/ /i/ /iː/ /dʒ/ /k/ /l/
m n ny o oo p r rr s t u uu v w y z
/m/ /n/ /ɲ/ /o/ /oː/ /p/ /ɾ/ /r/ /s/ /t/ /u/ /uː/ /v/ /w/ /j/ /z/
  • /nj/ はすべての環境で ⟨ni⟩ と綴られる。 (例:okunia [okúnja] 「排便する」)
  • /ɲː/(通常は [ɲ] と発音されるが、その前の母音を長化させる)はすべての環境で ⟨nny⟩ と綴られる。 (例:okunnyaga [okuˑɲáɡa] 「私を誘拐する」)

語と語の間で生じる母音連続の解消は、一般には正書法に反映されない。ただし、na 「そして」、-a 「~の」、nka 「およそ」のような一部の短い語では表記される。

  • okusoma ekitabu [okusóm‿eːkitáβu] 「本を読む」
  • ky'abantu [c‿aβáːntu] 「人々の(クラス7)」

また、母音長が容易に予測できる環境では長母音を示す重母音字は用いられない。たとえば鼻音クラスターの前にある後ろから2番目の音節では母音長が予測可能であるため、長母音表記は行われない。

声調は正書法には表されない。

音韻論

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音節構造

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トーロ語の固有語では、音節構造は(N)(C)(G)VまたはNである。Nは鼻音(Nasal)、Cは子音(Consonant)、Gはわたり音(Glide)、Vは母音(Vowel)である。()は音節形成の非必須要素である。

  • V (例:ina [íːna] 「4(クラス10)」) この音節型は語頭にのみ現れる。
  • CV (例:ina [íːna] 「4(クラス10)」)
  • NC (例:endiisa [endíːsa] 「ミツオシエ(鳥)」) なお、Cには鼻音子音も含まれるため、tinnyagire [tiːɲaɡíɾe] 「私は誘拐しなかった」のような形も許容される。
  • CGV (例:enwa [éːnwa] 「スズメバチ類」)
  • NCGV (例:embwa [éːmbwa] 「犬」) ここでも C には鼻音子音が含まれるため、tinnywire [tiːɲwíɾe] 「私は飲まなかった」のような形も許容される。
  • N (例:ndi [ń̩di] 「私は~である」)この音節型も語頭にのみ現れる。

これらの規則はトーロ語固有語のみに適用される。そのため、借用語ではこれらの制約が破られることがある。たとえば Kristo 「キリスト」は許容音節構造の規則に従わない。

母音

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トーロ語には 5 つの短母音とそれに対応する 5 つの長母音をもつ。また、3つの二重母音をもつ。

トーロ語の母音[3]
前舌 後舌
狭 i u
半狭 e o
広 a
  • /i/は、特に/u/に隣接する場合、[ɨ]に中心化される場合もある(例:omumiro IPA: [omumɨ́ɾo]「喉」)
  • /i/ は方言的には /u/ としばしば交換可能である(例:enyima~enyuma「裏面」)
  • /i/と/u/は無声子音間または語末で無声化する(例:okutu IPA: [okú̥tu̥]「耳」)

二重母音

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トーロ語には /ai/、/oi/、/au/ の3つの二重母音がある。最後の /au/ は3語でしか確認されておらず、そのうち2語は英語からの借用語である(autu 「植物性食用油」、etauni <英語 town、etaulo <英語 towel)[5]: xviii 。一部の方言では、/ai/ は [ei] と発音される。

鼻母音

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鼻音クラスターが後続する母音は鼻音化する傾向があり、鼻子音がほとんど聞こえなくなる場合もある(例:Abakonjo [aβakṍːⁿd͡ʒo] 「コンジョ人」)[5]: xiv 。

母音長化

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母音は次の環境で長化する[5]: xv-xvii 。

  • 半母音化(glide formation)の結果として生じる代償延長 (例:o-mu-ána → [omwáːna] 「子ども」)
  • 第2母音が高声調ではないが名詞句の一部である場合、第2母音は半長化する (例:o-mu-ana wange → [omwaˑna wáŋge] 「私の子ども」)
  • 高声調の母音が、先頭子音が鼻音である子音クラスターの前に来る場合 (例:omugongo [omugóːŋgo] 「背中」)
    • 高声調の母音が子音クラスターの後に来る場合には長化しない (例:[omwénda] 「9(の単位)」)
  • 母音が高声調でないが名詞句の一部である場合、第2母音は半長化する (例:omugongo gumu [omugoˑŋgo gúmu] 「1つの背中」)
  • 語がVCV構造をもち、第1母音が高声調の場合 (例:enu [éːnu] 「この(9類)」)
  • 語が(C)VCVCV構造をもち、第2母音が高声調の場合、第1母音は半長化する (例:omubu [oˑmúbu] 「蚊」)
  • 同一の母音が隣接する場合 (例:a-ba-ana → [abáːna] 「子どもたち」)
  • 基底形では連続する2母音の第一母音が、母音脱落によって音声上現れない場合 (例:ni-a-kir-a → [naːkíɾa] 「彼/彼女は治りつつある」)
    • この長化は否定辞 ti- には適用されないが、母音脱落は起こる (例:ti-o-kozire → [tokozíɾe] 「あなた(単数)は働いていない」)
  • インブリケーション(imbrication)、特に2つの -ir 接尾辞が連続し、最初の /ɾ/ が脱落する場合 (例:n-jwah-ir-ire → [nd͡ʒwahiːɾe] 「私はある意味で疲れている」)
  • 母音の後に連続する2つの鼻音子音が来る場合 (例:oku-n-noba → [okuːnóba] 「私を嫌うこと(不定詞)」)

母音短化

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語末の長母音は短化する。ただし、名詞句の後ろから2番目の音節(次末音節)にある場合は例外である。その結果、obuso 「額」の本来的に長い語末母音や、omutwe 「頭」の音声的に長い語末母音は単独では短化するが、単音節の修飾語が後続すると長化する(obuso bwe [oβusóː βwe] 「彼/彼女の額」、omutwe gwe [omutwéː gwe] 「彼/彼女の頭」)[5]: xiv。

母音連続(hiatus)の解消

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トーロ語には、語内および語間の母音連続を解消するためのさまざまな方法がある[3]。

