マシュー・カチャック

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マシュー・カチャック
カルガリー・フレームスでのカチャック
(2021年)
本名 マシュー・ブレンダン・カチャック
原語名 Matthew Brendan Tkachuk
生誕 (1997-12-11) 1997年12月11日(28歳)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
アリゾナ州スコッツデール
身長 6 ft 2 in (1.88 m)
体重 210 lb (95 kg; 15 st 0 lb)
ポジション ウイング
シュート 左打ち
所属チーム フロリダ・パンサーズ
過去所属 カルガリー・フレームス
代表 アメリカ合衆国
NHLドラフト 1巡目 / 全体6位(2016年)
カルガリー・フレームス
プロ選手期間 2016年 – 現在
獲得メダル
男子アイスホッケー
 アメリカ合衆国
オリンピック
金メダル - 1位2026 ミラノ・コルティナ
U20世界選手権
銅メダル - 3位2016 フィンランド
U18世界選手権
金メダル - 1位2015 スイス

マシュー・カチャック(英語: Matthew Tkachuk, 英語発音: [kəˈtʃʌk][1] kuh-CHUHK[2], 1997年12月11日 - )は、アメリカ合衆国アリゾナ州スコッツデール出身のプロアイスホッケー選手。NHLのフロリダ・パンサーズに所属している。ポジションはウイング。父は元NHL選手のキース・カチャック(英語版)。弟のブレイディ・カチャック(英語版)もNHL選手。

経歴

生い立ち

1996年に元NHL選手のキース・カチャック(英語版)の長男として、父がフェニックス・コヨーテズに所属していた際にアリゾナ州スコッツデールで生まれる。幼少期は父が当時所属していたフェニックス・コヨーテズのベンチから、父やチームメイトの練習を間近で見て育った[3]。また、父は遠方で試合、母は用事で手が離せない際はコヨーテズが当時使用していたアリーナに連れていかれ、アリーナの用具係に子守役として面倒を見てもらっていた[4]。

3歳の頃に父がセントルイス・ブルースへ移籍したため、家族でセントルイスへ移住。弟のブレイディ(英語版)と共に父の練習にたびたび同行し、父が出場したNHLオールスターゲームや2006年のトリノオリンピックも現地観戦した[5]。父がブルースの若手選手の面倒を見ていたため、ブルースの選手たちと共に暮らしていた時期もあった[6]。

小・中・高と通ったプレパラトリースクールでは、後のNBA選手ジェイソン・テイタムとクラスメイトだった[7]。

ブルースの下部チームでホッケーの練習を積んだ後に、アメリカ代表の育成プログラムに参加した[8]。

ジュニア

2013年のOHL(英語版)ドラフトにて全体64位でロンドン・ナイツ(英語版)から指名された[9]。指名されてから2年間は入団せず、アメリカ代表の育成プログラムでプレーしていた[10]。

2015-16シーズンからナイツに合流し、予定していたノートルダム大学への進学を取りやめた[10]。このシーズンは107ポイント(30ゴール、77アシスト)を記録し、メモリアルカップの決勝では優勝を決めるゴールを記録した[10]。

カルガリー・フレームス

2016年のNHLドラフトにて全体6位でカルガリー・フレームスから指名され、その後ルーキー契約を結んだ[11]。

2016-17シーズン、バッファロー・セイバーズ戦でNHL初ゴールを記録した。2017年3月20日のロサンゼルス・キングス戦で相手選手の顔面に肘打ちをして2試合の出場停止処分を受けた[12]。このシーズンは48ポイント(13ゴール、35アシスト)を記録し、カルダー記念賞の投票では7位だった[13]。

2017-18シーズン、2017年11月15日のデトロイト・レッドウィングス戦で乱闘を起こしたとして1試合の出場停止処分を受けた[14]。 12月7日のトロント・メープルリーフス戦では相手選手をスティックで攻撃し、再び出場停止処分を受けた[15]。2018年3月11日のニューヨーク・アイランダース戦で負傷し、シーズン残りの試合を欠場した[16]。

2018-19シーズンより、オルタネイト・キャプテンに就任した[17]。このシーズンは77ポイント(34ゴール、43アシスト)を記録。また、2016年のNHLドラフトで指名された選手の中では最速で通算100アシストに到達した[18]。

2019-20シーズン開幕前に、フレームスと3年総額2,100万ドルで再契約した[19]。

2021-22シーズン、2022年4月19日のナッシュビル・プレデターズ戦でシーズン99ポイントを記録し、父キースのキャリアハイ(98ポイント)を上回った。2日後のダラス・スターズ戦で自身初となるシーズン100ポイントに到達した[20]。チームはカチャックを中心に球団最多タイ記録となる50勝を挙げ、地区優勝した[21]。プレーオフでは優勝候補と評され、1回戦でスターズに4勝3敗で勝利したが、2回戦でエドモントン・オイラーズに1勝4敗で敗れた[22]。

