ファイゲンバウム定数

ウィキペディアから、無料の百科事典

ファイゲンバウム定数(Feigenbaum constant)は、ミッチェル・ファイゲンバウムの名にちなんで名付けられた、2つの数学定数である。

両方とも分岐図の比に表れる。

1975年にファイゲンバウムにより発見された[1]。これらの数は、証明はされていないが、超越数であろうと考えられている[2]。

定義

次のような差分方程式のの変化による分岐において、

1つめのファイゲンバウム定数は、

2つめのファイゲンバウム定数は、

で与えられる[3]。上記の差分方程式では周期倍分岐が発生し、番目の周期倍分岐毎にの振る舞いは周期振動に変化する[3]。ここで、は番目の周期倍分岐点におけるの値、は周期振動における0に近い側の分岐の枝の幅。 の値によって、、の値は変化する[3]。

z = 2のとき

ロジスティック写像の分岐図
図中では

のときはファイゲンバウム定数は以下のような値に収束する[1]。

(オンライン整数列大辞典の数列 A006890)

(オンライン整数列大辞典の数列 A006891)

これは基となる差分方程式がロジスティック写像の場合に相当する。特に、単にファイゲンバウム定数と言えば、上記ののことを指す場合が多い[1]。

ファイゲンバウム定数は分岐図における分岐の間隔を意味する他、マンデルブロ集合における連続する2つの円の直径の正弦比を表す。

脚注

  1. 1 2 3 Weisstein, Eric W. “Feigenbaum Constant”. MathWorld. Wolfram Research. 2014年9月20日閲覧。
  2. ↑ Briggs, Keith (1997). Feigenbaum scaling in discrete dynamical systems (PDF) (PhD thesis). University of Melbourne.
  3. 1 2 3 Briggs, Keith (July 1991). “A Precise Calculation of the Feigenbaum Constants”. Mathematics of Computation (American Mathematical Society) 57 (195): 435–439. Bibcode: 1991MaCom..57..435B. doi:10.1090/S0025-5718-1991-1079009-6.

外部リンク