  • 第1母音が /a/ または /o/、第2母音が /i/ の場合、二重母音化が起こる (例:ba-it-a → baita [βáíta] 「彼らは殺す」)
  • 第1母音が /e/、第2母音が /i/ の場合、/e/ が脱落し、/i/ に代償長化を引き起こす(ただし必ずしもそうならない) (例:o-ku-se-is-a → okusiisa [okusíːsa] 「挽かせる」)
  • 第1母音が非狭母音/e, o, a/で、その前に子音があり、第2母音が /i/ でない場合、第1母音が脱落して代償長化を引き起こす (例:ba-et-a → beeta 「彼らは招待する」)
  • 第1母音が非狭母音/e, o, a/で、その前に子音がなく、第2母音が /i/ でない場合、2母音の間に /j/ が挿入される (例:a-et-a → ayeta 「彼/彼女は招待する」)
    • この過程は同一語内で複数回起こりうる (例:o-e-et-a → oyeyeta 「あなた(単数)は自分自身を招待する」)
    • ただし、第1母音が時制・アスペクト接辞 -a- や、接続法における再帰接辞 -e- の前にある場合には起こらず、代わりに半母音化する (例:o-a-ka-hik-a → wakahika 「あなた(単数)はちょうど到着した」、a-e-ror-e → yerole 「彼/彼女が自分自身を見るように」

中母音調和

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動詞に付加される一部の接尾辞では中母音調和(mid vowel harmony)が見られる。これは、接尾辞中の母音 /i/ または /u/ が、動詞語根の最終音節の母音が中母音である場合、それぞれ /e/ または /o/ に低下する現象である(例:okucumbira 「誰かのために料理する」、okusekera 「~を笑う」)。

ただし、動詞語根に下記の子音交替が適用される場合には中母音調和は起こらず、語根側の子音交替のみが適用される(例:語根 √-gend- → ngenzire[6] 「私は行った(そしてその結果が残っている)」;期待される *ngenzere にはならない)[7]。

子音

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トーロ語の子音[3][5]:ix-x
両唇音 唇歯音 歯茎音 後部歯茎音 硬口蓋音 軟口蓋音 声門音
破裂音 p b t d k g
破擦音 tʃ dʒ
摩擦音 β f v s z h
鼻音 m n ɲ ŋ
はじき音 ɾ
ふるえ音 r
接近音 l j w
  • /b/は主に借用語で使われるか、鼻音の直後で/β/の異音として現れる
  • /k/は/i, j/の直前で口蓋化され[c]として現れることがある(例:kikumi IPA: [cikúmi]「百」)[5]
  • [ŋ] は /g/ の直前で/n/ の異音として現れる
  • /r/ は、2 つの /ɾ/ 音の間に母音が省略された場合現れる (例:omuriro→omurro「火」)。 2 番目の /ɾ/ の後に半母音 (/j, w/) が続く場合、この母音脱落は発生しない[5]
  • [l] は /ɾ/ の異音で、語頭で /e, i/ の前(例:liino「これは歯である」)、または /a, o, u/ と/e, i/ の間で現れる (例:tu-ta-kor-e → tutakole 「私たちは昨日仕事をしませんでした。」)
  • /h/ は鼻音の直後で /p/ になる
  • /hj/ はしばしば [ç] または [ʃ] と発音される
  • /l, r/ は、鼻音の前では /d/ になる(例:n-li → ndi 「私は」)。

子音交替

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特定の接尾辞、すなわち完了相接尾辞 -ir(適用接尾辞 -ir とは異なる)、名詞化接尾辞 -i、短使役接尾辞 -i、長使役接尾辞 -is は、その直前の子音に交替を引き起こす[7]。

完了相接尾辞 -ir、および名詞化接尾辞 -iは、/ɾ/、/d͡ʒ/ または [d] を [z] に、/t/ を [s] に変化させる(例:barubasire 「彼らは歩いた」< √-rubat- 「歩く」、omubaizi 「大工」< √-baij- 「大工仕事をする」)。

但し、完了相接尾辞 -ir による /d͡ʒ/ → [z] の交替は一貫しない(例:baizire 「彼らは来た」< √-ij- 「来る」、bahiijire 「彼らは息を切らした」< √-hiij- 「息を切らす」)。多くの場合、交替の有無はいずれも許容される(例:babaijire ~ babaizire 「彼らは大工仕事をした」< √-baij-)。完了相接尾辞 -ir と適用接尾辞 -ir の区別は重要である。適用接尾辞 -ir は子音交替を引き起こさない(例:okurubatira 「~のために歩く」< okurubata 「歩く」)。さらに、子音交替を引き起こせるのは非交替形の完了相接尾辞 -ir のみであり、交替後の形 -iz- はさらなる交替を引き起こさない(例:beereze 「彼らは掃除した」< √-eer- 「掃除する」;*beezize にはならない)[7]。

使役接尾辞 -i もまた /ɾ/ または [d] を [z] に、[t] を [s] に変化させる(ただし -i による /d͡ʒ/ の交替例は確認されていない)。トーロ語の音韻体系では /zj/ および /sj/ の連続が許されないため、/j/ は脱落する(例:okukwasa 「触れさせる」< okukwasya < okukwata 「触れる」)[7]。

最後に、使役接尾辞 -is は /ɾ/ のみを [z] に変化させる(例:okuhazisa 「引っかかせる」< okuhara 「引っかく」)。/d͡ʒ/、[d]、/t/ は変化させない(例:okutundisa 「売らせる」< okutunda 「売る」;*okutunzisa にはならない)[7]。

声調

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トーロ語には主要な声調として高声調と低声調があり(低声調が無標である)、さらに制限された環境に現れる下降調と上昇調がある。なお、母音だけでなく鼻音子音も高声調を担うことができる(例:nnywa [ń̩ɲwa] 「私は飲む」)。

高声調

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トーロ語には語彙的声調はないが、高声調による文法的声調が存在する。単独で発音される場合、高声調は常に語の後ろから2番目の音節に現れる。しかし、名詞が後続する2音節形容詞によって修飾されると、その名詞は述語として機能する場合を除いて高声調を失う。ただし、-ona 「すべての」、-ombi 「両方の」は例外であり、名詞は高声調を保持する。また、名詞の後に1音節形容詞が続く場合、高声調は名詞の最終音節に現れる。形態論的に3音節以上の形容詞が後続する場合には、名詞は高声調を保持する。このため、ondi 「もう一方の(クラス1)」と endi 「もう一方の(クラス9)」は、それぞれ o-o-ndi、e-e-ndi に由来し、超長母音が許されないため3音節語として扱われる。したがって、[omuːntu óːndi] 「別の人」、[omúːntu óːndi] 「そのもう一人の人」の違いは、名詞の高声調の有無のみである[2]。

