フィアメ・ナオミ・マタアファ

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尊敬する Afioga
フィアメ・ナオミ・マタアファ
議員
2024年、フィアメ・ナオミ・マタアファ
サモアの旗 第12代 サモア独立国首相
任期
2021年5月24日 – 2025年9月16日
国家元首トゥイマレアリッイファノ・ヴァアレトア・スアラウヴィ2世
代理官Tuala Iosefo Ponifasio
前任者トゥイラエパ・サイレレ・マリエレガオイ
後任者ラアウリ・レウアテア・シュミット(英語版)
FAST党(英語版)党首
任期
2021年3月9日 – 2025年1月15日
代理官ラアウリ・レウアテア・シュミット(英語版)
前任者ラアウリ・レウアテア・シュミット(英語版)
後任者ラアウリ・レウアテア・シュミット(英語版)
サモア副首相(英語版)
任期
2016年3月19日 – 2020年9月11日
首相トゥイラエパ・サイレレ・マリエレガオイ
前任者Fonotoe Pierre Lauofo
後任者Tuala Iosefo Ponifasio (2021年)
自然資源・環境大臣
任期
2021年6月3日 – 2021年10月20日
前任者Toeolesulusulu Cedric Schuster
後任者Toeolesulusulu Cedric Schuster
任期
2016年3月19日 – 2020年9月11日
首相トゥイラエパ・サイレレ・マリエレガオイ
前任者Faamoetauloa Ulaitino Faale Tumaalii
後任者トゥイラエパ・サイレレ・マリエレガオイ
人権保護党(英語版)副代表
任期
2016年3月6日 – 2020年9月11日
指導者トゥイラエパ・サイレレ・マリエレガオイ
前任者Fonotoe Pierre Lauofo
後任者Fonotoe Pierre Lauofo
サモア司法長官(英語版)
任期
2011年3月21日 – 2016年3月18日
首相トゥイラエパ・サイレレ・マリエレガオイ
前任者Unasa Mesi Galo
後任者Faaolesa Katopau Ainuu
女性・地域社会開発大臣
任期
2006年4月24日 – 2011年3月21日
首相トゥイラエパ・サイレレ・マリエレガオイ
前任者Tuala Ainiu Iusitino
後任者Tolofuaivalelei Falemoe Leiʻataua
サモア教育大臣
任期
1991年5月15日 – 2006年4月24日
首相トフィラウ・エティ・アレサナ(英語版)
トゥイラエパ・サイレレ・マリエレガオイ
後任者Toomata Alapati Poese
第17代 コモンウェルス会議議長(英語版)
就任
2024年10月25日
前任者Paul Kagame
Samoan議員
Lotofaga選出
就任
1985年2月22日
前任者Asiasiau Sausoo
個人情報
生誕ナオミ・マタアファ
Naomi Mataʻafa

(1957-04-29) 1957年4月29日(69歳)
西サモア・アピア(現在のサモア)
政党サモア統一党(英語版)(2025年–現在)
FAST党(英語版)(2021年–2025年)
協力政党人権保護党(英語版)(1985年–2020年)
無所属(2020年–2021年)
親マタアファ・ファウムイナ・ムリヌウ2世(英語版)(父)
Laulu Fetauimalemau Mataʻafa(母)
教育ヴィクトリア大学ウェリントン
2014年1月19日、サモアで開催された「Advancing Gender Justice Programme BRIDGE training workshop」でのフィアメ・ナオミ・マタアファ
2008年7月26日、サモアで開催された太平洋諸島のリーダーとアメリカ国務長官コンドリーザ・ライス(中央)との会合でのフィアメ・ナオミ・マタアファ(左端)

フィアメ・ナオミ・マタアファ(Afioga Fiamē Naomi Mataʻafa、1957年4月29日[1] -)は、サモアの政治家であり、2021年5月24日より同国初の女性首相(第12代)を務めている[2]。サモア初の首相であるマタアファ・ファウムイナ・ムリヌウ2世(英語版)の娘であり、同国初の女性閣僚および初の女性副首相としても知られている。

