ムスクキシレン

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ムスクキシレン[1]
Kekulé, skeletal formula of musk xylene
Kekulé, skeletal formula of musk xylene
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
ChEBI
ChEMBL
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.001.210 ウィキデータを編集
EC番号
  • 201-329-4
KEGG
MeSH musk+xylene
国連/北米番号 2956
性質
C12H15N3O6
モル質量 297.2640 g mol−1
精密質量 297.096085227 g mol−1
外観 黄色の結晶
匂い ムスク香
融点 110 °C (230 °F; 383 K)
150 ng dm−1
溶解度 アルコールに微溶、プロピレングリコール・グリセリンに難溶、調合香料に可溶[3]
log POW 4.369
蒸気圧 9.7 mPa (at 40 °C)
危険性
GHS表示:
GHS01: ExplosiveGHS08: Health hazardGHS09: Environmental hazard
Danger
H201, H351, H410
P201, P202, P210, P230, P240, P250, P273, P280, P281, P308+P313, P370+P380, P372, P373, P391, P401, P405, P501
引火点 2 °C (36 °F; 275 K)
305 - 341 °C (581 - 646 °F; 578 - 614 K)
関連する物質
関連するニトロムスク ムスクアンブレット
ムスクケトン
関連物質 トリニトロトルエン
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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ムスクキシレン(ムスクキシロールとも。英: Musk xylene)は、合成ムスクの一種。

用途

光により変色する性質があるものの安価で香りが強く、石鹸用など多くの調合香料に使われたが、生分解性の低さによる生物蓄積の懸念から1980年代を境に消費量が減少し、欧州連合ではREACHの規制を受け、日本でも使用が不可となっている[3]。

製法

メタキシレンから塩化アルミニウムを触媒としたフリーデル・クラフツ反応により2-クロロ-2-メチルプロパンまたはイソブテンで5位にtert-ブチル基を導入し、硝酸と硫酸の混酸でニトロ化し、粗生成物を95%のエタノールで再結晶化して得られる[4]。

安全性

ニトロ化合物であり、日本の消防法では危険物第5類(自己反応性物質)に分類される[5]。国際がん研究機関は本物質の発癌性をグループ3(ヒトに対する発癌性が分類できない化学物質)としている。

脚注

  1. ↑ Section 1.3, European Union Risk Assessment Report (2005), pp. 6–7.
  2. ↑ “musk xylene - Compound Summary”. PubChem Compound. USA: National Center for Biotechnology Information (2005年3月26日). 2011年10月28日閲覧。
  3. 1 2 (印藤 2005, p. 408)
  4. ↑ (湖上 1995, p. 130)
  5. ↑ 5-tert-ブチル-2,4,6-トリニトロ-m-キシレン(東京化成工業)

参考文献

  • 湖上国雄『香料の物質工学 -製造・分析技術とその利用』地人書館、1995年、130頁。ISBN 4-8052-0491-5。 
  • 印藤元一『合成香料 化学と商品知識』化学工業日報社、2005年、408頁。ISBN 4-87326-460-X。