倒置(とうち)とは、言語において通常の語順を変更させることである。表現上の効果を狙ってなされる修辞技法の1つで、強調の一つである。
日本語では、動詞を最後に置くこと以外は語順が比較的自由であるが、あえて動詞を最後以外に持ってくる動詞の倒置がある。
例:
形容詞や形容動詞の単語を倒置すると意味が変わってしまう(被修飾語が変わる)場合があるが、以下の例では倒置しても意味が変わらない。
例:
ただし、以下の例では形容詞や形容動詞の単語を倒置すると意味が変わってしまうので、倒置することはできない。
倒置法は代表的な強調的修辞技法であり、語感や文章表現を強調することから強調的修辞技法という。これらは倒置法の他に、誇張法、設疑法、反語法、感嘆法、反復法がある。
英語の語順は、かつてはドイツ語と同じように比較的自由であったが、現代英語は名詞の格変化語尾を失い、文の構造を示す上で語順に頼る度合いが高くなったので、語順がかなり固定されている。しかし、それでも下記のような例が残る。
疑問文では一般に動詞の位置が入れ替わる。古くは一般動詞の位置も入れ替わったが、現代アメリカ英語では主語と動詞の位置を直接入れ替えるのはbe動詞のみで、他の動詞は代わりに助動詞の位置を入れ替える。助動詞のない場合は、形式助動詞 do を用いてその位置を入れ替える。イギリス英語ではbe動詞の他にhaveも動詞の位置を直接入れ替えることがある。
強調される対象の後に主語と動詞が来る。主語と動詞が入れ替わることもある。
副詞が文頭に来た場合には、副詞-動詞-主語 の語順に変化する。特に次のような文例では倒置語順を用いるのが普通である。
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