ロサリオ・ムリージョ

ウィキペディアから、無料の百科事典
ロサリオ・ムリージョ
Rosario Murillo

(2024年)

任期 2025年1月30日 –

任期 2017年1月10日 – 2025年1月30日
元首 ダニエル・オルテガ

任期 1985年1月4日 – 1990年2月25日

出生 (1951-06-22) 1951年6月22日(73歳)
ニカラグアの旗 ニカラグア、マナグア
政党 サンディニスタ民族解放戦線(FSLN)
出身校 ニカラグア国立自治大学(英語版)
配偶者 ホルヘ・ナルバエス(1968年死別)
モイセス・ハッサン(1972年離婚)
ダニエル・オルテガ(2005年結婚)
子女 10人
親族 アウグスト・セサル・サンディーノ(大伯父)

ロサリオ・マリア・ムリージョ・サンブラナ(スペイン語: Rosario María Murillo Zambrana, 1951年6月22日 - )は、ニカラグアの政治家、詩人。夫のダニエル・オルテガと共に2025年から共同大統領を務めている。

2017年から2025年まで副大統領を歴任[1][2]。1985年から1990年と2007年から2度、ファーストレディになった。オルテガ政権下でスポークスマンとしての役割を果たし、市民権評議会会長を兼任。

来歴

幼少期

マナグア出身。紡績業を営む両親の下で育った。母のゾイラメリカはニカラグアの英雄とされるアウグスト・セサル・サンディーノの姪である[3]。マナグアのカトリック学校で中等教育を受け、イギリスのティバートン(英語版)の高校を卒業。イギリスのケンブリッジ大学で語学科の学士を取得[4]。ニカラグア国立自治大学も卒業している[5]。

1969年にサンディニスタ革命の際にゲリラ達を避難所として自身の家に匿わせた。1970年代初頭、新聞社「ラ・プレンサ」の編集者であったビオレタ・チャモロの夫ペドロ・チャモロ(英語版)とペドロ・パブロ・クアドラ(英語版)の部下として働いた。しかし、内乱の疑いでアナスタシオ・ソモサ・ガルシア政権から逃亡先のエステリで逮捕された。その後、コスタリカやパナマへ亡命。亡命先のコスタリカでダニエル・オルテガと知り合った。1979年にソモサ政権が崩壊するとオルテガと帰国し、同年にオルテガと同棲を始めた[6]。2005年に教会との和解の一環として、カトリック教会に結婚を認めてもらうためにオルテガと正式に入籍。

政治家として

国会議員を務めていた実娘のゾイラメリカ・ナルバエス・ムリージョ(英語版)でオルテガから虐待を受けたとして傷害罪で告発した。ムリージョは娘の耳に貸さないどころか、オルテガを擁護し、娘のゾイラメリカを家から追い出した[7]。2001年にゾイラメリカの告訴を最高裁判所は退けた。2016年の総選挙では、ムリーリョがオルテガの副大統領候補(ランニングメイト)として出馬。選挙時にアルジャジーラのルシア・ニューマン(英語版)は「ロサリオがもはや影の大統領と化している」と示唆した[8]。

総選挙後の2018年7月までデモが発生。少なくとも309人の死者を出す大惨事となり、デモの死者のうち約25人が未成年だった[9]。

2025年1月30日、オルテガが提案していた、副大統領であったムリージョに絶対権力を与え、『共同大統領』に昇格させる憲法改正案が国民議会にて了承され、これにより夫妻による統治が強大となった[10]。

人物

左端からムリージョ、 サルバドール・サンチェス・セレンエルサルバドル共和国大統領、 ミゲル・ディアス=カネルキューバ共産党中央委員会第一書記、ダニエル・オルテガ(2019年撮影)

厳格なカトリック教徒でマリア崇敬を実践している[11]。ニューエイジの思想を持つ[12]。

脚註

  1. ↑ “Morning Star :: Nicaragua: Sandinista Ortega sworn in for fourth term as president | The People's Daily”. www.morningstaronline.co.uk. 2017年1月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年2月3日閲覧。
  2. ↑ Goldman, Francisco (29 March 1987). “Poetry and Power in Nicaragua”. The New York Times. オリジナルの2024年1月11日時点におけるアーカイブ。 2025年2月3日閲覧。
  3. ↑ del Castillo Ortiz, Marcos Antonio (2020年1月1日). “Zoilamérica Sandino Tiffer” (English). GeneaNet. Geneanet SA. 2020年10月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年2月3日閲覧。
  4. ↑ Laguna, Xiomara (2007年3月20日). “Etapas más importantes de Rosario Murillo” (Spanish). Canal 2 (Televicentro de Nicaragua) (Televicentro de Nicaragua, S.A.). オリジナルの2007年11月24日時点におけるアーカイブ。 2025年2月3日閲覧。
  5. ↑ Ramos, Helena. “Rosario Murillo: Una cadencia de fervores” (スペイン語). Asociación Nicaragüense de Escritoras. オリジナルの2013年4月14日時点におけるアーカイブ。 2025年2月3日閲覧。
  6. ↑ Otis, John (2015年3月24日). “Long silence from Nicaragua's president as first lady keeps press at arm's length” (English). Committee to Protect Journalists (CPJ). オリジナルの2020年6月14日時点におけるアーカイブ。 2025年2月3日閲覧。
  7. ↑ “Nicaragua president's running mate: his wife”. The Independent (2016年11月2日). 2018年5月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年2月3日閲覧。
  8. ↑ Newman, Lucia (2016年11月7日). “Nicaragua: President Ortega on course for third term”. Al Jazeera. Al Jazeera Media Network. 2021年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年2月3日閲覧。
  9. ↑ “Cifra de muertos por crisis en Nicaragua asciende a 309” (Spanish). El Nuevo Diario (Managua, Nicaragua: El Nuevo Diario, S.A. de C.V. (Editora Nuevo Amanecer)). オリジナルの2018年7月3日時点におけるアーカイブ。 2025年2月3日閲覧。
  10. ↑ “ニカラグアの憲法改正により大統領の権限が強化され、オルテガ氏と妻のムリーリョ氏が国を統治”. VOCO. (2025年1月31日) 2025年2月3日閲覧。
  11. ↑ “Compañera Rosario: Festejamos a la Virgen María colmados de amor, salud y fuerza” (スペイン語). (2020年12月7日). オリジナルの11 September 2021時点におけるアーカイブ。 2025年2月3日閲覧。
  12. ↑ “With Savvy And New-Age Speeches, A First Couple Runs Nicaragua” (英語). NPR.org. オリジナルの2022年9月2日時点におけるアーカイブ。 2024年2月3日閲覧。
公職
先代
(創設)
ニカラグアの旗 ニカラグア共和国共同大統領
2025年 -
次代
(現職)
先代
オマール・ハレスレベンス
ニカラグアの旗 ニカラグア共和国副大統領
2017年 - 2025年
次代
(空席)