マタアファは、長年人権保護党(英語版)(HRPP)に所属し、1991年から2006年まで教育大臣、2006年から2011年まで女性・地域社会開発大臣、2011年から2016年まで司法長官を歴任。2016年から2020年までは副首相およびHRPP副代表を務めたが、2020年に物議を醸した土地・称号法案に反対して辞任。その後、2021年に新党・FAST党(英語版)を率いて総選挙に勝利し、首相に就任した。しかし、前首相トゥイラエパが権力譲渡を拒否したことで2021年サモア憲法危機が発生。最高裁の判決を経て、正式に首相に就任した。

2025年1月にFAST党内で対立が生じ、マタアファは党から除名されたが、これを違法として党籍を主張し続けている。同年5月27日に政府の予算案が議会で否決されたことを受け6月3日に議会を解散[3]。これに先立つ5月30日には総選挙を見据え、新党・サモア統一党(英語版)を結党した[4]ものの、総選挙では惨敗した[5]。

経歴

生い立ちと教育

フィアメ・ナオミ・マタアファは1957年4月29日、西サモア(現在のサモア)の首都アピアに生まれた。父はサモア初の首相であるマタアファ・ファウムイナ・ムリヌウ2世(英語版)、母は外交官であり政治家、教育者でもあったラウル・フェタウイマレマウ・マタアファである。母方の祖父Le Mamea Matatumua Ataは、サモア憲法の起草者の一人であった。サモアがニュージーランドから独立する5年前に生まれ、名門マタイ(首長)家系に育った。

11歳までアピアで育った後、ニュージーランドのウェリントンにあるSamuel Marsden Collegiate Schoolで学び、1976年にヴィクトリア大学ウェリントンに入学した[6]。しかし、1975年に父が死去し、1977年にマタイの称号「フィアメ」を継承するため一時帰国。多くの親族が称号を争う中、彼女は20歳の若さで称号を獲得し、1978年に正式に「フィアメ」となった。その後、ニュージーランドに戻り学業を続けたが、再度帰国して称号を防衛する必要があった。1979年に大学での学びを再開し、卒業した[7]。

政治キャリア

初期の政治活動

マタアファは1985年に人権保護党(英語版)(HRPP)に入党し、同年サモア立法議会のLotofaga選挙区から初当選した。母ラウルが同選挙区を代表していたが、引退に伴いマタアファが後継者として選ばれた。以降、彼女は毎回再選され、現在も議会で最も長く務める議員の一人である[8]。

1991年5月15日、トフィラウ・エティ・アレサナ(英語版)首相の下で教育大臣に任命され、サモア初の女性閣僚となった[9]。この役職を2006年まで務めた後、女性・地域社会開発大臣(2006年–2011年)、司法長官(2011年–2016年)を歴任した。

副首相時代(2016年–2020年)

2016年3月、マタアファはHRPPの副代表に選出され、同月19日にサモア初の女性副首相に就任した[10]。同時に自然資源・環境大臣にも任命された。2018年には「Women in Climate Change Initiative(WiCC)」を発足させ、そのパトロンとして環境問題への女性の関与を推進した[11]。

しかし、2020年9月、物議を醸した土地・称号法案に反対を表明したことで、首相トゥイラエパ・サイレレ・マリエレガオイから公に非難され、9月11日に副首相および閣僚職を辞任した[12]。辞任後、FAST党(英語版)への参加を打診されたが、議会任期を全うするために一旦断り、2021年1月に正式にFAST党に加入。3月9日に党首に選出された[13]。

