人類に供す

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人類に供す
『ミステリー・ゾーン』のエピソード
話数シーズン3
第24話
監督リチャード・L・ベア(英語版)
テレプレイロッド・サーリング
作品番号4807
初放送日1962年3月2日 (1962-03-02)

『人類に供す』(じんるいにきょうす、原題:To Serve Man)はアメリカのCBSのSFテレビドラマシリーズ『ミステリー・ゾーン』の第89話(シーズン3第24話)である。1962年3月2日に放送された[1]。デーモン・ナイトの1950年の短編小説『人類供応法』(原題:To Serve Man)を原作とし、ロッド・サーリングが脚本を、リチャード・L・ベア(英語版)が監督を務めた[2]。特に最後のどんでん返しにより、シリーズ屈指のエピソードとして知られる。

原題の「To Serve Man」は自然に直訳すれば「人類に奉仕する」となり、作中に登場する重要な書籍の名前であると同時にダブルミーニングとしてオチになっている。

プロット

冒頭、窓もない独房のような部屋の簡易ベッドにマイケル・チェンバースという男が横たわっている。スピーカーからは食事を促す声が聞こえてくるが、彼は無視する。

数か月前の地球。冷戦下の国際危機的状況の中で、身長9フィート(約2.7メートル)の異星人種族「カナミット」がやってくる。国連主催の会見においてカナミットの特使は機械的な音声で、人道援助のために地球にやってきたと説明する。具体的にはエネルギーや食糧問題を解決し、さらには国際戦争を抑止するための技術も提供するという。その後、特使は立ち去るが、自国語で書かれた1冊の本を忘れていく。本を回収したアメリカ政府はその解読を暗号解読官のチェンバースに命じる。

当初、各国政府はカミナットを警戒していたが、実際に約束していた技術が提供されたことで態度が軟化していく。また、チェンバースの部下パティによって本のタイトルが『To Serve Man』(人類に奉仕する)と判明し、人類のカミナットへの信頼はさらに高まる。あるカナミットはポリグラフ(嘘発見器)による尋問に応じ、彼らの言葉は真実だと判断される。

カミナットから提供された技術によって、不毛の砂漠は生産性の高い農地に変わり、各国に提供されたバリア技術で軍隊は無用のものとなり事実上解体され、戦争は過去のものとなる。人類の中には楽園とされるカミナットの故郷の惑星へ旅行を志願する者も現れ始め、カミナットもこれを快く受け入れ、そのために各国に大使館の設置も行う。国際戦争の消滅によって仕事も事実上なくなり、チェンバースは暇を持て余す。そしてこの楽園を享受することを決め、自らもカミナットの星への旅行を志願する。一方でパティは変わらず本の解読を続けていた。

チェンバースが地球を旅立つ当日。宇宙船に乗り込もうとする人々の列をかき分けて慌てたパティがチェンバースの前に現れる。パティは「あれは料理本だった!」(It's a cookbook!)と言う。それを聞いた瞬間、真相に気づいたチェンバースは逃げ出そうとするが、カミナット星人のガードマンによって船内に押し込められ、そのまま宇宙船のハッチは締まり、地球を飛び立つ。

冒頭の時間軸に戻り、チェンバースに食事が届けられるが、彼はこれを投げつける。それを一人のカミナット星人が拾い上げ、体重が減らないよう食事を摂ることを促す。

最後、チェンバースが画面の視聴者に語りかける形で「あなたはもう地球を離れたか?」と尋ねる。そして、カナミットはやがて全人類を料理して食べてしまうだろうと告げる。すなわち、「To Serve Man」の正しい意味は「人間を調理する」であった。

キャスト

評価

本作の評価は非常に高く、TVガイド誌は「史上最高のエピソード100選」で11位とし[3]、エンディングを「史上最高のどんでん返し」と評した[4]。

タイム誌の『ミステリー・ゾーン』のエピソード、トップ10にも選ばれ[5]、ローリングストーン誌は『ミステリー・ゾーン』のベストエピソードとして選出している[6]。

影響

この回はしばしば他の大衆作品で引用される。一般には「料理本だった!」(It's a cookbook!)のセリフが用いられることが多い[7][8]。

脚注

出典

  1. ↑ “Exploring The Twilight Zone #89: To Serve Man”. Film School Rejects (2011年10月22日). 2018年10月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年10月24日閲覧。 “The Twilight Zone (Episode #89): ”To Serve Man” (airdate March 2, 1962)”
  2. ↑ Belasco, Warren James (2006). Meals to come: a history of the future of food. University of California Press. pp. 130,358. ISBN 0-520-24151-7. Meals to Come: A History of the Future of Food, p. 130, - Google ブックス、Meals to Come: A History of the Future of Food, p. 358, - Google ブックス
  3. ↑ TV Guide : Guide to TV. Barnes & Noble. (2004). p. 667. ISBN 0-7607-5634-1. TV Guide : Guide to TV - インターネット・アーカイブ
  4. ↑ Roush, Matt (November 2013). “Eyes on Surprise! The 60 Most Startling Twists of All Time”. TV Guide Magazine (TV Guide) 61 (3187): 22–23.
  5. ↑ Cruz, Gilbert (2009年10月2日). “Top 10 Twilight Zone Episodes”. Time Inc. 2013年3月1日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2013年3月6日閲覧.
  6. ↑ Fear, David; Collins, Sean T.; Martoccio, Angie (2019年4月1日). “25 Best 'Twilight Zone' Episodes”. Rolling Stone (アメリカ英語). 2019年4月5日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2021年3月17日閲覧.
  7. ↑ Guerrasio, Jason (2014-12-30). “The 10 Most Shocking Episodes of The Twilight Zone”. Esquire. オリジナルの2017-07-04時点におけるアーカイブ。.
  8. ↑ Muir, John Kenneth [英語版] (2014年3月14日). “Reflections on Cult Movies and Classic TV”. Reflections on Film and Television. 2017年4月28日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2017年4月28日閲覧.

参考文献

外部リンク