2021-22シーズン終了後、チームメイトで主力選手だったジョニー・ゴードロー(英語版)がFAでコロンバス・ブルージャケッツへ移籍[23]。カチャックもフレームスとの契約延長に至らず、移籍が濃厚とされた[24]。2022年7月20日には、カチャックがフレームスに対し長期契約を結ぶ意思がない旨を伝えていたことが報じられた[25]。

フロリダ・パンサーズ

2022年7月22日にジョナサン・フーバドー(英語版)、マッケンジー・ウィーガー(英語版)、コール・シュウィンド(英語版)、2025年のドラフト1巡目指名権とのトレードでフロリダ・パンサーズへ移籍し、直後にパンサーズと8年総額7,600万ドルの契約延長に合意した[26]。

2022-23シーズンのオールスターゲームでは4ゴール、3アシストを記録し、MVPを受賞した[27]。シーズン全体では109ポイント(40ゴール、69アシスト)を記録し、ハート記念賞のファイナリストに選出された。プレーオフではスタンレー・カップ・ファイナルに進出したが、ベガス・ゴールデンナイツに敗れ優勝を逃した[28]。

カチャックは2023–24シーズンのオルタネイト・キャプテンに任命され、彼はパンサーズを2年連続でスタンレーカップ決勝に導き、エドモントン・オイラーズを7試合で破り、パンサーズ史上初のスタンレーカップ優勝をもたらした。[29]

2024–25シーズン、カチャックは、2025年2月の4ネーションズ・フェイスオフに出場中に、内転筋断裂とスポーツヘルニアを患い、レギュラーシーズンの残り9週間を欠場したが、4月22日のプレーオフ開幕に復帰し、ポストシーズンの全23試合に出場、チームトップの23ポイント(8ゴール、15アシスト)を獲得し、パンサーズは3年連続でスタンレーカップ決勝に進出、2年連続でスタンレーカップを獲得した。[30]

代表歴

カチャック2015年のアイスホッケーU18世界選手権に出場し、7試合で大会最多の10アシストを記録し、アメリカU-18代表を金メダル獲得に導いた。

2016年のアイスホッケーU20世界選手権では11ポイントを挙げ、アメリカはスウェーデンを破り銅メダルを獲得した。[31]

2025年2月に行われた4ネーションズ・フェイスオフでアメリカ代表のオルタネイト・キャプテンに指名された。第2戦のフィンランド戦で2ゴール1アシストを記録し、試合のファーストスター(MVP)に選出された。[32]

2025年6月16日、彼は2026年ミラノ・コルティナオリンピックのアイスホッケー競技のアメリカ代表予備メンバー6名に選出され、チャーリー・マカヴォイと共にチームのオルタネイト・キャプテンに任命された。[33]最終的にアメリカ代表はカナダを2-1で破り、1980年ミラクル・オン・アイス以来46年間ぶりの金メダル獲得となった。[34]

家族

ウクライナとアイルランドの血を引いている[35]。

父のキース(英語版)は元NHL選手。弟のブレイディ(英語版)もNHL選手で、現在はオタワ・セネターズに所属している。この他に元NHL選手で、現在はニュージャージー・デビルスでGMを務めるトム・フィッツジェラルド(英語版)など、多くのNHL選手と親戚関係にある[36]。

詳細情報

賞歴

背番号

  • 19(2016年 - )

