マネマネにちにち

ウィキペディアから、無料の百科事典
マネマネにちにち
漫画
作者 山本崇一朗
出版社 小学館
掲載誌 ゲッサン
レーベル ゲッサン少年サンデーコミックス
発表号 2024年8月号 -
発表期間 2024年7月12日 -
巻数 既刊4巻(2026年9月現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

『マネマネにちにち』は、山本崇一朗による日本の漫画作品[1]。小学館が刊行する漫画雑誌『ゲッサン』において2024年7月から連載中[2]。

2025年3月から、高橋李依・中村カンナ・夏吉ゆうこの3名が出演するボイスコミック全4話がYouTubeで配信されている[1]。

あらすじ

坂松高校の硬式野球部に、3人の女子生徒が1年生マネージャーとして入部する[3]。野球には詳しくないがモテたいという理由で入部した渚茜、見た目はギャルだが純粋に野球が大好きな一ノ瀬かりな、入部当時に野球部員の彼氏がいた姫宮ユキという、動機も性格も異なる3人である[3]。彼女たちは、ボール磨きやおにぎり作り、ドリンクの用意、部室の掃除といった日々の業務をこなしていく。マイペースな渚が周囲を振り回し、恋愛経験が豊富な姫宮の発言に純情な一ノ瀬が照れたりしながら、3人はグラウンド脇でテスト勉強を共にするなどして親交を深めていく[3]。彼女たちは部活動や遊びに全力で取り組み、日々の生活を楽しんでいく[3]。

登場人物

野球部

渚 茜(なぎさ あかね)
硬式野球部に所属する高校1年生の女子マネージャー[3]。「モテたい」という下心から入部したため野球の知識はほとんどない[3]。自己評価が高く「天然」な性格で、前髪で半分隠れた額が特徴である[3]。同じマネージャーの一ノ瀬かりなや姫宮ユキを巻き込んで奔放に行動するが、風変わりな一面を見せつつもマネージャーとしての仕事はしっかりとこなす[3]。1年2組。兄がいる。
一ノ瀬 かりな(いちのせ かりな)
硬式野球部に所属する高校1年生の女子マネージャー[3]。中学生の頃から派手なギャルの外見をしており、容姿やスタイルが良く広い額を持つ[3]。外見に反して純粋に野球が大好きで詳しく、言動もしっかりしており他人に気を使いすぎる傾向がある[3]。押しに弱い性格で、茜からはギャルがまともなことで魅力が5割増しになっていると言われている[3]。恋愛の話には疎く、姫宮に「ドキドキ」させられることが多い[3]。成績は実は上位。1年3組。誕生日は8月22日。
姫宮 ユキ(ひめみや ユキ)
硬式野球部に所属する高校1年生の女子マネージャー[3]。「ぱっつん前髪」と小動物のような容姿が特徴[3]。異性関係において大人びており、頻繁に恋人が入れ替わっている[3]。ときおり、本気か嘘か分からないような、いかがわしく衝撃的な発言をして周囲を驚かせる[3]。ひとりっ子。
烏丸 太一(からすま たいち)[4]
硬式野球部に所属する高校生1年生の男子[3]。茜の幼馴染であり、生真面目で硬派な性格をしている[3]。日頃から茜のことを気に掛けている[3](好意を持っており、渚以外の野球部員にはバレバレ)。1年2組。
八神(やがみ)幸四郎
野球部のキャプテン。高校2年生。 自他に厳しく、部員に檄を飛ばす。
柴田(しばた)凪
密かにかりなに気がある。高校1年生。
下原(しもはら)
姫宮の今彼。高校1年生。ポジションはピッチャー。
林(はやし)
タイミングがよいのか悪いのか、マネージャーらの色々を目撃して誤解する。1年3組。
草薙(くさなぎ)計
姫宮の元彼。草薙がいるので姫宮はマネージャーとなった。高校1年生。ポジションはキャッチャー。
遠藤(えんどう)隆光
高校1年生。茜にバリカンで丸坊主にされてから、ずっと丸坊主のまま。1年2組。
田辺先生
顧問の女子教師。野球がわからないのに顧問を引継ぎ、いつもやる気がなさそうに見える。

その他

百田(ももた)・ 朝比奈(あさひな)
かりなと同じ1年3組のクラスメイト。中学生からかりなと仲が良く、マネージャーらに対抗意識を持つ。百田は小柄で朝比奈は大柄。百田は園芸部員。
一ノ瀬 蓮(いちのせ れん)
かりなの弟。中学3年生。世話好きなかりなのせいで、友達にはシスコン扱いされている。
双葉(ふたば)
水泳部員。1年2組。

制作背景

原作者の山本崇一朗は、本作の制作にあたり、これまで登場人物に焦点を当てたラブコメディを描いてきた経験から、視点を少し引いた形で部活動という枠組みの中でコメディを描きたいという思いがあったと明かしている[5]。そうした構想を練る中で人を応援する女の子の姿に魅力を感じたことが、マネージャーを題材とした作品へとつながったと山本は振り返っている[5]。また、視点を引いた作風にするという当初の方針に沿って、心象モノローグをできるだけ排し、読者がのぞき見するような感覚で読み進められるよう意識して描いているとも語っている[5]。

