定義
ベッセルの微分方程式は2階の線形微分方程式であるので、線形独立な2つの解が存在するはずである。しかしながら、解を議論する状況に応じて解の様々な表現が便利に使われている。代表的ないくつかの解の表現について以下で説明する。
超幾何級数との関係
- ベッセル関数は超幾何級数(超幾何関数ともいう)によって、以下のように表現することができる。

球ベッセル関数・球ノイマン関数
第1種及び第2種のベッセル関数から、球ベッセル関数(spherical Bessel functions)と球ノイマン関数(spherical Neumann functions)がそれぞれ以下のように定義される。


これらの関数は、球ベッセル微分方程式
![{\displaystyle {\frac {d^{2}y}{dx^{2}}}+{\frac {2}{x}}{\frac {dy}{dx}}+\left[1-{\frac {\alpha (\alpha +1)}{x^{2}}}\right]y=0}](https://wikimedia.org/api/rest_v1/media/math/render/svg/0dd52b8dbca43b9a94a4cdb7d2bebb90b56f7b9f)
に対する2つの線形独立な解を与えている。
量子力学における3次元自由粒子のシュレーディンガー方程式の動径方向の解のうち、正則なものは球ベッセル関数で表され、正則でないものは球ノイマン関数で表される。
また3次元井戸型ポテンシャルのシュレディンガー方程式における、ポテンシャル内部の動径方向の解のうち、原点で発散しないものは球ベッセル関数で表され、原点で発散するものは球ノイマン関数で表される。
球ハンケル関数
- 球ベッセル微分方程式に対する線形独立な2つの解を与える表式には、球ハンケル関数hα(1)(x) と hα(2)(x)があり、定義式は以下の通り。


ここで、
は虚数単位である。
また、非負の整数 n について:

は、実数xに関して
の複素共役となる。
量子力学では、3次元井戸型ポテンシャルのシュレディンガー方程式における、ポテンシャル外部の動径方向の解は、球ハンケル関数で表される。第一種球ハンケル関数は外向き、第二種球ハンケル関数は内向きを表す。
変形球ベッセル関数
第1種及び第2種の変形ベッセル関数から、変形球ベッセル関数(英:modified spherical Bessel functions)が以下のように定義される。


これらの関数は、変形球ベッセル微分方程式

に対する2つの線形独立な解を与えている。
変形球ベッセル関数には以下の性質がある。

ここで、n は正の整数またはゼロ。
積分表示
Bessel の積分表示[2]

Hansen の積分表示[2]

Poisson の積分表示[2]

Schläfli の積分表示[3]

Schafheitlin の積分表示[4] ただし複号は上が
, 下が 
![{\displaystyle {\frac {{\sqrt {\pi }}\Gamma (\nu +1/2)}{z^{\nu }}}H_{\nu }^{(\iota )}(z)=\mp 2^{\nu +1}i\int _{0}^{\pi /2}\exp \left\{\pm i\left[z-\left(\nu -{\frac {1}{2}}\right)\theta \right]-2z\cot \theta \right\}\,\cos ^{\nu -1/2}\theta \,\mathrm {cosec} ^{2\nu +1}\theta \,d\theta \ \ [\mathrm {Re} (\nu )>-{\frac {1}{2}},\ \mathrm {Re} (z)>0]}](https://wikimedia.org/api/rest_v1/media/math/render/svg/d9ff46890d9162f3ac92016f6f35258fcbe20c07)
Heine の積分表示[4] ただし複号は上が
, 下が 
![{\displaystyle H_{\nu }^{(\iota )}(z)={\frac {\mp 2ie^{\mp \nu \pi i/2}}{\pi }}\int _{0}^{\infty }e^{\pm iz\cosh t}\cosh \nu t\,dt\ \ [|\mathrm {Re} (\nu )|<1,\pm \ \mathrm {Im} (z)>0]}](https://wikimedia.org/api/rest_v1/media/math/render/svg/78d4f8e3c2a3471aa0c4228fde04dbf085f2ce26)
Whittaker の積分表示[5] ここに
はルジャンドル多項式

漸近展開
のときベッセル関数は以下の漸近形を持つ[6]。







