上條陽子

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上條 陽子(かみじょう ようこ、1937年 - )は、日本の洋画家、現代美術作家。神奈川県横浜市生まれ[1]。相模原市を拠点とする。1978年、第21回安井賞を女性として初めて受賞した[2]。パレスチナの難民キャンプなどでの絵画指導でも知られる。

経歴

1937年、横浜市の美術商「角羽商店」の長女として生まれた[3]。1955年に相模原市に転居し、1959年から洋画家の鈴木満、青木純子に師事した[3]。

1960年に女流画家協会展に《静物》を初出品し、1964年に《フィギアー》で奨励賞を受けた。1970年には《静物・花》でO氏賞、1977年には《玄黄》でバラ賞を受けた[3]。1972年から翌年まで、パリを拠点に約1年半、ヨーロッパを自動車で巡った[3]。

1978年、第21回安井賞展に《玄黄》《玄黄・兆》を出品し、《玄黄・兆》で安井賞を受賞した。同年、女流画家協会展でユリ賞、独立美術協会展で海老原賞も受けた[3]。

1981年、文化庁の在外派遣芸術家研修員として1年間ヨーロッパに滞在した。1986年に発病して入院し、翌年にかけて2度の手術を受けた[3]。この闘病は、1993年にテレビ東京の「人間劇場」で取り上げられた[3]。1994年に日本テレビ「美の世界」、1999年にNHK「土曜 美の朝」でも紹介された[3]。

1999年、「東京からの七天使」展に参加し、パレスチナのガザ、ラマラ、エルサレムを訪れた[3]。2001年にはパレスチナのハートプロジェクト(PHAP)を立ち上げ、不要になった絵の具をパレスチナに贈る活動や、レバノンのパレスチナ難民キャンプなどでの絵画指導を始めた[3]。2002年には、パレスチナの子どもたちの作品展を相模原市で主催し、子ども5人を招待した[3]。2019年にはパレスチナの画家3人を日本に招いた[3]。2021年には、NHK「日曜美術館 壁を越えるーパレスチナ・ガザの画家と上條陽子」で、パレスチナ・ガザの画家との活動が特集された[3]。

大学では、2000年から2003年まで多摩美術大学の非常勤講師、2003年から2006年まで同大学の客員教授を務めた[3]。

2022年には、ガザの画家たちとの展覧会が沖縄の佐喜眞美術館で開かれた[4]。同年、文化庁長官表彰を受けた[3]。

受賞・表彰

  • 1964年 - 第18回女流画家協会展 奨励賞(《フィギアー》)[3]
  • 1970年 - 第24回女流画家協会展 O氏賞(《静物・花》)[3]
  • 1977年 - 第31回女流画家協会展 バラ賞(《玄黄》)[3]
  • 1978年 - 第21回安井賞(《玄黄・兆》)[3]
  • 1978年 - 第32回女流画家協会展 ユリ賞(《玄黄連作・涯》)[3]
  • 1978年 - 第46回独立美術協会展 海老原賞(《玄黄・律》《玄黄・呂》)[3]
  • 2006年 - かながわボランタリー活動奨励賞(PHAP代表として)[3]
  • 2007年 - 第12回横浜弁護士会人権賞(PHAP代表として)[3]
  • 2010年 - 相模原市民文化表彰[2]
  • 2022年 - 文化庁長官表彰[3]
  • 2023年 - 神奈川文化賞[3]

展覧会

主要な展覧会

その他の展覧会・参加展

  • 1967年 「上條明吉・陽子2人展」(銀座/松村画廊)[3]
  • 1989年 「上條陽子個展」(渋谷/パルコ・パートIII)[3]
  • 1992年 「招待作家美術展―上條陽子・遠藤彰子二人展」(相模原市/あじさい会館)[3]
  • 1995年 「上條陽子・イン・シドニー Water Wind Wheel」(オーストラリア/シドニー)[3]
  • 1996年 「上條陽子個展 刺す・切る・貼る」(ニューヨーク/ギャラリー・イセ・アートファウンデーション)[3]
  • 1996年 平澤国際交流展(韓国/平澤市)[3]
  • 1999年 「上條陽子個展」(名古屋市/中京大学Cスクエア)[3]
  • 1999年 「東京からの七天使」(パレスチナ/ガザ、ラマラ、エルサレム)[3]
  • 2001年 「上條陽子個展」(相模原市/ギャラリー・トーニチ)[3]
  • 2002年 「パレスチナのハート(子ども作品展)」主宰(相模原市/麻溝公園)[3]
  • 2002年 「東方からの灯 ロサンゼルス国際展」(アメリカ/ロサンゼルス)[3]
  • 2004年 「トロント・アート・エキスポ2004」招待参加(カナダ/トロント)[3]
  • 2005年 「上條陽子個展」と講義(アメリカ/ウェスタン・ワイオミング・コミュニティ大学)[3]
  • 2006年 「ロサンゼルス国際展」招待参加(アメリカ/ロサンゼルス)[3]
  • 2006年 「上條陽子―厚紙平面大劇場」(相模原市民ギャラリー)[3]
  • 2006年 「2006ニューヨーク展」(ニューヨーク/セーラムギャラリー)[3]
  • 2008年 「線と面」(アメリカ/ワイオミング大学)[3]
  • 2012年 「上條陽子 解体と再生そして試行」(北海道/アートホール東洲館)[3]

脚注

  1. 1 2 「上條陽子の70年に及ぶ創作を網羅的に回顧。相模原市民ギャラリーで「1960-2000 原点回帰・苦悩と喜び」が開催」『美術手帖』 https://bijutsutecho.com/magazine/news/exhibition/32844 (2026年10月20日閲覧)
  2. 1 2 「上條 陽子」相模原市 https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/kankou/bunka/1022296/museum_art/1003848.html (2026年10月20日閲覧)
  3. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 上條陽子「略歴」〔資料名・発行元・発行年・頁を記入〕。
  4. 1 2 「上條陽子とガザの画家たち 希望へ・・・展」プレスリリース、佐喜眞美術館、2022年 https://sakima.jp/exhibition/.assets/exhibits220422-0613_v2.pdf (2026年10月20日閲覧)

外部リンク