また、指示詞も1音節・2音節の別にかかわらず、名詞の高声調を保持させる。

  • omutwe [omútwe] 「頭」
  • omutwe gwe [omutwéː gwe] 「彼/彼女の頭」
  • omutwe gwange [omutwe gwáːŋge] 「私の頭、私のいずれかの頭」
  • Omutwe gwange. [omútwe gwáːŋge] 「その頭は私のものだ」
  • omutwe ogwange [omútʷ‿ogwáːŋge] 「私自身の頭」
  • omutwe murungi [omútwe murúːŋgi] 「よい頭」
  • omutwe gunu [omútwe gúnu] 「この頭」
  • omutwe gwona [omútwe gwóːna] 「頭全体」

下降調

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下降調は次の二つの場合に現れる。

  • 語末の二音節が CVɾV(C=子音、V=母音)という構造をもち、特に第1母音が非狭母音である場合 (例:okukora [okukôɾa] 「働く」)
  • 後続音節が /j/ で始まるときの後ろから2番目の音節 (例:rediyo [redîjo] < 英語 radio)

上昇調

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上昇調は非常にまれであり、名詞接頭辞を持たない単音節名詞語幹が、初頭母音(augment)なしで語末に現れる場合にのみ生じる。

  • enu ka [eːnǔ ka] 「これは家である」

文法

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トーロ語は、19つの名詞クラスを持つ。20ほどあるバントゥー祖語の名詞クラスのうち1-19を受け継いでいる。

トーロ語の名詞クラス
クラス (初頭母音-)名詞接頭辞 代名詞接頭辞 主語標識[5]: 413-414 目的語標識[5]: 414 典型的意味
子音の前 母音の前 一人称 二人称 三人称 一人称 二人称 三人称
1[8] 1 (o-)mu- o- w- n- o- a- -n- -ku- -mu- 人間
1a[5] Ø- 親族名称、外国由来の職業名
2 2 (a-)ba- ba- b- tu- mu- ba- -tu- -ba- -ba- クラス1の複数形
2a[5] (Ø-)baa- クラス1aの複数形
3 (o-)mu- g- gw- gu- -gu- 植物
4 (e-)mi- e- y- e- -gi- クラス3の複数形
5 (e-)ri-[9] ~ (e-)i-[10] li- ly- li- -li- 身体部位、固体物、場所、抽象名詞
6 (a-)ma- ga- g- ga- -ga- クラス5および15まれに14の複数形、液体(質量名詞)
7 (e-)ki- ki- ky- ki- -ki- 無生物、道具、augmentatives
8 (e-)bi- bi- by- bi- -bi- クラス7の複数形
9 (e-)n-, (e-)Ø-, Ø- e- y- e- -gi- 動物、抽象名詞、借用語
10 (e-)n-, (e-)Ø- zi- z- zi- -zi- クラス9および11の複数形
11 (o-)ru- ru- rw- ru- -ru- 言語名、抽象名詞、 augmentatives
12 (a-)ka- ka- k- ka- -ka- 抽象名詞、指小辞
13 (o-)tu- tu- -tu- クラス12の複数形
14 (o-)bu- bu- bw- bu- -bu- 抽象名詞、王国名、クラス12の複数形、場合によってはクラス6の単数[5][11]
15 (o-)ku- ku- kw- ku- -ku- 不定詞
16 (a-)ha-[12] ha- h- ha- -ha- 場所(近接、正確)[13]
17[14] (o-)ku- 場所(遠隔、おおよそ)、副詞
18 (o-)mu-[15] 場所(内部)[16]
(19) (e-)i-[10] ?

名詞は、次のような環境では初頭母音(augment)を伴わない形(すなわち、ガンダ語でいう「基底形(base state)」に相当する形)で用いられる。

  • 16クラスの場所接頭辞 ha- または18クラスの場所接頭辞 (o-)mu- が前接する場合 (例:omunju 「家の中で」< enju 「家」)
  • nya- 「前述の~」が前接する場合 (例:nyamukazi 「前述の女性」< omukazi 「女性」)
  • 固有名詞において(人名を含む) (例:Buyudaaya 「ユダヤ」、Ruhanga 「神、ルハンガ」、Kisembo (人名)< ekisembo 「贈り物」)
  • 名詞が述語として用いられる場合。この場合、動詞の有無は問わない (例:tuli baana 「私たちは子どもである」、baana 「彼らは子どもである」、ekisani liiso 「その絵は目である(=その絵は目を描いたものである)」)
  • 否定他動詞の直接目的語となる場合 (例:talya bitooke 「彼/彼女はバナナを食べない」)
  • ekitabu 「本」
  • kitabu 「それは本である」
  • kinu ekitabu 「この本」
  • kinu kitabu 「これは本である」

代名詞

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独立代名詞

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トーロ語の独立代名詞
人称/クラス 単数 複数
一人称 nyowe, nye[17] itwe
二人称 iwe inywe
三人称, クラス1/2 uwe bo
クラス3/4 gwo yo
クラス5/6 ryo go
クラス7/8 kyo byo
クラス9/10 yo zo
クラス11/10 rwo (zo)
クラス12/14 ko bwo
クラス13 N/A two
クラス15/6 kwo (go)
クラス16 ho N/A

関係代名詞

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トーロ語の関係代名詞
クラス 単数 複数
クラス1/2 ou aba
クラス3/4 ogu ei
クラス5/6 eri aga
クラス7/8 eki ebi
クラス9/10 ei ezi
クラス11/10 oru (ezi)
クラス12/14 aka obu
クラス13 N/A otu
クラス15/6 oku (aga)
クラス16 aha N/A

Pronominal concords

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所有代名詞や -a 「~の」、-ndi 「別の」などの一部の語は、修飾される名詞の名詞クラスに応じて屈折する。

