兪正燮

兪 正燮(ゆ せいしょう、拼音: 、1775年〈乾隆40年〉 - 1840年〈道光20年〉)[1]は、中国清代の考証学者[2]。中国におけるフェミニズムの先駆の1人。字は理初[1]。
人物
安徽省黟県に生まれる[3]。訓導などを務めた父のもと幼少から書籍に親しんだ[4]。1826年(道光6年)の郷試で挙人となったが[1]、進士には及第できず、生涯貧窮のうちに過ごした[2]。『大清会典』の編纂などに従事した[5]。晩年、祁寯藻の推薦を受け[3]、南京の惜陰書院で教えた[3][6]。
伝統的な男尊女卑を批判し、男女平等を説いたことで知られる[2]。また考証学の立場から[1][2]、経学・史学・諸子・天文・地理・医学・仏教・道教を広く論じた[6]。経世致用の学や西学の影響も受け[1][2]、台湾・ロシア・チベットについても論じた[6]。
主な著作
日本語訳
- 「"節婦"について」「"貞女"について」「妻について」ほか、大滝一雄 訳『中国古典文学大系 56 記録文学集』平凡社、1969年。NDLJP:12574295/8
- 「節婦説」「貞女説」藤原敬士 訳、『新編原典中国近代思想史 1』岩波書店、2010年。
脚注
- 1 2 3 4 5 谷光隆、平凡社 改訂新版 世界大百科事典『兪正燮』 - コトバンク
- 1 2 3 4 5 池田末利 著「兪正燮」、日原利国 編『中国思想辞典』研文出版、1984年、408-409頁。ISBN 9784876360437。
- 1 2 3 4 5 大滝一雄「『癸巳類稿・存稿』について」『中国古典文学大系 56』平凡社、1969年。NDLJP:12574295/253。490-491頁。
- 1 2 3 4 藤原敬士 解題「節婦説、貞女説」『新編原典中国近代思想史 1』岩波書店、2010年。ISBN 9784000282215。53頁。
- ↑ 梁啓超 著、小野和子 訳『清代学術概論』平凡社〈東洋文庫〉、1974年(原著1923年)。ISBN 4582802451。206;210頁。
- 1 2 3 4 5 山口久和 著「兪正燮」、尾崎雄二郎; 竺沙雅章; 戸川芳郎 編『中国文化史大事典』大修館書店、2013年、1186頁。ISBN 9784469012842。