ブラック・ナイト・ソード
| ジャンル | ファンタジーアクション |
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| 対応機種 |
PlayStation 3 Xbox 360 |
| 開発元 | |
| 発売元 | デジタルリアリティ |
| プロデューサー |
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| ディレクター | 山崎廉 |
| デザイナー | 山崎廉 |
| シナリオ |
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| プログラマー | 山田巧 |
| 音楽 | 山岡晃 |
| 美術 | 倉島一幸 |
| 発売日 |
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| ゲームエンジン | Unreal Engine 3 |
『ブラック・ナイト・ソード』(BLACK KNIGHT SWORD)はグラスホッパー・マニファクチュアがハンガリーのゲーム会社デジタルリアリティと共同開発したアクションゲーム。日本では2013年1月10日にPlayStation StoreとXbox LIVE アーケードで配信された。
概要
ファンタジーの世界観で繰り広げられる2Dアクションゲーム。紙芝居や舞台演劇調の演出や、奇妙なデザインの敵、宝箱が電子レンジ、ショップの主は「単眼に唇が6つ」という異形であるなどの奇抜な世界観が特徴である[1]。
ストーリーラインとトーンはグラスホッパー・マニファクチュアが開発した『シャドウ・オブ・ザ・ダムド』(当初のタイトルは『クラヤミ』)の初期プロットに基いている[2]。音楽も『シャドウ・オブ・ザ・ダムド』同様に山岡晃が担当しており、山岡は「昔ながらの定番横スクロールアクションゲームへの回帰」「とても懐かしい雰囲気がある」と語っている[3]。発売元のデジタルリアリティは「モンティ・パイソンとチェコのアニメーションと日本の紙芝居を掛け合わせたような作品」と表現している[4]。
グラスホッパー・マニファクチュアとデジタルリアリティのコラボレーションとしては『Sine Mora』(シネ・モラ)に続く二作目となるが、『Sine Mora』はグラスホッパー・マニファクチュアがアート、サウンド関連を担当し、デジタルリアリティがメインの開発を担当していたのに対し、本作はグラスホッパー・マニファクチュアが開発を行い、デジタルリアリティはパブリッシングを担当した[5]。
ゲーム内容
プレイヤーは主人公「ブラックナイト」を操作し、剣の精「ブラックヘレボルス」と力を合わせ、悪の姫を倒すべく全5ステージを攻略していく。画面のレイアウトは左右に幕が描かれ、ゲーム中の木や建物は色鉛筆で描いたような手書き風のハリボテとなっている。また、ロード画面では下りた緞帳に観客の影が映るなど、上述したように紙芝居や舞台演劇風の演出が用いられている。加えてステージ中は本田博太郎によるナレーションが流れ、ストーリーや情景を抽象的に表現する。
主人公は剣による斬撃、2段ジャンプ、しゃがみ、回避といった基本アクションに加え、ブラックヘレボルスを飛ばせる。ブラックヘレボルスは攻撃、アイテムの回収、スイッチの起動が行えるが、放っている間は剣と二段ジャンプが使えなくなる。ゲームが進行すると新たなアクションを習得する。
敵を倒すと通貨に相当する心臓が手に入り、ショップで支払うことで回復や強化が行える。体力が尽きた場合はステージの各所にあるチェックポイントから再開となるが、本作は残機性も採用しており、残機が尽きてゲームオーバーとなった場合は強化や心臓が全てリセットされてステージの最初からやり直しとなる。つまり後の高難易度ステージに進むほどゲームオーバーのリスクが増大する。
オートセーブには対応していないが、代わりにいつでもマニュアルセーブ(=任意のデータを残しておく)が可能となっており、ロードすると最後に通過したチェックポイントから再開となる。残機を減らさないように、負けたらセーブした地点からやり直すという攻略法も可能[1]。
本編以外にも難易度を急上昇させた「アーケードモード」、アクションを駆使して問題を解くような形でステージをクリアしていく「チャレンジモード」が用意されている。
ストーリー
とある国にとある姫がいた。容姿こそ花のように可憐だが、その性格は残虐無比であり、暴挙の限りを尽くしていた。剣の精は姫を討つべく黒の騎士を呼び寄せることにした。
薄暗い部屋で首を吊り、ゆらゆらとニガヨモギ(ワームウッド)のように揺れる男、グラハム・ワームウッド。突如目覚めた彼がロープから逃れると、目の前には黒い鎧があり、その上に剣の精ブラックヘレボルスが佇んでいた。ブラックヘレボルスは剣へと姿を変え、グラハムが剣を抜くと鎧は彼を包み、グラハムはブラックナイトとなった。こうして黒の騎士と剣の精の物語は始まる。
数々の戦いを乗り越え、姫の元に辿り着いたブラックナイトは、絞首刑に処された自分自身を発見し、縄を切る。すると周囲は花で溢れ、姫が姿を現した。恐るべき力を持つ姫との戦いを制したブラックナイトだったが、倒れた姫は突如として白いブラックヘレボルスことホワイトヘレボルスに変貌。そして白の騎士ホワイトナイトを呼び出し、ブラックナイトは一閃の元に斬り伏せられてしまった。一周目では物語が突然ここで終わる。
