倍量・分量単位

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倍量・分量単位

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

倍量・分量単位(ばいりょう・ぶんりょうたんい)とは、基本となる計量単位に接頭語(SI接頭語など)などを付加して、その倍量・分量(通常は10のべき乗倍)を表した計量単位をいう。

概要

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例えば長さを示すのにその基本単位であるメートル(m)のみを用いたのでは、地球から他の天体までの距離は非常に大きな数値となり、逆に分子、素粒子などの大きさは非常に小さな数値となってしまう。大きな値や小さな値でも扱いやすい数値で表せるようにするために、基本となる単位の倍量・分量を示す単位が作られている。

国際単位系をはじめとするメートル法では、元の単位に対する倍数を意味するSI接頭語が使用される。例えば、接頭語センチ (c) は0.01倍を意味し、センチメートル (cm) は0.01×メートルとなる。接頭語ミリ (m) は0.001倍を意味し、ミリニュートン (mN) は 0.001×N となる[注 1]。

なお、SI接頭語を用いる代わりに、指数表記を用いた表現も科学・技術分野では頻繁に用いられる。

法定の倍量・分量単位

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国際単位系(SI)ではその国際文書である国際単位系国際文書の「3 SI単位の十進の倍量および分量」において、SI接頭語とSI単位を組み合わせて、新たな計量単位を合成することを規定している[1]。

国際単位系に準拠して、計量法は、その定める計量単位に、別に定める接頭語を付加して新たな計量単位とすると規定している[2]。このようにして合成された計量単位もまた法定計量単位である。

一覧

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SI接頭語
接頭語 記号 10n 十進数表記 漢数字表記 short scale メートル法への導入年 国際単位系における制定年
クエタ(quetta) Q 1030 1000000000000000000000000000000 百穣 nonillion - 2022年
ロナ(ronna) R 1027 1000000000000000000000000000 千𥝱 octillion
ヨタ(yotta) Y 1024 1000000000000000000000000 一𥝱 septillion 1991年
ゼタ(zetta) Z 1021 1000000000000000000000 十垓 sextillion
エクサ(exa) E 1018 1000000000000000000 百京 quintillion 1975年
ペタ(peta) P 1015 1000000000000000 千兆 quadrillion
テラ(tera) T 1012 1000000000000 一兆 trillion 1960年
ギガ(giga) G 109 1000000000 十億 billion
メガ(mega) M 106 1000000 百万 million 1874年
キロ(kilo) k 103 1000 千 thousand 1795年
ヘクト(hecto) h 102 100 百 hundred
デカ(deca) da 101 10 十 ten
    100 1 一 one    
デシ(deci) d 10−1 0.1 一分 tenth 1795年 1960年
センチ(centi) c 10−2 0.01 一厘 hundredth
ミリ(milli) m 10−3 0.001 一毛 thousandth
マイクロ(micro) μ 10−6 0.000001 一微 millionth 1874年
ナノ(nano) n 10−9 0.000000001 一塵 billionth -
ピコ(pico) p 10−12 0.000000000001 一漠 trillionth
フェムト(femto) f 10−15 0.000000000000001 一須臾 quadrillionth 1964年
アト(atto) a 10−18 0.000000000000000001 一刹那 quintillionth
ゼプト(zepto) z 10−21 0.000000000000000000001 一清浄 sextillionth 1991年
ヨクト(yocto) y 10−24 0.000000000000000000000001 septillionth
ロント(ronto) r 10−27 0.000000000000000000000000001 octillionth 2022年
クエクト(quecto) q 10−30 0.000000000000000000000000000001 nonillionth

詳細な使い方は、SI接頭語を参照のこと。

漢数字における倍量・分量

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命数法の大数、命数法#小数の命数法も古典的な倍量・分量単位の一種である。

脚注

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注釈

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  1. ↑ ただし、1つだけ例外がある。歴史的な理由により、質量の単位キログラム(kg)はすでに単位名に接頭語を含んでおり、接頭語はキログラムではなくグラム(g)に対してつけることになっている。すなわち、キログラムの10−6倍は、マイクロキログラム(µkg)ではなくミリグラム(mg)となる。

出典

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  1. ↑ SI国際文書第9版(2019) pp.112-113
  2. ↑ 計量法 第5条第1項「計量単位に十の整数乗を乗じたものを表す計量単位」

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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