トーロ語の主語・代名詞的一致接頭辞[5][11]
クラス 接頭辞 (子音の前) 接頭辞 (母音の前) 例 (-ange, 「私の」)
1 o- w- wange
2 ba- b- bange
3 gu- gw- gwange
4 e- y- yange
5 li- ly- lyange
6 ga- g- gange
7 ki- ky- kyange
8 bi- by- byange
9 e- y- yange
10 zi- z- zange
11 ru- rw- rwange
12 ka- k- kange
14 bu- bw- bwange
15 ku- kw- kwange
16 ha- h- hange

これらの語は初頭母音(augment)を伴うことができる。所有代名詞の場合、初頭母音は「~自身の」「~固有の」という意味を表す。omwana wange 「私の子ども、私の子どもたちのうちの誰か」omwana owange 「私自身の子ども」。

その他の語では、初頭母音は定性(definiteness)を表す。embuzi ya Bagonza 「バゴンザの家(ある家)」

  • embuzi eya Bagonza 「バゴンザの家(その家)」[5](pp415–425)

指示詞

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トーロ語の指示詞は、名詞の前にも後にも置くことができる。omuntu onu、onu omuntu。いずれも「この人」を意味する。

トーロ語の指示詞
名詞クラス 近称

(this)

中近称

(that near you)

中遠称

(that over there, rather near)

遠称

(that over there, rather far away)

1 onu ogu oli
2 banu abo bali
3 gunu ogu guli
4 enu egi egyo eri
5 linu eri eryo liri
6 ganu ago gali
7 kinu eki ekyo kiri
8 binu ebi ebyo biri
9 enu egi egyo eri
10 zinu ezi ezo ziri
11 runu oru ruli
12 kanu ako kali
13 tunu otu tuli
14 bunu obu buli
15 kunu oku kuli
16 hanu aho hali
17 kunu oku kuli
18 munu omu muli

クラス16とクラス17の指示詞は副詞として用いられる。hanu 「ここ」、kunu 「こちらへ、この方向へ」、hali 「あそこ」、kuli 「あちらへ、その方向へ」。

数詞

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トーロ語では、1から5までの数詞は、それが修飾する名詞クラスと一致しなければならない数詞形容詞であるのに対し、6から10までの数詞は、修飾される名詞と一致しない数詞名詞である。抽象的な数え方では、数詞形容詞のクラス10が用いられる。20から50、200から500、および2000から5000は、それぞれ10、100、および1000の複数形と、2から5までの基数詞を用いて表される。60から100、600から1000、および6000から10,000は、6から10までと同じ語根から派生した数詞名詞である。

Tooro numbers (1–10,000)
1–5 6–10

(クラス3/5)

10–50 60–100 (クラス 9/7) 100–500 600–1000 (クラス11) 1000–5000 6000–10,000 (クラス12)
1 – -mu 6 – mukaaga (10 – ikumi) 60 – nkaaga (100 – kikumi) 600 – rukaaga (1000 – rukumi) 6000 – kakaaga
2 – -biri 7 – musanju 20 – (makumi) abiri 70 – nsanju 200 – (bikumi) bibiri 700 – rusanju 2000 – nkumi ibiri 7000 – kasanju
3 – -satu 8 – munaana 30 – (makumi) asatu 80 – kinaana 300 – (bikumi) bisatu 800 – runaana 3000 – nkumi isatu 8000 – kanaana
4 – -na 9 – mwenda 40 – (makumi) ana 90 – kyenda 400 – (bikumi) bbina 900 – rwenda 4000 – nkumi ina 9000 – kenda
5 – -taano 10 – ikumi 50 – (makumi) ataano 100 – kikumi 500 – (bikumi) bitaano 1000 – rukumi 5000 – nkumi itaano 1000 – kakumi, omutwaro

時刻表現

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トーロ語では、時刻は日の出から日没までを基準とする12時間制で数えられ、午前7時がその日の第1時、午後6時が第12時となる。同様に、午後7時と午前6時についても同じ方式が適用される。時刻を表すには、saaha 「時」と、それに対応する時刻の数詞(A.M./P.M.方式の時刻から6を引いた値に相当する)を用いる。時刻にはクラス16の場所類が用いられる(例:tukahika hasaaha ikumi 「私たちは4時に到着した」)[18]。

動詞

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トーロ語は、すべてのルタラ諸語と同様に高度に膠着的な言語であり、動詞は時制・法・主語・目的語について名詞クラスおよび数に一致する[19]。

Tibakakimuheserayoga.

ti-ba-ka-ki-mu-h-es-er-a-yo-ga

NEG-3PL.SM-REM.PST-CL7.DOM-3SG.IOM-give-CAUS-APL-FV-LOC-HAB

ti-ba-ka-ki-mu-h-es-er-a-yo-ga

NEG-3PL.SM-REM.PST-CL7.DOM-3SG.IOM-give-CAUS-APL-FV-LOC-HAB

彼らはそれ(クラス7)をあそこで彼/彼女に与えさせたことが一度もない。

トーロ語動詞の基本構造[3][19]
スロット 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
5a 5b 8a 8b 8c
機能 現実化辞 (Actualizers) 主語標識 TAM接辞 直接目的語標識 間接目的語標識 動詞語根 動詞派生接辞 (-i-, -u-を除く) 完了

(perfective)

末母音 後倚辞
形態 ni-, ti- SM -ta- -ka-, -a-, -(r)aa-, -ri-, -kya-, -ku- OM OM RT (16種類) -ir- -i-, -u- -a, -e =mu, =ho, =yo -ga -ge

主語標識

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トーロ語の主語標識[5]: 413-414
人称/クラス 接頭辞 人称/クラス 接頭辞
一人称単数 n- 一人称複数 tu-
二人称単数 o- 二人称複数 mu-
三人称単数/クラス1 a- 三人称複数/クラス2 ba-
クラス3 gu- クラス4 e-
クラス5 li- クラス6 ga-
クラス7 ki- クラス8 bi-
クラス9 e- クラス10 zi-
クラス11 ru- (クラス10) (zi-)
クラス12 ka- クラス14 bu-
N/A N/A クラス13 tu-
クラス15 ku- (クラス6) (ga-)
クラス16 ha- N/A N/A