作風

高校野球の硬式野球部マネージャーを中心とし、グラウンドサイドにある女子高校生たちの日常を描く青春コメディである[5]。タイトルの「マネマネにちにち」には、「どんな日もかけがえのない一日である」という意味を持つ"日日是好日"の精神が込められている[3]。テーマ自体は野球とマネージャーという王道ながら、各キャラクターは定番の設定からわずかずつ外れている[6]。渚茜は野球の知識に乏しく、ギャルキャラの一ノ瀬かりなは逆に野球に精通しており、おっとりとした雰囲気の姫宮ユキは早くも第2話で彼氏が登場するなど、その造形はそれぞれ一様ではない[6]。また、女子マネージャーたちの日常会話の中には、高校生らしい「ちょいエロ」な話題がリアルな言葉遣いで自然に織り交ぜられている[6]。表現面については、見開きページにおいてコマ枠線の太さを意図的に使い分けることでキャラクターが飛び出すコマとそうでないコマを描き分けており、気軽に読める一方で読み込むほどその精度が伝わる構造になっている[6]。

反響・評価

2025年3月にXへ本作を投稿した際には、8万件を超えるいいねが寄せられたほか、学生時代に戻って青春をやり直したいといった感想や、思わず引き込まれたといった声が読者から上がった[5]。同年に開催された「次にくるマンガ大賞」では、コミックス部門で19位に選出された[7]。

2025年3月に発売された単行本第1巻の価格(税込935円)が、同誌の他作品の標準的な価格帯よりも高く設定されていたことから、SNS上では「値段が高い」といった声が上がった[8]。これに対し、担当編集者のITがX上で価格設定の経緯を説明するポストを投稿した[8]。ポストでは、作品の魅力を際立たせるために4色刷りのカラーページを多く増やす必要があったことなどのコスト面事情が明かされ、読者へ理解を求めた[8]。この担当編集者自らによる発信は「異例の釈明」としてメディアで報じられたほか、SNS上でも概ね好評をもって受け止められた[8]。

書誌情報

  • 山本崇一朗『マネマネにちにち』小学館〈ゲッサン少年サンデーコミックス〉、既刊4巻(2026年9月11日現在)
    1. 2025年3月12日発売[書誌 1]、ISBN 978-4-09-853899-7
    2. 2025年9月11日発売[書誌 2]、ISBN 978-4-09-854256-7
    3. 2026年3月12日発売[書誌 3]、ISBN 978-4-09-854482-0
    4. 2026年9月11日発売[書誌 4]、ISBN 978-4-09-854820-0

脚注

出典

  1. 1 2 コミックナタリー編集部「「マネマネにちにち」1巻 高橋李依ら山本崇一朗作品でヒロインを演じた声優陣が集結」『コミックナタリー』ナターシャ、2025年3月12日。2026年7月19日閲覧。
  2. ↑ コミックナタリー編集部「「からかい上手の高木さん」山本崇一朗のゲッサン新連載は野球部マネ3人の日常」『コミックナタリー』ナターシャ、2024年7月12日。2026年7月19日閲覧。
  3. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 古林恭「『からかい上手の高木さん』山本崇一朗の最新作『マネマネにちにち』ってどんな話? 野球部マネージャー3人の日常と、時々ラブコメがかわいすぎる【書評】」『ダ・ヴィンチWeb』KADOKAWA、2026年6月20日。2026年7月19日閲覧。
  4. ↑ 第1巻 (2025), p. 64.
  5. 1 2 3 4 5 山本崇一朗(インタビュー)「野球部の女子マネージャー3人が繰り広げるトークは青春の塊…「みんな可愛い!」と大反響【漫画】」『WEBザテレビジョン』、KADOKAWA、2025年7月15日。2026年7月19日閲覧。
  6. 1 2 3 4 NEWS ONLINE 編集部「『からかい上手の高木さん』で知られる山本崇一朗の新連載!"日常×チョイラブ"なハイブリッドコメディ『マネマネにちにち』の魅力」『NEWS ONLINE』ニッポン放送、2025年3月19日。2026年7月19日閲覧。
  7. ↑ 「歴代受賞作品」コミックス部門、『次にくるマンガ大賞』KADOKAWA、2025年。2026年6月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年7月19日閲覧。
  8. 1 2 3 4 島袋龍太「「単行本の値段高い!」漫画『マネマネにちにち』SNSの声に担当編集「異例の釈明」裏にある悩ましい胸の内」『Real Soundブック』blueprint、2025年3月24日。2026年7月19日閲覧。

書誌情報出典

  1. ↑ 「マネマネにちにち 1」小学館。2026年7月19日閲覧。
  2. ↑ 「マネマネにちにち 2」小学館。2026年7月19日閲覧。
  3. ↑ 「マネマネにちにち 3」小学館。2026年7月19日閲覧。
  4. ↑ 「マネマネにちにち 4」小学館。2026年9月12日閲覧。

外部リンク