2021年総選挙と憲法危機

2021年4月9日の総選挙で、マタアファはLotofaga選挙区から無投票で再選。FAST党は議席を獲得し、HRPPと25議席で並んだが、無所属議員Tuala Iosefo PonifasioがFASTに合流し、過半数を確保した。しかし、HRPP側が女性議員枠の追加を主張し、議席が26対26の同数に。最高裁の判決で追加議席が無効とされ、FASTが過半数を獲得したが、前首相トゥイラエパが権力譲渡を拒否し、2021年サモア憲法危機が発生した。

マタアファは2021年5月24日、議会庭園のテントで首相就任の宣誓を行ったが、トゥイラエパはこれを「反逆」と非難し、議事堂への入場を阻止。危機は7月23日、控訴院がマタアファの就任を合法と認める判決を下し、解決した[14]。トゥイラエパは7月26日に敗北を認め、マタアファはサモア初の女性首相として正式に政権を担った。

首相時代(2021年–現在)

国内政策

マタアファは2021年7月26日に政府庁舎に移り、政権運営を開始。外務大臣と自然資源・環境大臣を兼務し、2023年には観光大臣も担当した。2021年9月、982万タラの予算案を議会で可決させ、財政運営に着手した[15]。

2025年1月、FAST党内で対立が発生。農業大臣で党議長のLaʻauli Leuatea Polataivaoが刑事訴追を受け、辞任を拒否したため、マタアファは彼を解任。さらに他の3閣僚も解任したが、これに対しラアウリがマタアファと副首相を含む5閣僚を党から除名。マタアファは除名を違法として党籍を主張し続け、2月に不信任案を乗り切った[16]。

同年5月27日、政府予算案が賛成16票、反対34票で否決され、90日以内の総選挙が決定。マタアファは5月28日に議会解散を表明し、総選挙を見据えて5月30日に新党・サモア統一党(英語版)を設立した[17]。6月3日に議会を解散[3]。8月29日に執行された総選挙(英語版)では51議席中、暫定結果で3議席獲得にとどまる惨敗を喫した[5]。

外交政策

マタアファは気候変動への対応を重視し、太平洋諸島フォーラムを通じて小島嶼国の団結を訴えた。2022年、オーストラリアとの関係では、気候変動対策強化を求める立場を明確にし、新政権との協力関係を築いた[18]。

中国との関係では、前政権が計画していた中国資金の港湾建設を中止し、対中債務の増加を抑制。一方で、中国との良好な関係を維持しつつ、アメリカ合衆国とのバランスを重視した[19]。

受賞

2017年、Stars of Oceania Individual's Awardを受賞。2018年には南太平洋大学から名誉文学博士号を授与された。また、2017年に自然資源・環境大臣としてOcean Stewardship Awardを受賞し、サモアの海洋戦略推進が評価された[20]。2021年にはBBCの100人の女性に選出された[21]。

家族

マタアファはサモア初の首相マタアファ・ファウムイナ・ムリヌウ2世(英語版)の娘であり、母ラウル・フェタウイマレマウ・マタアファも政治家として活躍した。彼女はLotofagaの首長(Sa'o Faapito)であり、Mataʻafa家を代表する人物である。未婚で子供はいない。