二周目だと、ホワイトナイトの一撃をブラックナイトは回避し、同時にブラックヘレボルスとホワイトヘレボルスが戦い始める。剣を無くした二人の騎士は拳で殴り合い、その反動で地面が抜け、宇宙空間に舞台を移して最後の斬り合いが始まる。死闘の末にホワイトナイトは倒れ、戦いは終わった。悪の姫は討ち果たされ、役目を終えたブラックナイトはいつ始まるとも知れぬ次の物語までまた眠りに就く事となる。最初の部屋に帰ってきたブラックナイトからブラックヘレボルスは離れ、元の姿に戻ったグラハムがあの首吊り縄に手をかけたところで緞帳が降りてくる。「いつかは この野も枯れ果てて 知る人もなし ニガヨモギ」というナレーションと共に。
登場人物
主要人物
- ブラックナイト(Black Knight) / グラハム・ワームウッド(Grahame Wormwood)
- 本作の主人公。漆黒の鎧に身を包んだ騎士。ゲーム開始時はグラハムとして首を吊った状態で姿も弱々しいが、鎧を纏うことによって勇猛なブラックナイトへと変貌し、素早い動きと太刀筋で立ち塞がる敵を斬り伏せていく。
- ブラックヘレボルス(Black Hellebore)
- 少女の姿をした剣の精。剣へと姿を変え、ブラックナイトの力となる。第5幕の紙芝居によると、双子の片割れと生まれた時から喧嘩ばかりを繰り返してきた。死んで墓に入っても喧嘩が止まらず、見かねた神によって片割れ共々物語の世界に閉じ込められ、永遠に姉妹喧嘩を続ける存在になったという。
- ナレーション
- 声:本田博太郎(日本語) / マイケル・リース(英語) / ヴァンサン・トゥーレーヌ(フランス語) / エマヌエーレ・ベルゲーゼ(イタリア語) / マルクス・ミュラー(ドイツ語) / エンジェル・モラ(スペイン語)
- 本作の物語を紙芝居や舞台演劇のように観客に向けて語るナレーター。ボスに近付くと「用心なされ」と警告したり、ボスにとどめを刺す際に「さあ!今こそ攻撃を!」と促すなど、主人公であるブラックナイト自身に向けた言葉を送る場合もある。
ボスキャラクター
第1幕を除き、ステージ開始時にはステージボスのルーツを語る紙芝居が流れるが、いずれもブラックなテイストで描かれる[6]。
- ウルフズベイン(WolfsBane)
- 第2幕のボス。巨大な人面狼。紙芝居によると、ある狼が『赤ずきん』のように少女とその祖母を喰い殺し、猟師によって淡々と撃ち殺されたという。ウルフズベインの顔はその撃ち殺した猟師の顔である。
- バースワート(Birthwort)
- 第3幕のボス。人間の顔に白い羽が生えた怪物。戦闘は巨大鶏に乗ったシューティングゲーム形式で行う。紙芝居によると、臆病でいつも草の間から周囲を窺っていた鶏が農夫に捕まり、ライス入りチキンスープにされたという。バースワートはその農夫の顔に羽が生えたもの。
- スパイダーリリー(Spider Lily)
- 第4幕のボス。ガスマスクを付けた巨大蜘蛛。紙芝居によると、悪い魔物に囚われた姫を一匹の蜘蛛が救ったが、姫がその蜘蛛に礼をするべく城に連れ帰ると、何も知らない父王によって潰されてしまったという。腹部はその姫のような顔になっている。
- ホワイトヘレボルス(White Hellebore)
- 第5幕のボスで、本作の表向きのラストボス。美しくも悪逆非道を重ねる、白き姫。通常攻撃自体も激しいが、ブラックナイトを紙芝居に見立てて外側から攻撃するという方法も取る。敗れると正体を表し、真の姿はその名の通りブラックヘレボルスを白くしたもの。ブラックヘレボルスの双子の姉妹であり、人間であった時から果てしない喧嘩を続けている。
- ホワイトナイト(White Knight)
- 本作の真のラストボス。二周目のプレイで対決する。ホワイトヘレボルスが召喚した白い騎士で、ブラックナイトと対を成す存在。ブラックナイトと同じ攻撃方法を持ち、ホワイトヘレボルスによるスキルも使いこなす。
評価
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Metacriticの集計ではPS3版が66%、X360版が65%で「賛否両論、または平均的」の評価を受けた[20][21]。アートスタイル、音楽などによる演出面は全体的に称賛され、逆にゲームプレイ面は批判を受けた。
Eurogamerは本作の独特のスタイルが、数ある『魔界村』の模倣作から際立たせているとして美術関連を高く評価したが、一方でそれ以外は「型通り」として、「楽しめたが記憶には残らない」と結んでいる[9]。Meristationはゲームプレイ面も賞賛し、「期待通りの良作」「迷わず購入するべき」と高く評価した[22]が、他のレビュアーは難易度を槍玉に挙げて批判するものが多かった[7][8][15]。
4Gamer.netの特集ではトライ&エラーで攻略法を掴んでいく感覚を近年の3Dゲームではなく2Dゲームで味わえる点を挙げ、ファミコン時代を想起させる「難しくても繰り返し挑戦したくなる」アクションゲームだと評し、「前世紀のゴシックホラーを思わせる。怖いながらもどこか面白くてブラックな世界観に本田博太郎の超個性的なセリフ回しがマッチし,それを体験するだけでも価格以上の価値ある一本」と結んでいる[6]。
関連項目
脚注
出典
- 1 2 “ヘンテコな歩く頭が攻めてくる!! 不思議な世界観が魅力の『BLACK KNIGHT SWORD(ブラック・ナイト・ソード)』インプレッション”. ファミ通.com (2013年1月18日). 2026年10月7日閲覧。
- ↑ 『SUDA51 OFFICIAL COMPLETE BOOK GRASSHOPPER MANUFACTURE & HUMAN WORKS』ぴあ、2018年6月30日。ISBN 978-4-8356-3857-7。
