フランスの都市共同体

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フランスの都市共同体(Communauté urbaine)は、拠点となる大都市を中心に周囲の市町村が密接に結びつく、市町村間の協力形態の一つである。

フランスの市町村(コミューン)は、パリ、リヨンのような突出した大都市がある一方で、約36,000ある市町村の7割以上が人口1,000人に満たない状況である(そのうち1,000ほどの市町村は人口50人未満との指摘もある)。極小市町村の中には十分な行政体制が整備されていないところもあり、そのような現状下でのより効率的な行政のために、フランスでは市町村間の協力体制が複数ある。この「都市共同体」はそうした市町村の協力体制の中では最高位にあり、行政上のいくつかの権限のほか、税収や国の補助金などの独自の財源も持っている。

1966年12月31日の法によって、まずは4つの大都市(ボルドー、リール、リヨン、ストラスブール)を拠点に都市共同体が創設された。この時点での共同体の目的は、行政構造と現実の都市圏とのずれを取り繕うことにあった。その後、1999年7月12日の通称「シュヴェヌマン法(loi Chevènement)」は、新たな都市共同体の設立条件を次のように定めた(あくまでも新設の条件であり、既存の都市共同体はこの限りではない)。

  • その都市共同体が少なくとも50万人規模になること
  • 飛び地などを含まない形で5万人以上の人口を持つ都市が少なくとも一つあること


都市共同体の一覧

便宜上、都市共同体名の訳語は「中核都市名」+『都市共同体』で統一している(ル・クルーゾ=モンソー=レ=ミヌのみ、中核都市はル・クルーゾとモンソー=レ=ミーヌの2箇所)。原綴については後述を参照。

No 都市共同体名 総人口 市町村数創設年月日
1 リヨン都市共同体
(特別権を持つメトロポール・ド・リヨンへ移行)
1,167,532 55 1966年12月31日-2014年12月31日廃止
2 リール都市共同体
2015年1月1日よりメトロポール・ユーロペアンヌ・ド・リール
1,091,438 85 1966年12月31日
3 マルセイユ都市共同体
(2016年1月1日に特別権を有するメトロポールに移行予定)
981,769 18 2000年7月7日
4 ボルドー都市共同体
2015年1月1日よりボルドー・メトロポール
659,998 27 1966年12月31日
5 トゥールーズ都市共同体
2015年1月1日よりトゥールーズ・メトロポール
651,584 25 2008年12月24日
6 ナント・メトロポール都市共同体
2015年1月1日よりナント・メトロポール
554,478 24 2000年12月31日
7 ニース都市共同体
2011年12月31日よりメトロポール・ニース・コート・ダジュール
512,160 24 2008年12月29日-2011年12月31日廃止
8 ストラスブール都市共同体
2015年1月1日よりストラスブール・ユーロメトロポール
451,240 27 1966年12月31日
9 ナンシー都市共同体 258,268 20 1995年12月31日
10 ブレスト都市共同体
2015年1月1日よりブレスト・メトロポール
213,545 8 1973年5月24日
11 ダンケルク都市共同体 208,705 18 1968年10月21日
12 ル・マン都市共同体 188,665 9 1971年11月19日
13 ル・クルーゾ=モンソー=レ=ミヌ都市共同体 92,292 16 1970年1月13日
14 アラス都市共同体 89,451 24 1998年1月1日
15 シェルブール都市共同体 88,588 5 1970年10月2日
16 アランソン都市共同体 49,957 19 1996年12月31日

関連項目

フランス語版ウィキペディアにおける各都市共同体の記事。各記事には、それぞれの都市共同体に参加している市町村名もリストアップされている。