脚注

  1. ↑ 「Tkachuk」ウィクショナリー英語版 2026年8月9日閲覧
  2. ↑ 「2025-26 NHL PRONUNCIATION GUIDE」2026年8月9日閲覧
  3. ↑ “Tkachuks go miles for Matthew, star siblings | NHL.com” (英語). www.nhl.com (2023年10月12日). 2023年10月12日閲覧。
  4. ↑ Morgan, Craig. “Diaper dandy: Coyotes equipment manager babysat Flames star Matthew Tkachuk” (英語). The Athletic. 2023年10月12日閲覧。
  5. ↑ “Sportsnet.ca: News, Scores and Live Streaming” (英語). Sportsnet.ca. 2023年10月12日閲覧。
  6. ↑ “My Top 5 | Matthew Tkachuk” (英語). www.nhlpa.com. 2023年10月12日閲覧。
  7. ↑ Rasmussen, Karl (2023年5月27日). “Celtics’ Jayson Tatum, Panthers’ Matthew Tkachuk Were Once High School Classmates” (英語). Sports Illustrated. 2023年10月12日閲覧。
  8. ↑ Watson, Ronald C.; D, Clarke; Sproule, James R. (1996-04). “Checking From Behind in Ice Hockey”. Clinical Journal of Sport Medicine 6 (2): 108–111. doi:10.1097/00042752-199604000-00008. ISSN 1050-642X.
  9. ↑ “Draft Profile: Matt Tkachuk – The Draft Analyst” (英語). 2023年10月12日閲覧。
  10. 1 2 3 “Keith Tkachuk's son Matthew commits to London Knights. Here's why that's big news”. The Hockey News (英語). 2023年10月12日閲覧.
  11. ↑ “Calgary Flames wrap up prospect camp; sign 1st round pick Matthew Tkachuk | Globalnews.ca” (英語). Global News. 2023年10月12日閲覧。
  12. ↑ “Matthew Tkachuk of Flames suspended two games | NHL.com” (英語). www.nhl.com (2023年10月12日). 2023年10月12日閲覧。
  13. ↑ “Matthew Tkachuk Stats And News” (英語). www.nhl.com. 2023年10月12日閲覧。
  14. ↑ “Tkachuk suspended one game for actions in Flames game against Red Wings | NHL.com” (英語). www.nhl.com (2023年10月12日). 2023年10月12日閲覧。
  15. ↑ “Flames’ Matthew Tkachuk suspended one game for spearing” (英語). www.sportsnet.ca. 2023年10月12日閲覧。
  16. ↑ “Tkachuk, Brodie likely out for remainder of Flames season | NHL.com” (英語). www.nhl.com (2023年10月12日). 2023年10月12日閲覧。
  17. ↑ “BACKLUND, TKACHUK NAMED ALTERNATE CAPTAINS | Calgary Flames” (英語). www.nhl.com (2023年10月11日). 2023年10月12日閲覧。
  18. ↑ “5 things we learned in the NHL: Flames’ Gaudreau, Tkachuk make history” (英語). www.sportsnet.ca. 2023年10月12日閲覧。
  19. ↑ “FLAMES RE-SIGN MATTHEW TKACHUK | Calgary Flames” (英語). www.nhl.com (2023年10月11日). 2023年10月12日閲覧。
  20. ↑ “Stars 2-4 Flames (Apr 21, 2022) Game Recap” (英語). ESPN. 2023年10月12日閲覧。
  21. ↑ Goldman, Dom Luszczyszyn and Shayna. “2022 NHL playoff preview: Flames vs. Stars” (英語). The Athletic. 2023年10月12日閲覧。
  22. ↑ “Oilers' stars shine bright — and extinguish Flames in the process” (英語). Sportsnet.ca. 2023年10月12日閲覧。
  23. ↑ LeBrun, Pierre. “LeBrun rumblings: How did Johnny Gaudreau end up with the Columbus Blue Jackets?” (英語). The Athletic. 2023年10月12日閲覧。
  24. ↑ Salvian, Jeremy Rutherford and Hailey. “What we're hearing about Matthew Tkachuk's future in Calgary” (英語). The Athletic. 2023年10月12日閲覧。
  25. ↑ Salvian, Jeremy Rutherford and Hailey. “Tkachuk tells Flames he won't re-sign: Sources” (英語). The Athletic. 2023年10月12日閲覧。
  26. ↑ “Flames trade Tkachuk to Panthers for monster haul headlined by Huberdeau” (英語). Sportsnet.ca. 2023年10月12日閲覧。
  27. ↑ “Atlantic beats Central to win NHL All-Star Game, Matthew Tkachuk named MVP” (英語). www.sportsnet.ca. 2023年10月12日閲覧。
  28. ↑ “'HE DID IT AGAIN': Hockey world amazed by yet another late Matthew Tkachuk goal” (英語). Sportsnet.ca. 2023年10月12日閲覧。
  29. ↑ 「」FloridaPanthers.com
  30. ↑ 「How Stanley Cup champion Florida Panthers were built」David Satriano 2025年6月18日
  31. ↑ 「2016 WJC | U.S. National Junior Team Statistics」USA Hockey
  32. ↑ 「Tkachuk brothers help U.S. charge past Finland in 4 Nations Face-Off」Dan Rosen / NHL.com Senior Writer February 14, 2025 2026年7月2日閲覧
  33. ↑ 「Matthews named captain, 'extremely honored' to play for Team USA at Olympics」Nicholas J. Cotsonika 2026年2月9日
  34. ↑ 「final」IIHF
  35. ↑ Redmond |, Lisa (2013年10月25日). “Lowell court officer: ‘I can honestly say I’ve loved this job’” (英語). Lowell Sun. 2023年10月12日閲覧。
  36. ↑ McKenzie, Julian. “The story of how the Matthew Tkachuk-Jonathan Huberdeau sign-and-trade was completed” (英語). The Athletic. 2023年10月12日閲覧。

関連項目

外部リンク

受賞や功績