みである。

目的語標識

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トーロ語の目的語標識[5]: 414
人称/クラス 接頭辞 人称/クラス 接頭辞
一人称単数 -n- 一人称複数 -tu-
二人称単数 -ku- 二人称複数 -ba-
三人称単数/クラス1 -mu- 三人称複数/クラス2 -ba-
クラス3 -gu- クラス4 -gi-
クラス5 -li- クラス6 -ga-
クラス7 -ki- クラス8 -bi-
クラス9 -gi- クラス10 -zi-
クラス11 -ru- (クラス10) (-zi-)
クラス12 -ka- クラス14 -bu-
N/A N/A クラス13 -tu-
クラス15 -ku- (クラス6) (-ga-)
クラス16 -ha- N/A N/A
再帰接辞 -e- N/A N/A

主語標識との類似に注意。異なるのはクラス1とクラス4のみである。

目的語標識は直接目的語および間接目的語に用いられる。間接目的語標識は直接目的語標識の前に置かれる。

a-ka-ki-mu-h-a

3SG-REM.PST-CL7-3SG-give-FV

a-ka-ki-mu-h-a

3SG-REM.PST-CL7-3SG-give-FV

彼/彼女はそれ(クラス7)を彼/彼女に与えた。

目的語標識が目的語名詞とともに用いられる場合、その名詞は定名詞となる。以下の例を比較されたい。

  • Ndisoma ekihandiiko. (「私はある文書を読むだろう。」)
  • Ndikisoma ekihandiiko. (「私はその文書を読むだろう。」)

動詞派生接辞

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トーロ語には多数の動詞派生接辞があり、その大部分は中母音調和を示す。

トーロ語の動詞派生接辞[5](ppxxiv–xxv)
接辞 意味 例
/a, i, u/の後 /e, o/の後 /a, i, u/の後 /e, o/の後
-ir -er 適用 (applicative) okucumbira 「誰かに料理すること」 < okucumba 「料理する」 okutemera 「(なたや斧で)誰かのために切る」 < okutema 「(なたや斧で)切る」
-is -es 使役 (instrumental, causative suffix) okucumbisa 「何かを用いて料理する、誰かに料理させ okucumba「料理する」 okutemesa 「何かを用いて切る、誰かに切らせる」 < okutema「料理する」
-i 使役 (causative suffix) okucumbya 「料理させる」 < okucumba
-u, -ibw (/j, w, s, z/の後ろで) 受動 (passive) okucumbwa 「料理される」 < okucumba「料理する」

okuliibwa 「食べられる」 < okulya「食べる」

-uːr -oːr 他動詞化 (transitive) okuhumbuura 「生き返らせる、蘇生させる(他動詞)」 < *okuhumba (not used) okuhomoora 「取り外す、切り離す」
-uːk -oːk 自動詞化 (intransitive) okuhumbuuka 「生き返る、蘇る(自動詞)」 < *okuhumba (not used) okuhomooka 「外れる、取れる」
-ur, -urr -or, -orr 反転他動詞化 (reversive transitive suffix) okuhabura 「誰かを正しい道に導く」 < okuhaba 「道に迷う」

okuzingurra 「もつれを解く」 < okuzinga 「巻く、もつれさせる」

okusoborra 「もつれを解く」 < okuzinga「巻く、もつれさせる」
-uk, -uruk -ok, -orok 反転自動詞化 (reversive intransitive suffix) okuhabuka 「道を誤った状態から戻る」 < okuhaba「道に迷う」

okuzinguruka 「もつれが解ける」 < okuzinga「巻く、もつれさせる」

okusoboroka 「もつれが解ける」 < okuzinga「巻く、もつれさせる」
-ik -ek 設置 (stative, positional transitive) okuhendekaa 「骨が折れる」 < okuhenda 「折る(他動詞)」
-an, -angan 相互 (associative) okutomeran(gan)a 「互いに衝突する」 < okutomera 「衝突する」
-ar 自動詞化 (intransitive) okusigara 「残る」 < okusiga 「残していく(他動詞)」
-am 位置自動詞化 (positional intransitive) okusitama 「しゃがむ」 < *okusita (not used)
-iriz -erez 強意 (insistent) okuhondereza 「どこへ行っても誰かについて行く」 < okuhonda 「ついて行く」
-iːriz -eːrez 反復 (repetitive) okusekeereza 「繰り返し笑う」 < okuseka 「笑う」
-aniz 反復 (repetitive) okulengesaniza 「繰り返し真似する」 < okulengesa 「真似する」
-irr -err 自発 (intensive) okwanguhirra 「非常に軽い/容易である」 < okwanguha 「軽い/容易である」

動詞の活用

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以下に、主語標識 n- 「私」と動詞語根 √-gend- 「行く」を用いたトーロ語の動詞活用例を示す。完了相接尾辞 -ir は中母音調和の適用を受け、かつ子音交替を引き起こす。

なお、SM は「主語標識(subject marker)」、RT は「語根(root)」を表す。

トーロ語動詞の活用[5]: xxv-xxix[19][4]
アスペクト ↘ 完結相(Completives) 非完結相(Incompletives)
テンス ↓ 遂行相(Performative) 完了相(Perfective) 回顧相(Retrospective) 習慣相(Habitual) 進行相(Progressive) 継続相(Continuative)
遠過去 (Remote past) 肯定 SM-ka-RT-a