- ↑ Yoon, Andrew (2011年8月17日). “Black Knight Sword announced for XBLA and PSN by Grasshopper Manufacture”. Shacknews. 2026年10月9日閲覧。
- ↑ Cork, Jeff (August 19, 2011). “Black Knight Sword (Preview): Grasshopper Brings Its Weirdness To DLGs”. ゲーム・インフォーマー 2026年10月7日閲覧。.
- ↑ “Wielding the Black Knight’s sword at PAX East”. XBLA FANS. 2026年10月9日閲覧。
- 1 2 “グラスホッパー・マニファクチュアが贈る「Black Knight Sword(ブラック・ナイト・ソード)」は,難しくても繰り返し挑戦したくなる現代の2Dアクションだった”. 4Gamer.net (2013年1月9日). 2026年10月22日閲覧。
- 1 2 Carter, Chris (2012年12月13日). “Review: Black Knight Sword (PS3)”. デストラクトイド. 2026年10月9日閲覧。
- 1 2 Patterson, Mollie L. (December 14, 2012). “EGM Review: Black Knight Sword (PS3)”. エレクトロニック・ゲーミング・マンスリー. オリジナルのMarch 7, 2018時点におけるアーカイブ。 2026年10月9日閲覧。.
- 1 2 Parkin, Simon (2013年1月3日). “Black Knight Sword review (Xbox 360)”. Eurogamer. 2026年10月9日閲覧。
- ↑ Bischoff, Daniel R. (2012年12月14日). “Black Knight Sword Review (PS3)”. Game Revolution. 2026年10月9日閲覧。
- ↑ Brown, Peter (2012年12月20日). “Black Knight Sword Review (PS3)”. GameSpot. 2026年10月9日閲覧。
- ↑ “Black Knight Sword - Review (PS3)”. GameTrailers (2013年1月4日). 2013年1月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年10月9日閲覧。
- ↑ Sanchez, David (2012年12月25日). “Review: Black Knight Sword is one of the prettiest games of the year but sadly nothing more (PS3)”. GameZone. 2013年2月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年10月9日閲覧。
- 1 2 Meunier, Nathan (2012年12月13日). “Black Knight Sword Review”. IGN. 2026年10月9日閲覧。
- 1 2 Mallory, Jordan (2012年12月14日). “Black Knight Sword review: All flash, no flesh”. Engadget (Joystiq). 2026年10月9日閲覧。
- ↑ Lewis, Cameron (November 2012). “Black Knight Sword review”. Official Xbox Magazine: 77. オリジナルのDecember 16, 2012時点におけるアーカイブ。 2026年10月9日閲覧。.
- ↑ Kollar, Philip (2013年1月8日). “Black Knight Sword review: angel of death (PS3)”. Polygon. 2026年10月9日閲覧。
- ↑ Wehner, Mike (2012年12月20日). “Black Knight Sword Review (PS3)”. The Escapist. 2017年11月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年10月9日閲覧。
- ↑ Hargreaves, Roger (December 14, 2012). “Black Knight Sword review - something completely different (X360)”. メトロ (イギリスの新聞). 2026年10月9日閲覧.
- 1 2 “Black Knight Sword for PlayStation 3 Reviews”. Metacritic. 2026年10月9日閲覧。
- 1 2 “Black Knight Sword for Xbox 360 Reviews”. Metacritic. 2026年10月9日閲覧。
- ↑ Taboada, Pablo González (2012年12月13日). “Black Knight Sword (360)” (Spanish). Meristation. 2018年6月4日閲覧。