出典

  1. ↑ “F.A.S.T. celebrates Fiame's birthday” [F.A.S.T.がフィアメの誕生日を祝う]. Samoa Observer (2021年5月1日). 2021年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月25日閲覧。
  2. ↑ “23年ぶりの新首相は女性 太平洋の島国で新政権発足” [A new prime minister after 23 years: A woman takes office in a Pacific island nation]. 朝日新聞. 2021年7月27日. 2022年4月17日閲覧.
  3. 1 2 “予算案否決で議会解散 サモア”. 時事通信社. 2025年6月3日. 2025年6月3日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2025年6月3日閲覧.
  4. ↑ “Failed budget vote ends Fiame Naomi Mata'afa's government and triggers early Samoan election” [予算案否決でフィアメ・ナオミ・マタアファ政権が終了、サモアで早期選挙へ]. オーストラリア放送協会. 2025年5月27日. 2025年5月28日閲覧.
  5. 1 2 “Samoa election provisional results show new PM almost certain as Fiame loses grip on power”. オーストラリア放送協会. 2025年9月1日. 2025年9月1日閲覧.
  6. ↑ Alexander Rheeney (2022年6月19日). “Fiame visits old school, Samuel Marsden Collegiate School” [フィアメ、母校サミュエル・マースデン・カレッジ学校を訪問]. Samoa Observer. 2022年6月20日閲覧。
  7. ↑ Ceridwen Spark; Jack Corbett (2020). “Fiamē Naomi Mata'afa: Samoa's first female Deputy Prime Minister [フィアメ・ナオミ・マタアファ:サモア初の女性副首相]”. Journal of Pacific History: 5. オリジナルの2021-05-20時点におけるアーカイブ。 2021年12月9日閲覧。.
  8. ↑ “Hon Afioga Fiame Naomi Mataʻafa” [尊敬するアフィオガ・フィアメ・ナオミ・マタアファ]. New Zealand Institute of International Affairs. 2021年1月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月11日閲覧。
  9. ↑ “First woman in Cabinet” [初の女性閣僚]. Canberra Times. 1991年5月16日. p. 7. 2021年5月20日時点のオリジナルよりアーカイブ. National Library of Australiaより2020年9月11日閲覧.
  10. ↑ “Samoa swears in first female deputy PM” [サモア、初の女性副首相を任命]. New Zealand Herald (2016年3月19日). 2017年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月11日閲覧。
  11. ↑ “Women in Climate Change Network launched” [気候変動における女性ネットワークがサモアで発足] (2018年1月30日). 2021年5月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月4日閲覧。
  12. ↑ Lanuola Tusani Tupufia - Ah Tong (2020年9月11日). “Deputy P.M. Fiame resigns from Cabinet” [副首相フィアメ、閣僚を辞任]. Samoa Observer. 2020年9月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月11日閲覧。
  13. ↑ “Fiame to lead Samoa's FAST Party” [フィアメ、サモアのFAST党を率いる]. RNZ (2021年3月9日). 2021年3月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月17日閲覧。
  14. ↑ Lanuola Tusani Tupufia - Ah Tong (2021年7月23日). “F.A.S.T. declared new Government as appeal upheld” [F.A.S.T.が新政府と宣言され、控訴が支持される]. Samoa Observer. 2021年7月23日閲覧。
  15. ↑ “Parliament passes $982 million budget” [議会、982万ドルの予算を可決]. Samoa Observer (2021年9月23日). 2021年9月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月23日閲覧。
  16. ↑ “Fiame commands majority, vote of no-confidence fails” [フィアメ、過半数を維持し不信任案を否決]. Samoa Observer. 2025年2月25日. 2025年2月25日閲覧.
  17. ↑ Matai'a Lanuola Tusani T - Ah Tong (2025年5月30日). “Fiame led Samoa Uniting Party registered” [フィアメ率いるSamoa Uniting Partyが登録]. Samoa Observer. 2025年5月30日閲覧。
  18. ↑ Lagi Keresoma (2022年5月23日). “Fiame acknowledges new Australian PM's stance on Climate Change” [フィアメ、新オーストラリア首相の気候変動への姿勢を評価]. Talamua Online. 2022年5月25日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2022年6月4日閲覧.
  19. ↑ Lucy Craymer (2022年5月26日). “New Samoan Government could shift relations with China, diluting Beijing's influence in the Pacific” [新サモア政府、中国との関係を見直し、北京の太平洋地域での影響力を薄める可能性]. Stuff. 2022年6月4日閲覧.
  20. ↑ “Ocean championships awarded” [海洋チャンピオンシップが授与される]. Samoa Observer (2017年9月7日). 2021年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月4日閲覧。
  21. ↑ “Two Pacific women in this years BBC 100 inspiring and influential women list” [今年のBBC 100人のインスピレーションを与える女性リストに2人の太平洋女性]. The Coconet. 2021年12月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月8日閲覧。