nkagenda 「私は(一昨日以前に)行った」

SM-ka-ba SM-a-RT-a

nkaba nagenda 「私は(一昨日以前に)行っていた」

SM-ka-ba SM-RT-ir-e

nkaba ngenzire 「私は(一昨日以前に)すでに行っていた」

SM-a-RT-a-ga

nagendaga 「私はよく行っていた」

SM-ka-ba ni-SM-RT-a

nkaba ningenda 「私は(一昨日以前に)行っているところだった」

SM-ka-ba ni-SM-kya-RT-a

nkaba ninkyagenda 「私は(一昨日以前に)まだ行っているところだった」

否定 SM-ta-RT-e

ntagende 「私は(一昨日以前に)行かなかった」

SM-ka-ba SM-ta-ka-RT-ir-e

nkaba ntakagenzire 「私は(一昨日以前に)まだ行っていなかった」

SM-ka-ba SM-ta-(ka-)RT-ir-e

nkaba nta(ka)genzire 「私は(一昨日以前に)まだすでに行ってはいなかった」

ti-SM-a-RT-a-ga

tinagendaga 「私はよく行かなかった」

SM-ka-ba SM-ta-ku-RT-a

nkaba ntakugenda 「私は(一昨日以前に)行っているところではなかった」

SM-ka-ba SM-ta-kya-RT-a

nkaba ntakyagenda 「私は(一昨日以前に)まだ行っているところではなかった」

近過去 (Near past) 肯定 SM-RT-ir-e-ge

ngenzirege 「私は(今日/昨日)行った」

SM-ba-ir-e SM-a-RT-a

mbaire nagenda 「私は(今日/昨日)行っていた」

SM-ba-ir-e SM-RT-ir-e

mbaire ngenzire 「私は(今日/昨日)すでに行っていた」

SM-a-RT-a-ga

nagendaga 「私はよく行っていた」

SM-ba-ir-e ni-SM-RT-a

mbaire ningenda 「私は(今日/昨日)行っているところだった」

SM-ba-ir-e ni-SM-kya-RT-a

mbaire ninkyagenda 「私は(今日/昨日)まだ行っているところだった」

否定 ti-SM-RT-ir-e-ge

tingenzirege 「私は(今日/昨日)行かなかった」

SM-ba-ir-e SM-ta-ka-RT-ir-e

mbaire ntakagenzire 「私は(今日/昨日)まだ行っていなかった」

SM-ba-ir-e SM-ta-(ka-)RT-ir-e

mbaire nta(ka)genzire 「私は(今日/昨日)まだすでに行ってはいなかった」

ti-SM-a-RT-a-ga

tinagendaga 「私はよく行かなかった」

SM-ba-ir-e SM-ta-ku-RT-a

mbaire ntakugenda 「私は(今日/昨日)行っているところではなかった」

SM-ba-ir-e SM-ta-kya-RT-a

mbaire ntakyagenda 「私は(今日/昨日)まだ行っているところではなかった」

記念現在 (Memorial present) [20] 肯定 SM-a-RT-a

nagenda 「私は(ほんの少し前に)行った」

SM-a-ba SM-a-RT-a

naba nagenda 「私は(ほんの少し前に)行っていた」

SM-a-ba SM-RT-ir-e

naba ngenzire 「私は(ほんの少し前に)すでに行っていた」

SM-RT-a

ngenda 「私は行く」

SM-a-ba ni-SM-RT-a

naba ningenda 「私は(ほんの少し前に)行っているところだった」

SM-a-ba ni-SM-kya-RT-a

naba ninkyagenda 「私は(ほんの少し前に)まだ行っているところだった」

否定 ti-SM-a-RT-a

tinagenda 「私は(ほんの少し前に)行かなかった」

SM-a-ba SM-ta-ka-RT-ir-e

naba ntakagenzire 「私は(ほんの少し前には)まだ行っていなかった」

SM-a-ba SM-ta-(ka-)RT-ir-e

naba nta(ka)genzire 「私は(ほんの少し前には)まだすでに行ってはいなかった」

ti-SM-RT-a

tingenda 「私は行かない」

SM-a-ba SM-ta-ku-RT-a

naba ntakugenda 「私は(ほんの少し前には)行っているところではなかった」

SM-a-ba SM-ta-kya-RT-a

naba ntakyagenda 「私は(ほんの少し前には)まだ行っているところではなかった」

経験完了 (Experience perfective) 肯定 N/A SM-ra-RT-ir-e

ndagenzire 「私はこれまでのどこかの時点で行ったことがある」

N/A N/A N/A N/A
否定 ti-SM-ka-RT-a-ga

tinkagendaga 「私は一度も行ったことがない」

十分完了 (Sufficient perfective) 肯定 N/A SM-a-RT-ir-e

nagenzire 「私は十分に行った、私はもう十分行った」

N/A N/A N/A N/A
否定 ti-SM-RT-ir-e e-ki-ku-mar-a

tingenzire ekikumara 「私は十分には行っていない」

現在 (Present) 肯定 (ni-SM-RT-a)

(ningenda 「私は行っている」)

SM-a-RT-a

nagenda 「私はたった今行った」

SM-RT-ir-e

ngenzire 「私はすでに行った」

SM-RT-a

ngenda 「私は行く」

ni-SM-RT-a

ningenda 「私は行っている」

ni-SM-kya-RT-a

ninkyagenda 「私はまだ行っている」

否定 (ti-SM-(ru-)ku-RT-a)

(tin(du)kugenda 「私は行っていない」)

ti-SM-a-RT-a

tinagenda 「私はたった今行ったわけではない」

ti-SM-(ka-)RT-ir-e

tin(ka)genzire 「私はまだ行っていない」

ti-SM-RT-a

tingenda 「私は行かない」

ti-SM-(ru-)ku-RT-a

tin(du)kugenda 「私は行っていない」

ti-SM-kya-RT-a

tinkyagenda 「私はまだ行っていない」

近未来 (Near future) 肯定 SM-raa-RT-a

ndaagenda 「私は(今日または明日)行くだろう」

SM-raa-ba SM-a-RT-a

ndaaba nagenda 「私は(今日または明日までには)行っているだろう」

SM-raa-ba SM-RT-ir-e

ndaaba ngenzire 「私は(今日または明日までには)すでに行っているだろう」

SM-raa-RT-a-ga

ndaagendaga 「私はいつも行くだろう」

SM-raa-ba ni-SM-RT-a

ndaaba ningenda 「私は(今日または明日)行っているところだろう」

SM-raa-ba ni-SM-kya-RT-a

ndaaba ninkyagenda 「私は(今日または明日)まだ行っているところだろう」

否定 ti-SM-aa-RT-e

tinaagende 「私は(今日または明日)行かないだろう」

SM-daa-ba SM-ta-ka-RT-ir-e

ndaaba ntakagenzire 「私は(今日または明日までには)まだ行っていないだろう」

SM-raa-ba SM-ta-(ka-)RT-ir-e

ndaaba nta(ka)genzire 「私は(今日または明日までには)まだすでに行ってはいないだろう」

ti-SM-aa-RT-e-ge

tinaagendege 「私はいつも行くというわけではないだろう」

SM-raa-ba SM-ta-ku-RT-a

ndaaba ntakugenda 「私は(今日または明日)行っているところではないだろう」

SM-raa-ba SM-ta-kya-RT-a

ndaaba ntakyagenda 「私は(今日または明日)まだ行っているところではないだろう」

遠未来 (Remote future) 肯定 SM-ri-RT-a

ndigenda 「私は(明後日以降に)行くだろう」

SM-ri-ba SM-a-RT-a

ndiba nagenda 「私は(明後日以降までには)行っているだろう」

SM-ri-ba SM-RT-ir-e

ndiba ngenzire 「私は(明後日以降までには)すでに行っているだろう」

SM-raa-RT-a-ga

ndaagendaga 「私はいつも行くだろう」

SM-ri-ba ni-SM-RT-a

ndiba ningenda 「私は(明後日以降に)行っているところだろう」

SM-ri-ba ni-SM-kya-RT-a

ndiba ninkyagenda 「私は(明後日以降に)まだ行っているところだろう」

否定 ti-SM-ri-RT-a

tindigenda 「私は(明後日以降に)行かないだろう」

SM-ri-ba SM-ta-ka-RT-ir-e

ndiba ntakagenzire 「私は(明後日以降までには)まだ行っていないだろう」

SM-ri-ba SM-ta-(ka-)RT-ir-e

ndiba nta(ka)genzire 「私は(明後日以降までには)まだすでに行ってはいないだろう」

ti-SM-aa-RT-e-ge

tinaagendege 「私はいつも行くというわけではないだろう」

SM-ri-ba SM-ta-ku-RT-a

ndiba ntakugenda 「私は(明後日以降に)行っているところではないだろう」

SM-ri-ba SM-ta-kya-RT-a

ndiba ntakyagenda 「私は(明後日以降に)まだ行っているところではないだろう」

非現実ムード
命令法 (Imperative) RT-a

Genda! 「行け!」

禁止 (Prohibitive) 単数 o-ta-RT-a

Otagenda! 「行くな!」

複数 mu-ta-RT-a

Mutagenda! 「行くな!」

接続法 (Subjunctive) 肯定 SM-RT-e

ngende 「私は行くべきだ、私は行ってもよい」

否定 SM-ta-RT-a

ntagenda 「私は行くべきではない、私は行かないかもしれない」

接続法習慣 (Subjunctive habitual) 肯定 SM-RT-e-ge

ngendege 「私はいつも行くべきだ、私は行き続けるべきだ」

否定 SM-ta-RT-a-ga

ntagendaga 「私は行き続けるべきではない」

勧奨法 (Hortative) 肯定 ka SM-RT-e

ka ngende 「私を行かせてくれ」

否定 ka SM-ta-ku-RT-a

ka ntakugenda 「私を行かせないでくれ」

仮定法 (Hypothetical) 肯定 SM-aa-ku-RT-a

naakugenda 「私は行くことができる」

否定 ti-SM-aa-ku-RT-a

tinaakugenda 「私は行くことができない」

条件法 (Conditional) 肯定 SM-aa-ku-RT-ir-e

naakugenzire 「私は行っていただろう、私は行くだろう」

否定 ti-SM-aa-ku-RT-ir-e

tinaakugenzire 「私は行っていなかっただろう、私は行かないだろう」

挨拶 (Endamukya)[21]

[編集]

トーロ語の挨拶は、あいさつの対象が数(単数か複数か)によって異なる[22][23]。[15][16]

  • Oraire ota? = 「おはよう(単数)」(直訳:「あなたは夜をどのように過ごしましたか?」)
  • Muraire muta? = 「おはよう(複数)」(直訳:「あなたがたは夜をどのように過ごしましたか?」)
  • Osiibire ota? = 「こんにちは」(直訳:「あなたは昼をどのように過ごしましたか?」)
  • Musiibire muta? = 「こんにちは(複数)」(直訳:「あなたがたは昼をどのように過ごしましたか?」)
  • Oiriirwe ota? = 「こんばんは(単数)」(直訳:「あなたにとってどのように暗くなりましたか?」)
  • Mwiriirwe muta? = 「こんばんは(複数)」(直訳:「あなたがたにとってどのように暗くなりましたか?」)
  • Oraale kurungi! = 「おやすみなさい(単数)」(直訳:「あなたが夜をよく過ごしますように!」)
  • Muraale kurungi! = 「おやすみなさい(複数)」(直訳:「あなたがたが夜をよく過ごしますように!」)

テキスト例

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Buli muntu aina obugabe bwe habwe rundi omukitebe n’abandi kutwara omumaiso kandi n’okwekamba kulinda n’okuhikiriza eby’obugabe bw’abantu n’obusinge bwabo kwetwara harulengo rw’ihanga n’orw’ensi yoona.[24]

buli

every

mu-ntu

CL1-person

a-ina

3SG-have

o-bu-gabe

AUG-CL14-right

bw-e

CL14-3SG.POSS

habw-e

because.of-3SG.POSS

rundi

or

o-mu-ki-tebe

AUG.DEF-CL18.LOC-CL7-group

na=a-ba-ndi

and=AUG-CL2-other

ku-twar-a

CL15.INF-take-FV

o-mu-ma-iso

AUG.DEF-CL18.LOC-CL6-eye

kandi

and

na=o-kw-ekamb-a

and=AUG-CL15.INF-strive.for-FV

ku-lind-a

CL15.INF-protect-FV

na=o-ku-hikir-iz-a

and=AUG-CL15.INF-arrive-APPL\CAUS-FV

e-by-a=o-bu-gabe

AUG.DEF-CL-GEN=AUG-CL14-right

bw-a=a-ba-ntu

CL14-GEN=AUG-CL2.PL-person

na=o-bu-singe

and=AUG-CL14-peace

bw-abo

CL14-3PL.POSS

kw-e-twar-a

CL15.INF-REFL-take-FV

ha-ru-lengo

CL16.LOC-CL11-level

rw-a=i-hanga

CL11-GEN=CL5-nation

na=o-rw-a=e-n-si

and=AUG-CL11=AUG-CL9-earth

y-oona

CL9-all

buli mu-ntu a-ina o-bu-gabe bw-e habw-e rundi o-mu-ki-tebe na=a-ba-ndi ku-twar-a o-mu-ma-iso kandi na=o-kw-ekamb-a ku-lind-a na=o-ku-hikir-iz-a e-by-a=o-bu-gabe bw-a=a-ba-ntu na=o-bu-singe bw-abo kw-e-twar-a ha-ru-lengo rw-a=i-hanga na=o-rw-a=e-n-si y-oona

every CL1-person 3SG-have AUG-CL14-right CL14-3SG.POSS because.of-3SG.POSS or AUG.DEF-CL18.LOC-CL7-group and=AUG-CL2-other CL15.INF-take-FV AUG.DEF-CL18.LOC-CL6-eye and and=AUG-CL15.INF-strive.for-FV CL15.INF-protect-FV and=AUG-CL15.INF-arrive-APPL\CAUS-FV AUG.DEF-CL-GEN=AUG-CL14-right CL14-GEN=AUG-CL2.PL-person and=AUG-CL14-peace CL14-3PL.POSS CL15.INF-REFL-take-FV CL16.LOC-CL11-level CL11-GEN=CL5-nation and=AUG-CL11=AUG-CL9-earth CL9-all

すべての人は、その者自身によって、または他者との集団において、人権および基本的自由を国家的および国際的水準で推進し、その保護と実現のために努力する権利を有する。
(「個人、集団および社会の諸機関が、普遍的に承認された人権および基本的自由を促進し保護する権利と責任に関する宣言(人権擁護者宣言)」第1条)

すべての人は、その者自身によって、または他者との集団において、人権および基本的自由を国家的および国際的水準で推進し、その保護と実現のために努力する権利を有する。

(「個人、集団および社会の諸機関が、普遍的に承認された人権および基本的自由を促進し保護する権利と責任に関する宣言(人権擁護者宣言)」第1条)

脚注

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  1. ↑ “Tooro”. SIL (n.d.). 2014年2月23日閲覧。
  2. 1 2 Kaji, Shigeki (2009-03-01). "Tone and syntax in Rutooro, a toneless Bantu language of Western Uganda". Language Sciences. Data and Theory: Papers in Phonology in Celebration of Charles W. Kisseberth. 31 (2): 239–247. doi:10.1016/j.langsci.2008.12.006. ISSN 0388-0001.
  3. 1 2 3 4 5 Bickmore, Lee (2021-08-22). “Phonological and Morphological Influences on Vowel Hiatus Resolution in Rutooro” (英語). Stellenbosch Papers in Linguistics Plus 62: 2. doi:10.5842/62-0-900. ISSN 2224-3380.
  4. 1 2 Rubongoya, L.T. (2013). Katondogorozi y'Orunyoro-Rutooro n'Orungereza [Runyoro-Rutooro-English and English-Runyoro-Rutooro dictionary]. Kampala, Uganda: Modrug Publishers. ISBN 978-9970-9160-0-9
  5. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 Kaji, Shigeki (2007). A Rutooro Vocabulary. PanLex Project The Long Now Foundation. Research Institute for Languages and Cultures of Asia and Africa (ILCAA). ISBN 978-4-87297-890-2.
  6. ↑ 語根末のdがzになっているのは、後述の子音交替の結果による
  7. 1 2 3 4 5 Bickmore, Lee (2019). "Unaltered morphemes as phonological triggers and targets in Rutooro". Journal of African Languages and Linguistics. 40.
  8. ↑ Botne, Robert Dale Olson (2010). “Perfectives and perfects and pasts, oh my!: On the semantics of -ILE in Bantu”. Africana Linguistica 16 (1): 31–64. doi:10.3406/aflin.2010.987.
  9. ↑ 初頭母音がない場合は、ri- は li- [li-]で実現する
  10. 1 2 初頭母音がある場合、ei- は i- [iː-]で実現する
  11. 1 2 Kaji, Shigeki (2010-01-01). “A comparative study of tone of West Ugandan Bantu Languages, with particular focus on the tone loss in Tooro” (英語). ZAS Papers in Linguistics 53: 99–107. doi:10.21248/zaspil.53.2010.394. ISSN 1435-9588.
  12. ↑ 副詞的な場所名詞を形成する場合、ha- は初頭母音を伴うことがない。
  13. ↑ Isingoma, Bebwa (December 2012). “Triadic constructions in Rutooro - Chapter 3. Properties of prepositional phrase constructions”. ACAL Proceedings (Pp.149-160) (Cascadilla): 1.
  14. ↑ クラス17は生産性を失っている
  15. ↑ 初頭母音を伴って用いられる場合、18クラスは特定の名詞を表す。これに対し、初頭母音を伴わない場合は不特定の名詞を表す。 例: omutauni 「その町の中で、その町において」 mutauni 「ある町の中で、町で」
  16. ↑ Isingoma, Bebwa (December 2012). “Triadic constructions in Rutooro - Chapter 3. Properties of prepositional phrase constructions”. ACAL Proceedings (Pp.149-160) (Cascadilla): 1.
  17. ↑ nye は、na 「そして」、nka 「およそ」、ni 「~である」のような単音節語の後で任意に用いられる。ni nye 「それは私だ」のように用いられる。
  18. ↑ Isingoma, Bebwa (December 2017). "The Pragmatics of kandi: A Relevance-theoretic Account". Argumentum. 13: 176.
  19. 1 2 3 Muzale, Henry R.T. (1999) (英語). A reconstruction of the Proto-Rutara tense/aspect system. Canada: Ottawa : National Library of Canada = Bibliothèque nationale du Canada. ISBN 9780612362093
  20. ↑ この時制は、別の出来事の後に起こった過去の出来事を述べるためにも用いられる。この用法は「物語過去(narrative past)」と呼ばれることがある。
  21. ↑ Businge, Julian; Guma, Tracy Norah (2019-03-27) (English). Yega Orutooro: Learn Rutooro Language. Greatness University Publishers. ISBN 978-1-913164-94-2
  22. ↑ "Lesson 3". youtube.com. Kusemererwa Adyeri Emmanuel. Retrieved 15 June 2026.
  23. ↑ Businge, Julian; Norah Guma, Tracy (March 27, 2019). Yega Orutooro: Learn Rutooro Language. Greatness University Publishers. p. 10. ISBN 978-1913164942.
  24. ↑ The Human Rights Centre Uganda (1999). Kurangirra ha bugabe bw’abarwanirra obugabe bw’abantu okw’Amahanga Ageetiraine (UN)

関連項目

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Further reading

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外部リンク

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